機種変更時にLINEのトーク履歴を引き継ぎ、元通りに復元する方法(iPhone・Android対応)
2014.06.01 9:17スマホを機種変更した際も、LINEのアカウントは比較的簡単に引き継いで利用できる。だが、友だちや購入スタンプなどは引き継げても、トーク履歴をそのまま元の状態に復元するのは少々ハードルが高い。ここでは、旧端末でトーク履歴をバックアップし、新端末のLINEで復元する方法を紹介する。
なお当記事は、LINEアカウントの引き継ぎを前提にしている。アカウントの引き継ぎについては、下記特集を参照してほしい。
1. AndroidからAndroidへの機種変更の場合
おおまかな手順は以下の通り。なお、今回紹介する手順ではスマホのほかに、パソコン(PC)が必要となる。
- 旧端末でトーク履歴のバックアップをとる
- バックアップファイルをPC上へ移す
- バックアップファイルをPCから新端末に設置する
- 新端末でトーク履歴をインポートする
1-1. 旧端末でトーク履歴のバックアップをとる
バックアップは、各トークごとに手動でおこなう。そのため、以下の手順がバックアップしたいトークの分だけ必要となる。
まず、バックアップしたいトークの画面を開く。
バックアップして復元できるのは、1対1トークとグループトークのみ。グループとして作成されていない「複数人トーク」は対象外となるので要注意。
トーク画面右上の[V]ボタンをタップする。
表示されたメニューから[トーク設定]をタップ。
次に[トーク履歴をバックアップ]をタップする。
ここは[すべてバックアップ]を選択する必要がある。
するとバックアップがスタートし、読み込みが始まる。
バックアップが完了すると、左のようなメッセージが表示される。
これは「LINE_Backup」というフォルダ内に、「LINE_Android-backup-chat1549002377ab.zip」のトーク履歴データがバックアップ保存されたことを示している。
[はい]をタップすると、バックアップファイルをメールに添付して送信(自分用)できるが、ファイルが大きすぎて失敗することも少なくないため、無理せず[いいえ]にしておいても特段問題ない。
1-2. バックアップファイルをPC上へ移す
バックアップしたファイルは、通常はSDカードに保存されるものの、端末によっては本体メモリに保存されるケースもある。そのため、ここではPCにファイルを移すことで、いったん保存→新端末へ移行する手順をとる。
まず、USBケーブルで旧端末とPCを接続する。
スマホ内の各フォルダが表示されるので、先ほどの「LINE_Backup」というフォルダを探そう(検索しても可)。
フォルダを開くと、「LINE_Android-backup-chat1549002377ab.zip」といった名前のファイルが保存されているはず。これがバックアップをとったトークの履歴データだ。
ここでは「LINE_Backup」フォルダごとPCにコピーし、いったんデータをPCに保存しておこう。
LINEを新端末に引き継いだ後、このデータを再び新端末へ移すためだ。
1-3. バックアップファイルを新端末に設置する
まずは、新端末でLINEアプリ(旧端末と同じLINEアカウントを引き継ぎ済み)を開く。
トークを復元したい友だちを選んで[トーク]をタップし、友だちとの空トークを作成しよう。
トーク画面右上[V]ボタンからメニューを開き、[トーク設定]→[トーク履歴をバックアップ]→[すべてバックアップ]→[いいえ]とタップ。
これにより、新端末の中にバックアップファイルを移行設置すべきフォルダが作成される。
続いて、新端末とPCを接続する。
先ほど作成した「LINE_Backup」フォルダを探そう。
LINE_Backupフォルダには、空トークで作成したバックアップファイルが保存されているので、これを削除しよう。
その後、PC上に保存しておいたバックアップファイルをこのフォルダ内にすべてコピーして転送する。
転送完了後、USBケーブルを外す。
1-4. 新端末でトーク履歴をインポート(復元)する
新端末でLINEアプリを起動したら、復元したい友だちとのトーク画面を開こう。
トーク画面右上[V]ボタン→[トーク設定]と進むと、[トーク履歴をインポート]が表示されるので、これをタップ。
トーク履歴をインポートしますか?と訊かれるので、[はい]をタップする。
インポートが開始され、バックアップデータが読み込まれる。インポート完了後、[確認]をタップする。
トークが元のまま復元される。
あとは、バックアップをとって移行したすべてのトークについて、同じ操作を繰り返せばよい。
2. iPhoneからiPhoneへの機種変更の場合
LINEのアカウント引き継ぎをする前に、iTunesで暗号化バックアップ・復元をおこなうことにより、アカウントおよびトーク履歴の引き継ぎ(復元)をすることができる。
ただし、この操作はLINE公式ブログでも自己責任でおこなうよう注意喚起している(実際、失敗する可能性はそれなり)。リスクを軽減するためにも、最低でもLINEのメールアドレス登録は済ませておこう。
2-1. iTunesを最新バージョンに
この方法でもPCが必要。
まず、iTunesのメニューバーとサイドバーを表示しておこう。左上の四角いメニューから[メニューバー]を表示を選び、メニューバーの[表示]から[サイドバーを表示]を選択する。
その後、[ヘルプ]→[更新プログラムを確認]からiTunesが最新かどうかをチェック。
また、左上メニューの[設定]→[デバイス]と進み、[iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない]にチェックを入れておく。
2-2. 旧iPhoneとPCを接続する
iPhone(旧端末)とPCを接続すると、左のサイドバーに自分のiPhoneが表示される。
これをクリックし、バックアップのメニューを表示させよう。
2-3.「iPhoneのバックアップを暗号化」をチェック
ここでは、自動的にバックアップの項目は[このコンピュータ]を選択する(iCloudでは全バックアップに足る容量が無料分[5GB]で確保できない可能性があるため。容量少な目なら、iCloudでもよい)。
さらに[iPhoneのバックアップを暗号化]に必ずチェックを入れる。パスワードを設定するよう求められるので、任意でパスワードを決め、忘れないようにしておく(復元時に必要になる)。
2-4. バックアップ開始
パスワード設定後、自動でバックアップが開始される。
バックアップが完了したら、旧iPhoneをPCから外す。
2-5. 新しいiPhoneにバックアップデータを復元する
続いて、新しいiPhoneをPCに接続し、再びiTunesを起動する。
新iPhoneが認識され、表示されるので[このバックアップから復元]の中から先ほどバックアップしたものを選び、[続ける]をクリック。
バックアップ時に設定したパスワードを尋ねられる。入力して[OK]をクリックすると、データの復元が開始される。
復元完了後、新iPhoneでLINEを起動すると、トーク履歴を含めすべて元の状態に復元されるはずだ。
参考:トーク履歴の復元に失敗した(消えた)場合
筆者が経験した失敗パターンでは、LINEを起動した際にログイン画面が表示された。メールアドレスとパスワードを入力しアカウント引き継ぎには成功するも、トーク履歴は復元されなかった。
実際、このように復元がうまくいかないケースは散見される(おそらく、これが自己責任の所以だろう)。
しかし、トーク履歴の復元に失敗しても、バックアップさえ取れていれば、下記ページで紹介されている方法で最後の望みを繋ぐことは可能。少々PCスキルが必要となるが、筆者もこの方法で復元のやり直し(トーク履歴の復活)に成功した。参考にされたい。
3. iPhoneからAndroidへ、AndroidからiPhoneへの機種変更の場合
iOSとAndroidの間の異なるOSをまたぐ機種変更では、残念ながらLINEのトーク履歴をそのまま引き継いで復元することはできない。
そのため、トーク履歴を残す手段として、旧端末でテキスト形式のファイルとして保存するほか、そのファイルをメール転送したり、Evernoteに保存しておくといった方法に限られる。
詳しくは下記を参照。