極悪がんぼ #06【今回の敵は県警ナンバー2!】 2014.05.19

(投遣)だから払わんとは言うとらんじゃろうが!こら!たかが2,000万ぽっちの銭ぐらいちょっと待っとらんかい!おりゃあ!
(冬月)失礼ですが御社は投資に失敗して不渡りを1回出されていますよね?
(投遣)わりゃうちの会社が倒産するって言いたいんかい?おうおう。
冬月さんとやら。
うちは他の会社と違うて堅い業界のパイプがあるんじゃ。
仕事なんか寝とってもくそしてても入ってくるんど。
(冬月)ほう。
だから来月にはちゃんと耳揃えて払うたるがな。
(冬月)でしたら支払いを待つ代わりに何か担保を出していただけませんか?フフフ。
んなもんあるかいな。
会社も自宅もみんな銀行の抵当に入れてしもうとるがな。
(冬月)いえいえ。
まだ他にあるじゃないですか。
(薫)49・50・51・52。
あと800万。
ハァー。
これ持って逃げちゃおうかな。
(薫)あっ。
(薫)あっ。
冬月ですけど。
おかけになった電話番号は…。
冬月ですけど。
はい。
今月の支払いは?フッ。
ヘヘッ。
これは?株券だ。
2,000万円の債権の担保に預かったものだ。
投遣警備保障?総株数200株のうちの60株。
つまり全体の30%ある。
はあ。
どうせ借金払えないんだろ?それを手伝えば100万やる。
今月分の支払いに充てろ。
はあ。
フッ。
助かった。
家畜は生かさず殺さずというのが金融の基本だからな。
家畜って。
分かりましたよ。
ここから2,000万円取り立てればいいんですよね?取り立てるのは金じゃない。
会社だ。
はあ?会社を乗っ取るんだよ。
その株券を使ってな。
これで?会社を合法的に乗っ取るためには全体の51%以上の株券が必要だ。
足りない分は俺が集める。
じゃあ私は何を?この株券をお前に譲る。
お前はあした会社に乗り込んで株主総会を開くように言え。
株主総会?この会社はなお前でも株主総会が開けるようになってるんだ。
残りの株券と合わせてその株主総会で社長を首にしてしまえば会社はこっちのもんだ。
なっ?簡単な仕事だろ?あの。
ここってどんな会社ですか?投遣警備保障は今の社長が始めた警備会社で従業員数は約70名。
主な仕事は道路工事の交通誘導警備だが。
本来の仕事とは別に投資に手を出したのがたたって先月不渡りを1回出している。
じゃああと1回不渡りを出したら倒産じゃないんですか?心配ない。
経営は俺が立て直す。
冬月さんが?今日中に株について頭にたたき込んでおけ。
しくじったらかたにはめるぞ。
フフフフ。
帰りました。
(夏目)ハァー。
(夏目)ハァー。
空気重っ。
何かあったんすか?
(抜道)所長の監査がある言うてたやろ。
(小清水)《皆さんの評価と処分は後日伝えることにして私はこれで》ああー。
フッ。
処分ね。
(夏目)ハァー。
別に命を取られるわけでもないのに。
(夏目)アホんだら!ぼんくらアホんだら!何ですか?
(夏目)おどれは所長の恐ろしさを知らんのじゃ。
3年前に金暮山で発見された身元不明の白骨死体が所長の元部下にうり二つじゃったんじゃ!白骨でうり二つだって分かるんですか?
(抜道)都市伝説や。
(金子)ホントに都市伝説っちゅうて言い切れるんか?
(抜道)それは自信ないわ。

(茸本)お待たせしました。
(金子)おう。
こっちじゃ。
(茸本)ういっす。
いやー。
いつもありがとうございます。
(金子)おう。
(茸本)はい。
どうぞ。
会計は付けといていいですか?
(金子)ああ。
付けといてくれ。
(茸本)はーい。
あれ?
(茸本)薫ちゃん。
何やってんの?株の勉強。
(茸本)株?うん。
(抜道)株やるのか?はい。
株は大人のばくちじゃっちゅうて頭がいるんじゃ。
無能に株はできやせんで。
だったらもし私が株で会社を乗っ取ったらどうするんですか?
(茸本)会社?へそで茶沸かしたるわ。
おう。
腐れ。
(茸本)はい。
茶入れてくれ。
茶。
(茸本)はい。
ヘヘッ。
絶対だな?
(夏目)おどれもちいとは稼ぐようになったかしらんけど。
株で会社を乗っ取るには金が何億もいるんやど?借金の担保に預かるって手もあるでしょ?
(夏目)アホか。
担保に預かっただけじゃ自分のもんにはならんじゃろうが。
えっ?でも…。
善意の第三者になったらでけんことないけどな。
ぜ…。
ねえ?善意の?何ですか?それ。
1,000円で教えたるわ。
まず教えてぇや。
株券はな善意の。
つまり何の事情も知らん第三者に譲りゃあ担保もくそもなく譲られたそいつのもんになるんや。
《この株券をお前に譲る》《お前はあした会社に乗り込んで株主総会を開くように言え》そういうこと。
(抜道)もうけ話やったら俺にもかましてぇや。
あっ。
いやー。
フッ。
いやー。
いや。
ホントにただの勉強ですって。
(投遣)いやいや。
昼間ね借金払えっちゅううるさいやつが来ましてね。
あのう。
今月もうちいと仕事を回してもらえますかね?
(男性)分かりました。
(投遣)あっ。
どうも。
ありがとうございます。
ウフフ。
乗っ取ってやろうじゃない。
警察!?
(巻上)ほうなんじゃ。
どうも投遣警備のバックには警察の人間が絡んどるらしいんじゃ。
いや。
わしも冬月ちゃんに手形を渡した後で知ったんじゃ。
知っとったら教えとるわ。
巻上さん。
その警察の人間って誰だか分かりますか?ああ。
わしが聞いた話じゃあ…。
株主総会じゃと!?はい。
実は冬月さんが私に個人的に借金をしていまして支払いの代わりに御社の株券を私が譲り受けまして。
それで。
何言うとんじゃ?そりゃ借金の担保に預けただけじゃ。
担保だろうが何だろうが私は善意の第三者ですから関係ありません。
私は御社の大株主になったんです。
何や?お前知らんのか?おう?株主名簿の書き換えが済んどらんかったら株主は権利主張できんのじゃ!おう。
おら。
じゃあその名簿を早く書き換えてくださいよ。
ちょっ。
待ちぃや。
わりゃさては冬月と組んでわしの会社乗っ取るつもりか?フッ。
何のことでしょ?とぼけんな!おら!ちょっとちょっと。
やめて。
もう放して。
警察呼ぶわよ!警察!あっ。
ちょっ。
警察やと?わりゃわしの会社のこと分かっとんのか?
(バイブレーターの音)えっ?何か鳴っとるぞ。
(バイブレーターの音)ちょっとすいません。
どうぞ。
もしもし?投遣から今すぐ撤退しろ。
えっ?撤退?この件からは一切手を引け。
いや。
ちょっ。
(不通音)えっ?今「撤退」って聞こえたけどうちのことかのう?いやー。
あっそう。
何が撤退だよ?訳分かんない。

(伊集院)犬神がまた県警に戻ってきたんです。
・そういうことか。
今度は何をたくらんでんだ?あいつ。
(伊集院)ガードナーっていう幽霊会社つくったんですよ。
幽霊会社?
(伊集院)犬神は他人名義で書類上だけの幽霊会社つくって金暮の警備関係の仕事一手に握ろうとしてんです。
どうやって?例えば道路工事やるとき建設会社から管轄の警察署に工事の許可申請が出されると所轄の窓口は道路使用許可申請を受理する際に暗に推奨業者。
つまり犬神の幽霊会社に警備を任せるよう行政指導するんです。
すると犬神は仕事をそのまま下請けの警備会社に丸投げして中間マージンを抜く。
そこまで突き止めてるんなら何で事件にしないんだよ?いや。
10年前の交通部長も今や県警ナンバー2の警務部長ですからね。
うかつに手は出せませんよ。
二の舞は避けた方がいいぞ。
金は出世のための賄賂か?
(伊集院)まあ出世は出世でも今度は議員に転出するための献金に使ってるみたいです。
(蟹股)警備会社の方は順調のようですな。
(犬神)蟹股先生。
私とガードナーは一切関係ありませんから。
誤解なさらないでください。
(蟹股)でもまあ犬神さんが政界入りするときは協力させてもらいますけんのう。
(犬神)よろしくお願いします。
政治か。
(伊集院)ああ。
これ。
(伊集院)どうします?犬神つぶすんなら手貸すぐらいはできますけど。
・つぶしましょうよ。
・足りない分の株券を集めれば投遣を乗っ取れるんでしょ?お前は一切手を出すな。
ちょっと。
冬月さん。
われ。
おとなしゅうしとりゃええんじゃ。
こっちだって生活が懸かってんのよ。
(犬神)《残念だよ。
冬月君》《はめたのか!?》《犬神!放せ!犬神!》ハァー。
和磨。
ビール。
(茸本)おう。
薫ちゃん。
いらっしゃい。
よいしょ。
あっ。
そうだ。
ねえ?会社乗っ取れた?えっ?
(茸本)「えっ?」じゃないよ。
こないだ言ってたでしょ?社長になれた?なれるわけないでしょ?その会社のバックに警察が絡んでるとかでストップかかっちゃったの。
何だよ。
俺も雇ってもらおうと思ったのにさ。
(キリコ)そがいなもん脅したれぇや。
脅すって?
(キリコ)公務員の副業は法律で禁止されとるがな。
(キリコ)それを突き付けたりゃあ一発じゃ。
そっか。
そうだよね。
(茸本)そうなの?うん。

(諸子氏)茸坊!来たよ!
(茸本)先輩!
(諸子氏)イェイイェイ。
ウォウウォウ。
(茸本)イェイイェイ。
ウォウ。
(諸子氏・茸本)オスメスキス。
ハハハ。
(茸本)あっ。
紹介します。
昔すっげえお世話になった諸子氏先輩。
(諸子氏)初めまして。
セニョリータ。
(茸本)頂きました。
セニョリータ。
(諸子氏)信頼と実績。
あなたの諸子氏です。
アハハ。
からの諸子氏です。
クラブ騎士団?
(諸子氏)いや。
それナイトって読むんです。
ナイト?
(諸子氏)ナイト。
(茸本)ちょっ先輩。
座ってくださいよもう。
(キリコ)西区のホストクラブか。
稼いどるらしいねぇ?
(諸子氏)いやいやいやいや。
年商3億ぐらい?
(茸本)3億!?
(一同)3億!?すごい!マジっすか?
(一同)うわー。

(従業員)どうもありがとうございます。

(蟹股)いやいや。
よかったよ。
フフフ。
じゃあまたね。
(従業員)ありがとうございます。

(従業員)気を付けて。

(茸本)失礼します。
ポテサラです。
(諸子氏)おおー。
これこれ。
こいつ昔っから料理得意でねよく集会に作ってきてくれたんですよ。
ハハッ。
集会?何の集会ね?
(諸子氏)集会っつったらこれだよこれ。
ブンブンブブブン。
(一同)パラリラパラリラ。
(諸子氏)ハハハ。
(女性)諸子氏さんのバイクホンマカッコエエねん。

(諸子氏)ハハハ。
キリコさん。
バイク乗る?
(茸本)いいなぁ先輩。
社長だってさ。
ねえ?薫ちゃん。
やっぱ2人でフレンチやんない?俺が社長でいいからさ。
あんたねこの際はっきり言うけど。
私があんたを見捨てないのは…。
愛だろ?あ痛っ。
借金返してもらうためよ。
それまで逃がさんからね。
家畜ちゃん。
(茸本)ああ。
もうきっついなぁ。
愛が欲しけりゃ金稼ぎな。
俺そんな器じゃないもん。
なら器かどうか試してみる?えっ?
(茸本)はい。
ご苦労さん。
ご苦労。
はい。
ご苦労。
図に乗るな。
何でよ?俺社長役でしょ?すいません。
先日お伺いしました神崎薫ですけど。
投遣社長に取り次いでいただけますか?
(受付)お約束でしょうか?
(茸本)大株主ですけど何か?
(受付)失礼いたしました。
少々お待ちください。
いい?あんたは総会を開くようしつこく説得して。
私は足りない株券を買い集めてくるから。
(茸本)ラジャー。
ハァー。
(ノック)・
(投遣)カムイン。
失礼します。
何じゃ?われ。
また来たんかい?そりゃ来ますよ。
大株主ですから。
(投遣)フフッ。
大株主ねぇ。
吸いまっか?いいえ。
(投遣)おう。
ヘヘヘ。
ああ。
この前言い忘れたがのう。
わしゃここの株100株持っとんのじゃ。
全体の50%やで。
50%!?
(投遣)それだけやないで。
わしの会社のバックには偉いお方がついとるけんのう。
(息を吹き掛ける音)がんぼしよったら痛い目見るで。
おら。
警察のお偉いさんが出てくるならいつでも出てきんさいや。
何じゃと?公務員の副業が禁止されてることはご存じでしょう?世間にバラしますよ?
(投遣)このアマ。
いてこましたろうか!こら!
(茸本)諦めなよ。
おっさん。
(投遣)こら。
誰の椅子に座っとるんじゃい!?
(茸本)うっさいんじゃ!ぼけ!集会開きゃなぁ俺が社長になれんだよ!集会開け!集会!ああ?
(投遣)集会?株主総会。
株主総会。
そうだよ。
総会だよ。
族じゃねえんだぞ。
こんにゃろ。
お前どえりゃあアホ連れてきたのう。
そんなことより株主総会を早急に開いてください。
(茸本)そうだそうだ。
あっ。
そうだ。
それまで俺ここいようっと。
小清水経営コンサルタント?
(投遣)はい。
そこの冬月っちゅうやつが神崎っちゅう女とわしの会社を狙うちょるみたいなんですよ。
冬月?分かりました。
(岩猿)いってきます。
・ちょっとすいません。
(岩猿)はい。
蟹股先生の秘書の方ですよね?
(岩猿)ええ。
知ってますよ。
蟹股先生が県警の幹部から多額の献金を受け取ってることを。
世間やマスコミに知れたらどうなりますかね?
(岩猿)その手のゴシップに答える義務はありません。
(たたく音)
(岩猿)いっ。
議員先生を守るのがあんたの仕事だろ?守るんだよ。
あんたが先生をさ。
なっ?
(小清水)投遣警備保障?
(赤蛇)はい。
調べたらどうも投遣が出した手形が小清水先生の事務所の方に渡ったそうなんですよ。
(小清水)ほう。
(赤蛇)先生のお力で投遣警備を手に入れられないもんでしょうか?エヘヘ。
(係員)こちらになります。
ありがとうございます。
何だ。
株主の情報載ってないじゃん。

(伊集院)こがいなとこで何しとるんじゃ?あっ。
(伊集院)冬月さんに言われたろうが。
こんなもん調べても無駄じゃ。
返して。
(伊集院)株主は投遣の親族で固められとるで。
知ってますよ。
もしかしてあなたも何か調べに来たの?関係ないじゃろ。
ねえ?あなたは何で冬月さんに協力してんの?お金のため?表と裏はな持ちつ持たれつじゃけん。
あっ。
ちょっとそれ返して。
(バイブレーターの音)
(バイブレーターの音)もしもし?
(小清水)お忙しいところすいません。
小清水です。
あっ。
所長!?乗っ取り?
(巻上)冬月ちゃん。
警察が絡んどるの知らんで株券で投遣を乗っ取ろうとしてたんじゃ。
株券で?
(巻上)ああ。
《もし私が株で会社を乗っ取ったらどうするんですか?》あのアホ。
(小清水)仕事は慣れましたか?あっ。
はい。
少しは。
さあさあさあ。
遠慮なさらずに。
はい。
(小清水)最近はどんな仕事をしていますか?あっ。
えっと。
冬月さんの手伝いで警備会社を乗っ取る仕事とか。
(小清水)ほう。
それはわくわくしますね。
うん。
あっ。
でもちょっとトラブってまして冬月さんは撤退するみたいです。
(小清水)というと?実はその警備会社のバックに警察がいるみたいで。
犬神さんですか?ご存じなんですか?冬月君をはめた人間ですよ。
はめた?
(小清水)10年ほど前のことですかねぇ。
当時警察署長をしていた冬月君は犬神の収賄の証拠をつかんだんです。
《犬神さん》《収賄の罪であなたを告発いたします》
(犬神)《何のことですか?》《裏は取れているんですよ》《あなたは運送業団体に取り締まり情報を流して毎月100万円の金を得ていますよね?》《もうすぐここに捜査員が証拠を持ってまいります》《残念だよ。
冬月君》《私も残念です》《お世話になったことには感謝いたしますが不正を見逃すわけにはまいりません》・
(ドアの開く音)《よろしくお願いします》
(監察官)《冬月署長。
収賄の容疑でご同行願います》《何だって?》
(監察官)《運送業団体の裏帳簿から署長のお名前が出てきたんです》《どういうことだ?》
(監察官)《行きましょう》
(監察官)《失礼します》《ちょっ。
ちょっと待て!》《犬神さん》《あんたはめたのか!?》
(監察官)《署長》《おい!》
(監察官)《ご同行願います》《犬神!おい!放せ!》《犬神!》それで捕まったんですか?何もなかったってことにされたんです。
ただし彼が警察を辞めるという条件付きで。
《俺じゃない。
犬神だ。
あいつを呼べ!》《犬神》
(犬神)《2人で話をさせてください》
(犬神)《私のことを黙っていてくれたら事件にならないよう便宜を図ってあげます》《表の世界から消えろ》そんなことがあったんですか。
(小清水)だから犬神とは関わりたくなかったんでしょう。
でもこのままでいいんでしょうかねぇ?彼の力になってやってくれませんか?神崎君。
(伊集院)あまり大っぴらには動きたくないんですが。
銀行に行ってみますよ。
そっちは任せるよ。
(伊集院)ボーナスお願いしますね。
フフッ。
(伊集院)フフッ。
ああ。
神崎薫も動いてるみたいですよ?神崎が?どうしたんですか?怖い顔して。
この間の株券の話な。
あれどうしたんじゃ?ああ。
ただの勉強ですよ。
(夏目)投遣警備のことじゃ。
投遣には手出さんことや。
あそこはな…。
警察が絡んでるんでしょ?知ってますよ。
知っとったらなおさらじゃ。
もう手は出しちゃいましたけど。
はあ!?手出した?何やと?
(刑事)はーい。
そのままそのまま。
(夏目)何や?おどれら。
(刑事)警察じゃ。
神崎薫はお前か?何なんですか?
(刑事)投遣警備保障から被害届が出とるんじゃ。
威力業務妨害の容疑で家宅捜索させてもらうけんのう。
(刑事)おう。
(一同)はい。
(刑事)はーい。
通してくださいね。
(刑事)はい。
失礼しますよ。
(刑事)はい。
どいた。
(刑事)通りますよ。
(夏目)おうおう。
ちょっと待てや。
おう。
おう。
勝手に持ってくなや。
(抜道)あんたらは何を探しとるんや?やめてください。
いきなり何なの?
(刑事)ほら。
あっち行った。
はい。
(茸本)薫ちゃん。
ちょっといい?今取り込んでるからかけ直す。
(刑事)おい。
もうすぐキップ持って迎えに来るけんのう。
楽しみにしとけや。
ヘッ。
忙しいからかけ直すそうです。
お前愛されとらんのう。
(茸本)きっついなぁ。
バカたれが。
ポリに目付けられたらわしらはやっていけんちゅうことが分からんのか!?
(抜道)何をしてくれとんじゃ!?ぼけ。
(夏目)おう。
冬月。
おどりゃあどうなっとるんじゃ?これは脅しですよ。
犬神ですか?
(たたく音)おう。
何じゃ?何じゃ?お前が投遣に手を出したからだ。
犬神をつぶしましょう。
(夏目)何を言うとるんじゃ?ぼけ。
相手は県警のナンバー2なんじゃぞ。
ねえ?やられっ放しでいいの?これじゃ昔の二の舞なんじゃないの!?昔の二の舞って何や?金になるかならないか判断するのはそれだけだ。
でそれは金になるんか?はい。
(犬神)お元気ですか?冬月元警視正。
フフフ。
チッ。
(犬神)キャリア官僚だった君がまだ事件屋とかいうくそみたいな稼業続けてるとはね。
何の用ですか?
(犬神)お互い面倒なことは避けましょう。
投遣に手を出したことには目をつむりますから。
分かってますよ。
やるんですか?やらないんですか?お前に策でもあんのか?それは…。
金の流れを証明できなきゃつぶせねえんだよ。
やるなら勝手にやれ。

(諸子氏)・「かかってこいや喧嘩上等」
(キリコ)金の流れか。
そう。
犬神ってやつをつぶすには投遣警備と幽霊会社のお金の流れをつかむのが手っ取り早いと思うのよ。
(キリコ)じゃったら早乗っ取りゃええじゃろ。
だからそれには株券が足りないんだって。
足らんのはお前のおつむじゃ。
株券っちゅうのは比率の問題なんど?比率?何よ?比率って。
(キリコ)自分の持ち株増やせんなら相手の減らしゃええんじゃ。
どうやって減らすのよ?これホンマに冬君のためになるんじゃろうな?なる。
なるから教えて。
あんな。
株券の用紙なんてネットで普通に売っとるんで?普通に売ってる?
(諸子氏)ねえねえ。
茸坊って今日休みなの?
(キリコ)ああ。
何かな連絡がつかんのんじゃ。
あっ!忘れてた。
ひどいよ。
薫ちゃん。
(投遣)ほら。
(茸本)ああ。
(投遣)貸せ。
おら。
おい。
このくそがんぼったれ預かっとるけんお前の持ってる株券と交換じゃ。
持ってこいや。
株主を呼びつけるとは。
これは株主総会の招集通知ですか?何ごちゃごちゃごちゃごちゃ抜かしとんのじゃ?持ってこい言うたら持ってこんかい!分かったわよ。
行ってやるわよ。
(諸子氏)・「かかってこいや喧嘩上等」・「女の道は喧嘩上等」うおーい。
ケンカ上等よ。

(ノック)
(投遣)はいよ。
これ気持ちいいか?これ。
失礼します。
(茸本)薫ちゃん。
おい。
株券持ってきたんじゃろうな?あれ?他のご親戚の株主さんは?これは株主総会のはずでしょ?
(投遣)じゃかあしいわ!親戚は全てわしに一任しとんのんじゃ!株券持ってきたんかい?そうですか。
60株。
総株数の30%。
(投遣)よっしゃ。
ヘッ。
貸してみい。
何か勘違いされてません?私はこれを渡しに来たんじゃなくて会社をもらいに来たんです。
(投遣)何じゃと!?こいつはどないなってもええんかい!?薫ちゃん。
あんたは自分のケツぐらい自分で拭きな!えー?助けに来たんじゃないの?お前ホンマに愛されとらんのう。
投遣さん。
(投遣)言うたろうが。
わしゃな100株持っとんのじゃ。
お前に勝ち目はないんじゃ。
うん?私。
(投遣)おう。
あと100株持ってるんです。
100株?ちょっ。
ちょっと見せてみい。
えっ?じ…実印もまったくおんなじじゃ。
だって本物ですから。

(キリコ)《本物と何も変わらん印鑑ではんついとるんじゃ》《裁判になっても絶対にバレやせん》
(投遣)ちょっとちょっと待て。
(茸本)この株券買い集めたの?まあ見ときんさい。

(投遣)わしの株券はちゃんと100株あるで。
残りは身内が持っとるけん売るなんてことはない。
じゃあここにある株券のどれかが偽物ですか?
(投遣)フフフ。
まあそういうこっちゃなぁ。
ええか?株券は一枚一枚通し番号が打ってあるけんここを見れば一目瞭然じゃ。
わしの株券は1番から100番じゃ。
私の株券はまず101番から160番。
(投遣)おう。
と。
と?1番から100番。
その100株が偽物じゃこれ!さっき実印もまったくおんなじだって。
(投遣)じゃかあしいわ!そんなもんみんな無効じゃ!何で私の持ってる株券だけが無効になるのよ!?どっちが本物か分かんなかったら平等にお互い番号がかぶった株券を全部無効にして計算し直すしかないでしょ?ちょっ待ちぃや。
そんなことしたらわしの持ち株ゼロになるやないか!こら!裁判してもいいけど鑑定で偽物かどうか分かんなかったらおんなじこと言われるだけよ?
(茸本)ちょっちょっちょっ。
ちょっと待って。
ちょっと待って。
残り100株のうち60株は薫ちゃんのものってこと?ってことは薫ちゃんの勝ち。
(投遣)じゃかあしいわ。
人をなめるのも大概にしとけや!こら!人をなめとるんはどっちね!?警察なんか使ってようも事務所荒らしてくれたね!犬神とつるんどることバラしちゃろうか?そしたらあんた刑務所行きじゃね!決を採ります。
代表取締役の投遣氏の解任に賛成の人。
(茸本)はい。
賛成多数で解任が決議されました。
か…解任って。
(茸本)ってことは俺が社長だ!アハハ!イエス!イエス!俺が社長だぜ。
ハハハ。
やったぜ。
おい。
どうも。
初めまして。
CEOの茸本です。
チクショー。
覚えとれよ!投遣じゃ!あんた社長になるのは取締役会の後だから。
うん。
(犬神)ああ。
岩猿さん。
(岩猿)お呼び立てしてすみません。
先生がお待ちです。
(岩猿)こちらです。
(犬神)ありがとう。
ご無沙汰してます。
犬神警務部長。
何のまねですか?まあどうぞお座りください。
あなたを告発しようと思いましてねぇ。
公務員法違反の容疑で。
知ってるんですよ。
他人名義の幽霊会社を通じて警備の仕事を下請けに発注し巨額の利ざやを稼いでいることを。
さらにそこで得た金を政界転出のための献金として使ってるんですってねぇ。
表の社会は欺けても裏の私は全てお見通しですよ。
うん。
だから?フフフ。
さっきの議員秘書から何か証拠でも脅しとったんですか?でもどんな証拠を?その手の帳簿類は一切残さないのが政治の鉄則ですよ。
ならこれはご存じですか?政治家の秘書っていうのは日ごろから政治家や自分を守るためにヤバい会話は証拠としてこっそり録音しているもんなんですよ。
これも政治の鉄則ですよ。
(蟹股)警備会社の方は順調のようですな。
(犬神)あっ。
蟹股先生。
《私とガードナーは一切関係ありませんから》《フッ。
誤解なさらないでください》
(蟹股)《フフフ。
でもまあ犬神さんが政界入りするときは協力させてもらいますけんのう》《よろしくお願いします》この録音でもガードナーと私は一切関係ないと言ってるじゃないか?でもこれであなたが議員と怪しげな関係でつながってることはじゅうぶんに分かります。
それだけで私を告発できると思って…。
まだあるんだよ。
これは幽霊会社のガードナーからあなたの口座に振り込まれた金額の明細書です。
昔からの知り合いが動いてくれましてねぇ。
これで幽霊会社とあなたがつながりました。
だが…。

(ふすまの開く音)これ投遣警備と幽霊会社の間で交わされたお金の流れです。
へえー。
投遣警備と幽霊会社とあなたと政治家。
これで全てがつながりました。
全部つながったんだから言い逃れはできないわよ?うーん。
告発することだってできますよ。
刑事事件にするよりマスコミに流して警察大幹部さまの一大スキャンダルにするのもどうかなと思うんだが。
ちょっちょっ。
ちょっと待ってくれ。
私を失脚させても君には何の得にもならんだろう?金で解決しないか?事件屋は金のためなら何でもやるんだろ?バカにしないでよ。
世の中お金が全てだと思ったら大間違いよ!分かりました。
はあ?だが解決するのは金じゃない。
会社だ。
何?あんたの幽霊会社は俺がもらう。
あんたは今までどおり所轄の窓口を通して警備の仕事を回すんだよ。
俺の会社にな。
お前。
政治家になるのは定年になってからにしろ。
お前は退官するまで俺の下で不正を働き続けるんだ。
生かさず殺さず。
これが裏のやり方だ。
ああー!家畜。
全部マスコミにバラしてやればよかったのに。
相変わらずめでたいやつだなぁ。
えっ?どこの誰だか分かんないやつが送りつけた証拠なんかでマスコミを動かせると本気で思ってんのか?警察もおんなじだ。
告発しても上に握りつぶされるだけだ。
いいか?俺たちの存在は表の社会から無視されていることで成り立ってるんだよ。
もっとも俺たちの存在理由もそこにあるんだがな。
存在理由。
ちょっと待ってくださいよ。
投遣警備保障は私と冬月さんで手に入れたんじゃないですか。
(小清水)それは重々承知していますが。
ああ。
ううー。
知り合いの警備会社から投遣警備をどうしても譲ってほしいって頼まれたもんですから。
でもこの間は冬月さんのためにも乗っ取った方がいいみたいなことおっしゃったじゃないですか?
(息を吹き掛ける音)ちょっ。
黙ってないで何とか言ってよ。
投遣警備は所長にお譲りします。
はあ!?じゃあ私の報酬はどうなんのよ?ちゃんとやるから黙ってろ。
それならまあ。
ああー。
うっ。
ハァー。
結局所長に全部持ってかれちゃいましたね。
なあ?所長がお前に俺を助けてやれって言ったのか?まあ。
生かさず殺さずってことなのかもな。
俺たちも。
えっ?『極悪がんぼ』はドラマです。
法律に触れることがたくさん出てきましたが本当にやったら捕まります。
もちろん被害にも遭わないように皆さんお気を付けください。
皆さま奮ってご応募ください。
(2人)喧嘩上等カモン!2014/05/19(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
極悪がんぼ #06[字]【今回の敵は県警ナンバー2!】

今回の敵は県警ナンバー2!事件屋1クールな男の知られざる悲しき過去…濡れ衣で表の世界から消された男の10年越しの復讐が始まる。幽霊会社を乗っ取り、不正を暴け!

詳細情報
番組内容
 相変わらず金策に頭を痛める神崎薫(尾野真千子)の前に、冬月啓(椎名桔平)が「投遣警備保障」という会社の株券60株を置いた。それは2000万円の借金の担保として社長の投遣(今井雅之)が冬月に渡したもので、総株数の30%に相当した。冬月は薫にこれで投遣警備保障を乗っ取れと言う。合法的に乗っ取るには、51%以上の株券が必要なので残りは自分が集めるから、まずは投遣の会社に乗り込んで株主総会の開催を
番組内容2
要求しろと命じた。
 金子千秋(三浦友和)や夏目大作(竹内力)には無理だとバカにされたが、薫は投遣を訪ねると、株券を提示し株主総会を開いてくれと頼んだ。ところが、投遣はそれを受け入れるどころか薫の胸ぐらを掴んでどう喝する。そんなところへ冬月から電話が入り、この件から今すぐに撤退しろと命じられる。
 何が起きたのかわからないまま投遣警備保障を後にした薫は、冬月と伊集院保(オダギリジョー)が
番組内容3
話しているところに遭遇する。伊集院は、投遣のバックには金暮県警の犬神(國村隼)がついていると明かしていた。
 別の日、スナック「まやかし」に顔を出した薫に、茸本和磨(三浦翔平)が会社は乗っ取れたかと声をかける。会社のバックに警察がいて中止になったと話す薫に真矢樫キリコ(仲里依紗)は、公務員の副職は違法だからそこを突けばいいと教える。
出演者
神崎薫: 尾野真千子 

冬月啓: 椎名桔平 

茸本和磨: 三浦翔平 

真矢樫キリコ: 仲里依紗 

夏目大作: 竹内力 

抜道琢己: 板尾創路
  ・  
小清水元: 小林薫
  ・  
豊臣嫌太郎: 宮藤官九郎 
伊集院保: オダギリ ジョー
  ・  
金子千秋: 三浦友和 

ほか
スタッフ
【原作】
「極悪がんぼ」(講談社「イブニングKC」所載) 
田島隆 
東風孝広 

【プロデュース】
後藤博幸 
草ヶ谷大輔 

【演出】
河毛俊作 
林徹 
石井祐介 

【脚本】
いずみ吉紘 
池上純哉 

【主題歌】
「喧嘩上等」氣志團(影別苦須 虎津苦須) 

【制作】
フジテレビドラマ制作部

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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