「苦あれば必ず楽あり。
楽あれば必ず苦あり」。
はなが小学校の先生になって1か月がたちました。
「老後の安楽を願う者は若年の辛苦をいとうべからず」。
(はな)小山たえさんもう1週間も学校を休んでいて心配です。
放課後おうちに行こうと思います。
(本多)おまんに話すとまた余計なおせっかいをすると思って黙ってたけんど小山たえはもう学校には来ん。
てっ…。
もうすぐ親戚のうちに引き取られていくそうだ。
・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(ため息)もう学校に来んなんて…。
(たえ)はな先生!たえさん!どうしてるか心配してただよ。
弟さんは?よそんちにもらわれてった。
おらも明日親戚んちに行く事になってるだ。
明日?親戚んちに双子が生まれて子守が要るんだ。
最後におらどうしても先生にお別れ言いたくて。
よく来てくれたね。
おらの事分かってくれたのはな先生だけじゃん。
おらのために屋根にも上ってくれてありがとごいす。
たえさん…。
もう学校には行けなくなるけんどおとうや弟にも会えなくなるけんどそこんちは大きい農家だからたらふく飯が食えるら。
うん。
ほれにおらには想像の翼があるじゃん。
いつだって翼を広げて先生やみんなに会いに帰ってこられるじゃん。
ほうだね。
(ふじ)上がってもらったら?ふんだけんどおうちの人が心配するら。
先生送ってく。
ううん。
うち帰っても誰もいねえ。
ほれじゃあ…。
ほれほれ。
中入れし。
(周造)頂きます。
(一同)頂きます。
うめえ!本当にうめえなあ。
た〜くさん作っただから腹いっぺえ食えし!ありがとごいす!遠慮しんでもっと食えし。
ん?先生これ読んでもいいけ?うんもちろんだよ。
ハハハはなのちっくい時とそっくりじゃん。
(吉太郎)はなも三度の飯より本が好きだったじゃんな。
本読んでる時にゃ飯腹いっぺえ食ってる時よりも顔がキラキラしてたじゃんね。
(笑い声)たえさん。
連れていきたいとこがあるの。
先生の大好きな場所。
きっとたえさんも気に入るから早く食べて行こう!
(ふじ)えっ?今っから出かけるだけ?真っ暗じゃん。
(もも)こんな時分にどこ行くでえ?また騒ぎになるじゃねえだけ。
(周造)そうさな。
やめとけし。
ふんだけんど…今日しかないの。
たえさん。
てっ!本がいっぺえじゃん!今夜はここにある本を思いっきり読みましょう。
ここにある本全部読んでもいいだけ?ええ好きなだけ。
(戸が開く音)朝市さん!どうしたでえ?
(朝市)はないるけ!?はなはさっき生徒さんと出かけたさ。
てっ!小山たえさんけ?
(ふじ)ああほうだけんど…。
どこ行ったでえ!?お姉やんの大好きなとこって言ってたけんど。
あっ!先生。
おらもここが大好きだ。
先生の夢はね子どもも大人もわくわくするような本をいつか自分で作る事なの。
へえ〜!先生本作るだけ。
どんな物語でえ?え〜っとそれは…。
聞かしてくりょう。
てっ…今け?うん。
先生が作ったお話聞かしてくりょう。
そうだなあ…。
あ…ほれじゃあ。
「ある所に大層太った長いみみずがおりました。
『私のように立派な体を持ってるみみずはどこにもいやしない。
お庭から道端からどこからどこまで探したって私ほどの器量よしは見つからないわ』。
こんな事を口にするほどの威張りん坊でしたからお庭中のみみずはみんなこの太ったみみずが嫌いでした」。
みみずの名前は何ちゅうでえ?ああ…まだ考えてなかったけんど…。
ほれじゃあフト子さんは?フト子け。
いいじゃんね!「みみずのフト子さんは…」。
(物音)てっ!出た!キャ〜!
(朝市)はな!何が出たでえ!?な〜んだ朝市け…。
「何だ」じゃねえら!
(寅次)たえのおやじが夜遅く帰ったら娘の姿がどこにも見当たらねえって。
校長も近所の人らも必死で捜してるだ。
ごめんなさい!今度は校長の雷じゃ済まんら。
覚悟しろし。
ボコ。
おとうが待ってる。
行くだぞ。
おまんは来んでいい。
お願えします。
はな先生ありがとう。
この部屋の事も先生の事もずっとずっと忘れねえ。
たえさん…。
ごきげんよう。
さようなら。
ごきげんよう先生…。
はなは祈りました。
つらい時苦しい時想像の翼がたえさんを支えてくれるようにと。
(緑川)あんだけ大ごとになって謝って済む問題じゃねえら!しおらしく謝りゃなんとかなると思ってるずらおなごは困る!こぴっと責任取れし!本当に申し訳ありません…。
おまんの「申し訳ありません」はもう聞き飽きた。
はっきし言っておまんは教師に向いちゃいんだ。
今日はもううち帰ってゆっくり考えろし。
(緑川)ほうだほうだ!こんな落第教師いん方が生徒たちもおとなしくするら!回想
(朝市)教師ってのは子どもの人生を預かる責任の重い仕事だっておらは思ってる。
はなにもその覚悟があるだけ?はなは心のどっかで思ってるじゃねえだけ。
本当はこんな田舎の学校の教師になんかなりたくなかったって。
そのとおりかもしれない…。
(ため息)校長先生。
おらからもお願えします。
安東先生の事許してやって下さい。
安東先生はたえさんがお気に入りだから目をかけたじゃないと思います。
今すぐ手を差し伸べなきゃいけねえ生徒だったから…。
10歳で甲府を離れて一人きりで東京の学校で頑張ってきた安東先生だからたえさんがこれっから経験する寂しさやつらさを分かってたじゃないでしょうか。
ほうは言ってもなあ…。
つらい時こそ夢をみる力が大切だからどうしてもゆんべあの本の部屋に連れていきたかっただと思います。
お願えします。
安東先生を辞めさせないで下さい。
お願えします!はなはどうなってしまうのでしょう。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/05/21(水) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(45)「想像のツバサ?」[解][字][デ][再]
校長の本多(マキタスポーツ)から、たえ(伊藤真弓)が親戚の家に引き取られる話を聞いたはな(吉高由里子)。案じながら帰宅すると、家の前でたえが待っていた…
詳細情報
番組内容
教師になってひと月がたち、しばらく欠席の続くたえ(伊藤真弓)のことが気になるはな(吉高由里子)。校長の本多(マキタスポーツ)から、たえが親戚の家に引き取られる話を聞いたはなが、たえを案じながら帰宅すると、家の前でたえが待っていた。自分には“想像の翼”があるから大丈夫だと強がるたえの姿を見たふじ(室井滋)は、たえを夕食に誘う。はなの家族とともに食卓を囲んでいたたえは、ふと親指姫の絵本に目を止める…
出演者
【出演】吉高由里子,室井滋,石橋蓮司,賀来賢人,窪田正孝,土屋太鳳,マキタスポーツ,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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