ミャンマー最大の都市ヤンゴン
4月中旬そのヤンゴンである騒ぎが起きていた
道路はまるで洪水にみまわれたような水浸し。
大渋滞をたどっていくと…大量の放水。
デモ隊と衝突か…と思いきや人々は水をかけられながら楽しそうに踊っている
まるでパーティーのようなこの騒ぎ。
実はこれ
3日間にわたって行われるこの祭りで水を浴びれば1年間の厄が洗い流されるのだという。
そんな祭りの中にはっぴを着た日本人の姿が
彼らの正体はミャンマー進出を狙う日本のビジネスマンだという
年に一度の祭りだけではなく…
ここは2年前にオープンしたヤンゴン最大のショッピングモール。
女性が自由にファッションを楽しめるようになったのは最近のことだという。
ミャンマーの変化を象徴する今風の女性たちに人気なのが海外ブランドの
こちらの女性は札束でお買い物。
買っていたのは
これで驚くのはまだ早い
今ミャンマーでは高級マンションがブーム
現地企業の社長夫人だという客がモデルルームを案内されていく。
このタイプで価格は
数年前まで鎖国状態にあったミャンマーの大変貌。
外国企業の進出も始まった
口火を切ったのは世界最大の飲料メーカーコカ・コーラ。
無料キャンペーンには市民が殺到。
初めて飲むというその味は…
世界でコカ・コーラが売られていなかった国はキューバと北朝鮮そしてミャンマーだけだったのだ
様変わりするミャンマーで今人気急上昇中の学校があるという
(一同)6時に起きます。
9時に寝ます。
この学校ではおよそ500人の生徒が学んでいるという。
こうした日本語学校はどこも入学希望者があとを絶たないという。
その人気の理由は…
これからミャンマーに進出してくる日本企業に期待を寄せているのだ。
そしてついに日本の企業が本格的に動き出した。
ところがそこには幾多の困難が…
「未来世紀ジパング」今回はアジア最後のフロンティアと呼ばれるミャンマー。
以前のイメージとはずいぶん変わっているようですね。
なんかびっくりしました。
今VTR見て。
女性たちがきらびやかになってるというかね。
ねぇおしゃれしていて…。
今回初めて登場していただきます黒宮ニイナさんですけれども実際どうですかミャンマーの方っていうのは親日的なんですか?そうですねすごく日本人に対しては好印象で日本自体も大好きな国なのでほんとに日本人が観光に行ったときとかも日本語で話しかけてくれたりとか。
なるほど。
なので日本とミャンマーってすごく近いなって思います。
さぁそれでは今回の沸騰キーワード大橋さんからお願いします。
はい今回の沸騰キーワードはこちらです。
さぁいったいどういうことなのでしょうか?このキーワードを紐解いてくださる沸騰ナビゲーターは日経新聞編集委員の後藤康浩さんです。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
後藤さん今回ミャンマーに取材に行かれたということですけれどもやはり…。
ミャンマーというとですねこの軍事政権の時代というと皆さんもよくご存じのアウン・サン・スー・チーさん。
民主化の旗手だったわけですけれども…。
こうした人権状況を問題視したのがアメリカで経済制裁を打ち出したということですね。
事実上鎖国状態だったわけですけれどもその状況を変えたのが…。
2011年に大統領になったテイン・セインさんですね。
2011年3月に大統領に就任するやいなやですねあっと驚かせるような民主化を進めたわけですね。
第一にアウン・サン・スー・チーさんと和解をして…。
まさにこのときを待ってましたとばかりにどんどんきているということで…。
ただこれはまだ始まったばかりでこれから進出の本番がスタートするということだと思います。
さぁ期待高まる未知なる市場ミャンマーですけれどもいち早く駆けつけたのは日本の意外な企業でした。
ここに今人気急上昇の居酒屋がある。
店の名はてけてけ
夜7時店内を覗くと仕事帰りのOLやサラリーマンで満席状態。
皆おいしそうにほおばっているのは鶏のから揚げ
てけてけは鶏肉料理専門の居酒屋
店のイチオシはこちら…。
塩つくね
鶏ガラを10時間煮込むという本格派の
こだわりの鶏肉料理をウリに急拡大する居酒屋チェーン
そのてけてけが初の海外出店に向けて動き出していた。
狙うはあの国。
社長を直撃すると…
黄金の国よ再び…
外国企業から熱い視線が注がれるヤンゴン
そこにいたのは社長からミャンマー進出の責任者を任された
本郷さんがやってきたのは地元の人気レストラン
目的は厨房の見学。
本郷さんこうして地元の店を訪ねてはミャンマー人が好む味や調理方法をリサーチしていた。
幸運にも店自慢のスープを見せてもらうことができた
作り方はいたってシンプル。
さて気になる味のほうは?
この店の一番人気は鶏ガラスープにたっぷり鶏肉をのせた鶏づくしのそば
鶏肉が中心というミャンマーはてけてけにとってまさにうってつけの国のようだ
実は日本の外食チェーンのミャンマー進出はてけてけが栄えある第1号
その勝負の舞台となる店舗はほぼ完成していた
オープンまで3週間。
日本人社員によるミャンマー人スタッフの研修が日々続けられていた
まずは日本式のおもてなしを徹底的に教える
現地スタッフの大半が地元レストランの経験者。
日本企業で働きたいと店を辞めて応募してきたという
開店に向けていちばん心配なのは調理スタッフ。
もちろんみんな焼き鳥を作るのは初めて
串の打ち方から練習している。
その手つきはまだおぼつかない
今回日本人料理長から焼き場を任されることになったのが地元レストランで働いていたという
焼き鳥は焼き加減1つで味が大きく変わる
ココゾーさん焼き上がったネギマを持って早速料理長のもとへ。
すると
焼き加減にダメ出し。
更に
もう一度最初からやり直し
研修が始まって2か月。
まだ一度もオーケーをもらえていないという
夜8時調理スタッフが呼び集められた。
料理長が厳しく接するのも裏を返せば期待の表れ。
一方ココゾーさんもこの仕事にかけていた。
とそのとき。
突然の停電。
実はヤンゴン1日に1回は必ず停電が起きる。
急成長する経済に電力供給が追いついていないのだ。
それでも炭火のあかりを頼りに特訓は続けられた
停電は30分後に復旧。
その後も黙々と焼き鳥を焼くココゾーさん。
なんとか一人前になってほしいと本郷さんたちは願っていた
結局この日研修は夜10時まで続いた
数日後新メニュー開発のため本郷さんはある場所へ向かっていた
やってきたのはヤンゴンから車で6時間の
地元の人に案内された先には
たわわに実った梅の実。
日本の梅と同じ品種だという。
梅の木の数はおよそ300本
本郷さんこの梅を使い梅酒をつくろうと考えていたのだ
実はこの梅には秘められた物語があった。
見せてくれた写真には日本人の姿が
12年前ここに梅の木を植えた人物だ
第二次大戦中イギリス領だったミャンマーに進攻した日本軍。
激戦で18万人が命を落とした。
中尾さんも従軍したが大怪我を負った。
そのとき助けてくれたのがこの村の人たちだったのだ
ずっと恩返しをしたいと思っていた中尾さん。
80歳のときにミャンマーを再訪
中尾さんは4年前に亡くなったがその思いは実を結んでいた
本郷さん120キロの梅を購入。
新メニューにすることを決めた
地元の名士を招くプレオープンの日がやってきた。
高級車で続々と乗りつけてきたのは美しいファッションモデルに大企業の社長令嬢やマダムたち
更にレストラン協会の会長やホテル王などそうそうたるメンバーが集まった
連日遅くまで練習してきたココゾーさん。
店の要焼き場を堂々と仕切っていた
とそのとき!
焼き場を仕切るココゾーさん。
次々と店自慢の焼き鳥を仕上げていく。
焼き加減が難しい塩つくね。
その出来栄えは…
プレオープンも宴たけなわ。
とそのとき
恐れていた停電が発生。
10分後…
日本クオリティーを提供するためにはこんな事態は避けたい
そしてグランドオープン前日。
本郷さんが求めていたものがようやく届いた
停電対策の発電機だ
そして4月26日幾多の困難を乗り越えすごい!ちょっと梅の話にすごい感動しましたね。
そうですね。
ねぇ竹田さん。
じゃあビジネスもそういう意味ではすごくしやすいかも…。
そうですね今すごい日本企業が増えているので日本企業で働きたいミャンマー人が増えている…。
実際に日本企業の進出ラッシュがもう始まっているんですよね。
こちらをご覧ください。
海外初進出先としてミャンマーを選んだんですね。
マクドナルドやケンタッキーよりも早い…。
そうですね。
他にもタバコの販売やエレベーター事業に参入。
更にミャンマー初の証券取引所設立の支援や郵便事業など日本勢が官民あげて続々と進出している
これだけ進出してるってことはやっぱりミャンマーは日本にとって魅力的なところということなんですか?えぇやはり手つかずの消費市場というのが大きいですね。
そしてもう一つ労働市場ですね。
人口が6,200万人とかなり大きい。
それに成人の識字率。
これは読み書きができるということですけどこの比率が92%ですから光の部分はなんかワクワクするんですけれど…。
そうなんですね。
影の部分もあります。
1つは連邦議会です。
民主化されたといっても連邦議会の議員の80%は軍をバックにして出てきた人たちなんですね。
そうなんですね。
そしてもう一つはインフラですね。
なかでも目立っているのはこの電気の問題ですね。
VTRにもありましたね。
更に通信インフラもぜい弱だ。
都市部でもケータイやインターネットが通じないエリアが多い。
そして深刻なのは道路網の未整備。
物流がすぐ滞ってしまうのだ
そんなインフラ未整備のミャンマーに新たな道を開こうとある日本の企業が動き出しました。
ミャンマー国境の対岸に位置するタイ北部の町
ここで取材班は驚くべき光景を目にした
タイ人たちが次々と荷物を降ろしはじめた。
荷物は川に浮かぶ小舟に積み込まれていく
これは中国製の洗濯機
更に日本のパナソニック製のものも
タイ側で荷物を積んだ小舟は200mほど下流のミャンマー側の船着き場へ
そこではミャンマー人たちが船の荷をトラックへと積み込んでいた。
税関を通さずに国境を越えて荷物を運ぶ白昼堂々の
こんな密輸が横行するほど今ミャンマーは大量の物資を必要としていた
ミャンマーへ物資を運ぶために動き出した企業があった。
日本最大の物流会社
今やタイは東南アジア随一の
より早くより安くミャンマーに商品を運びたい。
そんな声が日に日に高まっていたのだ。
これまで外国企業がタイからミャンマーに物資を運ぶルートはコストが高い空輸かマラッカ海峡を回って3週間かかる海上輸送に限られていた。
そこでトラックを使う陸上ルートの開拓を任されたのが
早速現地調査に向かうことになった
バンコクからヤンゴンまで950キロ
緊張の面持ちの池田さん。
実は初めて通る道だという。
タイとミャンマーの国境が見えてきた。
これまで外国人が立ち入り禁止だった知られざるルートだ
タイから鎖国を解いたミャンマーへ未知なる物流ルートの開拓に乗り出したタイ日通の池田さん。
国境に到着した
ゲートの前には長蛇の列。
物だけではなく人の往来も活発になっていた
国境を越えミャンマーへと通じる橋を渡る
橋の上は大渋滞
タイでは車は左側通行。
しかしミャンマーでは右側通行に変わる
この辺りでほんとは下に…。
橋の上で車線が変わるため大渋滞が起きていたのだ
なんとか渋滞を抜け
いよいよ去年まで外国人の立ち入りが禁止されていた区域へ
トラックに乗り換えた池田さん。
道路状況をつぶさに記録し始めた
道が狭いため日替わりで一方通行になっているのだがそんなルールはお構いなし
すると…
事故車なの?
路肩に大破したトラックが…。
ドライバーは無事だったのだろうか
曲がりくねった狭い山道を大型トラックが速度も落とさず次々と走り抜けていく
ちょっと続いてます…。
車が途切れたタイミングを見計らい池田さんが動いた
道幅を測っていく
やっぱりちょっと危ないですね。
更に進むと…
なぜこんな場所で?
ミャンマーへの物流ルートの開拓に乗り出したタイ日通の池田さん
ずっと向こうのほうだよ。
ヤンゴンへと続く一本道で大渋滞に遭遇
渋滞の先頭にはこの大型トラック
エンジンがかかる気配はない
追い越すこともできないのでただ待つのみ。
ようやく動き出したのはなんと4時間後
なんとか最大の難所を越えることができた
国境から2日がかりで
未知なる壁を乗り越えミャンマーとの距離がまた一歩縮まった
やっぱり都心部と比べて山岳地帯というのは本当に道も今みたいにすごく細くて渋滞とかもすごくするので諦めずに日本企業も物流のこととかをやっていただきたいですね。
そうですね。
山越えのルートでタイからミャンマーに行くには2つのルートがあるんですね。
これちょっと見ていただきたいんですが…。
VTRに出てきたのはベトナムの中部からミャンマーの海岸まで出るこの東西経済回廊という…。
この部分が山岳地帯で非常に厳しいということですね。
もう1つあるのはこのベトナムの南部。
ホーチミンの近くからカンボジアタイを通ってミャンマーの海岸線に至るこの南部経済回廊。
この2本の横断ルートがあります。
それはですね実はタイには日本企業というのがすでに7000社も進出してるんですね。
でも後藤さんこれからその影の部分であるインフラの未整備っていうのは解決されるんでしょうか?ミャンマーのインフラ未整備という
日本企業の進出そのカギを握るという場所に沸騰ナビゲーター後藤が向かった。
ヤンゴン市内から車で1時間
やってきたのは
後藤を待っていたのは開発を担当する…
日本の巨大プロジェクトが今進んでいるという
東京ドームおよそ80個分はあるという広大な敷地。
ここに日本の大手商社と現地企業がタッグを組んで工業団地を造るのだ
日本政府もインフラ整備のために200億円もの資金を投じていた。
敷地内には発電施設も造られる予定。
すでに数十社から引き合いがきているという
後藤があるものを見つけた。
敷地に掘られた大きな溝。
実はこれ日本企業の懸念を解消するためのものだという
この工業団地はほんの一部。
最終的には山手線の内側の約4割に相当する巨大な経済特区が現れる
すごいこれできたらほんとにもう経済どんどん活性化していきますよね。
そうですよね。
もっとたくさん日本の技術者たちに私としてはミャンマーに入って教えていただきたいなという気持はありますね。
そうですよね。
今後これがどうなっていくのかというところが注目だと思いますけれども後藤さん番組恒例の未来予測をお願いします。
私の未来予測はこちらです。
進出ラッシュが始まったミャンマーの未来とは?
急に中国が出てきましたよ。
ねぇ。
後藤さんこれどういうことですか?この1つ目の脱中国は何かというとミャンマーなんです。
インド洋の海洋進出のためにミャンマーの港を使ったりとか中国で必要とする天然ガスをパイプラインでミャンマーから取り入れたりとかいろんなことをしたわけです。
その反発がもう限界まできたというところで…。
実際にミャンマーの国内の商品とかを見てみるとやっぱり中国製のものがすごくたくさんあってそれによってミャンマーの人たちのものの豊かさにつながっていることは事実ではあるんですけども…。
もう一つの脱中国は?もう一つの脱中国は日本です。
日本は今中国の投資をどんどん減らしています。
ということはミャンマーの脱中国×日本の脱中国=。
脱中国の2乗ですから新たな成長が期待できるということですね。
ミャンマーや日本は脱中国ということで中国とのつきあいをやめるわけではないですよね。
なるほど。
今後ミャンマーというのはどういう動きがありそうですか?ですからこの選挙でアウン・サン・スー・チーさん率いるNLDと呼ばれる野党が勝利するのか…。
あるいは今の与党が勝利するのか。
それによって国の方向がかなり変わるんじゃないかと…。
2014/05/19(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング【始まった進出ラッシュ!最後のフロンティア・ミャンマー】[字][デ]
20年以上続いた鎖国状態から開放路線へと転じたミャンマー▽5000万以上の高級物件が人気!?▽日本の居酒屋チェーンのミャンマー進出に密着▽日本企業が物流ルートを開拓!!
詳細情報
番組内容
20年以上続いた“鎖国状態”から開放路線へと転じ、アジア最後のフロンティアと称されるミャンマー。ジパング取材班は、激変するミャンマーの実態を目の当たりにした。さらに、そんなミャンマーで始まった日本企業の進出ラッシュ。口火を切ったのは、海外初進出の意外な外食チェーンだった。第1号店開店に向けた新メニューの開発、ミャンマーならではのトラブル発生…その進出プロジェクトに密着取材した。
つづき
ジパング取材班は、タイとミャンマーの国境を隔てる川で驚くべき光景を目にした。タイ側からミャンマー側へ、小舟で次から次へと物資が運ばれて行くのだ。白昼堂々の密輸現場…。それほど、ミャンマーでは流通の需要が高まっているのだ。そこへ、新たな物流ルートの開拓に乗り出そうと立ち上がったのが、日本通運だ。新たな物流ルートの開拓に挑む、日本企業の挑戦を追った。
出演者
【メーンMC】
SHELLY
【進行役】
大橋未歩(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】
後藤康浩(日本経済新聞社 論説委員)
【ゲスト】
竹田圭吾、坂下千里子、黒宮ニイナ(ミャンマー出身)
関連情報
【公式ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/
【公式Twitter】
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