〜6番三野君に代わって真田君。
ピッチャー真田君。
(クリス)このあとこの投手が7回まで投げぬき12対3で7回コールド。
(クリス)市大を破った勢いそのままにやはり薬師がベストエイトに勝ち上がってきました。
(クリス)市大戦でも後半から登板し2イニングを抑えたこの右腕。
(クリス)インコース主体の強気なピッチングに右打者の胸元をえぐるシュート。
背番号18番真田俊平。
このチームの実質的なエースはこの男で間違いないでしょう。
(結城)珍しいなシュートか。
(伊佐敷)なんでこいつ先発しねえんだ?故障持ちかよ?それはわからない。
がエース格を温存しいきなりクリーンナップを入れ替える常識外れの戦い方。
(クリス)もし計算された戦略だというならうちとの試合でも何か仕掛けてくる可能性は十分にあるな。
それからやはりこの打線。
(クリス)3番三島。
4番轟。
5番秋葉。
クリーンナップ3人で7安打8打点。
1年だからといって油断はできない相手です。
(栄純)む!
(降谷)1年。
(片岡)チームの盗塁数は7つか。
はい。
バントをしないぶん積極的に走ってきていましたね。
積極的に動いてくるランナーを意識しつつ強力打線にも注意しなければならない。
バントしてこないことが逆に投手陣へのプレッシャーとなることもある。
(片岡)薬師高校。
思った以上に手ごわい相手かもしれんぞ。
(轟)よ〜してめえら最後の仕上げだ。
練習できちっとバントできねえ奴は試合で使わねえからな。
気合い入れてやれ!
(大和田)い…意外でしたね。
ここまで一度もバントのないチームがバント練習してるなんて。
おいおい野球をなめちゃいけねえ。
デカイ姉ちゃん。
デカ!?バントなんざいつでもできる。
そういう自信があるからこそ打たせてやれるんだよ。
(轟)結局野球ってものは戦ってる選手のもんだからな。
試合に出場した奴はのびのびと思いっきり好きなプレーをすればいいんだよ。
練習は厳しくまじめに!試合じゃとことん野球を味わいつくす!これが俺のモットーだ。
わかったか!はぁ…。
《峰:一見でたらめな戦い方をしているように見せてこの人はちゃんと自分の野球観を持っている》轟監督は社会人野球で40歳まで現役だったんですよね。
おっよく調べたな。
そんなすごい選手だった方がどうして現役引退後会社も辞めずっと無職だったんですか?
(轟)そ…そこまで調べるな!俺なんてどうせ野球しかやってこなかったしよ。
河原の子供たちに野球教えてたんだ。
そしたら金はなくなるわ嫁さんは逃げてくわ。
あ〜本当この学校に拾われてよかった!《こ…この人ダメだ。
野球にしか興味のないダメな大人だ!》そういえば雷市君の姿がありませんね。
(轟)あぁ栄養補給の時間だ。
食事ですか?まあそんなところさ。
あいつはガキの頃からいっつも腹を空かせてるからな。
やっぱり息子の雷市君が小さな頃から野球を教えてこられたんですか?
(轟)俺が雷市に与えてやったのはそのバットだけだ。
(大和田)えっこれですか?持ってみろデカ姉ちゃん。
(大和田)「金のなる木」。
(大和田)な…何キロあるんですかこのバット!マスコット?いやそれ以上。
(轟)俺が現役時代練習で使ってたバットだへへへ。
(大和田)ここんなバットを雷市君は毎日振ってきたんですか?
(轟)リトルやシニアに通わせる金なんてなかったしな。
あいつの通ってた中学には野球部さえなかった。
それじゃあダメだ。
ただバット振ってるだけじゃねえか。
ボールが飛ぶ感じがしねえ。
金にならねえし飯だって食えねえぞ。
《雷市:バナナ玉子焼き》
(あくび)雷市160キロのボールって知ってるか?《おにぎりバナナ》
(轟)とんでもなく速えぞ。
新幹線みてえなスピードの球だ。
(轟)その球を迎え打つバットスピードはまさに音速光の速さ。
おんそく…ひかりのはやさ…
(轟)職もねえ俺がやれたのはそのバットと想像の中の最強のピッチャー。
(轟)それでもあいつはバットを振り続けた。
バカだからな。
想像力ってやつは無限大だろ?そうしてあいつが手に入れたのは究極のイメージトレーニング。
時速160キロのストレート。
打者の手もとで急激に変化するスライダーカットボール。
ゆらゆらと揺れながら落ちる魔球ナックル。
かははは!
(轟)頭ん中で作り上げた化け物みてえな投手相手にあいつは毎日毎日休むことなくバットを振り続けたんだ。
ハングリーさがそんじょそこらの甘っちょろいガキどもとは違うんだよ。
あいつは金になるぜ。
俺なんかと違ってバット1本で何億もの金を稼ぐ男にな。
(三島)こいつら俺たちと同じ1年だってよ。
(秋葉)この降谷って奴えげつない球投げやがる。
あとはサイドスローに右の本格派か。
4人ともまったく違うタイプなのがめんどくせえな。
(真田)なんだお前らまだビデオ見てたのか?あっ真田先輩。
雷市の親父さんによ〜く見とけって言われたんで。
監督に?この親子ってこういうことに妥協しねえよな。
市大の真中さんのときも穴が開くほど見てたし…。
あの人はちゃんとイメージどおりのすごい球だった。
ふ〜ん…。
(真田)で今度の青道はどうよ?イメージできそうか?かははは…この2人おもしろい。
2人?降谷って奴はわかるけどこのサウスポーも?ビデオだけじゃいまいちイメージしきれない。
画面に映らない何かがある。
かはは!青道高校今すぐ…今すぐ戦いたい。
《ったく…いまどきここまで野球に飢えた奴がいるかよ》かははは!も…もしかして監督は雷市君のハングリーさを養うために働かなかったとか?うん!〜おいしょ〜!《金丸:調子よさそうじゃねえかこいつ。
明川戦で相当自信つけやがったな》おしおしお〜し!おしおしお〜し!
(金丸)騒ぐな!そろそろ上がるか?沢村。
いやもうちょっとだけお願いしやす!おいおい明日試合だぞ?まだまだ甘いところにいくときもあるし中途半端な球じゃあいつは抑えられないような気がして…。
(金丸)準々決勝だぞ?出番があると思うなよ沢村!あると思えばある!
(御幸)ま悪くねえな。
(礼)ランナーを想定してのクイック?薬師は揺さぶりをかけてくると思ってね。
このフォームだと力みが出ないかもしれないわね。
ふっ…。
(御幸)球威はちょっと落ちるけどコントロールは安定してる。
使えるかもねこれ。
《課題は常にスタミナロール》
(川上)すまん!
(小野)ワンバンになっても気にするな川上。
低めに丁寧に投げてれば長打は防げるしな。
ああ。
(太田)やはり低めのコントロールは川上が一番!なっ小野!ははい。
降谷君のスタミナは心配ですけどこの3人の状態は悪くないですね。
そうですな。
《礼:あとは…》まだ抜けてるな。
(丹波)はい。
気持は前面に出ているんですが完全に仕上がっているとはいえませんね丹波君。
《丹波君の復活はチームにとっても重要なこと。
けどやはり実戦の勘は実戦でしか取り戻せないのかもしれない》〜明日の先発だがこれまでどおり降谷でいこうと思う。
ただし降谷のスタミナを考え明日は早めの継投でいく。
4回からは沢村。
7回からは川上に投げてもらう。
わかりました。
(片岡)試合展開によっては多少前後すると思う。
準備は早め早めにしておいてくれ。
つ…つまりそれは期待されているということですね。
ボスだったら俺が先発でも…。
それはない。
そしてボスと呼ぶな。
《1人3イニングずつの継投か。
これまでの3試合投げ抜いてきた3人だし後手に回らず先手先手で投手をかえれば向こうの打線に的を絞らせないこともできる。
まぁこの3人が順当に投げ抜いてくれたらの話だけどな》た…丹波はどうするんですか?監督!ここにも呼んでないし。
今の状態であいつをマウンドに上げるわけにはいかん。
(太田)そ…そんな。
あいつはずっと準々決勝を目指して…。
とにかく明日の試合丹波には投げさせない。
お前たちもそのつもりで自分の役割を果たしてくれ。
〜わかりましたボス!この私必ずや期待に応えてみせます。
(片岡)だからボスはやめろ。
はいボス!
(球を打つ音)おら〜!どうした丹波!もっとイキのいいボール投げてこいや!
(亮介)でもいいボールもたまにあるよ。
どうする?もう上がるか?いやあと1巡あと1巡頼む。
チッ試合前にへばんなよ。
俺たちはいくらでもつきあってやるけどな。
(増子)ああとことんつきあってやる。
お腹鳴ってるじゃん。
すげえな丹波さん明日試合だってのによ。
(伊佐敷)おっ今の球いいじゃねえか。
哲でさえ手が出なかったぜ。
(結城)今のはボールだな。
いいやストライクなんだよ。
(片岡)お前らもうそのへんにしとけ。
な…。
それに今のはボールだ。
お…鬼がもう1匹。
ストレッチつきあいますよ丹波さん。
自分の状態にまだ納得できてないのか?5回明日は5回から準備しておけ。
え?薬師というチームは強い。
もしかしたら荒れる試合になるかもしれない。
そうなったときは必ずお前をマウンドに上げる。
青道のエースであるお前をな。
お前の3年間それを俺に見せてくれ。
《なるほどなあの3人には丹波さんは投げさせないと言っておいて自分の役割を強く意識させる。
そして丹波さんにもこのチームのエースであることを自覚させたわけか。
これが監督の狙い》さぁ上がるぞ。
ストレッチ俺がやってやろうか丹波。
え!?嫌なのか?
(伊佐敷)ははは!やってもらえ丹波。
(伊佐敷)エースなんだからよ。
(亮介)いいなエースの役得。
(結城)試合前より緊張してないか。
(丹波)お前ら!《御幸:この人は初めからチーム全員で戦い抜くことだけ考えてたんだ》
(歓声)片岡さ〜ん!哲!御幸君!おっしゃあいくぞ!
(倉持)俺より前に出てんじゃねえ!〜結構人入ってますね。
西東京の四強を決める試合だからな。
注目度が高くて当然だ。
(峰)市大を破り一躍台風の目になった薬師高校。
そして6年ぶりの甲子園出場を狙う青道高校…。
峰さんの予想ではどちらが…。
勢いでは薬師あくまで勢いはな。
(峰)市大戦のような乱打戦にならなければ分があるのはやはり青道だろう。
しかしエースである丹波君はこれまで一度も投げていない。
青道の投手陣が勢いある薬師打線を止めることができなければ…。
あっ!?なんだこのオーダー!ふざけやがって市大のときとまた変わってんじゃねえか!早速仕掛けてきましたね。
ああ。
(クリス)1番サード轟雷市。
ははは!あの野郎ついに4番から外されたか。
(春市)いや…あえて4番から外したんだよ。
1回でも多く打席が回ってくるようにね…。
なっ!?そこにはどんなカラクリが!?1番バッターだから。
あんまり熱くなりすぎるなよ降谷。
それが向こうの狙いかもしんねえしな。
(御幸)お前もな沢村。
監督にも言われただろ勝利のための継投。
今日の試合はとにかく後ろの投手につなぐことだけを考えろ。
絶対に勝つ俺たちが勝つ!
(降谷)勝ちます!あ〜頭痛ぇ。
いやぁ昨日飲みすぎちまってよ。
日本酒に焼酎泡盛もいったな。
監督お酒飲めないじゃないっすか。
あ?そうだっけ?《朝まで青道のビデオ見てたんだろうな》
(轟)おい雷市試合前にがっつくんじゃねえ。
お前が打ちたい打ちたいって言うから1番にしてやったんだぞ。
これで結果残せなかったら晩飯抜きだからな…。
(雷市)それだけは嫌だ!
(真田)こら雷市。
(轟)だったら打て青道叩きつぶせ!只今より準々決勝青道高校対薬師高校の試合を始めます。
いいかここから先はてめえらの仕事だぞ。
てめえのために打ててめえのために守備につけ。
そんで勝利の味ってやつをしこたま味わいやがれ!
(みんな)お〜っ!その一球にその一歩にそしてその一振りにお前たちのすべてが映る。
迷いはいらん。
自分たちの野球を信じろ!
(みんな)お〜っ!〜お前めっちゃにらまれてんじゃん。
なんかやったのか?雷市。
あはは…かはは!礼!
(みんな)しゃあっす!おっしゃあいくぞ!ブルペンに!紛らわしいぞ沢村!ブルペンに入るくらいでいちいち騒ぐな!ははは!バカ丸出しだな。
あとでシバく!
(貴子)元気だけはいいのよね。
(唯)見てて飽きないけど。
(春乃)ムードメーカーですから。
(幸子)どうだかね。
《さぁ降谷君の立ち上がり。
大事よ御幸君。
しかも1番からいきなり…》やってくれるよな。
しょっぱなからあいつと勝負なんてよ。
《起爆剤どころか核弾頭だぜ…》まっお前の球がそう簡単に打たれるとは思ってねえけど…。
(御幸)頼むぜ降谷。
かはは!ぶっ殺せ降谷!《この回こいつを抑えれば主導権を握ることができる。
わかってんだろうな降谷》轟:西東京でお前の相手になりそうなピッチャーは稲城実業成宮鳴あいつくらいしかいねえな《降谷…》《そいつを…》《ねじ伏せろ!》プレイボール!かはは!2014/05/25(日) 08:30〜09:00
テレビ大阪1
ダイヤのA「金のなる木」[字]
薬師戦に備え、投手の奮起を促す片岡監督。沢村、降谷、川上には三人の継投で行くと伝え、丹波には登板を示唆。そしてついに準々決勝。薬師のオーダーは?
詳細情報
あらすじ
市大三高戦で活躍を見せた轟親子。そのハングリーさの秘密が明らかに……。一方、青道ではその薬師戦に備え片岡監督が投手達に奮起を促す。沢村、降谷、川上には三人の継投でいくと伝え、そこに丹波の登板はないと言う……。だが一方、練習を続ける丹波に、監督はお前の三年間を見せてくれと登板を示唆。監督の言葉からは、チーム全員で戦おうという意志が感じ取れた。そしてついに準々決勝。薬師のオーダーは前試合と違い……。
声の出演1
沢村栄純:逢坂良太、降谷暁:島