アニメ キングダム2(8)「政と紫夏(しか)」 2014.05.24

(オープニングテーマ「GLORYDAYS」)・「さぁ夜が明けた今旅立ちの時」・「笑顔勇気突っ走ってくぜGLORYDAYS!」・「YoureadyornotReadyornotGo!!!」・「引き返せない旅はノンフィクション」・「YoureadyornotReadyornotGo!!!」・「待ったなし本番よーいアクション」・「風に吹かれ戸惑う事も涙に暮れる夜だって」・「それはそれできっと悪い事じゃない
(悪くない)」・「まるでバネの力みたいに」・「深く沈めば沈むほど」・「高く飛べるんだ」・「はるか先へと向かい地平線を目指そうRisingsun」・「あの朝日に手をかざして」・「同じ想いが呼んだこの出会い」・「もう一人じゃないね」・「だから僕達は今輝きの旅」・「笑顔勇気突っ走ってくぜGLORYDAYS!」
(向)それから…どうなったのですか?
(政)俺は紫夏達の馬車に乗せられた。
だがその前後の事はよく覚えていない。
夢を…。
えっ…?悪い夢を…見ていたからな…。
政の夢
(風の音)
(風に揺れる草の音)
(幻影)フッ…フフフ…。
ハッ!フッフフフ…ククク…フフフ…ククク…。
ハッ…!ハッ…!あっ!
(幻影)誰が…王になるって?あっ…!ハッ!
(幻影)フッフフ…ククク…。
うっ…!
(幻影)誰が王になるって…。
誰が…。
うわ〜っ!
(紫夏)お目覚めですか?ハッ…!?お前は。
はっ…。
ハッ…!?ハッ!わ〜っ!わ〜っ!
(道剣)どうされました!うっ!うっ!う〜っ!どうか!どうか落ち着いて下され!あっ!あっ!あっ…!目覚めてみれば馬車の上。
驚かれたとは思いますが事情を…今事情をお話します故!落ち着いて下され〜!うわぁ〜!
(道剣)…という次第です。
母君は別の道で脱出を図っております。
ご心配なく。
咸陽で必ず再会できます。
関まであとしばらくあります。
もう少しお休み頂いて結構ですよ。
うん。
やはりこのまま関に進むのか?
(紫夏)それが一番です。
怪しまれぬよういつもの道を使います。
この道で趙国を脱するまで通過する関門は5つ…。
それさえ抜ければ秦国へ行けます。
ん…5つか。
(田慈)か…覚悟はしていたが取り調べの役人をごまかす手立てはあるんだろうな!?
(江彰)うるせ〜な。
そういう事はこっちに任せとけよ。
5つくぐれば秦国か…。
(紫夏)ご心配は無用ですよ。
この紫夏が必ず無事に秦国までお届けいたします。
あっ…!?これは現実か?
(紫夏)もちろん現実ですよ。
よし行くぞ!空の俵があります。
政様はその中へ。
馬車の御者は私がやりましょう。
(役人A)次!早くせんか!ほら次!何じゃこの荷はァ!?金貨ではないか!捕らえよォ!
(商人C)えぇっ!?いや。
ち…違うんです!や…やめて下さい!うっ…!ひぃぃ!ひぃぃ…!
(役人A)よし次ィ!うっ!うん…。
(紫夏)毎度〜。
オウ!通せぇ!
(役人A)よし次ィ!なっ何だ今のはっ!?あれだけで通れるのか!?違法なモノを運ぶ闇商人ですからね。
常日頃から手回しを怠ってはいませんよ。
(2人)ふぅ〜!
(亜門)勘違いすんなよ。
闇商人全員がすり抜けられるわけじゃねえぞ。
紫夏だからできるんだ。
なんつったってこいつは家督を継いでから商を倍の規模に膨らませたんだからな。
オッホホホ。
商才商才。
心の声
(道剣)なぜこんな若者達を呂不韋が推薦してきたのか疑問に思っていたが今理由が分かった。
心の声
(紫夏)こうしてよく見ると全身アザだらけだ…。
きっと毎日のように…。
はぁはぁ…!ん?
(紫夏)政様?うぅ…!はぁはぁ…!苦しい…。
苦しい…。
苦しい…。
苦しい…。
苦しい…。
苦しい…。
苦しい…。
苦しい…。
行くな…。
行かさんぞ…。
政…。
地の底へ…。
お前も…。
苦しい…。
行かすものか…。
地の底へ…。
地の底へ…。
地の底へ…。
黙れっ!長平は俺には関係ない!俺は秦国へ帰る!
(幻影)何をする?秦国に?誰が?誰が?…する?…帰る?ハッ!秦国へ帰って何を?クククク…。
冗談だろ。
なにせお前はもう…。
うわぁ〜っ!あっ!あっ…!
(道剣)どうした!?
(亜門)またか!?はぁはぁ…!はぁはぁはぁ…。
政様!はぁはぁはぁ…。
(道剣)政様の様子がおかしい?うん。
夢にうなされる事など誰にでもある。
状況が急転してまだ少し混乱しておられるのだろう。
しかし。
それに今はとにかくまず趙を脱出する事これだけですぞ紫夏殿。
ん…。
(道剣)関です。
政様俵の中へ。
心の声
(紫夏)趙を脱出する事が第一か…。
確かにそうだが…。
(兵士達の話し声)へへ〜!お〜!いいな!
(茂英)オオ紫夏じゃ紫夏じゃ!久しぶりだな。
お元気そうで茂英殿。
最近てんで現われぬがまさかわしを避けておるのではあるまいな?まさかそのような。
フフフ。
少し休んでいかぬか。
茶でも出そう。
(紫夏)せっかくですが先を急ぎます故。
ならん!たまにはわしにつきあえ!さもなくば荷改めの命令を出して無理矢理休ませるぞ!
(紫夏)それは困りましたな〜。
しかし今は客を待たせてありますので茶は次に必ず…。
アッ!?
(2人)ハッ!
(紫夏)おいっ!
(兵士)へっ…?
(茂英)な何をやってんだお前!
(兵士)何って試し撃ちを。
昨日弓を買ったので米俵くらいいいかと…。
(紫夏)ふざけるな貴様っ!怒るな紫夏っ。
こやつは先日入ったばかりなのだ。
うぅ…!
(茂英)も…もう行っていいぞ。
ん…!心の声
(紫夏)血が…!心の声
(紫夏)関からここまで悲鳴どころかうめき声も聞こえてこない…。
気絶…もしくは…。
政様!矢を抜け。
出られぬ。
はぁ…!政様っ…。
よくぞご無事で!よくぞ一声も発せず我慢なされました!心の声
(紫夏)ちょっと待て…。
腕を射られて泣かない子供がどこにいる…。
(単元)い行きますぞ!うぅっ!心の声
(紫夏)うがたれた腕から矢を抜かれ眉ひとつ動かさぬ人間がどこにいる…。
この子は一体…。
心の声
(紫夏)幼少期のつらい経験で感情がふさぎ込んでしまう事はある。
戦争孤児の私達も養父に拾われるまでは実際そうだった。
だが矢を射られても動じないというのはもはや感情うんぬんの話ではない。
明らかに常軌を逸している。
この子の心と体に何かが起きている。
紫夏達が邯鄲を出て4日。
一行はついに第5のそして最後の関門呂干に迫った。
呂干を抜ければ趙国と秦国の国境までは半日の距離である。
(紫夏)どうされましたか?また月が出ている。
そうですね。
(紫夏)月を見る政様の目が紫夏は好きですよ。
時々夢と現実の境が分からなくなる。
それは困りました。
では私がいる時が現実と覚えておいて下さい。
紫夏…。
あ…。
俺は本当に秦国へ帰れるのか…。
前にも言いましたよ。
私が必ず帰します。
(役人C)よし通れ!
(役人B)ちょっと待てィ!ん!
(役人B)どういう事じゃ紫夏。
半数も見知らぬ顔がおるぞ。
何者じゃそいつら。
人手不足でね〜。
途中の村で雇ったのさ。
しっかし年くってるくせに全然使えなくてね〜。
逆に足引っ張られて困ってんだけど。
ここに置いてくから入りの車が来たら乗せてやってくんないかな。
あっ!う〜っ!あ〜っ分かった分かった。
邪魔くさい!行けェい!プフゥッ!うぅぅ!危なかった!危なかった!
(兵士)あっ!狼煙だっ!緊急閉鎖の狼煙が上がっておる!閉門!閉門だァ〜!
(田慈)あっ!門が閉まったぞ!政様の事がバレたのか!?か…間一髪だった…。
ハハハ!やったぞ!だが間に合った!全ての関を越えた!これで秦国に帰れるっ!
(江彰)喜んでる場合じゃねえ。
うっ!もし政の件が知れたんならすぐに追っ手が来るぞ!軍が総出でな!そのとおりだ!ここからは偽装の必要はない。
適当な所で荷を捨て全速で国境を目指す!趙国の騎馬隊は速いぞ!
(道剣)もう少しで合流地です。
既に迎えの軍は待機しているはず。
近くに追っ手の気配もない。
逃げ切れます!紫夏殿には本当に救われた。
我々だけではこうはうまく行かなかった。
感謝する!心の声
(紫夏)「救われた」か…。
私は本当にこの子を救ったのか?
(ため息)いよいよご帰国ですね政様。
いいな〜。
帰って後々王になられたらもう贅沢三昧ですよ。
私があと10歳若かったら妻になって一緒に贅沢に…。
あ…妻は言い過ぎですね。
側室かな。
ひょっとして召し使い…?な〜んて…フフッ。
くっ…。
(紫夏)政様?大丈夫ですか?政様…?政様…?はぁ…はっはぁ…!
(幻影)待てよ…。
ハッ!
(幻影)ちょっと…待てよ。
政…政…。
誰が王になるって…?誰が王だって?誰が…。
政…政…政。
秦国へ帰って王になる?何夢見てるんだ?フッフフフ。
こんな茶番はやめて馬車を降りろ。
お前は秦国へは行けぬ…。
黙れ!政様!どうされました?政様!
(幻影)お前が帰って一体誰が喜ぶのだ?誰が?父君か?冗談だろ。
父は7年前にお前を捨てて秦国に帰った。
母君にもお前は疎まれていた。
お前さえいなければ趙国の女に戻れたのに!お前さえいなければ…。
やめろ!やめろやめろ〜!政様っ!?どうされました政様っ!?フフフフ…。
父に捨てられ母に疎まれた…。
今更戻って来られても迷惑だよ…。
お前の場所は秦国にはない…。
そして一番の問題はお前だ…。
お前のその心と体…。
フフッ。
まともな人間が矢で射られて平気なはずはない。
まともな人間なら。
賢いお前はもうとっくに悟っているだろう。
お前みたいな奴は王になってはならないと!さァいつまで馬車にいるつもりだ。
さっさと降りろ!うわ〜っ!あっ…!
(江彰)政が落ちたぞ!
(田慈)何ィ!?
(道剣)止めろっ!
(馬のいななき)私が行くっ!皆はその場で待てっ!
(亜門)紫夏っ!あぁ一体どうなってんだ。
知るかっ!あのガキ時間がねえってのに!
(紫夏)政様っ!来るなっ!俺は…秦国へは帰れぬ。
何を言って…。
もう少しで帰れますよ。
帰れぬ理由があるんだ…。
うっ…!
(枝を刺す音)ハッ!?一体何を!?
(紫夏)気は確かですか!?痛みが無いんだっ!えっ!?痛みだけじゃない!味もっ匂いも暑さも寒さもっ。
俺はもう何も感じないんだ…。
何も。
そんなばかな…。
フフ…。
そんな奴が王になどなれるわけがない。
一体どうして…。
物心ついた時は自分が王族だと知りその幸運と名誉に心が震えた。
だが一歩外へ出るとそこは敵国のど真ん中だった。
秦国が長平で40万人を虐殺してしまったまさにその敵国の…。
秦国への憎悪が容赦なく俺に降り注いだ。
その圧倒的な暴力を受けながら俺は自分の置かれている状況を認識し…絶望した…。
虐待の日々は続き心は深く閉ざされいつしか俺は何も感じなくなっていた…。
心の声
(紫夏)何て事だ…。
こんな事になるまで追い詰められていたなんて…。
何て事だ…。
この子は秦国の王子でありながら趙国で生まれた。
どうする事もできないその不運のせいで…。
心の声
(紫夏)長平の怨念を受け止めさせられていたんだ…。
10に満たない子が誰にも手を差し伸べられずたった一人で…ずっと…。
(紫夏)なれますよ。
あ…はっ…。
私がならせてみせます。
痛みがないのなら私が代わりに感じてあげます!味もっ匂いも全部…。
でも大丈夫…。
あなたはちゃんと感じていますよ。
あの晩一緒に月の輝きに感動したじゃありませんか。
大丈夫。
私がついています。
一緒に秦国へ帰りましょう。
(商人)ふざけるな!
(商人)商談に間に合わねえよ!
(商人)聞いてね〜ぞ閉門なんて!
(商人)責任者出てこい!
(商人A)三黄旗だ。
王命の馬だ。
(商人B)何!?
(騎兵)責任者どこにおる!出てこい!私です。
何事でしょうか?
(騎兵)紫夏という商人がここを通ったか!?ハハイ。
半日ほど前に。
(騎兵)今すぐ門を開けろ!うっうぅ!
(商人)騎馬隊だ。
(商人)すげェ。
(商人)合戦でも始まんのか?心の声
(役人B)紫夏の奴…何かやらかしたのか…?
(紫夏)さあ…。
あ…。
うっ!くっ…!政様!大丈夫ですか?はぁはぁはぁ…!
(幻影)何だこの女。
政は帰らん政は帰らん…。
何だこの女…。
あぁ…!政は渡さん。
政は俺達が連れてゆく…。
俺達と同じ地の底へ…。
邪魔するな女。
お前も連れてゆくぞ…。
女も地の底へ連れてゆく。
離れろ紫夏!俺に取りついている亡霊達が亡霊…?お前にも…!なっ!
(亡霊達のうめき声)あっ!あぁ…!
(亡霊達のうめき声)フフフフフ…。
やっぱり駄目だ紫夏…。
俺は…こいつらからは逃げられない…。
く…!
(亡霊達のうめき声)しっかりしろ!亡霊なんていやしない!全部まやかしだ!
(紫夏)あなたの前には私しかいない!全部ただの幻だ!わぁ!あっああ!あああ〜!あ…。
(鳥のさえずり)心の声温かいな…。
そうか…初めてだ…この温もりは…。
誰かにこうして抱きしめられるのは…初めてだ。

(エンディングテーマ「21」)・「君はどう思うだろう?」・「空に溶けた声を」・「剥がれて消える理由を」・「たった一言のそれくらいなんだとして」・「どんな言葉を選ぶだろう?」・「息を止めて確かめて」・「鼓動は待ちきれない」・「手を離せば今以上を求めてしまうさ」・「止まることを許さないように」・「繰り返してるのは」・「まだ答えを探してるから」・「聞かせてほしい」・「空に溶けてしまう前に」2014/05/24(土) 02:10〜02:35
NHK総合1・神戸
アニメ キングダム2(8)「政と紫夏(しか)」[字][デ]

古代中国。春秋・戦国時代。秦国で天下の大将軍を夢見る信は、三百人隊の将となった。そして、戦場では同世代の若武者たちが、次世代の大将軍を目指し躍動していた。

詳細情報
番組内容
失敗すれば命がないことを知りながら、紫夏(しか)は政(せい)を秦国へ送り届けることを決意し、一行は趙国を抜けるための5つの関門へと向かう。紫夏の手腕により1つ目の関門を通過するが、その一方で、政はうつろな目のまま何かにおびえるかのように夢にうなされ続ける。その様子を見た紫夏は政の身に異変が起こっていることを感じ取るがどうすることもできずにいた。そんな中、政が隠れている俵に突如矢が射ち込まれる。
出演者
【声】森田成一,福山潤,野島裕史,細谷佳正,釘宮理恵,日笠陽子,仲野裕,玄田哲章,森川智之,鳥海浩輔,諏訪部順一,【ナレーション】高塚正也
原作・脚本
【原作】原泰久,【脚本】荒川稔久,和智正喜,村山桂,白石雅彦,玉井☆豪
監督・演出
【監督】岩永彰

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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