更には日本の教育が変わる?
尾木ママも物申す。
教育問題について徹底解説
当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫こんばんは。
こんばんはといってもこちらは昼下がりの3時なんですが。
今、私はフランス北東部の小さな町ヴェルダンの丘の上にいます。
私のお隣に立っていただいているのは北海道大学国際政治がご専門で特にヨーロッパの政治に精通する遠藤乾先生にお越しいただきました。
一緒にどうぞよろしくお願いします。
私たちが立っている、ここ。
大変な、先生これ、夏のような日差しとそして風がかなり時折強く吹いてきますが静かですね。
≫静かですね。
しかもこれだけの無名戦士の墓の前に立ちますと非常に厳粛な気分になりますね。
整然とお墓が並んでいるその中に阿鼻叫喚の地獄のようなシーンがここで繰り広げられたと想像するのはなかなか難しいものがあるかもしれませんが。
今日は、この地から見えてくるこのフランスとドイツの関係性についてこれを見ていくと日本の過去、そして現在、未来がわかってくるんではないかというそういう企てでやってまいりました。
のちほどじっくりとこちらの様子さまざまなところをご紹介してまいりますがまず、その前に今日起きたニュースからお伝えしたいと思います。
一番最初のニュースはあのパソコンの遠隔操作事件で起訴されている片山被告。
ちょっと前に片山被告ではなく真犯人だというそのメールが各新聞社に送られてきたわけですが。
どうやら、そのメールは片山被告の自作自演だったのではないか。
その可能性が強く出てきたわけです。
≫パソコン遠隔操作事件で保釈中だった片山祐輔被告。
一貫して無罪を主張していたが今日、突如姿を消した。
≫今、午後2時です。
片山被告の弁護団が入ってきました。
しかし、片山被告の弁護士のみで片山被告本人の姿はありません。
本人不在のままこれから会見が始まります。
≫少しだけこの事件を振り返る。
2012年、小学校や伊勢神宮などに爆破や襲撃をほのめかす多数の脅迫メールが送られてきた。
その後、未成年者を誤認逮捕するなどしたものの去年2月に警察は片山被告を逮捕。
片山被告は10の事件で起訴されたが今年3月、保釈金1000万円を納付し保釈中の身だった。
≫それから2か月後の今月16日真犯人と名乗る人物から報道機関などに1通のメールが送られてくる。
≫犯人しか知り得ない遠隔操作の詳細も書かれていたこのメール。
送られてきたとき片山被告は裁判の真っ最中だった。
≫だが、このメールをめぐって今日、自作自演の疑いが浮上した。
≫片山被告の自宅から5kmほどのところにある荒川の河川敷です。
今月15日この辺りで、片山被告が不審な行動をとっているのを捜査員が目撃していました。
更にこの橋の下からはスマートフォンが埋まっているのが発見されそのスマートフォンから片山被告と同じDNA型が検出されました。
≫スマートフォンを回収して調べたところ決められた時間に自動でメールを送信するタイマー機能が使われた可能性が高いという。
そして、中に残されていたメール。
全文と送信時間が、報道機関に送られたものと一致した。
≫こちら片山被告の自宅なんですが全く応答がありません。
≫片山被告が姿を消したのは今日の午前10時過ぎ。
自作自演の疑いがあると第一報が出た直後のことだった。
≫そして、片山被告が姿を消したその矢先以前から真犯人とみられる人物からメールが送られ続けていた落合弁護士のもとに郵便物が。
≫昨日の午前10時46分だと思うんですけどレターパックがうちの事務所のほうに配達されたと。
ハードディスクって書いてあったんですけどハードディスクだと思って開けてみたらハードディスクだったと。
≫片山被告の行方はわかっていない。
≫「報道ステーション」でもちょっと前にこれは、片山被告自体も遠隔操作で利用されていたんじゃないかという、そういうような視点でお届けしたこともありました。
しかし、こういうことになってまいりますと状況証拠だけじゃなくて物証が出てきた可能性につながるという急に局面が変わってきたというところがあります。
次のニュースです。
2日前の土曜日ですが公明党の支持母体創価学会が異例のコメントを出しました。
集団的自衛権に関してはっきりしたコメント姿勢を出した。
もし集団的自衛権の行使をするというのであればそれは、憲法の改正をするべきではないかとはっきりコメントを出した。
それから2日たって今日の動きですが明日から自民党との協議が始まる公明党の代表山口さんが講演でかなり踏み込んだ発言をしています。
≫集団的自衛権の行使容認に釘を刺した山口代表。
明日から始まる与党協議で一致点は見いだせるのか。
この週末、公明党の支持母体創価学会が異例のコメントを出した。
≫創価学会は通常政教分離の原則に配慮して個別の政策についての見解を公表することを避けてきた。
それがこの集団的自衛権については行使容認を目指す安倍総理を牽制したのだ。
≫だが、公明党が折れることはあるのか。
≫山口代表は、安倍総理の有識者会議が示した我が国の安全に重大な影響を与える可能性がある場合という行使容認の基準についても厳しく批判。
≫更に、総理自身が会見で挙げた具体例にも反論した。
総理は、戦闘地域からアメリカの船に乗って避難する日本人を自衛隊が守れないとしたが…。
≫そして2年前、安倍政権が誕生したときに結んだ連立政権の合意書を持ち出した。
そこには被災地の復興や景気経済対策は並ぶが集団的自衛権の文言は出てこない。
≫スタジオの恵村さんこちらから伺います。
土曜日から今日の発言の流れどんなふうにとらえますか?≫創価学会が政治的な発言を文書で出すというのをこれは私はほとんど聞いたことがないですね。
珍しいと思います。
これまでは幹部が記者の取材に対してオフレコで見解を伝えるというような形で発信してきたものです。
今回の見解というのは広報室コメントの形をとっていますけどこれは学会の上層部も含めた判断が加味されているとみていいと思うんです。
かなり強い意思表示だと思います。
これは2つの意味があると思うんです。
1つは対自民党対世論ですよね。
閣議決定ではなくて憲法改正の手続きを経るべきだというスタンスを対外的にはっきりさせるという意味があると思います。
これによって自民党との連立協議に臨む公明党の下支えをするということがあると思います。
もう1つは内部の意思統一ですね。
学会もそうですし公明党もそうですが来春、統一総選挙がありますので自民党と折り合いを早くつけたほうがいいという声もあるわけですがそれを閣議決定ではなくて憲法改正が筋なんだという線で一致させるという意味があると思うんです。
自民・公明両党の協議というのはこれはなかなか簡単には進まないような気がします。
≫そういったことも含めまして、私も今日、この放送が終わりましたらすぐ飛行機に飛び乗って東京に帰りますので明日の夜の「報道ステーション」生で山口代表にご出演をいただきましてそちらの今、恵村さんが座っているスタジオで実際に今後どうなっていきそうかそのお考えスタンスというものをはっきりと聞いていきたいと明日、思っております。
もう1つ、次のニュースですが「報道ステーション」でも今年の3月の11日に福島の、あの原発事故の時点で18歳以下の子どもたちの甲状腺がんについて特集として3月の11日放送いたしました。
賛否両論、さまざまなご意見をいただきました。
そういう中で、調査委員会がまた新たな報告書を出しまして子どもの甲状腺がんの人数について発表がありました。
≫福島県が行っている子どもの甲状腺検査。
対象者のおよそ8割の結果が公表された。
≫甲状腺がんの診断が確定した子どもは今年2月に公表した数より17人増え50人となった。
番組では福島県内で増加する甲状腺がん患者と原発事故との因果関係について取材を続けてきた。
今年3月11日の特集では甲状腺がんと診断され手術を受けた子どもの母親から苦悩する胸の内を聞いた。
100万人に1人といわれた子どもの甲状腺がんがなぜこれほど次々に見つかるのか。
今回、公表されたがんが確定した子どもの人数を調査総数で割るとおよそ6000人に1人。
≫調査対象を大規模にしたため今まで隠れていた患者が判明しただけで原発事故の影響ではないとの考えだ。
いわゆるスクリーニング効果と呼ばれている。
国は福島と比較するため青森、山梨長崎の3県で18歳以下を対象に甲状腺検査を実施した。
その結果、4365人のうち1人が甲状腺がんと診断されたことも今日、報告された。
つまり他県でも福島県に近い割合で子どもの甲状腺がんが確認されているということなのか。
≫更に検討委員会は過去の国連の調査で被ばく線量が100ミリシーベルト以下では明らかな健康への影響は確認されていないことから推計で100ミリシーベルトを超える被爆者がいない福島県でも放射線による健康影響があるとは考えにくいとしている。
しかし、委員からも疑問の声が上がった。
≫津田教授はこれまでの検査結果から甲状腺がんと原発事故に因果関係がないと断定できないと主張している。
≫検討委員会では甲状腺がんと診断された子どもの居住地域などについても解析を進める方針だ。
≫スタジオの恵村さんいろいろと断定的な意見もずっと続いてはいるんですけどやはり低線量被ばくというのは子どもの甲状腺がんとの因果関係というものはまだはっきりとわからないという謙虚な前提に立たなきゃいけないんじゃないかというふうに思うんですけどね。
≫低線量被ばくがお子さんの健康にどういう影響を及ぼすのかについて今の科学が知り得ていることはあまりにも少ないんですね。
影響が少ないかではなくて影響があるかどうかわからないということだと思います。
そのことをまず踏まえる必要があると思います。
大事なことは県民の視点に立って検査が受けやすい体制を作っていただくことだと思うんですね。
そのうえで、できるだけ多くのデータを継続的、定期的に蓄積していくことだと思います。
もう1つですが検査データを本人に素早く通知するのはもちろんなんですがデータから何がわかるのか何がわからないのかを丁寧にできるだけ説明していただく。
そして相談にも応じる体制を作っていただくということだと思います。
県民の不安というのはこれからも長く続くわけですから行政や医療機関には子どもたちや親のために不安に、誠実に応える息の長い取り組みをお願いしたいと思います。
≫どうか、そこにぜひもっともっと寄り添っていただきたいと強く思います。
それでは、再びスタジオの小川さんそのほかのニュースお願いします。
≫東京のスタジオからニュースをお伝えします。
韓国の朴槿惠大統領が沈没事故について改めて謝罪しました。
そして、救助活動に問題のあった海洋警察を解体すると表明しました。
≫事故当時、船内に残っていた乗客の救助をほとんど行っていなかった海洋警察の解体を朴槿惠大統領が表明した。
≫今後、新しく省庁を設置し救助や救難など社会全体の安全管理を担当させるという。
行方不明者の家族らは事故が起きた珍島で今日も帰りを待っている。
≫次です。
覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕されたASKA容疑者。
自宅から合成麻薬とみられる錠剤などが見つかっていたことがわかりました。
≫2009年に活動休止した人気デュオCHAGEandASKAのASKAこと宮崎重明容疑者が覚せい剤を所持していたとして逮捕された事件。
警視庁への取材でASKA容疑者の自宅から合成麻薬MDMAの錠剤を潰したとみられる白い粉末とドライバーのような先のとがった工具などが見つかった。
MDMAは錠剤のまま使用するケースが多いがASKA容疑者が薬物の量を調整するために工具で錠剤を潰していたとみられる。
警視庁はASKA容疑者の毛髪の鑑定を進め使用の頻度などについて調べる方針だ。
≫再びフランスの古舘さんから中継です。
≫ここはフランスのヴェルダンというところでドイツの国境にも程近いんですが。
≫遠藤さん、ここフランスとお隣のドイツが長きにわたって激しい戦いを繰り広げてきてそこで、こうして没した方々は一体、どんなメッセージを発してらっしゃるのかなと考えるんですけどね。
≫本当に、これは実はこちらが名前つきの戦士の墓なんですけどこれだけの、なんていうんですか墓標そのものが雄弁に、戦争というのは繰り返してはいけないというのを無言で雄弁に物語ってるんだと思いますね。
≫この十字架の数だけでもその数およそ1万5000といわれています。
ここの詳しい話のまたまた前になるんですがフランスとドイツが和解に至る道筋を学ぶその前に、そもそもドイツはずっと世界に向けて謝り続けなければいけない点がありますよね。
それをベルリンの街角で入り口としていっぱい見つけました。
ご覧ください。
≫不思議な空間だな…。
だんだん深くなってきました。
冷たいコンクリートの塊がずっと続いています。
水は流れてないんですが冷たい水がひたひたときてるようなヒヤッとする感触もあります。
1つ1つ見ているとそれぞれが、かしいでいたり表情が違っているようにも見える。
形も違う。
つまり、一人ひとりの人間の個性の違いを表しているような感じもありますね。
これまた不思議な回廊のようにも感じますけど。
ここに来た人は多分そのときの心持ちとかあるいは、それぞれの感受性でこれを見ながら何かと重ねてるんでしょう。
つまり人それぞれの感覚に陥ってもらうというところがこの装置の狙いなのかもしれません。
近くで見ると1つ1つに個性や表情があるのにこうして、遠くから見てみると一群に見えてしまいます。
ここはベルリンのまん真ん中です。
虐殺されたヨーロッパのすべてのユダヤ人のための追悼の施設です。
ご覧のように国内外を問わず年間50万人の人がここを忘れないために訪れています。
真ちゅうのプレートが埋め込まれているんですが殺されたユダヤ人の方々の名前が刻まれています。
こういうのが街のそこかしこにあります。
こっちにもあります。
ちょっと来てください。
こちらは4人のご家族のようですね。
例えば、これを拝見しますとテナさんお嬢さんでしょうか12歳ですね。
それから、こちらはビクトとありますから男の子でしょう。
2歳ですね。
この一家4人の方は全員アウシュビッツで殺されています。
ここにあるということはこのご家族はここに住んでいたんです。
≫フンボルト大学前の広場です。
ナチスの政権が政権をとって初めてやったことはといえば本を焼くことでした。
この広場でかつて1933年の5月10日ゲッペルス主導のもとナチスの学生はここで2万冊もの本を焼いたんです。
そしてここにガラス窓のようなものが見えますが淡い日差しが差してくるつかんで見えてくる白いがらんと1冊も本が入っていない本棚が見えるでしょうか。
2万冊入ることになっている空っぽの本棚がいつもここから見えます。
そして、もう1つ見てもらいたいのはこの古びたプレートです。
詩人のハイネがこんな言葉を刻んでいます。
2行目と3行目にあるんですが本を焼く者は最後は人を焼くことになると書いてあります。
ハイネは1820年にこの言葉を残しています。
ということは自分の本もやがて焼かれることになったわけですがナチスが本を焼く前の113年前にハイネは、予言を残しているということになるんです。
≫住宅街の一角になりますが緑の森という駅があります。
中に入ってみます。
今、ご覧のように1番線から4番線に至るまで走っている電車この奥にあるわけですが手前に、17番線というホームがあります。
そこに行きます。
このホームもそして線路も現在は全く使われていない。
さび付いています。
実は、かつてこの線路を使ってベルリンに住む多くのユダヤの人たちは強制収容所へ運ばれていったんです。
ホームの鉄板をちょっと見てください。
1943年3月1日。
1736人のユダヤ人が運ばれていった。
隣のプレート。
翌日の3月2日1758人のユダヤ人が運ばれていった。
次の日、1943年3月3日1732人のユダヤ人がすべてアウシュビッツに運ばれていったと刻まれています。
木漏れ日が揺らめいています。
風のささやき、そして葉ずれの音がかすかに聞こえてきます。
そのときのさまざまな強烈な思いがまだ、ここに宿っている気がしてなりません。
先ほどの場所から私は今度ちょっとその中で移動しました。
後ろにそびえている大きな追悼施設。
≫遠藤さん、この納骨堂の中には第1次世界大戦での無名兵士の方々およそ13万人の骨が眠っているんですよね。
≫気が遠くなりますね。
≫先ほど、反対側にまいりますと小窓がきってあってそこから骨が納められているところを眺めることができる。
ものすごい数のお骨が見えるんですね。
これは、ドイツとフランス激しい戦いがこういう形になったんだということを強烈なメッセージとして伝えていますよね。
≫私自身、実はジャック・ドロールというフランス人政治家の研究から始めたんですけどそのお父さんは、やっぱりここで重傷を負って終生ドイツへの憎しみを欠かさなかった人です。
それが、あとで欧州統合のほうに足を踏み入れていくんですけど。
≫まさにそういう話の流れの中でこのパネルを見ていただきたいんですが時は1984年になります。
84年にフランスのミッテラン大統領と当時の西ドイツのコール首相この2人がこの場でこの納骨堂を見上げる形で手をつないだんですよね。
まさに、フランスもドイツもこれはコインの表と裏でいえば先生表は、なんとしても和解する大儀があったでしょうしまた、裏側でいうとフランスもドイツもこれは和解せざるを得ない裏の事情もあったかもしれませんね。
≫仲よくするというのがまず1つですしそうせざるを得ないという事情とそうしない事情の両方があるということですね。
≫それではまずVTRをご覧いただいてそのあとどういう背景があったかを引き続きお伺いいたします。
≫今から30年前。
血塗られた因縁の地で西ドイツのコール首相とフランスのミッテラン大統領が歴史的な和解を演出してみせた。
この両首脳が手を取り合ったニュースが世界中に伝えられた。
一体、どちらが手を差し伸べたのか。
そして、なぜここで手をつないだのか。
その真相を知るべく我々はドイツ南部の保養地に向かいある人物を訪ねた。
≫政治学者のホルスト・テルチク氏。
ヴェルダンの和解の当事者であるコール首相の国家安全保障担当の補佐官を務めた。
1983年には日本を訪問。
コール首相と主要国との首脳会談にも同席しコール首相の重要な演説の原稿も書くなど側近中の側近だった。
≫ヴェルダンから5年後和解を踏まえてかつての宿敵同士は安全保障でも手を結び1つの部隊を作り上げた。
フランス国境に近いドイツ・ミュルハイム。
フランス兵に運転技術を教えるドイツ兵。
これは両国の軍事訓練ではない。
共通のベレー帽、そして2つの国旗をデザインしたエンブレム。
制服も敬礼の仕方も異なる両国の兵士たちが1つの駐屯地で任務にあたっている。
≫彼らの名は独仏混成旅団。
両国陸軍の歩兵部隊など4600人からなる合同部隊だ。
国境沿いなど6か所に駐屯している。
主な任務は両国での災害救援活動をはじめEUやNATOなどの指揮下で行われる平和維持活動に参加すること。
これまで、ボスニアやアフガニスタンなどに派遣されてきた。
そして、いまやフランスが軍事介入した内戦中の旧植民地アフリカのマリにも派遣され、マリ軍兵士の訓練に当たっている。
≫かつての宿敵は同志となった。
≫ドイツ、コール首相の補佐官だった、テルチク氏。
ドイツとフランスの和解には当時から、互いに国益を見据えたヨーロッパで生き残るためのしたたかな戦略が隠されていた。
≫ドイツから見てそのあと、6年後には東西統一というまた劇的なことが起きてくるわけですが。
フランスと和解をしておかないとその先の東西ドイツとか統合とかそういうことも見据えながらあそこでやらなくてはいけないという強い事情があったように想像するんですがいかがでしょう?≫フランス国内には強いドイツと和解をしてグーッと接近するということに懸念、心配する声もあったやに聞いていますがやはり、さまざまな大国を牽制する意味ではフランスはフランスで、ドイツと和解する計算がきちっとあったということでしょうか?≫遠藤さん本当に、国際政治というのはきれいごとじゃないというのは重々わかるので。
今チラッと出てきましたけど更に詳しく言うとこのフランスとドイツの和解にまつわる裏の事情がはっきりあったわけですね。
≫それは昔からありまして今のコール首相とミッテラン大統領の有名な手をつないだこの場でのシーン。
それをさかのぼること…。
それは1984年だったんですがその前2〜3年というのは独仏関係は悪かったんです。
経済政策も一致していなかったですし何よりも中距離核ミサイルというのがちょうどアメリカからヨーロッパに配備される瞬間だったんですが。
≫旧ソビエトに向けてですか?≫そうなんですね。
そうするとですねフランスとドイツの利害というのが分かれちゃうんですね。
なぜかといいますとフランスは核を持っている。
ある種の抑止力。
しかしながらドイツは持っていない。
更に言うと中距離核ミサイルというところ東と西の間のやりあいになりますとドイツ自体が戦場になる可能性が高いわけですね。
最前線ですからそうするとやっぱりドイツにとってはとんでもないことだということでやや賛成気味のフランスと絶対反対のドイツと分かれていったんですね。
≫そういう中でドイツはそういう懸念がいっぱいあったでしょうけどフランスはとにかくドイツを引き込まないとこれは、アメリカに対してどうしようもないというまたフランスの切迫感もあったんでしょうか?≫1国では世界政治上でフランスの影響力を発揮できないですから。
それはドイツも同じことですが。
先ほどのテルチクさんが言われたとおり独仏両国が和解をしてみせてそして2つの国で共同して事にあたるということで初めて世界的に影響力を持てるという事情が裏にあったんです。
≫それぞれの国益、ある意味での利害が一致したときに人は手をつなげるんだと。
決して悪く言っているんじゃなくてそういうしたたかなところがないと国と国がうまくやれることはないですよね。
≫そうですね。
ドイツの場合は昔のナチスについては人種主義の結果がありましたのでこれは、もうどうしようもなく言い訳がきかない。
ここは謝ってきたんです。
と同時にフランスとドイツが手を結ぶことで両方の影響力を一緒に上げてきたということなんですね。
≫それではVTRの取材の続きを見てください。
≫先週、第1次世界大戦の戦地であるヴェルダンを訪れたドイツとフランスの中学生。
≫ドイツとフランスではこの50年間こうした青少年の交流に力を入れてきた。
これまで800万人が参加している。
≫そして11年前青少年交流からある提案が生まれた。
独仏共通の歴史教科書だ。
当時、教科書の提案をした学生の1人だったドイツ人のユリア・エンゲルさん。
共通教科書が必要だと考えた理由をこう語る。
≫完成した教科書は年代ごとに全部で3巻。
それぞれドイツ語とフランス語で書かれている。
実際、教育現場ではどのように使われているのか。
北海道大学の遠藤教授とともにフランスの高校を訪ねた。
≫やってますね。
≫この日のテーマは第2次世界大戦におけるそれぞれの思惑について。
通常、フランスでは扱われることの少ないドイツ国内の反ナチス運動まで紹介されている。
≫ドイツの高校でも同様だ。
やはり共通歴史教科書が使われている。
ただ受験に向かないとしてこの教科書は全国的にはあまり普及していない。
教科書で筆頭著者を務めたフランスのル・カントレック氏に共通教科書の意義を聞いた。
≫翻って日本は今隣国などの脅威に対抗するため集団的自衛権の行使に向けた議論を進めている。
ドイツとフランスの和解を見続けてきたテルチク氏はこれをどうとらえているのか。
≫今、日本はごくごく簡単な言い方をしてしまえば中国が仮に攻めてきたときにどういう備えを準備をしておかなくてはいけないかと。
法律も作らなくてはいけないとそういうさまざまな点で考えてそれが国の安全保障安保だというふうになっている傾向があります。
ただ安保というのは他国が攻めてくるからどうするというだけじゃなくて絶対に他国が攻めてこられないような付き合い方やいろんな努力をしておけばもめること、戦争になる予防になるんだと。
戦う前提でやるんじゃなくて絶対に戦わないというやり口があると考えているんですがいかがでしょう?≫はじめにヴェルダンでのあの2人が手をつないだシーンはヴェルダンがどういう場所であるかが最も重要だったとテルチクさんはおっしゃった。
仲が悪いんだから余計に手をつながなくてはいけないということをずっとあえて言いますが演出し続けていかないと努力していかないとこれはだめなんだなとさっきお話を聞いていて感じました。
≫もう絶対に戦争を繰り返してはならない。
この言葉を刻むとすれば遠藤さん日本は、ある意味誇りに思っていいところがあるんじゃないかという先生のご提案がありますが詳しく教えていただけますか?≫日本は、やっぱり戦後憲法9条のもとで非常に、比較的ですが軽武装を貫いてきてしかも、その中でいろんな謝罪だとかそういったものを繰り返してきたんですね。
アジア助成基金なんて試みもありましたし村山談話、河野談話それから菅談話そういった形でいろんな和解のメッセージを日本はずっと出し続けてきた。
≫2010年の談話は人権問題について謝ったことがありました。
≫1965年の日韓基本条約については認めていなかったんですけども菅談話では実質的にそれを認めていると。
そういう形で日本も進化してきた。
それが、すごく十分だという言い方はできないかもしれませんが不十分ながら積み上げてきた。
これについてはやっぱり日本人は自分たちでそれについて認めてあげる必要があると思うんですね。
ドイツだって不十分ながらいろんなことを積み重ねてきたわけでドイツが基本的に謝ってきたのはユダヤ人に対してでした。
長い間。
そのあと、随分、抵抗したり後ろ向きになったりしながら例えばポーランド人の強制労働について補償したりというふうに変わっていったんですね。
≫ポーランドに対しては本当に遅かったですねドイツは。
≫遅かったです。
そういう意味ではドイツだって不十分だった。
抱けども彼らはそれを誇りに逆回転あと戻りさせるようなことはしないんですね。
そこが、日本とドイツの違いなのかなと思います。
≫今、聞いててつくづく思ったんですがともすると、フランスとドイツの和解の在り方あるいはドイツの謝罪に学べとそういうふうに1つ1方向だけで見てしまうと日本で我々、日本人としてドイツとフランスとは違うんだよと。
日本と韓国、日本と中国またこれ全然関係性別だと。
これもあると思うんですけど今の論、お話でいえば日本は不十分でもずっと謝ってきた。
反省をしてきたところがずっと節目でもあったじゃないかと。
そこを誇りに持つということは先生、どうなんでしょう。
戦後の日本の謝罪疲れというかそれでも隣国とうまくいかないならそれなら強くなろうというのをそこをぐっと押さえ込むことができるかなというふうに想像したんですが。
≫そこのところに自分たちで誇りを持てないものだから逆ギレパターンというんですかねそうなってしまう。
そうではなくて自分たちの歩み自身にしっかり誇りを持つことそれを自分たちで認めること。
もう1つ言うとドイツの謝罪をフランスが認めたようにやっぱり中国や韓国の常識的な人たちは日本が歩んできた謝罪のあるいは軽武装のメッセージを正面から認めてあげること。
これがやっぱり大事なんだと思うんです。
≫韓国、あるいは中国が素人ながら私、間違っているなと思うのはドイツは100点満点。
そして日本は謝罪、反省について0点というようなとらえ方がともするとあると思うんですがこれは全く違いますよね。
≫それは今までの日本の歩みというのを台無しにしてしまうタイプの最悪の日独比較だと思いますね。
そういうやり方では日本国のいろんな努力が報われないしじゃあ、もういいよという話に日本もなってしまう。
それは中国と韓国が最も望まない道のりなんだと思うんですね。
≫とすると、その辺りで本当にマックス・ウェーバーが言っていましたが硬い板をゆっくりぐりぐり穴を開けていくのが政治だと。
そういう気の遠くなるような努力が政治だとするならば日本はもっと積極的に自分たちに誇りを持って戦後これだけ平和を守って謝罪もしてきたという誇りを持って韓国、中国と、どういうふうに交流していけばいいでしょうね。
≫1つのヒントは青少年交流という独仏のビデオが先ほど出ていましたがあれは、ものすごい数の…。
その中でやっぱり、フランスで奥さんをもらったドイツ人の官僚の方がドイツ統一の一番大事なときにものすごくフランスとドイツとヨーロッパこのリンクになったりした例なんていうのがあるんですね。
これは長い間やっていたものがドイツ統一みたいな一番大事なときに効いてくると。
こういう息の長い試みというのはやはり、日中、日韓は続けていかなくてはいけないと思いますね。
≫後ろにある13万ともいわれる無名兵士のお骨。
それを見るにつけ、感じるにつけ二度と戦争は繰り返さないという信念のもとに韓国、中国と今言ったような視点で1つ1つ雪どけをやっていくということは実は大事なことですよね。
≫そうですね。
やっぱりヨーロッパ人のすごいところは長いプロセスで長い間カテドラルを作るように両国間関係多国間関係を整備していく。
ここが、ヨーロッパの粘り強さだと思います。
≫今日も東京は25度を超えてこれで4日連続の夏日となりました。
今日は初めての半袖でお伝えします。
半袖といってもニットなのでこれでちょうどいいくらいです。
さて、明日のこの時間雨雲が関東地方までやってきそうです。
梅雨のような天気となりますが明日の雨が長引くことはありません。
東京では昨日まで6週連続で土日に雨が降っていません。
≫ここでスポーツまいります。
青山さん、おねがいします。
≫お伝えします。
こちら、今からおよそ3か月前ソチオリンピックを終えた浅田真央選手です。
去就について現役続行か引退かと聞かれてハーフハーフという表現で胸の内を明かしていたんですけれども今日、その去就について1つの答えを出しました。
≫集大成と位置づけて臨んだソチオリンピックからおよそ3か月。
スケート人生初となる1年間の休養を決めた。
試合には出場せず大学に通う予定だ。
≫サッカーワールドカップまであと25日となりました。
今日、海外組はトレーニングを行ったんですけれどもそんな中、今シーズンヨーロッパリーグで日本人選手としては最多の15ゴールを挙げたこちら、岡崎選手にその活躍の秘密を聞いてきました。
≫ドイツのマインツでプレーする岡崎は今シーズンのゴール量産についてこのように語った。
中でも自身がストライカーとして最も理想的だったというゴールがリーグ最終戦の、このゴール。
ディフェンダーをかわしての絶妙なシュート。
岡崎はシュートの直前下を向いたままキーパーを全く見ていない。
それでも、空いているコースにしっかりとシュートを放っていた。
≫そしてプロ野球は明日から交流戦が始まります。
日本ハム先発予定の大谷投手など明日は、工藤さん前田さん、お二人をお呼びしてお伝えします。
≫遠藤さんこのお墓の背景ですが本当に緑が今美しい季節ですね。
≫そうですね。
ここまで厳粛な気持ちにさせるという非常に強い、ここはシンボルだと思うんですけども。
そのシンボルの前で、ああいう手をつなぐという行為をする。
こういうのが、やっぱり非常にインパクトがあるんだと思うんですね。
≫そして、第1次大戦からちょうど100年ということになりますがそのときはここでドイツ、フランス合わせて30万人以上の兵士が亡くなった。
100年たってこのしたたるような緑が静かにたたずんでいるだけにどんな思いで無念の死を遂げていったのか一人ひとりはってこれは、民族とかそういうのを超えて同じ人間として受け止めなきゃいけないことですね。
遠藤さん。
≫それをまた首脳が受け止めてというそういう歴史の積み重ねというんですかね。
そういう場だったということですね。
≫今日は先生のお話も含めて聞きましてドイツ、フランスから学ぶこと。
あるいは日本が学ばないで逆にこういうふうな誇りを持ったほうがいいんだとそういうような提案とか2014/05/19(月) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]
日中韓の緊張緩和は?仏独協調から学ぶ作法…外交努力と混成軍まで和解の地から古舘伊知郎が中継▽集団的自衛権…与党協議前に自公の幹部が▽なでしこ
詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
【コメンテーター】
恵村順一郎(朝日新聞論説委員)
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツ】
松岡修造、工藤公康、澤登正朗、中山雅史
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/
放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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