夏休みが近づいた7月のある日の事。
(ふじ)2人ともお帰り。
はなそこに郵便が届いてるだよ。
(はな)何ずら?朝市これ手伝ってくりょう。
(朝市)はい。
本け。
どうしてはなに本が送られてきたずらか。
てっ!
(2人)て〜っ!なんとはなが児童雑誌に応募した「みみずの女王」が賞を取ったのです!もしやいつもの妄想でしょうか?あっ痛え…。
おめでとう!・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(リン)今うわさ聞いただけんどはなちゃんが小説家の先生になっただとう!?ほんな小説家なんて…。
はな本の懸賞に応募して入賞しただ!ほら!ほら!
(もも)本当だ。
「安東はな」だって!大変じゃんけ!「みみずの…」。
(吉太郎)「みみずの女王」?
(周造)ほりゃどんな話でえ?はなの書いた童話「みみずの女王」はフト子さんという威張りん坊のみみずがおなかをすかせた小鳥たちに食べられてしまうというユニークな物語です。
へんてこな話だけんど面白えなあ。
こんな話を思いつくはなの頭の中はどうなってるだ。
(笑い声)はな?どうしただ?おかしいじゃん。
おら安東花子って書えて出したのに…。
回想
(蓮子)世に自分の作品を出す時にその名前を使えばいいじゃないの。
花子か。
そう。
花子。
どうして花子がはなになっちまったんだろう…。
誤植じゃねえだけ?てっ!「村岡印刷」。
これ今月分でごいす。
(徳丸)ああ確かに。
娘がやっとこさ教師になれたに給料を借金の返済に回さんきゃならんとはふじちゃんも切ねえな。
吉太郎は今日徴兵検査ずら。
はい。
朝張り切って出かけていきましたけんど。
めでたく甲種合格して入営となったらどうするだ?亭主は帰っちゃこんし男手はじぃやん一人になっちもうじゃん。
はあ…。
はあ…遅いじゃん吉太郎。
徴兵検査どうだったずら。
おかあ…。
(吉太郎)帰ったよ!あっ吉太郎!おかあ。
おら甲種合格んなった!てっ…。
兄やん…。
冬になったら入営だ。
おかあ喜んでくれんだけ?よかったじゃん吉太郎…。
おめでとう。
兄やんおめでとう。
回想「君死にたまふことなかれ」。
「君死にたまふことなかれ」。
兄やんがいなくなったらさみしいなあ…。
おらが軍隊に行くの家族のためじゃんけ。
みんなにちっとでも楽さしてやりてえだ。
はなが帰ってきたし兄やんもこれで安心して行ける。
兄やん好きな人はいねえのけ?いたけんどもう遠くに行っちまった。
さみしいね…。
ボコのくせにませた事言うな。
旦那様お帰んなせえませ。
(嘉納)おう。
冬子は?タミしゃんとお風呂に入っとらっしゃあです。
あ…今夜はお早いこと。
あんたは本ば読んどる時が一番ご機嫌がいいっちゃね。
うれしい事があったんですの。
女学校の友達が童話で賞を取ったんです。
それが大層面白いお話で。
俺は本は好かん。
伝助は本が嫌いなのではなく字が読めないという事に蓮子はとっくに気が付いていました。
無学である事をバネに裸一貫のし上がってきた男なのです。
「はなちゃんご無沙汰しております。
『みみずの女王』大変面白く拝読しました。
本で知ったのですが甲府に帰られたのですね。
お母様やご家族の皆さんはお元気でお過ごしですか?ああはなちゃん何もかもが懐かしくてたまりません」。
回想いい加減にして下さらない!?子どもじみた友情ごっこはもう飽き飽きしました!友情ごっこ…?まさか本当に私と腹心の友になれたと思った訳じゃないでしょうね?そもそも伯爵家で育った私と山梨の貧しい農家で育ったあなたとでは住む世界が違い過ぎるんです!私から二度と連絡なんかできるはずないのに…。
そのころはなは久しぶりに東京に来ていました。
ごきげんよう。
この度はお招きありがとうございます。
(須藤)祝賀会もうすぐ始まりますから。
(英治)あっ。
村岡印刷さん…。
安東はなさんこの度はおめでとうございます。
はなじゃありません。
はい?やっぱりあなたが間違えたんですね。
はっ?私の名前間違えて載ってたんです。
まさか…。
ほらちゃんと安東はなさんになってるじゃないですか。
安東花子。
はなじゃなくて花子。
私は安東花子と書いて送ったんです。
お名前間違えるとは大変失礼致しました。
入稿した時は確か安東花子さんになってたのに。
えっ?やっぱり!お宅の印刷所が間違えたんだろう!いや…いやうちは頂いた原稿のまま印刷しました。
とにかくちゃんと謝っといてくれよ。
え〜…。
あなたを怒らせたのなら謝ります。
でもなぜ花子がはなになってしまったのか謎ですね…。
えっそれで謝ってるおつもりですか?すいません…。
あの…それよりお会いしたら真っ先に言いたい事があったんです。
「みみずの女王」最高に面白かったです。
話をすり替えないで下さい。
いえ本当にそう思ったんです。
みみずのフト子さんとセキレイの親子の対比が実にいい。
あなたの想像力には脱帽しました。
そのお言葉が本当なら作者の名前を間違えたりするかしら。
またそこに戻りますか…。
当たり前でしょう!だって村岡印刷さん。
あの…その呼び方はやめて頂けますか。
僕は村岡英治です。
ほらご自分だって名前にこだわってるくせに。
私は初めて本に自分の名前が載ったんです。
一生の記念なのに名前を間違えられるなんて…。
この悔しさがお分かりですか?村岡印刷さん。
あっまた言った。
今のはわざとですよね?あらごめんあそばせ村岡印刷さん。
安東はなさんも結構嫌みな性格ですね。
嫌みとは何よ。
自分の失敗棚に上げたくせに!だからそれは誤解ですって!
(梶原)それぐらいにしたまえ。
口げんかで女性に勝てる男はいないよ。
梶原さん!ごきげんよう。
ご無沙汰しております。
安東君おめでとう。
作品読ませてもらったよ。
なかなか面白いじゃない。
ありがとうございます!みみずのフト子さんとセキレイの親子の対比が実にいい。
梶原さんにそう言って頂けるなんて感激です!僕もそう言ったのに…。
なぜ花子がはなになったのか真相はいかに?ごきげんよう。
さようなら。
2014/05/23(金) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(47)「想像のツバサ?」[解][字][デ][再]
はな(吉高由里子)が書いた童話が児童文学の賞を受賞し、はなはびっくり。朝市(窪田正孝)や家族は大喜びだが、「花子」と書いたはずの名前が「はな」と印刷されていた…
詳細情報
番組内容
はな(吉高由里子)がたえ(伊藤真弓)のために書いた童話『みみずの女王』が、児童文学の賞を受賞し、はなはびっくり。朝市(窪田正孝)や家族は大喜びだが、はなは「花子」と書いたはずの名前が「はな」と印刷されている事に首をかしげる。一方、吉太郎(賀来賢人)は徴兵検査に甲種合格し、ふじ(室井滋)は複雑な思いを抱く。はなの受賞を知った蓮子(仲間由紀恵)は手紙を書こうとするが、自分がはなにした仕打ちを思い出し…
出演者
【出演】吉高由里子,仲間由紀恵,室井滋,石橋蓮司,賀来賢人,窪田正孝,松本明子,カンニング竹山,鈴木亮平,藤本隆宏,吉田鋼太郎,土屋太鳳,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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