が開かれる予定です。
(歓声)
(水野)人間の脳には約140億の神経細胞とその10倍もの神経細胞を支持する細胞があります。
それらの神経細胞は中枢神経と末梢神経に分けられそのうち中枢神経は大脳間脳小脳脳幹脊髄に分かれています。
その中で体を自由にスムーズに動かす働きをしているのが小脳脳幹脊髄です。
(水野)お母さんこれがお嬢さんの脳の画像ですがこちらの正常な脳の画像と比べてみてください。
(水野)小脳が萎縮しているのが分かると思います。
お嬢さんの病気は何らかの理由で小脳が萎縮しそこに存在するさまざまな神経細胞がしだいに失われていくというものです。
つまり壊れていくと理解してください。
(潮香)壊れる?
(水野)最初はほとんど自覚症状はありませんがまず歩行時にふらつきが見られるようになります。
(水野)転倒も多くなり自分と物の距離がうまくとれなくなったり…。
(水野)あるいはうまく字が書けなくなったり…。
(亜也)「病気はどうして私を選んだのだろう」
(水野)言葉をうまく話せなくなります。
(亜也)「お母さんわたしは何のために生きているの?」
(水野)症状はゆっくりですが確実に進行します。
(亜也)「将来を想像するとまた別の涙が流れる」
(亜也)「お母さんわたし結婚できる?」
(瑞生)よいしょ。
(亜也)おはよう。
(瑞生)おい亜也?
(弘樹)おはよう。
(瑞生)おはよう。
(理加)おはよう。
(瑞生)ああおはよう。
亜也。
お前ゆうべ遅かったんだろう?
(亜也)うん3時ごろかな。
(瑞生)だったらほとんど寝てないじゃないかお前。
(亜也)何か落ち着かなくって寝れなかったの。
おい。
じゃ今日は店の手伝いはいいからなっ。
・
(潮香)ダメよ。
(瑞生)けどさ今日は入試だぞ入試。
(潮香)店の手伝い休めば合格できんの?
(瑞生)あのなぁお前のそういう融通の利かないところが…。
(弘樹)ほら手が止まってる!
(瑞生)はい。
バカヤローコノヤロー親に向かって偉そうなこと言うんじゃない!
(亜也)ヒロちょっと手伝って。
(弘樹)うん。
(瑞生)あっだからさ今日はいいからなっ。
うーん英単語の一つでも覚えるか少し寝るかどっちか…。
(亜也)ここまできたらもうジタバタしないで腹くくる。
そういうこと。
まったくもう。
あら亜湖は?ほらいつまで寝てんだよ?はい起きて。
はいお仕事お仕事。
(亜湖)ああうざい…。
はい亜湖ちゃ〜ん。
起きましょうね。
朝ですよはい。
(亜湖)うざい。
起きろって言ってんだ。
こら!体重責め!
(亜湖)キャー!
(亜湖)まったく毎朝毎朝これじゃ虐待だよ虐待!
(瑞生)「働かざる者食うべからず」文句言わない!
(亜湖)文句じゃないわよ。
当然の主張。
お小遣い上げてよお小遣い。
(瑞生)理加ちゃんホントいい子だね。
お金お金って言わないもんね。
(亜湖)毎日1時間も働いてんのにお小遣いたった3,000円だよ。
時給100円だよ100円。
ありえない。
ぜいたく言わないの。
(亜湖)優等生。
(弘樹)俺は小遣い1,000円だからえーっと1か月で30時間働くんだからえーっと…。
(亜湖)弘樹あんたそんな計算もできないの?俺掛け算苦手なんだよな。
(亜也・亜湖・瑞生)割り算。
(弘樹)えっ?
(瑞生)弘樹。
お前は池内豆腐店の跡取りなんだぞ。
そんな計算もできなくて商売ができると思ってんのかお前?亜也。
お豆腐一つちょうだい。
(亜也)はーい。
あーっ。
(亜湖)何やってんのよ?
(瑞生)ああ。
(亜也)ごめーん。
(弘樹)ああもうもったいねえ。
(理加)落ちちゃった。
(瑞生)うっ…。
(潮香)あっ今日はねそういう言葉使わないの。
ねっ。
(瑞生)使わない。
あっ。
あっ落ちちゃったよ。
あっ使っちゃったよ。
(亜湖・弘樹)いってきまーす。
(瑞生)おう!いってこい。
(亜也)ちょっと待って。
待ってってば。
(瑞生)おう頑張ってこいよ。
(亜也)いってきます。
(潮香)亜也!ちょっと忘れ物!
(亜也)えっ。
(潮香)受験票。
(亜也)あっ。
(潮香)まったくそそっかしいんだから。
(瑞生)ハハハ。
まったく誰に似たんだか。
(亜也)じゃあ。
(瑞生)ああしまった!ちょっ…ちょっと待て。
あのこれ持ってけ。
(亜也)ありがとう。
「商売繁盛」?
(瑞生・潮香)えっ?さすが親子ね。
気にするな。
御利益一緒だから持ってけほら。
いってきます。
(瑞生)おういってこい。
(潮香)亜也頑張ってね。
(瑞生)頑張れよ!・
(テーマソング)
(まり)亜也のヤツ何やってんのよ。
(教師)受験生は急いでください。
(まり)亜也ごめん。
(亜也)どうしよう間に合わないよ。
あっ!・
(チャイム)
(遥斗)ジ・エンドってことで。
・
(物音)
(亜也)痛ーい。
勘弁してよ。
(亜也)ごめんなさい。
(遥斗)ああいいよいいよ。
(教師)はい始めてください。
乗れよ。
(亜也)えっ。
(遥斗)じゃ失礼します。
(西野)よかったな。
二人にはここで受験してもらうことになったから。
(遥斗)えっ…。
(亜也)いいんですか?
(西野)ただしほかの受験生との公平を保つために1時間目の終了時間は予定どおりとするけどいいね?はいありがとうございます。
(遥斗)いや俺はあの…。
(西野)入試に遅れてまで人を助けるなんてなかなかできるこっちゃないぞ。
あっいや別に…。
(西野)朝日奈三中受験番号2114番池内亜也さんだね?はい。
(西野)うん。
笠浦中受験番号1093番麻生遥斗君だね。
(遥斗)はい。
(潮香)生まれた?おめでとうございます。
それじゃますますお孫さんのためにも元気になんないとね。
(同僚)池内さん楓クリニックから電話です。
かけ直します。
わたしね低カロリーでおなかがいっぱいになる料理のレシピ作ったんで後でお宅にお持ちしますね。
・
(橋本)ねえ池内さん。
あっじゃあ後ほど。
(橋本)わたしねおとといから血圧が上がっちゃったのよ。
どうしたらいい?
(潮香)橋本さん。
ちょっと待っていていただけますか?
(三沢)池内さん。
(潮香)はい。
三丁目の山田さんの家庭訪問お願いできる?池内さんじゃないと嫌だって言ってんの。
分かりました。
それじゃ午後に。
(鈴木)池内さん。
(潮香)はい。
(鈴木)これよかったら食べてよ。
今朝ね畑でとってきたばかりなんだ。
すいません。
いつもありがとうございます。
(まり)ねえ亜也。
高校入ったらさ携帯買ってもらいなよ。
(亜也)うん。
携帯今どき持ってないなんてあんたぐらいだよ。
携帯持ってたらさ今朝だってすぐ連絡できたのに。
あっ。
(まり)えっ?
(まり)亜也?あの…。
今朝はありがとうございました。
おかげさまで…。
お前のせいで俺まで受けちゃったじゃねえか。
えっ?
(耕平)おい誰よ?
(遥斗)知らね。
(耕平)遥斗。
男と自転車に二人乗り?じゃ遅刻したの?
(亜也)うん。
男ってのはどこのどいつなんだよ?
(亜湖)亜也姉なら平気でしょ。
時間なくてもスラスラ解けんじゃないの?親にも言えないような男なのか?でも半分ぐらいしか書けなかったんだよね。
(弘樹)お代わり。
(潮香)理加。
ニンジンもちゃんと食べなさい。
(瑞生)お…おい!俺の話聞いてんのかよ?
(亜湖)汚いなもう。
ツバが飛んでんじゃんよ。
親に向かって汚いって何なん…何なんだよ。
(亜湖)汚いものは汚いの。
(潮香)でもその自転車に乗せてくれた子に感謝しなくちゃね。
(亜也)うん。
はい?感謝!?えっ?その考え方俺よく分かんない。
嫁入り前の娘が男と自転車に二人乗りしたんだぞ。
嫁入り前でも後でも二人乗りはまずいんじゃないの?いやいや…だから俺が言いたいのはだなその…。
二人とも受かってるといいわね。
落ちてたらどうしよう。
大丈夫だよそんなこと。
あっ落ちちゃった…。
いやいや…これ滑っちゃって。
あっ滑ったって言っちゃった。
(受験生)あったー!
(受験生)あった。
すいません。
21142114…。
あった!あったー!やったー!
(まり)わたしもあった!うれしい!
(まり)受かった受かった!ねっ。
・
(祐二)池内。
河本先輩。
(祐二)二人とも受かってよかったな。
おめでとう。
(亜也・まり)ありがとうございます。
(祐二)中学のバスケ部の後輩。
こいつバスケ部の武田。
(武田)よろしく。
(亜也・まり)よろしくお願いします。
池内。
高校でもやるだろ?バスケ。
(亜也)はい。
よかった。
(武田)でもウチのバスケは厳しいから覚悟するように。
(亜也・まり)はい。
それじゃあな。
楽しみにしてるから。
行こうぜ。
(武田)おう。
「よかった」だってさ。
やめてよもう。
中1からだっけ?片思いしてんの。
いいかげんコクったら?無理無理。
絶対無理。
じゃあわたしが代わりに亜也の気持ち伝えてあげよっか?ダメ!そんなの絶対ダメ。
ああっもう。
イラつくっつうかじれったいつうか。
そんなに怒んないでよ。
別に怒ってないけどさ。
あっそういえば受験の日に亜也のこと助けてくれた人受かったかな?ああ…。
(クラッカーの音)
(一同)おめでとう!ありがとう。
よくやった。
さすが俺の娘だ。
(亜湖)お父さん東高じゃないじゃん。
どうしてお前はいつもひと言余計なんだろうね。
(潮香)さっ。
じゃ食べようか。
(瑞生)いただきます。
(一同)いただきます。
(瑞生)うんどうした?亜也姉ちゃんおめでとう。
(亜也)ありがとう。
(弘樹)亜也姉。
これやるよ。
(瑞生)うん。
(亜也)ええっいいの?ありがとう。
ありがとうなんてよく言えるね。
そんなのもらってうれしいはずないじゃん。
(亜也)うれしいよ。
だってヒロの宝物じゃん。
さすが優等生。
(潮香)またそういうことを言う。
(弘樹)亜湖姉は何プレゼントするんだよ?
(亜湖)するわけないじゃん。
自分が欲しい服も買えないのに。
(弘樹)あっからし取って。
(潮香)はいはいはい。
(亜湖)大体さみんなで東高東高って大騒ぎしちゃってバカみたい。
(瑞生)これはお父さんからのお祝いだ。
ジャーン!
(亜也)うん?ありがとうお父さん。
(瑞生)これお父さんの手作りだ。
(亜也)ホントに?
(瑞生)ああ。
(弘樹)ウソウソ。
(潮香)ほらお父さん昔時計屋さんで仕事してたでしょ。
そのときに覚えたんだって。
(瑞生)うん。
(亜也)へえ。
ああそれから亜湖にも特別ボーナスだ。
えっ。
ジャーン!何それ?
(瑞生)かわいいだろう?お父さんな昔縫製工場で仕事してたこともあるんだ。
(亜也)ホントにいろんなことやってんだね。
(瑞生)ああ。
(亜湖)何やっても長続きしなかったってこと?何を言ってるんだ。
お父さんはな自分に合った仕事を見つけるために妥協をしなかったんだよ。
(亜湖)ふーんものは言いようだね。
(潮香)でもいろんな仕事をしてやっとお店を継ごうお豆腐を作りたいって心の底からそう思えるようになったんだからそれでよかったのよ。
だよな?おいおいおいほらちょっと当ててみろよ。
(亜湖)何?
(瑞生)ほらほらほら…。
(瑞生)わあ似合ってるぅ!
(亜湖)こんなダサいの着れると思ってんの?
(瑞生)えっダサい?
(亜也)家で着ればいいじゃん。
(瑞生)家で?あっ寝るときとか。
(瑞生)寝るとき?セーターの下に着るとか。
(瑞生)セーターの下?そんなにダサいのか。
(亜也)あっねえお母さん。
(潮香)うん?
(亜也)今日は合格祝いなんだしお父さんにビール飲ませてあげて。
(瑞生)えっ。
(亜也)お願い1本だけ。
まっしょうがないか。
(瑞生)ええっいいの?
(亜也)いいのいいの。
わたし取ってくるから。
ハハハうれしいなええ?よいしょ。
(亜也)はいお父さん。
(瑞生)おおありがとう。
いやあ久しぶりのビールに亜也のお酌。
もう最高だな。
はーい。
(瑞生)はい。
(亜也)ああっ!
(瑞生)ああっちょっとちょっと。
(亜湖)何やってんの?
(亜也)ああっごめん。
久しぶりの…久しぶりのビールが。
おいおいちょっと何かふく物。
(亜也)わたしってホントそそっかしいね。
ごめん。
(瑞生)いやいや大丈夫か?
(亜也)えっそれ…。
ああっ!これでふいちゃった。
(亜也)ああ…。
(瑞生)ああ亜湖のブラウスが。
(瑞生)よし亜也。
ほら行くぞ。
笑えほら。
よーし。
ちょっとポーズ変えてみようか。
うーんいいねいいねいいね。
わあはい行くぞ。
はいよーし。
今度こっちバックこっちバック。
はいはい。
ほらお母さん。
ちょっと並んで並んで。
(潮香)はーいはいはい。
(瑞生)行くよ。
あら?あれお前少しやせたんじゃないか?ホントに?
(瑞生)うん。
(潮香)変なダイエットでもしたんじゃないでしょうね?してないよ。
(瑞生)さっ行くぞ。
はい。
ならいいけど。
今は体つくる大事なときなんだからね。
分かってるって。
(瑞生)はいもう1枚はい。
よーし今度はみんな並んで。
ほらそこにそこに並んで。
(亜湖)わたしはいいよ。
(潮香)ダメだってほら。
入って…。
(亜湖)ああいいよ。
(瑞生)よーし。
ちょっと待ってよし。
さっ行くぞはいっ。
ああっほらどけどけ…はいほらほらほら。
笑え。
(シャッターの音)
(瑞生)よし。
(弘樹・亜湖)いってきます。
(潮香)いってらっしゃい。
(亜也)いってきます。
(潮香)いってらっしゃい。
気をつけてな。
(亜也)うん。
あっ。
フフフだから気をつけろって言ったんだよ。
(西野)担任の西野だ。
担当教科は英語。
女子バスケ部の顧問をやってる。
これからの1年間一致団結して…。
みんな頭よさそうだね。
近づきにく…。
(亜也)シッ。
それじゃあ出席をとるから。
「麻生遥斗」麻生?
(西野)麻生遥斗?
(西野)恩田。
(耕平)はい。
(西野)お前麻生と同じ中学だな。
何か聞いてないか?
(耕平)別に何も。
(耕平)遅えよ遥斗。
(西野)入学式まで遅刻か?
(遥斗)すいません。
途中で女子高生が転んでケガしたんでほっとけなくて病院についていったんです。
お前も毎回大変だな。
分かった席に着け。
(まり)入試のときの人だよね?
(亜也)うん。
(西野)イケダリョウマ。
(イケダ)はい。
(西野)恩田耕平。
(耕平)はい。
(西野)オカダアキヒロ。
(オカダ)はい。
(耕平)なっ今の話マジか?嘘。
(耕平)だと思った。
変なヤツ。
(西野)えー早速だがクラス委員を決めるから。
立候補する者いるか?
(西野)じゃあ推薦したい人はいるか?じゃあ1学期は出席番号1番の男女にやってもらおうか。
男子は麻生。
(遥斗)えっマジっすか?
(西野)女子は池内。
この二人でいいか?
(拍手)
(西野)それじゃあ二人とも1学期のクラス委員よろしくな。
はい。
(遥斗)めんどくせえ。
クラス委員前に出て。
(西野)えーみんなも分かっていると思うが6月に合唱コンクールが行われる。
これは東高の伝統行事の一つで新しく同じクラスになった者同士が協力し合い一つにまとまることを目指して行われる。
まずは指揮者と曲目を決めるからクラス委員協議を進行してくれ。
あの…。
えっとじゃあまず指揮者決めたいと思います。
(美歩)クラス委員がやればいいと思います。
じゃあやって。
(亜也)えっ。
多数決取ります。
えー指揮者は…。
えっ何だっけ名前?池内です。
池内さんに反対の人?…ってことだから。
(亜也)えっちょっと…。
じゃあ次。
コンクールの曲について。
(圭子)それもクラス委員で決めてもらっていいんじゃない?えっ。
(潮香)クラス委員に選ばれたの?
(弘樹)すげえ!
(瑞生)さすが俺の子だ。
(亜湖)お父さんクラス委員になったことあんの?いや特にない。
(亜湖)何それ?でも男子のクラス委員なんか全然やる気ないの。
あっあの子。
(瑞生)うん?入試の日に自転車に乗っけてくれた子。
あっあの二人乗り男か?同じクラスになったの?あっじゃ今度連れてらっしゃいよ。
んっ!?
(瑞生)うーんまあしょうがねえな。
豆腐の一丁でも食わしてやるかなっうん。
(亜湖)この間はあんなに怒ってたくせに?だってしょうがねえだろ。
その二人乗り男がいなきゃ亜也だって東高に入れなかったかもしれないんだしよ。
でもその子合唱コンクールの指揮者までわたしに押しつけるんだよ。
何何何?ホントか?ウチの娘が大観衆の中でタクトを振るのか?
(弘樹)俺見に行く。
(理加)理加も。
(瑞生)俺も。
(理加)亜也姉ちゃん下手くそ。
(亜也)ホントだね。
理加のほうがうーんと上手だね。
(瑞生)ハハハハ。
(瑞生)ふーん合唱コンクールか。
(西野)新1年生ようこそ。
僕は顧問の西野です。
(香織)部長の本田香織です。
よろしく。
(新入部員たち)よろしくお願いします。
(香織)それじゃあまずみんなの実力を見せてもらうから。
(新入部員たち)はい。
(香織)じゃあ一人ずつ順番に。
(新入部員たち)はい。
(香織)それじゃあまず3年がやって見せるから。
(一同)ナイスショット。
(部員)お願いします。
ほらほら亜也。
(まり)かっこいいよねぇ。
河本先輩。
(早希)あの…同じクラスだよね?
(亜也)うん?
(まり)うん…。
松村早希です。
(まり)あーっ。
あっ眼鏡の。
(亜也)よろしくね。
わたしバスケットって初めてなんだ。
(亜也・まり)へー。
・
(香織)次。
はい。
(一同)ナイスショット。
(香織)次。
(耕平)何で生物部なんだよ?やっぱ女にモテるにはサッカーかバンドっしょ?
(遥斗)別に女にモテたくねえし。
(耕平)なあ。
サッカー部あたりにしない?
(遥斗)生物部。
(耕平)何でだよぉ。
部長がすげえ美人なんだって。
(耕平)えっマジ?あっ同じクラスだよな?
(慶太)はい中原慶太です。
(耕平)でっどこだよ。
例の部長は?・
(吉川)入部希望者?
(耕平)はい。
(遥斗)はい。
(吉川)あっ部長の吉川です。
(吉川)ようこそ生物部へ。
(亜湖)何で起こしてくれなかったのよ。
(亜也)起こしたよ何度も。
(亜湖)嘘だよ。
(亜也)ホント。
でも全然起きないんだもん。
(潮香)ちょっとちゃんと食べていきなさいよ。
(亜湖)ああもういい。
(潮香)ねえ。
少し甘え過ぎなんじゃないの?お姉ちゃんが中2んときにはね…。
(亜湖)どうせわたしはお姉ちゃんと違って出来損ないの落ちこぼれですよ。
すぐそういうこと言う。
何よ。
いつもいつもいい子ぶって。
亜也姉なんかいなきゃよかったのよ。
(潮香)ちょっと亜湖!何なのよもう。
・
(鼻歌)
(亜也)お父さんいってきます。
(瑞生)おういってらっしゃい。
気をつけてな。
(亜也)うん。
はっ!亜也。
おいっ潮香!亜也!亜也!どうした?大丈夫か?亜也!大丈夫か?潮香!おいしっかりしろ。
おい大丈夫か?おいっ救急車!
(潮香)えっ?わたし病院連れていくから。
(瑞生)ああっじゃあ俺が行く。
ちょっとタオルタオル。
(瑞生)あっああはい。
これで傷口押さえて。
立てる?
(瑞生)立てるか?大丈夫か?さっ大丈夫か大丈夫か?
(潮香)ここ乗れる?
(潮香)ねえあなた。
(瑞生)えっ?
(潮香)今日給食センターから注文入ってるんでしょ?あなたが病院行ってたら間に合わないわよ。
(瑞生)けどさ。
(潮香)理加のことお願いね。
後で電話入れるから。
(瑞生)じゃあ頼んだぞ。
気をつけてな。
大丈夫?降りられる?
(奈緒子)あっおはようございます。
珍しいわね。
(遥斗)あのこれ持ってくるように頼まれたんですけど。
(奈緒子)麻生教授。
息子さんがお見えですよ。
(芳文)ああ。
悪かったな。
学会で発表する論文の抄録今日が締め切りなのにうっかりしてな。
学校間に合うか?
(遥斗)はい。
じゃ。
(芳文)ああ。
遥斗。
助かったよ。
ありがとう。
麻生君?
(遥斗)何その顔?
(亜也)うん転んだの。
お前よく転ぶな。
麻生君どっか悪いの?俺もう永くないんだってさ。
若いから進行も早いらしくて。
そんな…。
嘘。
えっ?
(遥斗)水虫。
やだぁ。
(遥斗)嘘。
えっ?どうも。
知り合いなの?元カノ。
(亜也)えっ随分年上なんだね。
嘘。
(亜也)えっ?
(近藤)おっ聞いたよ。
東高合格したんだって?おめでとう。
俺の親父ここの主任教授だったりして。
それも嘘なんでしょ。
あれ?バレた?
(谷口)骨に異常はありませんしまっ1週間もすれば傷口もふさがるでしょ。
はぁ。
あの先生。
ちょっと気になることがあるんです。
普通人が倒れるときっていうのはこうとっさに手が出ますよね?
(谷口)ええ。
でも娘には手には擦り傷一つなくて直接顔をぶつけてるんです。
(谷口)えっ?おかしいですよね?あっそれに最近よく物を落とすしお箸で食べ物をうまくつかめなかったりするんです。
(遥斗)じゃあな。
(亜也)合唱コンクールの曲考えといてね。
(遥斗)決めてよ何でもいいから。
何でもいいって何かあるでしょ?明るい曲がいいとかこんなテーマの曲がいいとか。
別に。
俺何の欲もないし。
(亜也)えっ?だから何でもいいの。
文句も言わないし。
人間ってさ欲張りだと思わない?そうかな?動物も植物も生まれたときから自分の寿命を知ってんだよな。
人間だけだよ。
欲張って余分に生きようとするのは。
やっぱ変わってる。
(潮香)亜也。
あっお母さん。
ねえいい機会だからさちょっと検査してもらおうよ。
検査?潮香のヤツ何で電話してこないんだよ。
(水野)神経内科の水野です。
よろしくお願いします。
(水野)歩く際にふらつきを感じるようになったのはいつごろからですか?1か月くらい前だったと思いますけど多分それは睡眠不足のせいだと思います。
転倒するようになったのは?えっ?あっ高校入試の日に転びました。
でもわたしそそっかしいんで。
しゃべりづらいということはありませんか?いえ。
もう少し速く。
・
(瑞生)もしもし?わたしあのね…。
亜也は?亜也のあごの傷はどうなんだ?治るのか?傷あとが残ったりしないのか?うん。
大丈夫。
きれいに治るって。
・
(瑞生)ああそうか。
ああそれはよかったよかった。
それでね。
亜也のことなんだけど…。
・
(瑞生)いやあ俺さ今日は生きた心地がしなかったよ。
万が一にも顔に傷が残ってさ亜也がこれからどんなにつらい思いをするかと思ったらもう。
それは大丈夫。
でもね…。
・
(瑞生)そうか。
よかった。
うんよかった。
ありがとうな潮香。
うん。
うんそれじゃあもう少ししたら帰る。
・
(瑞生)うん気をつけてな。
それじゃ。
(潮香)失礼します。
検査の結果は後日お伝えします。
はい。
あの…。
わたしどっか悪いんですか?毎日自分の体の調子で気になることがあったら書き留めてほしいんですが。
えっ?はい。
難しく考えず日記だと思って書いてくれればいいですから。
日記?
(西野)えー今日の1時間目田中先生はお休みだから自習するように。
あっそれからクラス委員。
合唱コンクールの曲は決まったか?すみません。
まだです。
(西野)今週中には決めるようにな。
以上だ。
(圭子)池内さんが決めるんじゃなかったっけ?
(亜也)えっでも…。
(美歩)何でもいいから。
(遥斗)んじゃみんな適当に好きな曲書いて俺んとこ持ってきてよ。
そこから適当に決めるから。
(ざわめき)
(潮香)はーい。
ワンちゃんはどっちですか?ワンちゃんいい子いい子。
あーっそうね。
はーいよくできました。
じゃあ次は身長と体重をはかってもらいます。
(母親)はい。
あっはーい。
(潮香)あちらへどうぞ。
(母親)ありがとうございます。
(女)ねえはいそうそうそう…。
ほら先生の言うこと聞いてねえ。
(三沢)池内さん電話。
もしもし?お電話代わりました。
(水野)常南大学病院神経内科の水野です。
(水野)検査の結果が出ました。
はい。
・
(水野)すぐに病院に来ていただけますか?
(水野)できればご両親そろってのほうがよろしいかと思います。
(潮香)あのそれは電話で話せるようなことではないっていうことですか?とにかくお越しください。
お待ちしてます。
あの…。
あの合唱コンクールの曲のことなんですけど。
(まり)何か候補あるの?あっそういうんじゃなくって。
えっとあの1時間目自習ってことだからみんなで曲について話し合うのもいいかなって。
あのみんなで参加するコンクールなんだし何ていうかえっとみんなで協力して…。
(水野)ご主人は?わたし一人で来ました。
大丈夫です。
わたしこれでも保健師ですし以前は看護師をやってましたから。
何より母親ですから。
みんなで好きな曲いろいろ出し合って…。
(圭子)もううざっ。
(美歩)わたし熱いの苦手。
(生徒)だいたい無駄なんだよな。
合唱コンクールなんて。
(生徒)実力テストまで時間もないから自習したいんだけど。
時間はいくらでもあるじゃないですか。
(水野)お嬢さんの病気は脊髄小脳変性症だと思われます。
脊髄小脳変性症?もう一度詳しい検査をしてみますが間違いないでしょう。
(亜也)わたしの父はお豆腐屋さんです。
父はお祖父ちゃんがやっていたお豆腐屋さんを継ぐのが嫌で違う仕事に就いたんです。
最初は市役所に勤めてたんですけどでもデスクワークが向いてなかったみたいで。
それで市役所を辞めてそれからいろんな仕事に就いたそうです。
飽きっぽいのか何をやっても長続きしなくって。
(瑞生)あああっすいません。
すいませんすいません。
(亜也)でも父は手作りで腕時計を作ってくれたりちょっとダサいけどブラウス縫ってくれたり。
それに結構料理も上手だし…。
(耕平)何の話だよ?
(慶太)あの訳分かんないんですけど。
(亜也)えっと…。
わたしが言いたいのは父はそうやって遠回りをしたけどでも何一つ無駄なことなんてなくって遠回りをしたからこそ豆腐屋さんを継ごうって思ったんです。
だから寄り道をしたり遠回りしたっていいんじゃないかなって。
(水野)症状はゆっくりですが確実に進行します。
ただし体を動かす神経が破壊されても知能には何ら問題はありません。
体を動かしたいのに動かない。
しゃべりたいのにしゃべれない。
そういう自分をしっかりと認識できてしまうんです。
(水野)非常に残酷な病気です。
治りますよね?
(亜也)焦らずにいろんなことに挑戦したり夢中になったりして。
(美歩)だからコンクールの曲はクラス委員が…。
治るんですよね?わたしの知るかぎり完治した例は一例もありません。
みんなで無駄なことするのも悪くないんじゃないかな。
だってわたしたちにはまだまだたくさん時間があるんだから。
(亜也)「花ならつぼみの私の人生」・『OnlyHuman』
(足音)2014/05/22(木) 14:57〜15:53
関西テレビ1
1リットルの涙 #01[再][字]【難病に侵された少女を描いた感動ドラマ 沢尻エリカ】
「ある青春の始まり」
詳細情報
番組内容
池内亜也(沢尻エリカ)は、高校受験を間近に控えた中学3年生。明るく頼れる母・潮香(薬師丸ひろ子)と豆腐店を営む人情派の父・瑞生(陣内孝則)、そして3人の弟妹たち、亜湖(成海璃子)、弘樹(真田佑馬)、理加(三好杏依)に囲まれて、平凡ながらも賑やかで楽しい毎日を送っていた。
名門進学校・明和台東高校の受験の日、亜也は、潮香たちに見送られ、張り切って家を出た。が、うっかりバスの中で寝過ごしてしまった
番組内容2
彼女は、雨の中、慌てて走り出そうとして転び、ヒザをケガしてしまう。そんな折、亜也は、同じ高校を受験する予定だった麻生遥斗(錦戸亮)と偶然出会う。亜也がケガしていることを知り、彼女を自転車に乗せて明和台東高校まで連れて行く遥斗。そんな彼のおかげで何とか1科目めの試験時間内にたどり着いた亜也は、保健室での受験を許可される。一方、明和台東高校受験を止め、エスケープしようとしていた遥斗も、この一件
番組内容3
のせいで、結局試験を受ける羽目になっていた。
東高の合格発表日、亜也と親友のまり(小出早織)は、そろって合格する。同校に入学した亜也は、まりだけでなく、遥斗とも同じクラスになった。
中学校時代からバスケットボール部に所属していた亜也は、まりとともに同校のバスケ部に入部する。そこには、中学時代からの憧れの先輩・河本祐二(松山ケンイチ)がいた。が、このころすでに、亜也の身体には異変が起きていた。
出演者
沢尻エリカ
薬師丸ひろ子
錦戸亮
成海璃子
勝野洋
真田佑馬
三好杏依
小出早織
松山ケンイチ
佐藤重幸
*
藤木直人(特別出演)
陣内孝則
原作・脚本
【原作】
「1リットルの涙」木藤亜也著(幻冬舎文庫)
【脚本】
江頭美智留
大島里美
横田理恵
監督・演出
【演出】
村上正典
木下高男
【企画】
関谷正征
中村百合子
音楽
上田益
【主題歌】
「Only Human」K
【挿入歌】
「粉雪」レミオロメン
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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