ビター・ブラッド〜最悪で最強の親子刑事〜 #06 2014.05.20


(ドアの開く音)
(鍵山)まさか署内に隠してるとはな。
お前がこんなに大胆だったとは。
自首しろ。
(鍵山)まだ上の人間には何も言ってない。
(鍵山)心配するな。
いやいや。
俺にも監督責任ってものがある。
お前がどういう人間だったのか俺の口から後でちゃんと…。
(鍵山)お前…。
(鍵山)おい!・
(戸をたたく音)・
(忍)お兄ちゃん。
電話何回もかかってきてたよ。
(忍)遅刻なんじゃない?
(夏輝)ヤベッ!
(忍)もう何やってんの?
(夏輝)寝てた。
(忍)何?五月病?今日早く帰ってくるよね?今日お兄ちゃんのさ…。
(夏輝)ごめんごめん。
今日…。
話してる暇ない。
いってきます。
(忍)雨大丈夫?
(夏輝)やんでる。
(忍)はい。
いってきます。
いってらっしゃい。

(走行音)おっと!?えっ?な…何すか?おっ?おっ?おっ?なっ!?なっ!?俺の自転車。
何なんですか!?
(石崎)お前が電話に出ないからだ。
(石崎)おとなしくしてろ。
行け!
(鷹野)ジュニア。
やっと来た。
何があったんですか?
(古雅)俺らもまだ何も聞かされてない。
(滑川)1日の予定が崩れますよね。
(竹田)いつになったら説明があるんだ?
(江渕)やれやれ。
また鍵山班がやっかいなことをしてくれたみたいですなぁ。
(木暮)ようやく揃いましたか。
(木暮)警視庁警務部人事一課の木暮です。
これから許可が出るまで銀座署の皆さんが署内を出ることを禁じます。
(瞳)どういうことですか?鍵山班7名こちらへ。
(木暮)何してる?
(明村)事件?
(富樫)どうしたよ?
(瞳)これ…。
何ですかこれ?鍵山課長が何者かに刺されました。
(鷹野)課長が?
(古雅)課長は今?
(木暮)現在オペを受けています。
(木暮)ナイフは肝臓を貫いて太い動脈に達していて非常に難しい手術になっているらしい。
率直に言って非常に危険な状況です。
(富樫)嘘だろ。
適当なこと言ってんじゃねえぞ!おい!
(石崎)口の利き方を慎め。
(富樫)あっ?
(明村)おい触るな。
これは事件なんだ。
すいません。
俺ちょっと病院行ってきます。
(鷹野)ああ。
そうだな。
行こう。
(瞳)私も行く。
(木暮)止まれ。
止まれ。
この場を離れることは禁止します。
(稲木)なぜです?
(石崎)今からお前たち7名の取り調べを行う。
(鷹野)取り調べって?
(明村)まるで容疑者みたいな口ぶりだな。
そのとおり。
鍵山課長を刺した犯人はこの中にいる。

(3人)えっ!?犯人が?この中に!?そんなまさか。
(鷹野)いやいや俺たちの誰かが課長を殺そうとしたっていうんすか?
(木暮)そのとおりです。
(稲木)何を根拠におっしゃっているんですか?
(富樫)刑事課で刺されたから俺たちが怪しい。
そういうことか?
(木暮)あなたたち刑事でしょ。
少しは自分の頭で考えたらどうです?いいですか?深夜から明け方にかけて部外者は署内に入りこむことはできない。
これがなければドアは開きません。
違いますか?
(富樫)だから何だってんだよ?他の部署のやつかもしれねえだろ。
それともう一つ。
鍵山課長は昨夜遅く家族にこう告げて署に向かったそうです。
「今から部下と会う約束がある。
大事な話をする」と。
部下。
(木暮)そう。
彼にとって部下とはここにいる7名に他ならない。
違いますか?確かにそりゃそうだ。
先輩。
仕方ないだろ。
実際そうなんだから。
皆さんの昨夜のアリバイ。
それから鍵山課長との関係についてじっくり話を伺います。
(富樫)冗談じゃねえっつうんだよ。
(瞳)富樫さん。
(富樫)聞き込み行ってくる!
(木暮)おいこら!
(富樫)あっ?うわー。
逃げることは許しません。
分かったか?
(富樫)はい…。
(木暮)聞こえない。
(富樫)おっす!ちょっといくら何でも…。
(木暮)あなた方事の大きさがまだ分かってないようだ。
刑事課長が署内で刺されるなど前代未聞です。
悠長な手段は取らない。
徹底的に犯人を暴き出す。
外にも見張りを置いています。
もしここのメンバーが署外に一歩でも出た場合逃亡と見なして逮捕。
場合によっては拳銃の使用も辞さないと伝えています。
くれぐれも認識しておくように。
(鷹野)そんなめちゃくちゃな。
(稲木)民間人じゃないから何をしてもいいと思ってるんですか?こんな非常識なこと。
やめとけ。
こいつに何言っても無駄だ。
(古雅)何?知り合い?うん。
覚えてますよ。
島尾刑事。
あなたは同期の中でも特に尊敬できる人間だ。
光栄だね。
自分をしっかり持ち信念を守るためなら殺人すらいとわないでしょう。
信念。
強い?俺。
ちょっと先輩。
無駄話はこれきりにしましょう。
まずは佐原刑事。
それから前田刑事。
私についてくるように。
後の者はここで待機。
(竹田)落ち着いて。
(記者)刑事課長が殺害されたというのは本当ですか?
(滑川)もっと下がってください。
まだ死んでませんから。
(竹田)バカ。
(記者)死んでない?
(記者)まだってことは危険な状態なんですね?
(記者)署内で起きたということはやはり内部の犯行ですよね?本件については明朝7時記者会見を行います。
事件の詳細についてはそこでお伝えしますので本日はお引き取りください。
以上。
(記者たちの詰め寄る声)
(木暮)君たち。
(古雅)おいタカ。
ちょっと手伝ってくれよ。
(鷹野)コーヒータイムです。
(古雅)チェイサーちょっと。
(竹田)まさかこいつらを見張るときが来るとはな。
(滑川)どいつが犯人すかね?どちらへ?
(古雅)トイレ。
見張りを申し付けられていますので。
(古雅)おい頼むよ。
漏れるよ。
(滑川)本庁からの指示です。
(竹田)コーヒー飲み過ぎなんじゃないですか?俺たちにスパイをしろってことですか?
(木暮)あなたたちは配属されて日も浅い。
容疑者から外していいと考えてます。
われわれが取り調べをしてる合間に怪しい人物を探ってください。
昨夜のアリバイなども探れると理想です。
お断りします。
(石崎)何だと?
(木暮)なぜです?そんな仲間を疑うとかあり得ないですから。
(木暮)仲間?そんな結束があなた方にあるんですか?
(石崎)お前らがやってる仲良しごっこにはな鬼が交ざってるんだよ。
とにかく俺はこそこそ探るなんて嫌です。
失礼します。
(石崎)おい!
(木暮)石崎君。
(瞳)失礼します。
(瞳)ちょっと!やるよ内偵。
えっ!?
(瞳)あんた言われっ放しで悔しくないの?そりゃ悔しい…。
(瞳)きっちり調べて「全員シロです。
残念でした」って言ってやればいいでしょ。
そうかもしれないけど。
「かも」じゃない。
やるよ。
ちょっと。
(瞳)《で何をすればいいんですか?》《この場合内偵で見るべきポイントは大きく3つ》《まずは証拠隠滅を図ろうとしていないか?》
(木暮)《それから共犯者とコンタクトを取ろうとしていないか?》
(木暮)《そして心理的な動揺が表に出ていないか?》
(富樫)痛い!バカ野郎。
(木暮)《これらの観点で見れば不審人物は必ず見えてきます》どう?何か分かった?何でもかんでも怪しく見えてきて。
私も。
まっ一人マイペースな人もいるけど。
ねえ?さっき古雅さんが何を捨ててたか見てみて。
えっ。
(瞳)古雅さん。
すいませんこんなとき。
あのう。
報告書の書き方が分かんないんですけど。
(古雅)どれどれ?じゃあ後は頑張ってね。
(瞳)はい。
(木暮)昨日の深夜の行動を詳しく話してください。
(鷹野)寝てただけですよ。
(石崎)それを証言できる人物は?
(鷹野)一応これがいましたけど。
(木暮)連絡してみてください。
勘弁してくださいよ。
彼女とは別のあれなんで。
(木暮)連絡できないのではアリバイになりませんね。
マジっすか。

(鷹野)あーもう。
何なんだよ!あいつらよ。
完全に容疑者扱いっすよ。
次バチェラーさん呼んでこいって。
くそ!鍵山班なめやがって。
よし!ここらで俺が「全員シロだ!いいかげんにしろ!」ってがつんと言ってきてやるよ。
取りあえず私はシロです。
それだけは信じてください。
そりゃ他の人はどうか分からないですよ。
誰か怪しいと思う人物は?いや。
これ…。
僕以外全員ありですね。
(鷹野)はい。
失礼します。
ご家族か?
(鷹野)課長の奥さんです。
おそらく今夜がヤマだろうって。
(富樫)腹減ったな。

(瞳)どう?何か分かった?何が何だか全然分からない。
さっぱり。
(瞳)何にもつかめてないじゃん。
自分だって。
《アリバイなども探れると理想です》何こそこそやってんだよ?えっ?返せよ。
はっ?何…。
俺んだよ。
プライベートを探るなよ。
プライベート?何だ?お前。
スパイでも頼まれたか?なあ?はい皆さん。
スパイ発見。
スパイ発見。
(富樫)ジュニアお前!違います。
(富樫)この野郎。
何てことしてくれる?まず座れ。
(鷹野)ジュニア。
それよくねえよ。
そんなわけないじゃないですか。
(富樫)バチェラーぶん殴れまずは。
ぶん殴ってからだ。
この野郎。
おい!
(石崎)チッ。
こいつバレるの時間の問題ですよ。
(鷹野)あーあーあー。
何回取り調べしたら気が済むんすかね?まったく。
(古雅)もう新情報なんて出ねえだろうが。
(富樫)あいつらよこの部屋の中エアコン切りやがった。
(石崎)稲木刑事。
取調室へ。
(バイブレーターの音)もしもし。
(忍)ねえ?お兄ちゃん。
まだ帰ってこれないの?ごめん。
今日泊まりかも。
(忍)何それ?今日何の日か知ってる?えっ?
(忍)まったく。
今日お兄ちゃんの誕生日だよ。
忘れてた。
もう!せっかくお祝いしようと思ってたのに。
ごめん。
(男性)まだ何もつかめてない?
(木暮)一人ずつ締め上げてはいるのですが。
(男性)いいか?自分たちの庭で起きた事件が記者会見でまだ捜査中ですじゃ赤っ恥どころじゃ済まないぞ。
(木暮)分かってます。
(男性)分かってるなら結果を出せ。
(通話の切れる音)
(不通音)ここまでの取り調べの結果メンバー全員があなたが犯人ではないかと証言しています。
バカな。
(木暮)あなたがやったんですね?冗談じゃねえ!俺が課長をやるわけねえだろ!誰だ?誰が言った?あっ?君何食べたんだ?あっ?
(木暮)あっ?あっ!?
(木暮)あなたが先日凶器と同じナイフを購入したのを見たと言っている者もいる。
ふざけんじゃねえ!誰だ?誰がそんなこと言いやがった?
(石崎)往生際が悪いぞ。
(木暮)まあいいでしょう。
戻って結構。
震えて待っていてください。
逮捕は時間の問題です。
チクショーチクショーチクショーチクショー。
チクショー!お前らどういうつもりだ?俺を陥れて何が楽しい?えっ?
(瞳)どうしたんですか?
(富樫)俺はナイフなんて買ってねえ。
(古雅)うん?どういうこと?
(富樫)どういうことって何だ!
(鷹野)ちょっと落ち着いて…。
うわ!?
(富樫)はいもらった!どうした?動くな!こいつの首をへし折るぞ。
(鷹野)えっ?何で?腕利きの弁護士を呼べ!どうしたんですか?何かの映画のまねか?・
(鷹野)助けて!
(竹田)何やってんだ?これ止めた方がいいっすよね。
(竹田)おう。
(富樫)誰がやりやがった!
(鷹野)助けて!
(木暮)させておけ。
(竹田)えっ?落ち着け。
お前の主張を聞こう。
(富樫)俺は知ってんだぞ。
あんたらの中に課長を殺す動機があるやつがいるってことを。
(瞳)ホントですか?
(古雅)これは穏やかじゃねえな。
そういうのやめましょ。
古雅久志。
(古雅)えっ?
(富樫)あんたこの間大事な合コンの日によ課長に残業頼まれてただろ。
はい!?
(鍵山)《おい古雅。
悪いが例の窃盗事件の報告書今日中にあげてもらえるか?》《えっ!?いや。
しかし!》
(鍵山)《しかしじゃないだろ。
お前ね女のケツばっか追っ掛けてねえでさちゃんとやってくれよ》いや。
別にそれで殺そうなんて思わない…。
(富樫)いいや。
あんたならやりかねねえ。
(瞳)ふざけないでください。
(富樫)俺は本気だ。
いったん落ち着きましょ。
(富樫)それからジェントル。
ジェントル。
あんたずいぶん前によ首にスカーフ巻いて出勤してきたことあったろ?《あっ課長。
おはようございます》
(鍵山)《どうした?おい。
首ケガしたのか?》《気を付けてくれよ。
意外に年いってんだから。
なっ?》何だ?その殺害動機は。
(鷹野)ちょっと。
いったんクールダウンしましょうよ。
言ってることむちゃくちゃっすから。
(瞳)そうですよ。
ねっ。
確かにあのとき軽く殺意が芽生えたのは事実だ。
何言ってんですか?だがしかし俺は自分のファッションに確たる信念を持っている。
だったらなぜあれ以降スカーフを巻いてこない?えっ?駄目だ。
時間の無駄過ぎる。
おや?あんた何かやましい点でもあるんですか?何を言っている?
(富樫)だいたいあんたみたいなねちねちしたやつが。
あん?いつか爆発して人を殺したりするんだよ。
(稲木)くだらん。
(富樫)ちっとも笑わねえしよ。
あんたといると息が詰まる。
(古雅)それは言えてるな。
(鷹野)ちょっと。
(瞳)どさくさに紛れて何言ってんですか?人間ってのは適当なぐらいでちょうどいいんだよ。
そんなことを考えているからいつまでたっても結婚ができないんだ。
(古雅)何を!ちょっとチェイサーさん。
それ地雷っすよ。
細かい男は女性が嫌う第1位。
(稲木)私には妻も子供もいる。
そういう情報をうのみにするバカとは違う。
スカンク!こいつだ。
こいつをやれ!スカ…。
スカンク?
(瞳)ちょっとやめてください。
(富樫)おい!おいおいおい…。
(鷹野)ああー!?あんたか?なあ?あんたが俺を売ったのか!
(稲木)近づかないでくれ。
口臭が臭ってしかたがない。
口臭だと?あっ?ヘイ!ヘイ!あっ?俺の口が臭うっていうのか?どうなんだよ?ジュニア。
えっ?いや。
そんなことないと思いますけど。
前田!
(瞳)私はちょっと鼻があれ…。
鼻があれなのか。
そうか。
おい鷹野!
(鷹野)はい。
臭わないっす。
全然臭わないっす。
(富樫)はーっ!
(倒れる音)
(古雅)確保!
(竹田)何なんだよ!?
(富樫)やってやる!おい!
(おなら)ああー。
おなら出た。
おなら出た。
あっ!?あっ!?椅子取られた。
返せ!この野郎。
痛っ!?痛っ。
この野郎。
古雅!
(富樫)ジュニアごめん。
この野郎!古雅!
(瞳)ちょっとちょっと…。
(富樫)痛い痛い痛い…!?
(瞳)おとなしく。
座って座って座って。
(富樫)痛い痛い痛い…!?
(瞳)おとなしく。
くだらない情報しか得られませんでしたね。
しょせんはくだらんチームだ。
もう!ちょっと何なんですか!鍵山課長が見たら泣きますよこんなの。
俺たちみんな家族だって課長言ってたじゃないですか。
こんなばらばらだって思ってなかったですよ。
(一同)グラフト置換終了。
遮断解除するぞ。
はい。
はい。
(功太)あのう。
(看護師)はい。
(功太)すいません。
父は?
(看護師)すいません。
もう少しお待ちください。
(瞳)はい。
はいそうですか。
わざわざありがとうございます。
課長の手術難航しているみたいです。
さてと。
問題は今夜をどう乗り切るかだな。
乗り切るって?うん?宿泊の準備をしてない。
はっ?歯ブラシもないだろ?あっ。
そもそもさ食事ってどうなってる?ねえ?・
(江渕)おい。
(江渕)鍵山課長の容体は?江渕課長。
ナイスタイミングです。
生活安全課に買い出し頼んでもいいですか?買い出し?ちょっと待ってください。
ねえねえ。
あれ。
宿泊グッズ必要な人?リクエスト聞くよ。
何なんだよ?歯ブラシは全員?
(鷹野)いや。
備品室ありますよ。
ある?ある?じゃあ歯ブラシは1本ね。
ほら。
ヘッドが小さくて毛先が丸いやつあるじゃないですか。
お前な自分の状況分かってんのか?はい?お前は課長の容体よりも歯ブラシの形の方が気になってんのか?ナンセンス。
それとこれとは話が別です。
まさかお前あの人が死んでしまった方が好都合とか思ってる口か?分かりましたよ。
じゃあ歯ブラシは妥協します。
その代わりディナーはこだわらさせてくださいね。
(江渕)お前は…。
心配無用。
本庁の経費で落とさせますから。
ほら。
署のはす向かいにフレンチ…。
先輩。
先輩ちょっと。
ちょっと。
うん?何?来てください。
何だよ?いいから来てください。
ちょっと。
チェイサーやっといて。
何だよ?いいかげんにしてください。
今がどういう状況なのか分かってるんですか?ヘイ。
どんな状況でも食事は取るべきだ。
もうはっきり言いますけど客観的に見て先輩一番怪しいですよ。
有力容疑者です。
うん。
まあな。
俺は昔から注目を浴びやすいタイプだから。
そうじゃないでしょ。
何かこそこそ隠してるし課長と一番付き合い長いのにさっきからずっとへらへらしてるし。
何だよ?へらへらってよ。
そんなんじゃあいつに逮捕されますよ。
あら。
お前心配してくれてんの?はっ?はっ?おいおいおいおい。
別にあなたがどうなろうと俺には関係ないですけど。
薄情だな。
どっちがだよ。
こんな大変なときに。
まああなたが薄情なのは昔からですけどね。
自分の家族平気で見捨てるような人間ですから。
何の話してる?信用できるわけないって言ってんだよ。
ああ。
だったらうたぐっとけ。
なっ。
・あのう。
功太君。
そっか。
課長が部下と会ってたって話功太君が聞いたんだ。
(功太)昨日の夜本当に久しぶりに父と二人きりで外食したんです。
そのときに。
そのとき課長が何て言ってたのか詳しく教えてくれる?
(功太)はい。
えっと。
(功太)「約束があるから署に戻る」「そいつは部下として信頼してたやつでもう長い付き合いだ」って。
長い付き合い。
《返せよ》隠した?
(功太)何か手掛かりになりますか?ありがとう。
参考になったよ。
じゃあ病院に戻ります。
うん。
あのう。
うん?さっきうらやましかったです。
えっ?あんなふうに父と言い合いしたことないから。
俺昨日も父とろくに話せなくて。
(功太)何言われても別にとかただうなずいたりとか。
ホントは言いたいこと山ほどあったのに。
このまま父が死んだらって思うと…。

(功太)《「そいつは部下として信頼してたやつでもう長い付き合いだ」って》
(富樫)痛い!痛いよ!
(古雅)自業自得だ。
我慢しろ。
動くと余計悪くなるぞ。
(富樫)分かったよ!
(鷹野)あのう富樫さん。
(富樫)あっ?
(鷹野)口のことあんま気にしなくていいっすよ。
(古雅)ああ。
もう慣れたしな。
(富樫)気ぃ使わせて悪かった。
(鷹野)バチェラーさん。
チェイサーさんに謝ったんすか?
(古雅)何で俺が?
(稲木)別にいちいちわびなど不要だ。
(瞳)ちょっと。
ねえ?どう思う?どうって別に。
だってこのタイミングで隠すっておかしいでしょ。
あの箱事件と何か関係があるんじゃないかな?いや。
まさかそれは…。

(木暮)内偵作業はもう結構です。
容疑者を絞ることができました。
ご苦労さまでした。
あのう。
どういうことですか?
(木暮)もはや議論の余地はない。
これは決定的な証拠です。
容疑者は島尾明村警部補。
取り調べは本庁で行う。
すいません。
ちょっと。
(石崎)おい。
邪魔すんな…。
ちょっと待ってください!俺に取り調べさせてください。
やっぱりお前がスパイだったんだな。
内偵はれっきとした職務です。
ハァ。
(木暮)鍵山課長のメールを詳細に調べたところ削除されたメールの中にあなたが送信したメールが残っていました。
はっ?
(木暮)「今からそちらに向かいます」これは昨夜の3時に送信したものですね。
でっち上げるのが得意のようですね。
(石崎)何だと?何だよ?瞳孔の周りを見てるんです。
ついでに先ほどの箱の件も話したらどうです?聞いてみてください。
どうぞ。
机の下のあの箱何だったんですか?ひよっこが。
ピントのずれた話をするな。
もういいや。
本庁行った方がスムーズだ。
ならあと一つだけ聞かせてください。
何でなんですか?課長がこんなときに何でそんな平気でいられるんですか?先輩は不安じゃないんですか?課長がもし。
もしこのまま死んじゃったらって考えないんですか?不安にならないんですか!ならねえわけねえだろ。
そんなわけねえだろ。
じゃあどうして?課長が前に言ってたよ。
「深刻そうにうつむくな」「うつむいていいのは何かを失ったときだけだ」ってな。
だから俺は深刻な顔などしない。
もしものときは…。
そんときはそんときだ。
・もしもし。
(滑川)これではないでしょうか。
お前…。
何で勝手に持ってくるの?人のものを。
ねえ。
(竹田)刑事課のキャビネットに隠してありました。
ねえ。
(木暮)素晴らしいお話の後で恐縮ですが何やら物証が出てきました。
ご苦労。
(竹田)失礼します。
ねえ。
何で勝手に持ってくんの?ねえ!ねえ!
(石崎)佐原刑事。
中身をあらためろ。
だからこういうのだけだって。
ああー。
最悪だ。
何だよ?何だよこれ?うん?あれだよ。
あのう。
いいじゃねえかよ。
(瞳)はい。
こちらこそありがとうございました。
鍵山課長。
一命を取り留めたって。
ホントか!あしたの朝には目覚めるだろうって。
ああー。
長かったな。
ったく。
心配かけさせやがる。
痛いよお前!ああ。
あと犯人だな。
(鷹野)なっ!
(富樫)痛いよお前は!まったく。
本当に世話が焼ける。
(竹田)ホントですよ。

(木暮)あなたはやはり不適格だ。
後は本庁が引き取ります。
(石崎)これに懲りたら仲良しごっこを捜査に持ち込むのはやめろ。

(功太)《「約束があるから署に戻る」》《「そいつは部下として信頼してたやつでもう長い付き合いだ」って》
(忍)《あっ。
ねえ雨大丈夫?》《やんでる》
(古雅)ちょっと待て。
何だね?君たち。
(瞳)島尾先輩。
絶対に何かの間違いです。
(石崎)決定的な証拠が出てるんだよ。
(稲木)ログを解析させてください。
不正アクセス改ざんの形跡があるはずです。
あなた方はわれわれの指示に従えばいい。
(石崎)ほらどけ!
(瞳)どきません!
(石崎)何だと?妨害すると共犯と見なしあなた方も連行しますよ。
(石崎)どけっつってんだろ。
どけ。
邪魔だ。
(富樫)痛え!
(古雅)近道だ!セクハラになりますけど?セクハラになりますけど?
(石崎)いいかげんにしろ!
(鷹野)ちょっと何やって…。
(古雅)暴力。
暴力。
(瞳)触んないで。

(アナウンス)おかけになった電話は…。

(石崎)いいかげんにしろ!
(富樫)ジェントル!
(古雅)ジェントル!おい!
(瞳)待って。
待って!
(警察官)交代だ。
(警察官)ご苦労さまです。

(江渕)お前!江渕課長。
(江渕)邪魔するな!うおー!
(瞳)ちょっと。
お願いです。
待ってください。
(石崎)くどいぞ!
(富樫)いいかげんにしろ。
この野郎。
ジ・エンドだ。
(クラクション)鍵山課長殺人未遂犯です。
全面的に自供しました。
動機は?経費の横領です。
課長がかぎつけて昨夜説得しようとして…。
(鍵山)《お前…》
(江渕)あれほど出血してたのにしぶといやつだ。
これが俺たちの。
鍵山課長のチームです。
(木暮)あれだけ対立していたじゃないか。
俺たちは家族みたいなもんなんです。
そりゃケンカもするしぶつかり合ったりもするけどでも心の底ではちゃんと通じ合っててすぐに許し合うことのできるそういう関係なんです。
きっと課長はそうなれるって信じてたから俺たちにそういう話をしたんだと思うんです。
だから俺は誰が何と言おうとこのチームを信じます。
素晴らしい家族をお持ちのようだ。
あっ。
手錠。
鍵。
ちょっちょっちょっ…。
ちょっと。
なあ。
電話してよ。
(木暮)今回の事件の容疑者は銀座警察署生活安全課課長江渕貴文。
50歳。
警視庁では初動捜査の段階で容疑者の特定に至っておりましたが1日動向を監視し署内経費横領の容疑でも逮捕するに至りました。
(さおり)あなた。
(鍵山)さおり。
(鍵山)んっ。
んっ。
(功太)無理すんなって。
(鍵山)いや。
俺がいないと捜査…。
犯人ならもう逮捕しました。
お前ら。
課長がいなくてもちゃんとやれますから。
俺たちの団結見せたかったですよ。
大暴れしたやつがよく言うよ。
(鷹野)もういいじゃないっすか。
課長。
よくぞご無事で。
あれ?あっ!ちょっと先輩。
何してんですか?俺ねこういうの苦手なんだよね。
せっかく来たんですからほら。
行きますよ。
ちょっ。
ちょっと待て。
苦手なことさすなよ!素直じゃないな。
課長も喜びますって。
うるさい。
あんな人喜ばせて何の得があるんだよ?あれ?先輩泣いてません?泣いてねえよ。
ちょっとうるってなってます。
なってないよ。
お前じゃないんだから。
なってないよ。
なってないよ。
取りあえず行きますよ。
行かないっつうの。
何ですかこれ?うるさい。
もう過ぎたことだ。
ほら。
取りあえずみんな待ってるから来てくださいよ。
はい。
はーい。
はーい…。
絶対ですよ。
はーい。
ひよっこにはまだ早いか。
あっと!?ヤバい!ちょっと!ちょっと!ああ!?ちょっと!2014/05/20(火) 21:00〜21:54
関西テレビ1
ビター・ブラッド〜最悪で最強の親子刑事〜 #06[字]

「悪意の行方」
佐藤健 渡部篤郎 忽那汐里 高橋克実ほか

詳細情報
番組内容
 出勤中の佐原夏輝(佐藤健)の前に一台の車が止まる。夏輝は、その車から降りてきた男たちに強引に車に押し込まれてしまう…。
 夏輝が連れてこられたのは銀座署の大会議室だった。そこには島尾明村(渡部篤郎)や前田瞳(忽那汐里)ら鍵山班をはじめ、大勢の署員が集められていた。そこへ警視庁警務部人事一課の木暮竜也(西村雅彦)がやってきた。木暮は、全員に許可なく外出することを禁止すると告げると、鍵山班だけを
番組内容2
刑事課へ連れ出す。
 刑事課の床には血だまりがあり、すでに捜査が始まっていた。驚く夏輝たちに、昨晩、鍵山謙介(高橋克実)が何者かにナイフで刺されたことが告げられた。非常に危険な状態であると聞き、病院に行こうとする夏輝たちの前に木暮が立ちふさがる。昨晩、鍵山は部下と会うと話していたという家族の証言から、鍵山班全員が容疑者となっていたのだ。
 納得できず、捜査のために部屋を出ようとした富樫薫
番組内容3
(皆川猿時)に、木暮は拳銃を向ける。そんな木暮に詰め寄ろうとした夏輝にまで拳銃が向けられる。木暮は鍵山班の面々に対し、今後、部屋から出ようとした場合は逃亡とみなし、場合によっては拳銃の使用も辞さないと宣告する。
 監視を付けられ、刑事課に軟禁される鍵山班の面々。やがて木暮による取り調べが始まった。最初に呼ばれた夏輝と瞳は、容疑者から外す代わりに、他の鍵山班メンバーの内偵をするように命じられるが…。
出演者
佐藤健 
渡部篤郎 

忽那汐里
 ・ 
吹越満 
田中哲司 
皆川猿時 
KEIJI(EXILE)
 ・ 
広瀬すず 
草村礼子
 ・ 
及川光博
 ・ 
高橋克実 

ほか
スタッフ
【原作】
雫井脩介「ビター・ブラッド」(幻冬舎文庫) 

【脚本】
小山正太 
小峯裕之 

【プロデュース】
中野利幸 

【演出】
金井紘 
谷村政樹 
長瀬国博(FILM) 

【主題歌】
Mayday「Do You Ever Shine?」(A−Sketch) 

【制作】
フジテレビドラマ制作部

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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