米国防総省の科学者チーム、人型ロボットを披露
米国防総省の科学者チーム、人型ロボットを披露 2014年04月23日 15:17 発信地:ワシントンD.C./米国 【4月23日 AFP】米国のチャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)国防長官が22日、米国防総省のハイテク技術者たちによる最新の研究成果である等身大ロボット「アトラス(Atlas)」を初めて視察した。 全長187センチのロボットは一見すると、映画「ターミネーター(Terminator)」シリーズのキャラクターのようだが、戦うことは目的としておらず、自然災害時にがれきの下敷きになった人々の救助などを行う、人道的な活動のための機械だ。 アトラスは、米国防高等研究計画局(DefenseAdvanced Research Projects Agency、DARPA)が主催する人型災害救助ロボットのコンテスト「ロボティクス・チャレンジ(Robotics Challenge)」に出場するロボットのうちの一体。 米国防総省の研究機関であるDARPAは未来的なプロジェクトで知られ、しばしばSFの世界を想起させる。出場するロボットに険しい地形を移動して建物の中に入ることを要求する同コンテストは、東日本大震災の発生を受けて設立された。 DARPAはヘーゲル国防長官にロボットを披露したが、アトラスは、LEDの発光以外の部分はスイッチが切られ、「静止した」状態で展示された。 ■脳とつながる機械の手を披露、「プランX」も説明か また、DARPAの研究チームは、脳波に反応する機械の手や、足の動作で制御する義腕などの人工装具の最新技術も披露した。 人工装具と脳関連の技術を研究するDARPAのプログラムマネジャーで医師のジャスティン・サンチェス(Justin Sanchez)氏は、脳にセンサーを埋め込んだ患者が思考で機械の腕を動かす様子を記録した動画をヘーゲル長官に披露した。機械の腕から脳に信号を送り返す知覚センサーの運用も、数か月以内に開始可能という。 DARPAは他にも複数の技術をヘーゲル長官に披露したが、軍事機密漏えいの懸念から、報道陣は閉め出された。 匿名を条件に取材に応じたある国防総省高官によると、ヘーゲル長官は、サイバー戦争プロジェクト「プランX(PLAN X)」についての最新情報を提供されたという。(c)AFP この記事では、「脳にセンサーを埋め込んだ患者が思考で機械の腕を動かす様子を 記録した動画をヘーゲル長官に披露した」とあります。 軍事機密では、脳にセンサーを埋め込むことなく、外部にあるセンサーを使って、 思考で機械の腕も動かせます。 脳の特定の部位のニューロンが発生する電気信号を検出すればよいのです。 高性能コンピュータを使って、 頭部の外側にあるセンサーが計測した電界から、 脳の特定の部位のニューロンの電気信号を計算します。 白質、頭骨、筋肉、脂肪層、皮膚などのそれぞれの厚さ、 インピーダンス、伝導度などの電気パラメーターを入力して、 コンピュータが計算するのです。 ニューロン電位を計算するとき、必要に応じて、 様々な確率モデルを適用します。 |