グレートトラバース いよいよスタート! 日本百名山完全踏破 7800km 2014.05.20

日本百名山を一気に駆け抜けるかつてない壮大な挑戦が始まった。
挑むのは…この男ただ者ではない。
大自然を舞台に繰り広げられる過酷な競技…田中はその世界大会で何度も入賞した経験を持つトップレベルの実力者だ。
その田中が立てた計画がグレートトラバース。
日本列島を南から北へと縦断しおよそ7か月かけて日本百名山全てに登ろうというのだ。
スタートは鹿児島県屋久島の宮之浦岳。
そこから一切の交通機関を使わず自分の足だけを頼りにひと筆書きで北上。
海の区間はカヤックで渡る。
ゴールの北海道利尻島の利尻岳まで…登る標高は累積10万mにも及ぶ。
雄大な自然の中で肉体の限界に挑む百名山ひと筆書き。
BSプレミアムではその挑戦を半年間かけて追う。
(田中)登頂イエ〜イ!1個目。
前人未到のチャレンジその見どころをたっぷりご紹介しよう。
世界遺産の島屋久島。
3月末田中陽希は最も南の百名山宮之浦岳を目指していた。
ワクワクしますね。
初っぱなから海が荒れちゃって船がかなり揺れてるんでそのせいで酔っちゃって気持ち悪いですけど…。
このあとに待ち構える旅の出来事に比べればまだ序の口なんじゃないですかね。
九州からフェリーで2時間。
屋久島に到着。
田中のグレートトラバースを応援してくれる人たちが迎えてくれた。
田中がこだわったのは海抜0mから歩き始める事。
そのためスタート地点は登山口ではなく屋久島安房の港。
そこから一気に海抜1,935mの宮之浦岳に登り北へ下って縄文杉を経由。
宮之浦の港を目指す。
合わせて…そして迎えた出発の時。
54321スタート!オーケー行ってきま〜す。
(拍手)行ってらっしゃい!日本百名山を全て自分の足で踏破するグレートトラバースが始まった。
登山口までは舗装道路の登り道。
最初からハイペースだ。
日本列島縦断7,800km。
予定した期間は200日。
予備日などを含めると一日40km以上は進まねばならない。
ヘッドランプを頼りに真夜中の山道を駆け上がっていく。
順調です。
(平賀)走ってましたね?そうですね。
ちょっと走れそうだったんでまあ軽く走って今斜面が急になってきたんで歩きに変えましたけどまた緩やかになったら軽くジョギングしながら行こうかなと思ってます。
田中陽希さんてどんな人なんでしょうか。
1983年6月埼玉県で生まれたかわいらしい男の子。
それが…6歳になるとこんなにたくましく。
実はお父さんがドラマ「北の国から」に感動しなんと北海道富良野に移住したのです。
そこでクロスカントリースキーに目覚め大学では選手として大活躍。
そんな自分をフルに生かせると飛び込んだのがアドベンチャーレースの世界でした。
アドベンチャーレースとは大自然の中に設定された数百kmに及ぶコースを何日もかけて踏破する過酷な競技。
地図を頼りに森の中を走りオールをこぎペダルを踏み自分たちの力だけでゴールを目指します。
田中さんはイーストウインドという日本で唯一のプロアドベンチャーレースチームに参加。
クロスカントリースキーで培ったスタミナと粘り強さを発揮して数多くの国際大会でトップクラスの成績を収めてきました。
そんな田中陽希さんの今回の挑戦をレース仲間も応援しています。
スタート前に開かれた壮行会にはチームのメンバーや支援者30人余りが集まりました。
乾杯の音頭を取るのは8年間一緒にチームを組んできた田中正人さん。
日本アドベンチャーレース界の第一人者です。
みんなでそれを支えようという決意で乾杯をさせて頂きたいと思います。
陽希君頑張って下さい。
乾杯。
(一同)乾杯!ありがとうございます。
よろしくお願いします。
陽希も今いよいよもう中核のメンバーで中核のメンバーというよりも僕としては次期キャプテンとして早く僕を引退させてくれっていう感じで言ってるんですけども彼も彼でやっぱりしっかりと一本立ちしていきたいと。
でも自分自身に対するチャレンジの思いが形になったのが今回のチャレンジだと。
ホントに見守って応援していきたいなという心境です。
田中は宮之浦岳の登山口に到着。
23km標高差1,300mを4時間半で走破した。
屋久島でサポートをしてくれている迎さんが食事を用意して待っていてくれた。
ありがとうございます。
いえいえ。
めっちゃうまい。
南の屋久島だが気温は3℃。
わ〜すっげえうめえ。
4月といえども標高1,000mを超えると朝の冷え込みは厳しい。
じゃあ行ってきます。
(迎)それじゃ。
ここから道は登山道に変わる。
気を付けて。
はい。
この登山コースは普通に歩けば17時間。
早くても1泊2日はかかる。
それを田中は一日のうちに10時間ほどで踏破しようという計画だ。
一般登山者の倍近いスピードで登り続ける。
空が白み始める。
わ〜。
今までで一番開けてるんじゃないですかこれ。
すげえ!すげえ〜!標高およそ1,600m。
うっそうたる森が開け突然視界が広がった。
はいいきますよ。
はいチーズ。
絶景に出会い写真撮影。
緑の木々に巨岩が点在。
ここから洋上のアルプスといわれる屋久島ならではの風景が始まる。
日本で最も南にある高層湿原花之江河に到着。
山頂までおよそ1時間半。
険しい道のりが続く。
ここでグレートトラバースの計画を詳しく見てみる事にしましょう。
屋久島からはカヤックで海を渡り阿蘇山など九州の百名山を巡ります。
本州へと渡り目指すは中国地方唯一の百名山大山。
更に瀬戸内海を越え四国に入り石鎚山と剣山に登ります。
ここまででスタートからおよそ1か月。
紀伊水道を渡り大峰山から北上。
白山などを巡り6月にはいよいよ日本アルプスへ。
3,000m峰が連なり百名山の1/3が集中する旅のクライマックスです。
そのあと妙高山八ヶ岳秩父などを通って7月には世界遺産富士山を登頂。
天城山丹沢山筑波山を経て上越の山々を巡り尾瀬ヶ原至仏山に登ります。
8月から9月は東北エリアを北上。
日本海にそびえる鳥海山から北上山地の名峰早池峰山へと向かいます。
そして津軽海峡をカヤックで渡りいよいよ北海道へ。
大雪山の初雪は9月中旬。
雪に閉ざされる前に登らなければなりません。
知床半島へと足を延ばしオホーツク海に沿って北上。
利尻島へと渡り標高1,721mの利尻岳に登ると7,800kmに及んだ旅は終わります。
1964年に出版された「日本百名山」。
今年でちょうど50年を迎えるこの作品は登山家で作家の深田久弥が1万5,000以上ある日本の山の中から品格歴史個性に優れた100の名山を選んだものです。
その深田久弥終えんの地山梨県茅ヶ岳。
田中さんは出発前の3月21日この地を訪れました。
この日はちょうど深田久弥が茅ヶ岳山中で亡くなった命日にあたります。
山の麓に建てられた石碑。
彼がいなかったら日本百名山っていうのは生まれなかったと思うんですよね。
まずはそれに感謝をするという事と自分が今登れている事っていうのは深田さんの存在があったから登る事ができるチャレンジする事ができるんだなっていうのを実感しながら行きたいと思いますね。
「百の頂に百の喜びあり」って深いですね。
深田久弥さんは百の喜びがあったんですけど果たして僕には百の何があるのかこれを見て楽しみだなって思いましたね。
屋久島安房の港を出発して7時間。
標高は1,800mを超えた。
田中の足取りが重くなってきた。
眠いんですよ。
ちょっと…。
やっぱ夜中の0時にスタートしたんでちょっと寝たんですけどやっぱりふだんあまり行動しない時間にスタートしたもんなんでツケが来てますね今。
少し眠気が来てぼ〜っとしてます。
寝るタイミングは?今日はできれば寝ずに下まで下りたいなと思ってます。
明日のカヤックの予定もあるのでなるべく日のあるうちに終わりたいですね。
明日は早朝からカヤックで九州に向かって出発する予定だ。
日中に仮眠をとっているゆとりはない。
間もなく山頂になります。
やった!やった着いた!あ〜あったあった…。
着きました〜。
着きました。
宮之浦岳。
九州で一番高い山です。
登頂イエ〜イ!1個目。
来ました。
無事に登頂しました。
山頂からの景色は…。
こんな感じです。
いや〜うれしいですね何か。
ようやく何か始まったって感じがしますね。
まあちょっとスタートの時はあまり実感がなかったんですけどここに立って…。
まあ予定どおり来てるんでこのあと下山までしっかりやっていきたいと思います。
山頂に到着した田中何かを探している。
あ〜あったあったあった。
海抜0mの砂を海からスタートして山頂まで持ってくるって事が何か意味があるらしくって。
失礼します。
狭っ!おっとっとっとっと…。
ちょっとあやかりたいと思います。
屋久島に伝わる山岳信仰…浜辺の砂や塩などを山頂のほこらに供え山の神に祈る。
古くからの習わしだ。
本来なら五穀豊穣なんですけどもそれをちょっとお借りして百名山のうちの1つ目という事であとの残り99山無事に敢闘できますように。
行ってきます。
よろしくお願いします。
100の頂を巡る中で日本人の山への思いや伝統に触れていく。
それもグレートトラバースの目的の一つだ。
百名山完全踏破の1番目として田中は屋久島の最高峰宮之浦岳の頂上に立った。
前人未到の挑戦グレートトラバース。
その取材には何台ものカメラが常に田中さんに密着しています。
担当するのは専門のアスリートカメラマンチーム。
田中さんに負けない脚力とアウトドアの経験を持つ山岳撮影のエキスパートです。
4人のメンバーが交代で密着します。
これ最大のお楽しみはですね瞬間に出会いたいんですよね。
発見する瞬間登頂する瞬間感動する瞬間あるいは何かと出会う瞬間。
それが多分我々の今回の…ミニカメラを持って関わらせて頂く立場の一つの役割なのかなとは考えてます。
更に田中さん自身がポールの先につけて自分を撮影する超小型カメラ。
そして秘密兵器がこのラジコンヘリ。
こうした迫力ある映像も随所に交えながら百名山へのチャレンジを立体的に捉えていきます。
宮之浦岳をあとに次の目標縄文杉を目指す。
山頂を越えても行程はまだ半分ほどだ。
尾根筋に残る雪を踏み締めて更に道を急ぐ。
よいしょ!時間を節約するために食事も歩きながら行動食だ。
食べながら登るのって息切れますね。
着いた。
こんにちは。
これか。
でかい!でかい!出発から11時間。
縄文杉に到着。
高さ30m。
幹周り16m。
樹齢数千年にもなる屋久島のシンボルだ。
ここでやっと長い休憩。
百名山を今日から7か月間かけてずっと縦走するんですよ。
えっ!わっ!それで…。
はい。
すご〜い。
今日スタートです。
最初屋久島なんですか?屋久島から北上して北海道まで行きます。
7,500kmぐらいですかね。
そうです。
あっ達筆ですね。
今書いたの?今書きました。
習字を習ってるの?やってました。
「日本百名山ひと筆書き」。
ちょっと長いですけど…。
書くんですか?私がそんなのいいんですか?神奈川県から来た女子大生の加藤瑛理さん。
田中の突然の頼みを快く聞いてくれた。
こんな感じですかね?
(拍手)すごいきれい。
(シャッター音)ありがとうございます。
どうもありがとうございます。
すいません。
ありがとうございます。
もしよかったら…。
あっホントですか?私のカメラで撮ってもらおうかな?一応切り取って。
100均のやつなんですけど。
大丈夫です。
すごい味が出てます。
すいません。
足止めしちゃって。
(2人)頑張って下さい。
こっちが下山みたいなんで…。
ありがとうございました。
いや…すごいですね。
この短時間で…。
ここにもう20分ぐらいいるので交流できてよかったです。
書まで書いてもらって…。
そうですね。
ホントに山って不思議ですね。
ホントにいつも思いますけど。
そろそろ行きたいと思います。
さまざまな自然や人との出会いもグレートトラバースの目的の一つだ。
縄文杉から登山道が終わる白谷雲水峡まで屋久杉の巨木の森が続く。
海の中にそびえる山々が雲を呼び月に35日雨が降るといわれる屋久島ならではの不思議な森を体感する。
日本百名山を結んで歩くひと筆書きの旅。
それはまた日本の自然と四季を巡る旅でもあります。
4月に歩く九州の山々。
名水で知られる豊かな森は新緑の季節。
もえる緑に出会います。
5月紀伊半島へ渡るとそこは世界遺産熊野古道。
山を信仰の対象とした修験の人々の道をたどります。
6月から7月にかけて歩く日本アルプスは花の盛り。
色とりどりの高山植物が美しいお花畑をつくります。
また夏は山の生き物たちが活発に動く季節。
珍しい野生動物たちに出会えるかもしれません。
秋に巡る東北の山々は紅葉のシーズン。
赤や黄色自然の錦が見事な模様を描きます。
そしてさまざまな山の恵みに感謝。
北海道最後の利尻岳に登るのは10月。
雪も間近です。
春から冬へ変化に富んだ列島の自然と人々との出会いが待っています。
この日の行程も残り僅か。
田中の前を屋久島のシカが駆け抜けていく。
宮之浦港には無事日没前に到着した。
明けて…足。
足っすか。
そうですか。
伸さんありがとうございます。
うん頑張れよ。
はい行ってきます。
ブログ見とく。
はい。
よろしくお願いします。
田中はカヤックで海に乗り出した。
目指すは九州。
2つ目の百名山は鹿児島の開聞岳だ。
いよいよ始まったグレートトラバース。
BSプレミアムではそのチャレンジの様子を5回シリーズで放送する。
ご期待下さい。
2014/05/20(火) 02:40〜03:10
NHK総合1・神戸
グレートトラバース いよいよスタート! 日本百名山完全踏破 7800km[字]

屋久島から利尻島まで日本百名山を自分の足とカヤックで完全踏破する挑戦を追うシリーズ「グレートトラバース」。24日からの放送に先立ちその魅力をたっぷりと紹介する。

詳細情報
番組内容
5月24日から放送する「グレートトラバース〜日本百名山一筆書き踏破〜」。アドベンチャーレーサー田中陽希氏が、屋久島から利尻島までの日本百名山を自分の足とカヤックだけで踏破する挑戦の模様を半年間5回シリーズで紹介する。総距離7,800km、累積標高10,000mを210日以内で歩き通す、前人未到の挑戦に向けた準備の様子、日本百名山と山国日本の四季の魅力など、本放送に先立ちその魅力をたっぷりと紹介する
出演者
【出演】田中陽希

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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