とをほのめかしていて、警察は動機とともに責任能力の有無についても調べています。
(水野)お嬢さんの病気は脊髄小脳変性症だと思われます。
(水野)何らかの理由で小脳が萎縮しそこに存在するさまざまな神経細胞がしだいに失われていくというものです。
つまり壊れていくと理解してください。
(受付)こちらがお薬になりますので。
(水野)わたしの知るかぎり完治した例は一例もありません。
(ノック)どうぞ。
(潮香)失礼します。
(水野)どうしました?申し訳ありません。
MRIの画像や検査データをお借りできないでしょうか?昔から医者のはしごはしたほうがいいといいますし。
セカンドオピニオンですか?
(潮香)はい。
できればほかの先生の診断や意見も伺いたいと思いまして。
(水野)わたしもセカンドオピニオンには賛成です。
もし必要であれば紹介状もお書きしますが。
(潮香)ありがとうございます。
ただこうしてる間にも病気は進行しています。
お嬢さんが自由に動ける時間は限られてます。
限られた時間を有意義に過ごすためにはまずお母さんがお嬢さんの病気を認めることが必要です。
娘が治らない病気ですだなんて言われてそんなに簡単に納得したり認めたりできないんです。
必ず薬はお嬢さんに服用させてください。
(潮香)はい。
(亜也・早希・まり)いただきま〜す。
(まり)亜也のお弁当っていっつもうまそうだよね。
(早希)だよね。
早希なんてまた夜の残りもんだよ。
(亜也)ウチのお母さん保健師だからさ栄養のこととかうるさくって。
食事だけは絶対手抜かないの。
(早希)ふ〜ん。
(まり)ふ〜ん。
卵焼きとかさ…。
ありがとうございます。
(西野)頑張れよな。
はい。
(まり)けどさ亜也にあんなパワーがあるなんてねっ。
「わたしの父はお豆腐屋さんです」だっけ?でもよかったよね。
合唱コンクールの曲も決まったし。
でもあと問題は伴奏か。
・
(美歩)これかわいくない?
(圭子)うんかわいいね。
(美歩)これかわいい。
(圭子)こういうのも好きなんだけど。
(美歩)あっこれよくない?
(圭子)ねっ?うんちょうどいい感じ。
(美歩)お花とか付いてもいいなあと思って。
(圭子)うんいいねえ。
富田さん。
伴奏どうしてもダメかな?
(圭子)えっ?面倒くさいんだけど。
でもやっぱり富田さんしかいないんだよね。
お願い。
(美歩)頭下げればいいってもんじゃないし。
(遥斗)富田ピアノうまいじゃん。
(圭子)別にうまくないけどさ。
(耕平)そういえば中学の合唱コンクールんとき富田が伴奏してたよな?
(遥斗)うん。
やってよ。
えっ?まあ遥斗が言うならしょうがないか。
サンキュー。
ありがとね。
・
(女)おいしかったねえ。
・
(女)うーんとっても。
おなかいっぱいになっちゃった。
(女)うん食べ過ぎちゃったね。
(サイレン)
(まり)富田さんってさ絶対麻生君のこと好きだよね?
(亜也)あっうん。
(早希)早希もそう思う。
あの二人中学も一緒だしね。
(亜也)えっそうなんだ?・
(西野)集合!
(一同)はい!
(西野)今度の日曜日北高との練習試合が決まった。
出場選手を発表する。
本田。
(香織)3年オオサワイマダ本田。
2年フナコシ。
1年池内。
(亜也)えっ?やったじゃん。
(早希)すごいすごい。
(香織)じゃシュート練習やるよ。
(一同)はい!池内。
頑張れよ。
(亜也)はい。
(武田)お前さあの子のこと選手としていいと思ってんの?それとも女の子としていいと思ってんの?
(祐二)バカ。
・
(テーマソング)
(耕平)こんなことまで生物部の活動かよ。
(慶太)当たり前ですよ。
僕たちが世話してあげなくちゃ彼らは生きられませんから。
(西野)麻生。
お前麻生圭輔の弟なんだってな?そういえばお前の兄貴もよくそうやってカメの世話してたよ。
(慶太)麻生君ってお兄さんがいるんですね?死んだんだよ去年。
(佐々木)この血液検査のデータを見るかぎり貧血ではないですね。
でも睡眠不足だったりホルモンのバランスが崩れてるとかそういうことだってありますよね?
(佐々木)いえ。
それらを示す所見はこのデータには見当たりません。
今度娘連れてきますので診ていただけませんか?
(佐々木)常南大で診てもらったんなら間違いないと思いますが。
でも…。
(佐々木)池内さん。
この病気を画像で診断するのはそれほど難しくないんですよ。
(瑞生)あっ理加変な顔。
(弘樹)え〜お父さんのほうが変な顔じゃん。
(瑞生)何だと。
・
(亜也)ただいまー!
(瑞生)あ〜おかえり!
(弘樹)おかえり。
(理加)おかえり〜!
(亜也)お母さんただいま。
(潮香)あ〜おかえり。
(亜也)ああっ!これってこの前の写真?
(瑞生)ああ。
(亜也)よく撮れてんね。
(瑞生)だろう?フフ。
(亜湖)それぐらいの写真なら誰でも撮れんじゃないの?
(瑞生)亜湖もなぁ幼いころはこんなにかわいかったのになぁ。
(弘樹)えっ嘘嘘。
ほらほら七五三。
七五三だよ。
(亜湖)見なくていいよもう。
(亜也)ジャン!わたしね今度の日曜日練習試合に出れることになったの。
(瑞生)おおっでかした!
(弘樹)すっげえ!
(瑞生)よーし。
今夜はビールで乾杯だ!
(弘樹)俺も!
(理加)理加も!
(瑞生)よーし!
(潮香)お母さんも!
(亜也)え〜お母さんも?珍しいね。
(潮香)だってうれしいじゃない。
(瑞生)ああ。
(潮香)飲もう飲もう。
(瑞生)ああ飲もう飲もう…。
あ〜よしよし。
(亜湖)ねえ。
(瑞生)はいビールビールビール。
(亜湖)何か焦げ臭いんだけど。
(瑞生)えっ?
(潮香)えっ?あ〜っ!あっ!
(瑞生)あ〜俺の豆腐ステーキが!
(亜也)あ〜!
(潮香)あ〜ごめん。
(亜也)お母さん。
もう疲れてんじゃないの?今日はわたしがやる。
ねえいいから。
早く着替えてらっしゃい。
平気平気。
あっ!
(瑞生)あっ!
(亜也)あっ!あっ!
(弘樹)ああ〜ああ〜。
亜也大丈夫?
(亜也)うんわたし大丈夫だけど。
潮香!お前。
お前…心配する相手違ってるぞお前!ああ痛い。
ああ…。
(亜也)あ〜ごめんお父さん!
(瑞生)ダメ。
ちょっとこ…氷持ってきて。
氷氷…。
(芳文)もうすぐ実力テストがあるそうだな?
(遥斗)はい。
(佐知子)頑張らないとね。
テストの結果しだいで2年生からの特進クラスに行けるかどうか決まるんでしょう?
(芳文)ちゃんとやれば医学部に合格できる。
期待してるからな。
ごちそうさま。
(佐知子)もう食べないの?何の薬?ふらつきを抑えるんですって。
(亜也)検査結果出たの?
(潮香)うん。
(瑞生)おい。
薬とか検査って何なんだよ?
(潮香)ほら最近亜也が体がふらつくことがあるでしょう?念のために検査してもらったの。
(瑞生)でっどうだったんだよ?自律神経のバランスが崩れてるんですって。
自律神経?うん。
思春期にはよくあるんですって。
じゃ心配はないんだな?
(潮香)うん。
(亜也)ほらね。
何でもなかったでしょ。
ホントね。
ねっ病院に予約入れてあるからあの傷の消毒部活行く前にちゃんと行ってね。
分かってます。
(理加)理加も欲しい。
薬だぞ。
アメじゃないんだぞ。
(理加)でもおいしそう。
うーん苦ーい。
(谷口)はいもう大丈夫。
傷もそのうちきれいに治るから。
ありがとうございました。
(谷口)消毒薬だけ出しとくからね。
はい。
(優花)ありがとう。
(亜也)一人で遊んでるの?うん。
お父さんのお見舞いに来たんだけど今検査中なの。
そっか。
じゃ検査終わるまで一緒に遊ぼうっか?うん!
(優花)それっ!
(亜也)はい。
ほい!痛い。
おねえちゃん下手くそだね。
おねえちゃんも病気なの?
(亜也)えっどうして?お父さんおねえちゃんみたいにここケガしてたよ。
あっそうなんだ。
(優花)水野先生!お父さんの検査終わったよ。
(優花)お父さんの検査終わったって。
(亜也)よかったね。
(優花)おねえちゃんバイバイ!
(亜也)バイバイ。
お父さん。
・
(三沢)池内さん。
(潮香)はい。
(三沢)申し訳ないんだけどこの間の乳幼児検診に来なかった家庭の訪問指導今からお願いできます?
(潮香)分かりました。
よろしく。
(潮香)子育てで何かお困りのことありませんか?
(母親)別に。
(潮香)三人もいらっしゃると大変でしょう?わたしも子供四人いるんでよく分かります。
(母親)まあ楽じゃないけど。
(男の子)カーレース行います。
カーレース行います。
カーッ!
(おもちゃを投げる音)もうお昼食べた?
(母親)これから作るところだから。
好きなもん何かな?朝何食べたの?
(男の子)カップ麺。
(潮香)そう。
(母親)もういいでしょう。
あの…小さいお子さんの食事って大変でしょう?栄養のバランスも考えなきゃいけないし好き嫌いしないよう工夫も必要だし。
でも毎日の食事や生活習慣ってとっても大切なことなんですよ。
でもウチの子たち病気一つしたことないし元気だから。
(潮香)今元気だからってこれから先もずっと元気なんて保証ないんですよ!何なのよ?すいません。
どうしたの?迷子になっちゃった?どこ行くの?麻生君?おう。
(亜也)麻生君ちの犬?
(遥斗)池内んちの犬?
(亜也)それじゃあやっぱ迷子か。
(遥斗)捨てられたんだろ。
首輪してないし。
(亜也)そっか。
遠慮しないで食えよ。
俺たちずーっとこうやって生きてきたんだからさ。
どういう意味?人間と犬ってのは5万年前から一緒に生きてきたんだって。
そうなの?人間が狩りをして生きてたころ猛獣が近づくと犬が鳴いて危険を知らせてくれたんだよ。
へえ〜。
だから人間は安心して眠ることができた。
そのかわり人間は犬に食べ物を与えた。
そうやって持ちつ持たれつ生きてきたってわけ。
ふーんそうなんだ。
(理加)ただいま〜!
(瑞生)おうおかえり。
遅かったな。
車使いたいんだけどいい?
(瑞生)ああいいけど何かあったのか?ほらあの定期的に訪問指導してる橘さんってお年寄りのことでちょっと。
(瑞生)ああこの間遊びに来たあの一人暮らしのおじいさん。
そうそう。
帰り遅くなるけど子供たちのことお願いね。
おう分かった。
(潮香)あっそうだ。
ねっあの〜亜也に必ず薬のませてね。
あああの自律神経の薬な。
(潮香)そう。
(瑞生)ああ。
・
(瑞生)入るぞ。
亜也薬。
(亜也)あっ忘れてた。
ああはい。
(亜湖)お母さん仕事でこんなに遅くなることなかったよね?
(瑞生)ああ。
(亜湖)不倫でもしてんじゃないの?
(ぶつかる音)不倫?バカ言ってんじゃないよお前はホントに。
親をからかうのもいいかげんにしろ。
(亜湖)はーい。
(潮香)常南大学病院の水野先生には完治しないと言われました。
でも宮下先生なら何か新しい治療法や完治したケースをご存じなんじゃないかと思いまして。
手術とか薬とか何か方法ありますよね?
(宮下)わたしは神経内科の医者になって以来この病気の研究を続けてきました。
気が付いたら40年余りが過ぎていました。
(潮香)はい。
(宮下)ですがいまだに有効な治療法が見つからないことにじくじたる思いを抱いております。
海外では…。
あの海外では何かいい治療法があるんじゃないですか?今のところ海外も同じです。
むしろ日本のほうがこの病気の研究は進んでいるでしょう。
先生。
あの子助けてください。
お金ならいくらかかってもかまいません。
わたしどんなことでもしますから。
お母さん。
この病気は日常生活に支障を来す可能性はありますが直ちに命にかかわるという病気ではありません。
だからってこのままじゃあの子は…。
こうしている今も研究は進められています。
新しい治療法や薬の開発も徐々にではありますが進んでいます。
ホントに何も…。
何も方法はないんですか?まずは投薬とリハビリを開始してこの病気とどううまくつきあっていくかということを考えていただいたほうがいいと思います。
希望を捨てずにお嬢さんを支えていってあげてください。
先生。
あの子は…。
あの子はまだ15歳なんです。
たった15歳なんですよ。
常南大学病院の水野君はわたしの教え子の中でも最も優秀な神経内科医の一人です。
(亜也)「お母さん。
お仕事ご苦労さま。
今日病院行ったよ。
あごの傷はもう心配ないって。
傷あともきれいに消えるって。
安心してね。
それじゃおやすみなさい」・
(足音)
(瑞生)おう。
何だ帰ってたのか。
橘のじいさんどうだった?
(瑞生)あっもしかしてまた入院か?
(瑞生)何なら近いうち見舞いにでも行ってやるか?ほらあのじいさん将棋好きだろ?退屈してるだろうからいっちょもんでやるかな。
ハハ。
亜也の病気ってね脊髄小脳変性症っていうの。
えっ?
(潮香)脊髄小脳変性症。
何だよその舌かみそうな名前?だんだん体が動かなくなるって。
(瑞生)えっ?あの…橘のじいさんが?亜也が。
えっ?あの子自律神経が崩れてるんじゃないの。
な…何なんだよ?そのせき…脊髄何とかちゅうのは?だんだん自分の足で立つことも難しくなって車椅子になっていつか寝たきりになって。
そんなはずないだろお前。
何寝ぼけたこと言ってんだよお前。
文字書くこともしゃべることも難しくなるって。
何…治るんだろ?なっ?薬のめば治るんだよな?そ…それじゃ手術すれば治るんだろ?治療法ないって。
どこのヤブ医者に診せたんだお前は!?ほかの医者に診せてこいよちょっと!いろんな先生に会ったの。
インターネットでも調べてみたの。
いろんな本も読んだの。
この病気の第一人者の先生にも会ってきたの。
でもね…。
でもね…。
今の医学では治せないって。
(亜也)おはよう!
(瑞生)おうおはよう。
おはよう。
今日の試合頑張ってね。
(亜也)ありがとう。
今日は家族全員で応援に行くか。
ホントに?
(潮香)賛成!ウフフ…。
(亜湖)バッカじゃないの。
たかが練習試合で。
わたしパス。
(瑞生)ダメだ!あっいや。
ほら全員そろって応援に行くんだよ。
(亜湖)日曜日ぐらい自由にさせてよ。
行くのよ。
(亜也)ナイスシュート!カモン!
(弘樹)亜也姉!頑張れー!
(亜湖)ったく何でわざわざ家族そろって。
(耕平)あ〜あ休みの日まで金魚とカメの世話かよ。
(慶太)当たり前ですよ生物部員としては。
・
(歓声)
(耕平)おっ何かやってる?
(耕平)へえ。
池内って結構うまいじゃん。
よく転ぶのにな。
(慶太)そうなんですか?
(祐二)ナイスシュート!おかしいだろうよ。
ちゃんと走ってんじゃねえかよ。
あんなにうめえじゃねえかよ。
何で亜也が…。
亜也!よーし!亜也いけー!ほら!亜也!バッカじゃない。
転んだぐらいで。
はい!亜也!
(歓声)よーしやった!でかした!来たよ来た!よっしゃ!やっちまいな!亜也!頑張れよ!
(祐二)いい試合だったな。
きっとレギュラー間違いなしだ。
(亜也)そんなに甘くはないと思いますけど。
(祐二)まだ持っててくれたんだ。
(亜也)先輩。
あの…サインしてください
(祐二)はい俺合格発表で池内見つけたときホントうれしかったんだよな。
えっ?・
(子犬の鳴き声)あっいた。
(亜也)さっきね河本先輩が「いい試合だったな」って言ってくれたの。
それにね東高に入ったこともうれしいって。
・
(遥斗)よかったじゃん。
何でいんの!?
(遥斗)飯やろうかと思って。
(亜也)それじゃまたね。
(遥斗)忘れ物。
(亜也)えっ?
(亜也)ああっ。
ついてきちゃったの?連れて帰ってあげたいけどきっとダメだろうな。
(遥斗)何で?ウチ食べ物扱ってるから動物飼っちゃいけないの。
ふーん。
(亜也)ヤダ雨…。
(亜湖)お父さん!お父さん!亜也姉が男連れてきた。
おっ男?・
(亜也)ただいま。
(亜湖)亜也姉の彼氏?
(亜也)違うわよ。
(遥斗)あっはじめまして。
麻生です。
あっそう…。
亜也の父です。
怖いんだけど。
(亜也)あっほら入試の日に助けてくれた子。
ああお前があの二人乗りの男か!?えっ?
(瑞生)んっ?ダメに決まってんじゃん。
(亜也)でもかわいそうじゃない。
(亜湖)しょうがないじゃん。
ウチは動物飼っちゃいけないんだし。
ねっお父さん。
(亜也)でも雨降ってるし今夜だけでも。
(亜湖)しつこいんじゃない?わたしだって小学校んとき野良猫拾ってきたけどダメだったじゃん。
(遥斗)あっ何ならウチで…。
いいわよ。
(亜湖・亜也)えっ?今夜だけなんて言っても一晩一緒にいたらもう情が移っちゃって手放せるわけないんだから。
飼ってもいいの?
(瑞生)まあしょうがねえなうん。
何でそうなるわけ?
(潮香)ちゃんと世話しなさいよ。
ありがと。
(理加)理加もお世話する。
(亜也)ホントに?ありがと。
(遥斗)じゃあ俺はこれで。
全然楽勝だったじゃん。
(潮香)ねえ?よかったら食事してって。
いや…。
食っていけって言ってるんだ!怖いんだけど。
だからお前ひじをついて食うなって言ってるだろバカ!
(亜湖)きったないなあ!もう!親に向かって「きったない」とは何なんだお前は!
(亜湖)きたない。
(潮香)ごめんなさいねうるさくて。
いえ。
いつもこんな?
(亜也)そう。
(理加)亜也姉ちゃんおしょうゆ取って。
うん。
(亜也)あれ?あっああ。
はいどうぞ。
それってギャグ?
(亜也)アハハ…。
(瑞生)ああそうだ。
あいつにも名前を付けてやんなきゃまずいんじゃないのか?そうね。
かわいい名前付けてあげなきゃね。
(瑞生)ウチは豆腐屋だから「もめん」ってのはどうだ?
(亜湖)ありえない。
(弘樹)じゃあ「あぶらあげ」?
(理加)「あつあげ」
(亜湖)それもありえないから。
「がんも」とか?
(亜也)それかわいいかも。
ああ「がんも」かあ。
ああいいかもなあ。
うん。
じゃあ決まり。
がんも!
(瑞生)うんがんも。
がんもー。
(理加)がんもー。
(弘樹)がんもがんも。
(看護師)池内さん。
お入りください。
(瑞生)はい。
(瑞生)失礼します。
ありがとうございました。
お嬢さんは?
(瑞生)いや今日はわたしたちだけで来ました。
どうぞ。
この病気についてまだご理解いただけませんか?理解はできました。
でも…気持ちがついていかないんです。
わたしは保健師ですけれど何度注意してもお酒やタバコをやめない人たち。
子供にろくな食事を与えない親。
そういう健康を省みない人たちを指導してきました。
だから自分の家族の健康のことについては人一倍気を遣って。
ウチは共働きで子供も多いですけれどもどんなに忙しくても食事だけは絶対に手を抜かないようにってずっとそうやってきたんです。
なのに…。
どうして…亜也なんですか?先生。
あのね先生。
昨日亜也バスケットの試合に出たんです。
まだ1年生なのに先輩よりうまいからって。
メチャクチャ格好よかったっすよ。
足も速かったし。
ゴールだって決めたんです。
まだ15歳なんです。
まだたったの15歳なんですあの子は。
まだまだこれからいろんなことがやれるはずなのに体が動かなくなるなんてそんなこと信じられますか?残念ながら事実です。
そしてこの病気は少しずつですが確実に進行します。
(一同)・「流れる季節の真ん中でふと日の長さを感じます」・「せわしく過ぎる日々の中に…」
(まり)ストップストップ!恩田君ちゃんと歌ってないでしょ?ああっまだ覚えてないんだよね。
(西野)ほら男子。
まじめにやれ。
(男子)はーい。
はーい。
じゃあもう一回いきまーす。
(耕平)はい!
(亜也たち)・「流れる季節の真ん中で…」亜也…。
病気のこと知ったらあいつどうなっちまうんだよ。
言えるはずないだろ。
そうだろ?人間ってのはそんな強いもんじゃねんだよ。
(瑞生)たった15歳の亜也にそんなこと言えねえよ。
お父さん。
つらいけどわたしたちがあの子の病気を認めて受け入れなくちゃいけないのかも。
あの子のためにも。
(亜也たち)・「新たな世界の入り口に立ち」・「気づいたことは1人じゃないってこと」・「瞳を閉じればあなたがまぶたのうらにいることで」・「どれほど強くなれたでしょうあなたにとって私も」・「そうでありたい」よく書けてますね。
これであなたの症状がよく分かります。
これからも続けてください。
えっ?これからもですか?
(水野)薬も今までどおりのんでください。
それからふらつきなどをある程度コントロールするために簡単なリハビリを始めてもらいます。
リハビリ…。
あっお姉ちゃん。
あっ優花ちゃん。
お父さんのお見舞い?うん。
これ持ってきたの。
(亜也)手伝ってあげる。
(優花)ありがと。
どんな病気でも患者さん本人が自分の病気を理解することが治療の第一歩なんです。
分かってます。
でも告知はまだしないでください。
こっちだよこっち。
(水野)お嬢さんは非常にそうめいな女の子です。
いつまでも隠し通せないと思いますが。
お願いします。
もう少し…。
もう少しだけでいいんです。
どうぞ。
(亜也)失礼します。
(優花)お父さんこのお姉ちゃんが手伝ってくれたんだよ。
(優花)「あ」「り」「か」「と」「う」亜也。
どこ行ってたのよ。
捜したじゃない。
(亜也)ごめん。
(潮香)薬のんだりリハビリしたり大変だと思うけど頑張ろうね。
(亜也)うん。
(潮香)バスケの試合。
今度いつ?まだ決まってない。
(潮香)また応援に行くからね。
今日もこれから部活でしょ?あっそうだ。
がんもの予防接種に行かなきゃね。
ねえお母さん。
(潮香)何?わたしの病気ってなあに?
(亜也)「お母さん。
わたしの心の中にいつもわたしを信じてくれているお母さんがいる」・『OnlyHuman』2014/05/23(金) 14:57〜15:53
関西テレビ1
1リットルの涙 #02[再][字]【難病に侵された少女を描いた感動ドラマ 沢尻エリカ】
「15才、忍びよる病魔」
詳細情報
番組内容
名門高校に入学し、高校生活への期待に胸を膨らませていた亜也(沢尻エリカ)。そんな彼女を襲ったのが、脊髄小脳変性症という難病だった。亜也の母・潮香(薬師丸ひろ子)は、検査を担当した常南大学医学部付属病院の神経内科医・水野(藤木直人)から検査データを借り、別の総合病院でセカンドオピニオンを受けるが、やはり結果は同じだった。
一方、転倒した際のケガの消毒で常南大学医学部付属病院を訪れた亜也は、
番組内容2
父親の見舞いに来たという少女・優花(松本梨菜)と知り合った。優花の父親も、亜也と同じようにアゴをケガしたことがある、と彼女から聞かされた亜也の胸に、不安がよぎった。そんな中、潮香は、夫の瑞生(陣内孝則)に、亜也の病気のことを告げる。
出演者
沢尻エリカ
薬師丸ひろ子
錦戸亮
成海璃子
真田佑馬
三好杏依
勝野洋
*
藤木直人(特別出演)
陣内孝則
原作・脚本
【原作】
「1リットルの涙」木藤亜也著(幻冬舎文庫)
【脚本】
江頭美智留
大島里美
横田理恵
監督・演出
【演出】
村上正典
木下高男
【企画】
関谷正征
中村百合子
【プロデュース】
貸川聡子
江森浩子
【アソシエイトプロデュース】
小椋久雄
音楽
上田益
【主題歌】
「Only Human」K
【挿入歌】
「粉雪」レミオロメン
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0×0820)
EventID:11426(0x2CA2)