連続テレビ小説 花子とアン(48)「想像のツバサ?」 2014.05.24

はなは久しぶりに東京に来ていました。
(はな)はなじゃありません。
(英治)はい?やっぱりあなたが間違えたんですね。
はっ?私の名前間違えて載ってたんです。
まさか…。
ほらちゃんと安東はなさんになってるじゃないですか。
安東花子。
はなじゃなくて花子。
・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(須藤)皆さん今年の児童の友賞に選ばれたのは宇田川満代さんと安東はなさんのお二人です!
(拍手)
(須藤)お二人には後ほど受賞のご挨拶をして頂きますからよろしくお願いします。
(宇田川)はい。
てっ…。
(梶原)宇田川さんはどんなものがお好きですか?花袋の「蒲団」は面白かったですね。
もちろんあなたも読んだでしょう?え〜っと…それは硬いお布団の話ですか?この人田山花袋を知らないんですって。
自然主義派の露骨なる表現よ。
(梶原)藤村の「破戒」はどうでした?いや〜おめでとうございます。
久しぶりに味わう都会の空気に既に気後れしているはなでした。
村岡君飲む?はい。
あっじゃあ2つ頂いてもいいですか?仲直りの乾杯してこい。
はい。
安東花子さん。
乾杯しましょう。
あ…ブドウ酒ですか…。
(英治)どうぞ。
せっかくですが結構です。
ああ…お酒は飲まれないんですか。
少しは頂きますがブドウ酒にはいい思い出がないんです。
あの…どなたかほかの方と乾杯なさって下さい。
それじゃ乾杯にならないですよ。
やっぱりまだ怒ってるんですね。
名前の事…。
そんな…。
(醍醐)ごきげんようはなさん。
てっ!醍醐さん!すっかり見違えて女優さんかと思ったわ!村岡さん。
はなさんはブドウ酒のせいで女学校を退学になりかけた事があるんですよ。
(英治)えっ?回想みんな起きろ〜!そうなのです。
あのトラウマは消えません。
(茂木)はなさん!よりによってブドウ酒を持ってくるとはつくづく間の悪い人ですね。
はなさんの代わりに私が頂いてもよろしくって?ああ…。
はな先生受賞おめでとうございます!はな先生なんてやめて!私は甲府のしがない代用教員よ。
醍醐さんこそすてきな職業婦人になられて!こっちこっち!てっ!かよ?ど…どうしてここに?
(かよ)醍醐さんが知らしてくれたの。
お姉やんおめでとう。
よかったじゃんけ。
ありがとうかよ!2人とも今日はゆっくりしていってね。
ありがとう醍醐さん。
かよもすっかり見違えて。
この着物洋服店の女将さんが貸してくれたの。
おめでたい席だからきれいにして行きなさいって。
はあ〜…いいとこに奉公さしてもらっただね。
忙しいけんど製糸工場の女工に比べたら天国さ。
おとうはまだ帰ってこねえだけ。
うん…。
お姉やんの晴れ姿見たらおとうどんだけ喜んだか。
「ほれ見ろ。
おとうの言ったとおりはなは天才じゃ」って大喜びしたずらね。
小学校の先生辞めて小説家になるのけ?てっ!そんな大それた事思ってねえよ。
何でえ。
せっかく賞に選ばれたずら。
そうよ。
はなさんもっと欲を出した方がいいわ。
千載一遇のチャンスじゃない!もう一度東京に来て小説家を目指したら?てっ…。
(かよ)おらもそう思う。
私が小説家?
(梶原)本気で小説家を目指すの?梶原さん。
あの…私なれるでしょうか?あの童話は面白かったが君が小説家になるのは難しいと思う。
(醍醐)編集長どうしてですか?僕は強烈な個性の小説家たちをたくさん見てきた。
安東君はそこらの人に比べると個性的で常識外れのところもある。
だが小説家になるには普通すぎる。
諦めた方がいいって事ですか。
そうだ。
編集長…。
はっきりおっしゃって頂いてありがとうございます。
はっきりそこまで言われるとやはりショックなはなでした。
では児童の友賞に輝いたお二人に受賞のお言葉を頂きましょう。
まず宇田川さんから。
(拍手)審査員の先生方。
私を選んだ事を後悔させないような売れっ子の小説家にすぐになってみせます。
ですから早く仕事を下さい。
(拍手)
(須藤)では安東さん。
はい。
(拍手)「みみずの女王」は私が尋常小学校で受け持っているたえさんという生徒と一緒に作った物語です。
その子はもう遠くに引っ越してしまったのでお話の続きを読んでもらいたいと思い応募しました。
そしたら運よくこの賞を頂けました。
ですから半分はたえさんがもらった賞です。
この受賞は一回きりのいい思い出として甲府に帰って真面目に教師を続けたいと思います。
ありがとうございました。
(拍手)本当にこれ一回きりでいいの?最初で最後だから花子という名前で載りたかったな…。
それ入稿する時私が本名に直したの。
えっ?やっぱり安東はなの方がはなさんらしいし修和女学校の先生方や同級生も気が付いてくれると思って…。
てっ…醍醐さん気が利き過ぎです!ごめんなさい。
私あの人にひどい事言っちまった…。
えっ?梶原さん!ん?村岡さんは?さっき帰ったよ。
村岡さん!村岡さん!村岡さん!村岡さん…。
どうしよう…。
あれ?まだいらっしゃったんですか。
てっ村岡さん…。
どうも。
ごめんなさい!私の早とちりで誤植じゃなかったんですこれ!友達の醍醐さんがはなに変えてたんです。
ああ…そうでしたか。
本当にごめんなさい!ああいえ。
一つ聞いてもいいですか?花子という名前にどうしてそこまでこだわってたんですか?私子どもの頃から花子と呼ばれたかったんです。
「はなじゃねえ。
おらの事は花子と呼んでくりょう」って二言目にはそう言い返す子どもでした。
何だか目に浮かびます。
女学校の頃腹心の友ができて…。
腹心の友?その人と約束したんです。
自分の作品を発表する時は花子っていうペンネームを使うって。
だからこの受賞を知った時から舞い上がってしまって…。
自分が本当に夢の中の花子になれたような気がして…。
そう…花子は私の夢なんです。
でももう現実のはなに戻らないと…。
あなたは花子になるべきです。
花子という名前でこれからも書き続けて下さい。
いえ…小説家はもう諦めました。
梶原さんからも小説家になるには普通すぎるって言われました。
あなたは断じて普通じゃない。
はっ?十分変な人です。
ちょっと待って下さい!あなたのような変人に言われたくありません。
あなたに比べたら僕は極めて凡人ですよ。
どうせまた私の事珍獣扱いしたいんでしょう。
そんな失礼な事言いませんよ。
どうだか…。
どうかその変な自分を大切にして下さい。
英語の翻訳も続けて下さい。
それは無理です。
甲府に帰ってから英語に触れる機会もないし小学校では英語禁止令も出されてしまってうちの事もいろいろあるし英語どころじゃないんです。
どこにいてもあなたなら大丈夫です。
ナマケモノが泳ぐ時のあの集中力を発揮すれば。
ほら!また珍獣扱いして!
(笑い声)じゃあお元気で。
あ…村岡さん。
ありがとうございました。
いや…お礼を言われるような事は何も。
ごきげんよう。
さようなら。
ごきげんよう。
さようなら。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/05/24(土) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(48)「想像のツバサ?」[解][字][デ][再]

東京での受賞パーティーで、はな(吉高由里子)は周りの出席者の洗練された空気に押され、居場所がない。それを見た英治(鈴木亮平)は、ケンカした仲直りをしようと…

詳細情報
番組内容
東京での受賞パーティーが始まった。はな(吉高由里子)は、同じく受賞した宇田川(山田真歩)の高圧的な態度や、周りの出席者の洗練された空気に押され、居場所がない。それを見た英治(鈴木亮平)は、名前の誤植の件でケンカし、仲直りをしようとブドウ酒で乾杯を持ちかけるが、ブドウ酒に苦い思いのあるはなは素直に受け取れない。そこへ醍醐(高梨臨)が現れ、はなと再会を喜び合う。やがて“誤植事件”は意外な展開を…
出演者
【出演】吉高由里子,鈴木亮平,黒木華,高梨臨,藤本隆宏,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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