マインド・コントロールの科学
米国イェール大学(Yale University)医学部生理学教授ホゼ・M・R・デルガドは、
1969年に、脳を電気刺激して、心を操る手法をまとめた書籍
"Physical Control of the Mind: Toward a Psychocivilized Society"を
出版している。
デルガド教授は、サル、ネコなどの脳にワイヤを埋め込み、
送信機からワイヤに電波を飛ばして、
ワイヤが受信アンテナ及び電極として機能して、
脳の特定の部位を電気刺激した(例えば、11章、12章)。
金、白金、ステンレススチールのワイヤをテフロンで被覆して、
電極として用いている。
脳に電極を無期限に埋め込むことができる。
チンパンジーなどの動物だけでなく、
女性テンカン患者の脳にもワイヤを埋め込んでいる(11章)。
女性テンカン患者を5秒電気刺激して、2〜3分のインターバルを設け、
更に5秒電気刺激している
更に、チンパンジーの脳とコンピュータが無線接続され、
コンピュータから脳に電気刺激がフィードバックされている(26ページ)。
ジョン・フォーガン(John Horgan)が執筆した
「忘れされた脳の時代:ホセ・デルガド、スター先駆者の仕事」
という記事が、サイエンティフィック・アメリカン、
2005年10月号、66ページに掲載されている。
電極を動物などの脳に埋め込んで、
電気刺激により動物を制御するという
デルガド教授の様々な実験について概説されている。
例えば、デルガド教授は、スペインの闘牛場にて、
闘牛士になった実験もしている。
闘牛の脳に電極を埋め込み、送信機から電極に電波を飛ばして
突進する闘牛を突然、おとなしくさせたのである。
この実験は、1965年5月17日付けで、
ニューヨーク・タイムズのJOHV A. OSMUNDSENが報道している。
Matador' With a Radio Stops Wired Bull;
Modified Behavior in AnimalsSubject of Brain Study
RADIO 'MATADOR' STOPS WIRED BULL
1970年頃に、脳を電気刺激することにより、
動物の感情、行動を制御する技術は既に完成していたのである。 サイエンテイフィック・アメリカンの記事とか、ニューヨークタイムズの記事は、
翻訳していませんが、これらの英語記事を読むと、
マインド・コントロール技術の高さに驚愕します。 |