おはようございます。
7時になりました。
軍によるクーデターが宣言されたタイではきのう、全権を掌握した軍の司令官が、今後の政治プロセスなどを、各国の外交官に説明しました。
しかし具体的な選挙の実施時期は明らかにせず、軍による政権運営が長引く可能性も示唆しました。
では、日本人が多く暮らすバンコク中心部のスクンビット地区から中継です。
現地時間で午前5時が過ぎて、今しがた、外出禁止令が解除されたところです。
人通りはまばらです。
こちらは日系のコンビニエンスストア。
ふだんは24時間営業ですが、外出禁止令のため深夜の営業はできず、今、開店の準備をしています。
クーデター宣言が出されてから初めて週末を迎えましたが、昨夜はほとんどの店が営業を早めに切り上げました。
現地で暮らす日本人からも、経済への影響を懸念する声が出ています。
タイでクーデターが起きるのは、2006年以来。
市民たちの多くは、こうした事態をどこかで予感していたようで、その対応は落ち着いています。
ものものしい雰囲気のバンコク中心部。
インラック前首相を乗せたと見られる車が、軍の施設に向かいました。
軍は、インラック前首相とその親族や、政権の閣僚、それに反政府デモ隊の幹部など、合わせて155人に軍の関連施設に出向くよう求めました。
そして、インラック前首相を含む100人以上を拘束。
デモなどの鎮静化を図るための措置で、多くは1週間以内に釈放すると説明しています。
今後の政治プロセスをどう進めていくのか。
プラユット陸軍司令官はきのう、60か国以上の外交官と会見しました。
その中で、国が正常な状態に戻り、和解を取り戻した暁に選挙を行うと述べましたが、具体的な選挙の実施時期は明らかにしませんでした。
また、文民による暫定政権は設けず、軍による政権運営が長引く可能性も示唆しました。
クーデター宣言後、通常の放送が停止されていたタイ。
日本時間の昨夜から、地上波、アナログチャンネルは、一般の番組も放送されるようになりました。
ただ、NHKの海外向けのテレビ放送が視聴できず、NHKでは短波でラジオ日本の日本語放送の臨時送信を行っています。
軍は5人以上が参加する集会を禁止しています。
にもかかわらず、バンコク中心部にはきのう夕方、クーデターに抗議する数百人の市民が集まりました。
そして、暗くなってしまった社会に希望の明かりをという意味を込めて、火をともしたろうそくを手に、抗議の意思を示しました。
では再び吉岡記者に聞きます。
クーデターに反対する声も上がっているようですが、軍による政権運営が長期化しそうな理由はなんなのでしょうか。
選挙の実施に向けて、さまざまな条件をつけているからです。
まず、プラユット陸軍司令官は選挙の前に国民の和解を実現する必要があると主張していますが、これまで激しく対立してきた政治勢力の和解は難しく、時間がかかることが予想されます。
さらに、軍主導で改革を進めると強調していますが、このやり方は、憲法を停止し、双方の指導者を拘束。
メディアを統制するというもので、いわば力を背景に改革を押しつけることになりかねません。
今は多くの国民が落ち着いてクーデターを受け止めていますが、民主的な政治体制に戻るメドがいつまでも立たなければ、時間の経過とともに国内の政治勢力への不満や、国外からの批判が高まる可能性があります。
では、次です。
日本国内への配備は初めてです。
アメリカ軍の大型無人偵察機、グローバルホーク2機が、来月から青森県の三沢基地を拠点に運用されることになり、午前6時ごろ、1機目が着陸しました。
青森県三沢市の三沢基地に着陸するグローバルホークです。
翼の端から端までおよそ40メートルの大型の無人偵察機です。
アメリカ軍は三沢基地に2機を配備する計画です。
この2機は、通常はグアムを拠点にしていますが、台風の影響を受けやすいため、来月からことし10月までの間は、三沢基地に拠点を移して運用するということで、天候に問題がなければ、2機目は今月28日に配備される予定です。
三沢基地に配備されたあとは、アメリカ・カリフォルニア州にある空軍基地から、遠隔操作で運用されることになります。
グローバルホークの日本国内への配備は今回が初めてで、地元では不安を訴える声も出ています。
三沢市の中西敬悦政策財政部長は、国内で初めての配備ということで、不安を感じている市民が少なくない。
アメリカ軍や国には、事故が起きないよう、引き続き呼びかけていきたいと話しています。
国内を拠点とした地上からの遠隔操作による大型無人機の運用は、今回が初めてとなることから、国土交通省は空中衝突や異常接近を避けるため、先月、新たに航空情報を出しました。
この中で、三沢基地周辺を飛行する小型プロペラ機などのパイロットに対し、管制官に連絡してグローバルホークが飛行しているかどうか、事前に確認するよう求めています。
定期便として運航されている大型旅客機については、管制官がレーダー画面などで周囲の安全を確認しているため、特別な対応は求めないとしています。
一方、アメリカ国内ではグローバルホークが飛行する際の細かな運用ルールが定められています。
グローバルホークについては、防衛省も導入を検討していて、国は導入された場合の運用ルールの検討を進めることにしています。
次は、集団的自衛権などを巡る自民、公明両党の与党協議です。
政府は、集団的自衛権の行使を容認しなければ実行できない事例など、15程度の具体的な事例を示す方針で、与党協議のメンバーとの間で調整を進めています。
集団的自衛権などを巡る、自民、公明両党の与党協議。
来週の会合では、政府側が対処が必要だと考える具体的な事例を示すことになりました。
政府は、具体的な事例として15程度を示す方針で、与党協議のメンバーに事前に案を示すなど、水面下で調整を進めています。
事例の案によりますと、武力攻撃に至らない侵害、いわゆるグレーゾーン事態への対応では、日本の離島に武装集団が上陸し、不法行為を行った場合への対処や、公海上でミサイルの警戒に当たっているアメリカ軍の艦船の防護などを挙げています。
集団安全保障などの分野では、PKO活動に参加するほかの国の部隊が攻撃を受けた際に、自衛隊が武器を使って救援できるようにする、いわゆる駆け付け警護、国連決議に基づく多国籍軍への後方支援などを盛り込んでいます。
さらに集団的自衛権を巡っては、日本周辺で有事が起きた際や、アメリカが武力攻撃を受けた際のアメリカ艦船の防護や、他国の不審な船舶に対する強制的検査のほか、アメリカに向かう弾道ミサイルの迎撃、シーレーン・海上交通路での国際的な機雷の掃海活動への参加などが明記されています。
一方、有識者懇談会が報告書で示した、ほかの国の潜水艦が水中に潜った状態で日本の領海に侵入し、退去要求に応じない場合への対処については、与党内にグレーゾーン事態への対応の事例として示すべきだという意見がある一方で、否定的な意見もあり、調整が続いています。
次は、平成9年に神戸市で起きた、児童連続殺傷事件についてです。
当時14歳だった元少年が、次々に小学生を襲って2人を殺害、3人にけがを負わせました。
犯行後、酒鬼薔薇聖斗と名乗って警察を挑発する内容の声明文が送りつけられたことや、動機の異常さなどから、社会に大きな衝撃を与えました。
被害者の一人、土師淳君が殺害されてから、きょうで17年です。
父親の土師守さんが、NHKのインタビューに応じました。
土師淳君です。
当時11歳の6年生で、花や生き物を見ることが大好きな子どもでした。
事件から17年を迎えるのに合わせて、父親の土師守さんが、淳君への思いを語りました。
加害者の元少年は、医療少年院での矯正教育を受けたのち、平成16年に仮退院しました。
それから10年。
土師さんのもとには、元少年から毎年、淳君の命日を前に手紙が届いています。
ことしは2月下旬に届きました。
土師さんは、命日に合わせて出した手記の中でも元少年からの手紙に触れ、変化の度合いは異なりますが、1年ごとに変化があり、ことしの手紙を読みましても、昨年に比べて人間として成長しているように感じましたと、感想をつづっています。
一方で、元少年が今、どこでどう過ごしているのかは知らされず、なぜ事件を起こしたのかを、手紙から読み取ることはできないといいます。
事件について知りたいと、被害者やその家族が思っても、その思いがなかなかかなわない要因の一つに、少年事件は公開される情報が制限されていることがあります。
少年審判も原則として非公開で行われていて、土師さんは、被害者が少年審判に参加できる権利を確立させることが重要だと指摘しています。
この事件のあとも、重大な少年犯罪は後を絶ちません。
この17年間で、少年法は厳罰化の方向で改正されてきました。
先月の改正では、重大な罪を犯した少年のうち、犯行時18歳未満だった少年の刑の上限が引き上げられました。
また、少年審判に検察官も加わって犯罪の事実認定を行う事件の範囲が、殺人などの重大事件以外にも広げられました。
この点については、真実を明らかにし、少年の反省を促すためにも必要なことだと、土師さんは考えています。
この17年間、被害者を支援する環境整備は進んできていますが、土師さんは、犯罪に遭って苦しんでいる人たちを支えていくことが、社会として必要なことだと理解してもらうことが重要だと話しています。
ではスポーツは筒井アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
サッカー日本代表からですね。
日本代表、現在、鹿児島で合宿中なんですね。
その鹿児島に、この人が入りました。
あっ、本田圭佑選手ですね。
その本田選手がワールドカップで使うスパイクがこちら。
金色なんですよ、近田さん。
見事な金色。
なぜ?
ということは。
あっ、トロフィーのね。
なるほど。
優勝トロフィーをイメージしたものなんですけど。
このほか、選手によっていろんな思いや、そしてこだわりのあるスパイクを履いているんですが、香川選手は、このちょっと白と黒のスパイク。
なんとそして、長谷部選手は左足、右足、別の色のスパイクを。
これ、あえて別の色履いてるんですか。
あえて使う予定になっているんですね。
さあ、そして3回目のワールドカップに向かう、この人のスパイクはどうでしょうか。
日本代表最年長、遠藤選手のスパイクにも、こだわりがあります。
遠藤選手はキャンプ地、鹿児島の旧桜島町出身です。
スパイクのオレンジ色は、ふるさと、桜島の夕日をイメージしたといいます。
機能面では、靴の外側のグリップ力。
ブラジルの高温多湿の環境でも確実にボールを捉えられるよう、デザインされています。
開催地に合わせたスパイクを使うんですね。
そうなんですね。
プレーに直接関わってくる、大事な道具でもありますもんね。
そうなんですね。
この日本代表の鹿児島合宿は、あすまでなんですが、スパイクにもぜひ注目してください。
次は大相撲です。
13日目、いよいよ大詰めですね。
注目は1敗の白鵬を、2敗で追いますこの2人。
稀勢の里に勢ですね。
この2人の取組を続けてどうぞ。
稀勢の里、とにかく落ち着いて臨もうと決めていました。
理由は、前日の白鵬戦の立ち合いです。
タイミング、合わなかったですよね。
そうなんですね。
力を出し切れなかったんですね。
そしてきのうの取組。
立ち合いに注目。
豪栄道が低い踏み込み。
左が入った。
首投げ。
ここはこらえます。
両まわし。
稀勢の里の勝ち。
タイミングは?
今回はばっちりですね。
合いましたね。
落ち着いていけたと、本来の強さを発揮しました。
勢は、動きのよさが光っています。
素早く動いて勝負あり。
好調の理由があるそうなんですね。
理由?なんですか?
大好きな演歌を聴いて、ウォーキングしているんだそうです。
誰の曲なんですか?
山本じょうじさんや山川豊さんの歌だそうです。
渋いですね。
日馬富士も2敗を守りました。
白鵬は1敗で、優勝争いトップに立っています。
さあ、そしてきょうの取組です。
優勝争い、どうなりそうでしょうか。
注目はなんといっても2敗どうしのこの稀勢の里と日馬富士が対戦するということになります。
いずれにしても、優勝争いの決着は、あすの千秋楽になります。
ここまで、スポーツをお伝えしました。
次は、がん治療を巡る新たな動きです。
がんの治療に抗がん剤を使いますと、毛が抜ける、それから吐き気などの副作用が起きることが知られています。
このほかにも、患者の口の中に炎症が起きることがあります。
水が飲めない、物が食べられないといった症状は、がんと闘う患者にとって大きな苦しみとなります。
そこで今、がん治療の現場で、歯科医師と連携する取り組みが注目を集めています。
徳島大学病院で、がんの治療を受けている弘田喬さんです。
去年9月、食道がんと診断されました。
抗がん剤治療を受けたところ、口の中に激しい痛みを感じるようになりました。
抗がん剤の副作用で口内炎が出来、歯ぐきが腫れて出血するようになったのです。
激しい痛みで食べることができなくなり、体重が5キロも減りました。
弘田さんは、闘病の苦しさを日記につづっています。
主治医の丹黒章医師です。
食べられないことは、患者の精神面に大きく影響するといいます。
そこで丹黒医師は歯科に連絡し、弘田さんの治療に加わってもらいました。
痛みで歯磨きができないため、炎症が悪化していました。
歯科衛生士が、毛先が1束しかない専用の歯ブラシを使って、歯ぐきを傷つけないよう歯を磨きます。
こうして細菌の繁殖を抑えます。
口内炎や歯ぐきからの出血は収まり、少しずつ食事の量が増えています。
医療現場では、医師や看護師、薬剤師などが連携する、チーム医療が広がっています。
患者の食生活に密接に関わる歯科がこの輪に加わることで、患者の生活の質の向上につながると期待されています。
しかし、多くの歯科医師は開業して地域の診療に携わっているため、医科と歯科の連携は難しいのが現状です。
国の最新のデータによると、およそ7500か所の病院のうち、歯科があるのは14.6%にとどまっています。
徳島市民病院です。
地域の基幹病院で、18の診療科がありますが、歯科はありません。
そこでこの病院では、今年度から歯科医師会と協力し、連携を始めました。
病院を訪ねてきたのは、外部の歯科医師と歯科衛生士です。
歯科医師の永井浩美さんです。
患者は、がんの手術を受けた60歳の女性。
免疫力が低下しているため、口の中に細菌があると、唾液や物を飲み込んで、肺炎になるおそれがあります。
この病院には、歯科専門の診療台がないため、持ち運びができる歯科器具を使います。
歯を削ったり、歯石を除去する機器などを使って、本格的な歯科治療を行い、口内の細菌を徹底的に除去します。
こうした連携で、手術後の肺炎の発症率が、およそ3分の1に減少した病院もあります。
医科と歯科の新たな連携。
がん治療の可能性が広がり始めています。
では、取材に当たった徳島放送局の三谷記者とお伝えします。
闘病中に食べ物が食べられない、水まで飲みにくいというのは、本当に大変なことですよね。
実際にはこうした取り組み、どのくらい進んでいるんでしょうか?
歯科医師との連携の必要性は、全国的にもようやく認識され始めました。
がん医療と歯科診療を同時に行う病院は増えてきています。
病院で過ごす期間が短くなったという効果も表れています。
肺炎などの合併症が抑えられるほか、体調が整えられるからです。
国も後押しを始めました。
病院の医師が患者を院内や地域の歯科医師に紹介すると、病院側にも診療報酬が加算される、新たな仕組みをこの春、スタートさせました。
医師と歯科医師ががん患者を支えるという思いを持って、患者のための医療を提供することが重要になっています。
徳島放送局の三谷記者とお伝えしました。
では続いて、気象情報、南さんです。
きょうの日中は晴れる所が多く、内陸部などでは気温が上がる見込みです。
現在の甲府市の様子、ご覧ください。
甲府の上空はほとんど雲がなく、よく晴れています。
山の中腹に雲がかかっていますが、この雲も日中はなくなって、青空が広がる見込みです。
現在の甲府の気温は気温は16度7分。
きょうの日中の最高気温は30度で、7月の上旬ぐらいの暑さになりそうです。
そしてあすはさらに気温が上がって、あすの最高気温の予想は32度です。
では午前3時の天気図です。
本州付近に中心を持つ高気圧に覆われて、東日本や西日本付近は雲が少なく、晴れている所が多くなっています。
一方、南西諸島、先島諸島には梅雨前線がかかっていますし、北海道の北には低気圧があって、この低気圧がゆっくりと南へ下がってくるため、北海道や東北の北部は、日中は雲が広がりやすくなるでしょう。
きょうの天気の移り変わりです。
北日本は雲が広がって、特に日本海側などを中心に雨の降る所が出てくる見込みです。
また南西諸島、先島諸島付近は雲が広がりやすく、先島諸島も雨の降りやすい天気になるでしょう。
では、きょうの各地の予報です。
2014/05/24(土) 07:00〜07:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▼22日、軍がクーデターを宣言したタイ。日本人が多く暮らす現地で影響はどこまで広がるか。最新情報▼各地で暑くなる週末。25度以上の夏日のところも。詳しく。
詳細情報
番組内容
▼22日、軍がクーデターを宣言したタイ。日本人が多く暮らしている現地で影響はどこまで広がるか。中継交え、最新情報を▼週末は各地で暑くなる見込み。関東から九州は25度以上の夏日のところが。日曜日の東京は29度まで上がる予想。詳しく▼がん治療の新たな動き。抗がん剤の副作用によって食事が出来なくなるがん患者。その苦しみを医療チームに「歯科医師」が加わることで緩和。現場からの報告。
出演者
【キャスター】近田雄一,和久田麻由子,【スポーツキャスター】筒井亮太郎,【気象キャスター】南利幸
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