(花咲舞)あぁおいしそう!これ「肉汁滴る箱根山麓牛」。
あっこれもこれも!「新鮮とれたて豪華海鮮舟盛り」!
(奈津子)露天風呂付きのお部屋もいいよねぇ。
(一同)いい〜!
(亜紀)私達も5年目なんだからさちょっと贅沢してもいいよね?
(友梨)そうだよ頑張ってるんだもん。
じゃあ幹事は言い出しっぺの奈津子!
(奈津子)ん?私?奈津子よろしく〜!了解!ひと晩中飲んで喋ってストレス解消だね。
ねぇ上司の悪口ネタ山ほど持って来よう!私も今の課長最悪だからひと晩中喋れるかも。
うん楽しみだなぁ温泉。
ん?うまっ!この絶妙な塩加減最高だなぁ。
(相馬健)・うまっ!・この絶妙な歯応えが最高だな。
(花咲幸三)いつ見てもいいねその顔。
ホントうまそうに食ってくれるから。
いやこの年になると量食えなくなりますでしょ?となると量より質ですよ。
でうまいものに対する執着心ががぜん強くなっちゃって。
あぁ分かるなぁ相馬さんやっぱりあなたとは気が合うようだ。
イエ〜イ!イエ〜イ!アハハハ…。
あれ?今日花咲…あっいえ娘さんは?今日は同期の飲み会だって。
同期ですか。
うん女ばっかりでよく集まってるみたいですよ。
ふ〜ん。
職場への不満やら上司への悪口で盛り上がってストレス発散しとるんでしょう。
そういうの好きですからね女性は。
ねぇフフフ…。
けど相馬さん悪口言われることはないでしょ?いいえ。
だって相馬さん…。
理想の上司って感じだから。
いえいえいえ…。
いやいやそんな…うちの上司はまぁ基本いい人なんだけどやる気に欠けるっていうか頼りないっていうかもう全然理想の上司じゃないからね。
ねぇ何か舞さおっさんっぽくなったよね。
え?私もちょっと気になってた。
口調とかしぐさとか。
ウッソ…。
職場が上司と2人だけだからうつっちゃったのかなぁ。
ねぇ聞いた?奈々美6月で辞めて転職すんだって。
そうなの?うん。
寂しいよね同期がどんどんいなくなって行くの。
うん…。
どうしよう最後の1人になったら。
送別会してくれる人いなくなっちゃうんだよ。
もうじゃあさここまで来たら新人研修同じ班だった同士辞める時も一緒に!どう?何じゃ?そりゃ。
ハハハ!でも懐かしいね新人研修。
(奈津子の声)あの頃はお札もろくに数えられなかったよねぇ。
(舞の声)たまたま同じ班になって以来の仲だからね私達。
(奈津子の声)そうだったねぇ。
その割にはよく続いてるよね月イチの同期飲み会。
人数減った割にはね。
まぁここ全員行き後れてるけどね。
あれ?私何か地雷踏んだ?ハァ…。
よし乾杯しよううん乾杯。
(奈津子)何に?めげずに頑張ってる同期に乾杯!
(一同)カンパ〜イ!これでまた明日から頑張れる。
舞はすごいね本部に抜擢されて。
全然。
臨店班って支店に嫌がられる仕事だよ。
でも頑張ってるんでしょ?どうだろ?奈津子は?ん?総合職へのコース変更諦めてないでしょ?うん…。
私いまだに納得できないんだよね。
奈津子が試験で落とされるのなんて。
ねぇホントに名前を書き忘れてない?ハハっちゃんと書いた。
ホントに?もう舞はいいないっつもポジティブで。
そんなことないよ。
え〜!ホント。
あぁ何か買って帰ろうかなぁフフっ。
(芝崎)大変だよ。
おはようございます芝崎次長。
おはようございますどうしたんですか?今朝は。
いつものコンビニのチョコバーが売り切れていたとか?あぁ昨日は食堂のカツ丼のお肉が薄かった…でしたっけ?
(芝崎)いや何をのんきなこと言ってんだよ君達は!これ見てないのか?うん?ん?「エリート銀行員の裏の顔」?「セクハラ支店長」!?ん?「メガバンクT銀行」ってこの写真あからさまにうちじゃないですか?あっこの行員証…。
これ絶対うちですよ。
だから大変だって言ってるんだよ。
なるほど…。
「告発したのはT銀行の都内某支店の窓口で働く20歳代の現役女子行員」。
「支店長室に呼んで体に触る」?「エレベーターの中で手を握る」!?「キスを迫る」!?こんなの卑劣過ぎますよ!怖っ。
怖っ。
公私混同言語道断です!こんなことされたら殴っちゃうかも。
ホントにやりそうだな花咲君は。
いやでも花咲なら大丈夫ですよ。
え?そもそも花咲にセクハラするような人間がいると思いますか?あっ確かに!ハハハ…!でしょ?ハハハ…!今の発言既にセクハラですからね。
(相馬:芝崎)これも?
(ベル)はい臨店班です。
あっおはようございます辛島部長。
え?
(辛島)相馬君花咲君人事部の大前次長だ。
大前です。
臨店班の相馬です。
花咲です。
2人はこれ読んだか?はあ…。
はい。
この件を早急に解決するために我々支店統括部が人事部に協力することになってね。
ついては君達にこの女子行員を捜してほしいんだ。
捜すといってもどうやって…。
金目当ての軽い気持ちでやったんだろうがこんなことは許すべきじゃない。
ですが彼女のほうもセクハラをされたと書いて…。
下世話な週刊誌の書くことだ。
わが行にセクハラなどとこんなのはデタラメに決まってる!いやですけど…。
(ノック)どうぞ。
(真藤毅)失礼。
(大前)真藤本部長!どうなさったんですか?告発記事の女子行員調査の件どうなってますか?ちょうど今2人に頼んでいたところです。
(児玉)えっ!臨店班にですか?大丈夫なんですか?この2人で。
(辛島)大丈夫です。
支店の問題を解決して来た頼もしいコンビですから。
しかしこれは本来臨店が扱う支店の小さな問題とは意味が違う。
信用第一の銀行にスキャンダルは禁物ですからね。
ですが今回の問題は女性同士じゃないと話せないこともあるでしょうから。
彼女は適任です。
そうですか。
ホントに見つけられるんだろうな?あ…。
できる限り頑張ります!できる限り?あぁいえ…。
絶対見つけます!ほう「絶対」。
はい。
何か分かったらすぐ私に連絡入れるように。
あ…かしこまりました。
あ…はい!ったく絶対なんて言うなよ。
こっちの迷惑も考えてくれ。
すいませんつい…。
お前はいつだって「つい」だよ。
「つい言っちゃいました」「ついやっちゃいました」。
その「つい」のおかげでこっちがどれだけ大変な思いしてるか。
すいませんつい…。
あっほら。
あっ!お前今日からもう「つい」禁止な。
え?大体考えてもみろよ。
うちの銀行女子行員が都内だけで何千人いると思ってるんだよ?その中からたった一人のA子さん見つけ出せなんて雲をつかむような話だろそれなのに「絶対見つけます!」なんてお前…。
記事から分かるのは都内勤務の20歳代のテラーってことくらいですかね。
ハァ…一体どうやって候補絞り込みゃいいっつうんだ。
う〜ん。
あっそうだ!取りあえず都内のテラーの写真片っ端から見てみるか。
どうしてですか?だってほら美人行員って…。
相馬さんってやっぱりおじさんなんですね。
冗談だよ冗談。
あっ!出版社に連絡してみるとか。
教えてくれるわけないだろう。
あぁ…。
それどころか来週号に「東京第一銀行から編集部に『A子さんって誰ですか?』と問い合わせ
(苦笑)」って面白おかしく書かれるのが関の山だよ。
ですよね〜。
ハァ…取りあえず退職予定の女子行員から当たってみるか。
え?自分の勤めてる会社を雑誌に売るなんてよっぽどの覚悟がなきゃできやしないだろ?なるほど…あっじゃあ人事部にリストアップしてもらいます。
うん頼んだぞ。
都内に勤務している20歳代のテラーの中で退職願を出しているのは12人ですね。
ふ〜ん結構いるんだね理由は?結婚出産留学転職…まぁいろいろですね。
なるほどあっそうだ花咲。
今回はお前が話聞いてくれ。
え?相手は女性なんだし…。
(せき込み)君にしかできない。
辛島部長もそう言ってただろ。
あっそうですね。
はい分かりました!ぜってぇめんどくせぇことになるからな。
何か言いました?ん?いや何でもない。
(乾)心外です!私が内部告発をして勤めていた銀行に迷惑を掛けるような人間に見えますか!?あっいえ決してそういうわけでは…。
あの退職する予定の方に一応念のためお話伺ってるだけですので。
(乾)私が会社を恨んで辞めるとでも言うんですか?そんなことあり得ません!あっいやあの…あのすみません…。
何だか先が思いやられますねぇ。
おっ!花咲すぐそこ行列のできるうまいカレー屋がある。
今日は並んでる暇ありませんから。
(内藤)誰なんでしょうね?あのテラー。
(内藤)私もう気になって気になって。
そうですね…。
「美人過ぎるテラー」って呼ばれてる丸の内支店の愛子ちゃんが怪しいと思ったんですけど彼女もう辞めちゃってて…。
あっあの…。
じゃあじゃあ横浜支店の「伝説のテラー」って呼ばれてるコは?あの一応都内ということで…。
じゃあ八王子支店にいる「窓口の壇蜜」は?それか「多摩支店のビヨンセ」?あっじゃなきゃあっ…!「東村山支店のマドンナ」?私…疑われてるんですか?あっいえあのあなただけじゃなくて皆さんからお話伺ってるんですよ。
他のテラーの先輩達は呼ばれてないじゃないですか…。
(泣き声)あっあのほら…あのメーク落ちちゃいますよ?
(ドアが開く音)
(園田)何なんだ?君達は。
支店長の私に断りもなく。
申し訳ありません。
お忙しくしてらっしゃるみたいでしたので。
例の告発記事のことで来たようだな?あっはい…あっいえ。
ということは?君達は私をセクハラ支店長と疑ってるのか!?いえ決して疑ってるなどということは…。
私があんな卑劣なことをするような人間に見えるというのか?いえあっでもそうは見えないと思うような人が実は…ってこともあるじゃないですか。
そうだ…え?やっぱり疑ってんじゃないか!!ご協力ありがとうございました!ほら行くぞ!あぁ疲れた〜。
腹へった…。
お昼食べる暇なかったですもんね。
なのに収穫はゼロでしたね。
ハァ…。
(ノック)何か分かったのか?いえ特には。
それらしき行員は見当たりませんでした。
ハァ…そんなんでホントに見つけられるのか?すみません。
まったく…。
金目当てで銀行を告発しておいて今日も平然と窓口にいたのかと思うと実に腹立たしい。
あの…ずっと気になってたんですけどそのA子さんだけが責められるのって何かおかしくないですか?花咲…。
卑劣なセクハラ行為をした支店長こそ問題視されるべきじゃないかと…。
君はこんな記事の内容を信じるのか?大体「セクハラだ」などと騒ぎ立ててる女子行員の話を聞くとささいなことを大げさに騒ぎ立ててるのがほとんどだ。
上司も気の毒にねぇ。
このA子もそういうろくでもない女に決まってる。
お言葉を返…したい…。
とにかく一日も早くこの女子行員を見つけて来るように。
分かったな。
はい。
あ〜ムカつくあの大前次長。
人事の人があんなこと言うなんて信じらんないですよ。
まぁな。
舞。
お前このセクハラ銀行ってお前んとこじゃないだろうな?ここに「T銀行」って書いてある…。
ここだけの話だよ。
やっぱりそうなのか!?ちょっとおとうさん声が大きいです。
舞まさかお前テラーだった頃セクハラされてたんじゃないだろうな?ないない私大丈夫。
ホントか?安心してください。
娘さんにセクハラするような男なんかいませんから。
相馬さん。
あっあの…いえ違うんですよ。
そういう意味で言ったんじゃなくて。
言われてみればそうだな。
お父さん?だってこいつにそんなことしたら腕の1本や2本折られちゃうもんね。
ですよね〜。
ハハハ…。
ハハハ…。
(客)幸三さん。
熱っち!しかし大前さんの言うことにも一理あるんじゃないのか?「週刊誌に書いてあることが真実とは限らない」って。
そう言われるとそうなんですけど…。
何だよ?私その記事何度も読み返してみたんですよ。
「毎日今日は何をされるのかなって思うと怖かったけど仕事休むわけにはいかなかった」とか「私一人が我慢すれば」とか。
A子さんってきっと責任感が強くて真面目な人なんですよ。
うん。
そんな人がお金のためにウソをつくとは思えなくて。
まぁそう言っちゃえばそうだけどなぁ。
そう考えると相当追い詰められていたのかなって。
周りに相談できる人がいなくて1人で…。
だとしたらかわいそうですよね。
大変だ大変だ!大変だ〜!大変だよ!今日はどうしたんですか?こんなメールが頭取宛てに届いたそうなんだ。
すいません。
「週刊誌にセクハラを告発したA子の正体は京橋支店の川島奈津子」。
ちょっと見せてください。
奈津子…。
知り合いか?同期です誰がこんなひどいこと…。
ちょっと京橋支店に行って来てくれないか?芝崎次長このメール信じてるんですか?いや…。
こんなの嫌がらせかイタズラに決まってますよ。
彼女がもしA子さんだったらこんなことする前に相談してくれてたはずです。
セクハラなんて聞いたことありませんから。
そうか…。
まぁどっちにしろこんなのが来ちゃったからほっとくわけにはいかないだろう。
話を聞いて来てくれ。
分かりました。
ほら行くぞ。
はい…。
どうした?ぼ〜っとして。
いえ何でも。
川島さんじゃないって思ってるんじゃないのか?思ってますよ!思ってるんですけど…。
もしも万が一奈津子がセクハラに苦しんでたらって思うと。
フゥ…。
実は頭取宛てにこんなメールが届いたんです。
(井脇)川島君が?イタズラや嫌がらせの可能性もあるんですが取りあえずお話だけ伺おうと思いまして。
私は副支店長時代から彼女を知っていますが告発記事を出すようなコではありませんよ。
もちろん私も彼女にセクハラ行為など…。
あぁそれは…。
川島さん仕事ぶりはいかがですか?信頼のできる非常に優秀な行員です。
念のため川島さん本人からもお話伺ってよろしいでしょうか?はい。
相馬さん。
ん?2人で話をしてもいいですか?お前に任せる。
ありがとうございます。
ハァ…。
(ノック)
(奈津子)・失礼します・舞…。
本部の人って舞だったの?うん。
週刊誌の記事の件知ってるよね?あれ臨店班が担当してて。
それでね…。
今朝本部にこんなメールが届いて。
あぁ…。
まぁ嫌がらせだとは思うんだけど一応話聞きに来なきゃならなくて。
私だよ。
このメール出したの私。
え?え…どうして?告発記事のA子は私だって早く気付いてほしかったから。
奈津子…。
セクハラされてたの?うん。
井脇支店長?井脇支店長の前の支店長。
誰なの?人事部の大前次長。
え?
(大前)どういうことだ!?これは俺のことだというのか?クッソ〜。
あの女…。
何てことしてくれたんだ!大前次長が…。
記事に書いてあったことってホントなの?私がされてたことはほぼ事実。
お疲れさま
(奈津子の声)初めは私の考え過ぎかと思ったんだけど…。
(奈津子の声)何も言えないでいるうちに…。
(奈津子の声)どんどんエスカレートしてった。
でもセクハラだけだったらいくら悔しくても我慢してたと思う。
何かあったの?私去年総合職へのコース変更試験受けたでしょ?うん。
(奈津子の声)試験の前に食事に連れて行かれて。
推薦文は支店長の私が書くから安心しなさいよろしくお願いします
(大前)部屋を取ってある悪いようにはしないからすいません私失礼します
(大前)不合格とは残念だったねぇ私の言うことを聞いていたらこんなことにはならなかったのに
(奈津子)もしかしてこの前支店長の誘いを断ったから…そんな…私人事に訴えます無駄だ!いち女子行員の君が言うことと支店長の私が言うことどちらを信じると思う?ひっどい…。
試験に落ちたのは大前さんが腹いせにわざと推薦文を悪く書いたせいってこと?うん。
そんなのひど過ぎるよ。
でも支店の人事評価をつけるのは支店長だから。
でもだからって権力を利用して部下を好きにしようとするなんて許されないよ!ねぇ。
奈津子。
どうして言ってくれなかったの?そんなひどい目に遭ってるなんて。
私が聞いたって何の解決にもならないかもしれないけど。
でも…。
話を聞くことはできたよ?味方になれたのに。
ねぇ。
私達友達だよね?なのにどうして…。
ごめん。
友達だから言えなかったの。
ハァ…。
セクハラされてるなんてさ…知られたくなかった。
ごめん。
気付いてあげられなくてごめん。
(泣き声)これが頭取宛てに届いたというのか?はいまったく誰がこんなことを。
悪質なイタズラに違いありません。
イタズラだと言い切れるのか?あっいえ…。
この川島奈津子という女子行員に明日本部に来るように言いなさい。
(児玉)はい。
私が直接話を聞こう。
(児玉)はっ。
こうなってしまった以上事実関係を調べなければいけないからな。
それと臨店の2人は外せ。
え!?型にはまった正義感や薄っぺらい正論は時に邪魔になるからな。
ホントは大前さんが1月に本部に異動になったからもう忘れるつもりだったの。
うん。
でもこの前本部に研修で行った時…。
(行員)大前さん早めに処理します
(大前)じゃよろしくな
(行員)はい
(大前)川島君久しぶりだねはい君はまだ総合職へのコース変更試験に再挑戦するつもりかい?その時は私が面接を担当することになるだろうな
(奈津子の声)私にあんな思いをさせた人がのうのうと出世して行くなんて納得できなかった。
それにいつまでこの人に我慢させられなきゃいけないんだろうって思ったら糸が切れたみたいに我慢できなくなっちゃって。
たまたま知り合いに週刊誌の編集者がいて告発記事出してもらえないかって頼んだの。
お金はいらないからって。
そうだったんだ。
いち女子行員の声だって記事になれば大ごとになるでしょう?そしたらさすがに本部の人も問題視してくれるんじゃないかって思ったの。
だから頭取宛てにメールを出した。
大前さんにもみ消される前に目を向けてほしかったから。
でもこんなことしたら奈津子だって…。
分かってるでも…。
私はどんな処分受けてもいい。
あの人に罰を与えることができるなら。
覚悟してなかったらこんなことしないよ。
そうだったのか。
大前次長が…。
ひどい話だ。
私どうしたらいいんでしょうか?花咲君。
実は川島奈津子さん明日本部に呼ばれてるそうだ。
え!?真藤本部長が直接話を聞くと言ってる。
私達も同席できるんですか?いやそれが無理なんだよ。
告発記事の調査からうちは外されたんだ。
え?真藤本部長と人事部だけで十分なんだと。
人事部って…じゃあ明日大前次長も同席するんですか!?そういうことだ。
そんな…。
でも真藤本部長だって川島さんが直接話せば信じてくれますよね?ちゃんと大前次長を処分してくださいますよね?それはどうだろうな?え?
(辛島)彼女が何を言っても証拠がない以上大前は認めないだろう。
自らの保身のためにはどんなウソでもつくんじゃないか?
(芝崎)エリートコースのからの転落は何としてでも避けたいでしょうし…。
果たして真藤さんはどちらの言葉を信じるか…だな。
じゃあ奈津子のほうが処分されるかもしれないってことですか?ああ。
(振動音)
(呼び出し音)チックソ!
(窓をたたく音)まだ帰らないのか?気持ちは分かるが何にもできないだろう。
でもこのまま彼女一人が処分受けることになったら何のために奈津子は…。
セクハラやパワハラってのはなかなか証拠が残らないってのが厄介なんだよな。
だから当の本人は調子に乗って何回だって繰り返す。
そうですよね…。
繰り返す?あ…。
ん?相馬さんさっき見てた大前次長の人事資料見せてください。
ほい。
京橋支店の前に勤めていたのは6支店か。
よし。
ん?お前何するつもりなんだよ。
大前次長の部下だった女子行員をリストアップして情報提供に協力してもらえないか連絡取ってみます。
は?相馬さん言ったじゃないですか「セクハラするようなヤツは調子に乗って何度も繰り返す」って。
そりゃ言ったけど…。
他にも被害に遭って泣き寝入りしている人がいるはずです。
いたとしてそう簡単に協力してくれるわけないだろう?とにかくやってみます。
あんま根詰めんなよ。
はい。
チッう〜ん…。
ハァ…。
う〜ん。
ハァ…。
フゥ…。
返信ゼロか…。
そうだよねぇ。
相馬さんまだ来てないのかな。
(井脇)4年分の人事関係資料です。
ありがとうございます。
いえ。
でも驚きました臨店の方がいち行員のためにこんなふうに尽力してくださるなんて。
いえ。
ちょっと前でしたら私もこんなことしてなかったと思います。
無駄に熱い部下を持ってしまったおかげでその…何というか黙っていられなくなりました。
そうですか。
奈津子。
舞。
ごめん何かできないかと思ったんだけど…。
ありがとう大丈夫だから。
(ドアが開く音)川島奈津子君だね。
はい。
(児玉)入りなさい。
君はもう関係ない。
(ドアが閉まる音)京橋支店の川島奈津子君だね。
はい。
座りたまえ。
この週刊誌に告発記事を出した女子行員が君だというのは本当ですか?どうなんだ?川島君。
はい。
私です。
私はずっと支店長からのセクハラ行為に悩まされていました。
川島君。
本部長の前でいいかげんなことを言うんじゃないぞ。
支店長というと井脇さんが?いえ支店長の…。
そこにいる大前さんです。
ん?大前次長どういうことですか?あり得ませんよ私がセクハラだなんて。
全て彼女の作り話妄想です。
違います!私はホントのことを…。
(大前)信じてください私は女子行員に卑劣な行為など断じてしておりません!
(児玉)真藤本部長どういたしましょうか?ハァ…。
(メールの受信音)困ったことになりましたね。
一方は「セクハラをされた」と言い一方は「そんなことはしていない」と言う。
しかしそもそもこういう問題は証拠がない以上どちらの話が本当か他人には分からないものだ。
そして今現在明らかになっている事実は川島君の告発によって週刊誌に記事が掲載された。
それによって東京第一銀行の信頼が著しく傷つけられたということだ。
それは認めるね?はい。
川島君。
君は非常に優秀な行員のようだね。
私としても前途有望な人材をこんなことで失いたくはない。
今回のことはなかったことにするというのはどうかな?あの…。
どういうことでしょうか?つまりこの告発記事のA子というのは君のことではないしT銀行というのは当行のことではないということだ。
(奈津子)あの人に罰を与えることができるなら私はどんな処分受けてもいい覚悟してなかったらこんなことしないよ全てを忘れろということですか?でも…!このままだと君は当行で働く3万人の行員達の顔に泥を塗ることになるんだぞ!私の提案が東京第一銀行がこれ以上傷つかない最善の方法だと思うが。
違うかね?
(児玉)・川島君真藤本部長のおっしゃる通りだ!・「今回のことはなかった」。
君さえそう言えば全てが丸く収まる。
それが銀行のためだ。
(児玉)川島君それでいいな?ちょっと待ってください!
(児玉)何なんだ?君は失礼だろう!ちょ…。
出て行きなさい!ちょ…。
これを見てください。
このメールは大前次長がかつて勤務していた支店で働いていた女子行員の方からのメールです。
「あの週刊誌の記事を読んでこれは大前支店長のことだとすぐわかりました。
3年前私も同じことをされたからです」。
君は何を言ってるんだ?こんなのデタラメに決まってるだろう!「1年前私は大前支店長の誘いに抵抗できず銀行を辞めました。
何度もしつこくされて何度も断っていたのに大前支店長はセクハラをやめてくれませんでした」。
いいかげんにしないか!「私は大前支店長のセクハラに耐え切れなくて課長に相談しました。
でもそれが支店長にバレて腹いせのようにパワハラが始まりました」。
真藤本部長私はそんなことはしていません!信じてください!皆さんがこうして協力してくださったのは同じ被害に遭った人を助けたい大前次長に罰を与えたいと思ったからだと思います。
ふざけるな!こんなものねつ造しようと思えばいくらだってできる!じゃあこの方達に連絡を取ってみましょうか?何を言ってるんだ…。
大体こんなものが証拠になるわけないだろう!
(ドアが開く音)失礼いたします。
相馬さん…。
京橋支店に行って川島さんの人事に関する資料を借りてまいりました。
え?川島さんは入行して4年間人柄についても仕事ぶりに関してもずっと高い評価が続いています。
「同僚や上司からの評価も高く事務能力も非常に高い」。
「当行になくてはならない存在である」。
このように大前さんも支店長であった2年間高い評価をつけています。
ところが川島さんが去年総合職へのコース変更試験を受けた際大前さんが書いた推薦文の評価はなぜか最低でした。
「素行が悪い」「協調性がない」「異性関係に注意が必要」。
川島さんの書いた論文や面接の点数は合格点でしたから不合格になったのはこの推薦文のせいであることは明らかです。
大前さんなぜこの時だけ評価が低かったんでしょう?矛盾してますよね?それは…。
そこに書いてある通りの事実があったから正直に書いただけだ。
お言葉を返すようですが川島さんとの間に何らかのトラブルがあったからではないんですか?例えば彼女を自分の思い通りにできなかったから。
その腹いせにわざと評価を低くして試験に不合格になるように仕向けた。
違いますか?大前さん。
奈津子は私の大切な友達です。
奈津子はいつも「働くのが楽しい」って言っていました。
あなたの部下にならなければきっとずっと笑顔で働いていたはずです。
なのに何であなたみたいな卑劣な上司の犠牲にならなきゃいけないんですか?彼女の人生を狂わせたあなたを私は絶対に許しません!花咲君。
今日のことは覚えておこう。
はい。
(奈津子)ありがとうございました。
大前さんには恐らく厳しい処分が下されると思います。
はい。
ですが多分あなたにも何らかの…。
大丈夫です。
どんな処分も受ける覚悟はできてます。
そうですか。
舞ありがとね。
ううん。
私舞が来てくれなかったらあのまんま「はい」って言わされてたと思う。
よかった頼りになる友達がいて。
じゃあ行くね。
うん。
奈津子!ん?同期の温泉旅行。
豪華海鮮舟盛りと露天風呂付きの部屋譲れないからね!え?えっ忘れちゃったの?しっかりしてよ!奈津子が幹事なんだから。
フフっ。
うん。
うん。
じゃあね。
うん。
お前にも初々しい頃があったのになぁ。
ま〜た来たんですか相馬さん。
悪いか?舞うちの大切なお客様に失礼なこと言うんじゃないよ。
だって上司がしょっちゅう来るって思ったらすっぴんとか変な格好で下りて来られないじゃん。
心配するな花咲お前がすっぴんだろうが何だろうが俺には全く影響がない。
あっそうだ。
ん?相馬さん今日私のマネしましたよね〜?え?「お言葉を返すようですが」。
あ…あれはマネしたっていうか昔からある言葉だろうが。
素直にそう言ってくれればいいんですよ〜?だから違うって言ってるだろうあれ…ついだよ!つい?あっ「つい」って確か禁止じゃなかったでしたっけ〜?禁止なのはお前だけです俺は別に。
ふ〜ん。
花咲?まぁまぁお2人さん。
はいこれ今日のお薦め。
わっ!ありがとうございます。
お〜!う〜!いただきます。
いただきま〜す!う〜まっ!うまっ!西野カナさんが歌うこのドラマの主題歌『WeDon’tStop』のCDを30名の方にプレゼントいたします。
ご覧の宛先までハガキでご応募ください。
(ベル)はい臨店班です。
いえ電話じゃなくてハガキでご応募ください。
2014/05/21(水) 22:00〜23:00
読売テレビ1
花咲舞が黙ってない #6[字][デ]
週刊誌に大手銀行・支店長のセクハラ行為に対する告発記事が出た。その銀行は東京第一銀行であることは明らかで、舞(杏)たちは告発した人物を見つけ出すよう命じられた。
詳細情報
番組内容
週刊誌に大手銀行・支店長のセクハラ行為に対する告発記事がでた。その銀行は東京第一銀行であることは明らかで、舞(杏)と相馬(上川隆也)は告発した人物を探すよう命じられた。しかし、それらしき行員はなかなか見つからない。そんな中、頭取宛てに、告発した行員は京橋支店の川島奈津子(前田亜季)だというメールが届く。奈津子は告発記事を出したのは自分だと舞に告げ、さらにセクハラした人物に意外な相手の名前を挙げた。
出演者
杏
上川隆也
塚地武雅
甲本雅裕
大杉漣
生瀬勝久
前田亜季
堀部圭亮
原作・脚本
【原作】
「不祥事」「銀行総務特命」池井戸潤(講談社文庫)
【脚本】
松田裕子
監督・演出
【演出】
鈴木勇馬
音楽
菅野祐悟
得田真裕
【主題歌】
「We Don’t Stop」西野カナ(SMEレコーズ)
制作
【チーフプロデューサー】
伊藤響
【プロデューサー】
加藤正俊
【制作協力】
日テレアックスオン
【製作著作】
日本テレビ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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