(テーマ音楽)たくさんのドームを持つモスクと真水をたたえる池。
それらを築いた人物は今も人々から愛されています。
バングラデシュ南西部の沿岸部は広大なデルタ地帯です。
この湿地帯に15世紀の都市の遺構が残されています。
これはイスラムの寺院モスク。
当時トルコで広まっていた様式で造られました。
天井の丸いドームがその特徴です。
材料はレンガです。
デルタ地帯には石がないため土を固めて焼いたレンガが建材として使われたのです。
レンガを巧みに加工する事で石の建築物にも負けない美しいラインを実現しました。
実はこの広大な池も人の手によって造られました。
この辺りの井戸水は海が近いため塩分を含んでいました。
そこで堰を築いて雨水を貯め飲み水としたのです。
池の水には不思議な力があると言われてきました。
水に対する信仰は都市を建設した人物への畏敬の念から生まれました。
カーン・ジャハーンという名のトルコ出身の将軍です。
カーン将軍は土地を開拓しイスラムの教えを広めるためこの地に来たと言われています。
将軍は伝説で彩られています。
360ものモスクを擁する都市の建設。
実際は数年かかったようですがそのスピードは神業と受け止められました。
カーン将軍の偉業を象徴する…今でもバングラデシュで最大規模のモスクです。
現在はモスクとしてだけ使われていますが将軍の時代は政治の中心でもありました。
屋根には77のドーム。
レンガでは巨大なドームが造れないため小さなドームをたくさん造ったと考えられています。
実は屋根を支える柱には石が使われました。
1本だけ残る当初のままの柱。
これらの石をどうやって手に入れたのか謎に包まれています。
しかしここにも伝説がありカーン将軍が神通力を使って遠くインドから運んできたと言われています。
当時勢いを強めたイスラムの教義を背景に神秘的な存在となっていったカーン将軍。
30年以上にわたってこの地を治めました。
参拝客が絶えないカーン将軍の墓。
その力を人々は今も信じています。
2014/05/21(水) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「バゲルハットの歴史的モスク都市〜バングラデシュ〜」[字]
カーン将軍の威光 ▽文化遺産 ▽360ものモスクが立ち並んでいたというバゲルハット。この一大都市を築いた将軍は、神秘的な存在となり、伝説に彩られていった。
詳細情報
番組内容
「バゲルハットの歴史的モスク都市」は、1985年に、世界文化遺産に登録された。バングラデシュの南西部のデルタ地帯に、15世紀の都市の遺構が残されている。当時、バゲルハットには、360ものモスクが立ち並んでいたという。レンガを巧みに加工し、寺院が造られた。この一大都市を築いたのは、トルコ出身のカーン将軍。カーンは、広大な池を造って飲み水を確保するなど、人々の尊敬を集め、神秘的な存在となっていった。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
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サンプリングレート : 48kHz
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