2014年05月30日17時54分
福島県相馬郡医師会は30日、東京電力福島第一原発事故後に鼻血の症状を訴える人は増えていないとする調査結果を発表した。52の医療機関のうち、鼻血で受診した人が増えたと答えたのは3機関だった。この3機関でも、被曝(ひばく)で発症する血小板減少性紫斑症の患者はいなかった。
漫画「美味しんぼ」で原発事故後に鼻血が頻発しているなどと描かれたことを受け、自民党環境部会が医師会に調査を依頼した。南相馬市など4市町村の医療機関にアンケートした。
さらに、2011年度から13年度にかけて、4市町村の住民のべ3万2千人余りが受けた健康診断でも、事故前に比べて鼻血が出るようになったと答えた人はいなかったという。