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 インターネットの動画が、文化産業の主役に躍り出つつある。大手メディアの「KADOKAWA」が「ニコニコ動画」のドワンゴと経営統合を決めたのも、ネット動画が若者の娯楽の中心になってきたためだ。影響力は「口コミ」による話題づくりを超え、新たな「体験型文化」を生み出すようになってきた。

 日本で歴代3位、世界でも歴代5位の興行収入を記録しているディズニー映画「アナと雪の女王」。動員を後押しするのが世界最大の動画サイト「ユーチューブ」に投稿された主題歌「Let It Go」などの「口パク」動画だ。歌を背景に、世界各国の人たちがまるで自分が歌っているかのような様子を撮影したもので、多いもので1300万回以上再生された。

 多くはディズニーの許可なく音楽を使っている。著作権上の問題について、日本法人の広報部は取材に、「様々な動画が投稿されていることは把握しているが、それ以上の回答はしない」としている。