物事というのは、いろんな側面から見ないと大切なことを見落とす危険があります。我々、日本人はワールドカップのブラジル大会を大いに楽しみにしている人がほとんどだと思いますが、ブラジル人はどうでしょう。自国の国民の福利厚生はさて置き、一過性のイベントであるワールドカップに何百万ドルもの資金を投じる政府に、怒りを覚えるブラジル人も多いようです。
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ワールドカップに充てられる資金は、まだ行き届いていない教育や公衆衛生、暴力や麻薬の根絶に使われるべきだという思いは、ストリートアートとなって、ブラジルの街に日々焼き付けられています。
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最後のストリートアートには「ワールドカップは、その資金でつくれるはずだった学校や病院を奪い、ボールだけを残していく」と書かれています。裕福な国、日本には想像できない現実が、開催国、そして優勝候補国のブラジルにはあります。(もちろん、賛成のブラジル人もいますが、それはまた別の側面。)