(まる子)今日もさくらももこデビュー30周年記念原作まつりだよ。
(さきこ)ちょっとまる子!
(さきこ)また部屋を散らかして。
さっさと片付けてよ。
(まる子)やだよ。
散らかってた方が便利でしょ。
まる子はこれでいいの。
片付けたい人だけ片付ければ。
今日は友達が来るのよ。
この部屋使うんだから片付けてちょうだい。
ブー。
あ〜めんどくさい。
もうこんなの捨てるよ。
あんた一人の部屋じゃないのよ。
勝手に散らかさないでよね。
フンだ。
偉そうに。
えばりんぼヒステリー。
何よ憎たらしい子ね。
ぶつよ。
お〜怖。
あんたの将来はスケバンだね。
もう出てってちょうだい!今日一日この部屋に来ないでよ!あ〜あまた怒られちゃった。
駄目なまる子。
元気出せよファイト。
なんちゃって。
フフフ。
(友蔵)あっまる子。
どこ行くんだね?あっおじいちゃん。
まる子さ部屋を追い出されちゃったんだ。
エヘでも平気。
さみしいけど平気。
まる子…。
これからどうするんだね?どうするかは分からない。
ただ友達でも当てにしてさまよってみるよ。
そうかい。
まる子。
んっ?これ少しだけど何かの足しにしておくれ。
えっ!?《おじいちゃん!》気を付けてな〜。
おじいちゃ〜ん。
たまちゃん遊ぼう。
(たまえ)は〜い。
わ〜!ハハハ。
すごいすごいお姫様が寝るみたいだね!
(たまえ)いいでしょ。
気に入ってるの。
カーテンも春らしいレースのに替えてもらったの。
奇麗。
いいなぁたまちゃんは。
自分の部屋があって。
まる子も自分の部屋が欲しいって親に頼んでみよっかな。
うん。
そうしてごらんよ。
ただいま。
お母さん。
(すみれ)んっ?後で重大な相談があるからね。
(すみれ)《えっ…》
また何かねだられる
そんな予感が母の全身を貫いた
お父さんお母さんまる子自分の部屋が欲しいよ。
(ヒロシ)諦めろ。
お願い!これからの将来お姉ちゃんと一緒の部屋じゃろくに勉強もできないよ。
それはこっちのせりふよ。
あっいつの間にお姉ちゃん…。
とにかくうちには余ってる部屋はない。
何と言おうが物理的に無理だ。
やだ!ここの茶の間をどうにかしてよ!まる子の将来が懸かってるんだよ!バカ!何言ってんだこいつ。
それとも建て増ししてよ。
誰が金を払うと思ってんだ。
じゃあ100歩譲ってベッド買ってくれるだけで我慢するよ。
上の立場で物を言うな。
(すみれ)ベッドなんて置く場所がないでしょ。
それにお前寝相が悪いから落っこちてケガするぞ。
(さきこ・すみれ)フフフフ。
とにかく全て今のままだ。
分かったか?うっ…。
ハァ…。
世の中にはどうにかなることとどうにもならないことがあり生まれながらの運・不運とか自分の存在の小ささとかを身に染みるときがあるものだ
私だってあんたと同じ部屋なんて嫌だけど我慢してるんだからね。
フンだ。
おかちめんこ。
(さきこ)何よ。
あんたなんてチビのすっとこどっこいのくせに。
いいもん。
プーだ!
翌日
(花輪)やっぱり自分一人の空間って大切だね。
僕は今エスニックに凝っているから部屋中エキゾチックなムードでいっぱいさ。
(まる子・たまえ)うん?それどういうムードのこと?スナックとかバーみたいなムードのこと?君たちはエキゾチックも知らないのかい?異国的なムードという意味だよ。
(まる子・たまえ)うん?異国?
(花輪)ほら僕のベッドの写真さ。
(たまえ)すごい!インドの王様みたい。
あ〜あベッド欲しい。
まる子もインドのお姫様みたくなりたいよ。
えっ…。
まるちゃん花輪君は特別なのよ。
無茶な夢見ちゃ駄目。
(ブー太郎)おいらなんかさ押し入れを利用してベッドにしてるブー。
面白いブー。
《あっ押し入れか。
こりゃいいかもね》ただいま。
ここの部屋の押し入れは確か上半分空いてるんだよね。
うん。
やっぱり空いてる空いてる。
ここにお布団と電気スタンドをつければばっちりだね。
えっほえっほまる子の布団も重いけど頑張って運ばなきゃね。
えっさほいさ次は電気スタンドだ。
夢に向かって走るよあたしゃ!できた!お城みたい。
さっ戸を閉めて電気をつけてみよう。
はぁ〜。
《何?このすてきなムードは》《あたしお姫様?それとも幻の国の住人?》こんなふうに毛布巻いたらますますインドの女っぽくなるよ。
・
(友蔵)まる子。
おや?遠い砂漠で私を呼ぶ声がする。
・
(友蔵)まる子〜。
でもそれも幻。
・
(友蔵)まる子。
まる子。
どこに行ったんだい?ありゃ。
この部屋にもいないかね。
んっ?押し入れの中からコードが出ているよ。
何じゃろ。
ばあさんが何か入れたのかな?ざっ座敷わらしー!あららのびちゃったよ。
嫌なおじいちゃんだね。
まる子だよ。
んっ?まる子この押し入れはそんなふうに使っちゃ駄目じゃよ。
チェッおじいちゃんには砂漠の旅人を演じてほしかったのに。
ほらほら下りなさい。
チェッまる子の黄金時代は幕を閉じたよ。
まる子ベッドが欲しいのなら空き箱とか雑誌を利用して作ったらどうじゃ?えっ?うんそうしよう!廊下の隅に作ろう!行動開始。
まる子のベッドを作るぞオー!オー!まる子これをそこへ置いて。
はい。
もうちょっとここへ本を置いた方がいいかな?まる子座布団あと2枚。
はい。
お母さんまる子とおじいちゃんがまた何かバカなことしてるわよ。
やめさせようか。
あのコンビには何を言っても無駄よ。
バーン。
バーン。
できた!う〜ん寝心地もばっちりだよ。
よかったよかった。
これで花輪君のベッドみたいに屋根がついたらなぁ。
あっ…。
まる子あんた何やってんの!ほらエキゾチックでしょ?おいほっとけよ。
(すみれ)ハァ…。
・
(鼻歌)あんな好き放題に生きてるあの子の将来がわたしゃ不安だよ。
《あ〜まる子の望みどおりの生活が手に入ったよ。
インドって感じするわ》
インドを何だと思っているのだ
《わぁ〜!ハハハ》《うわっ!》《あ〜!》
(落下音)
まる子の城は悪夢とともに崩れ去った
後に残ったものは折れた傘とつぶれた段ボールなどの壮大なごみだけであった
おはよう。
あ〜眠い…。
はっ!《お父さんとお母さんケンカしてるらしいね》《大したことなきゃいいけど…》ねえお母さん今日の夕食おすしにして。
お願い。
このように子供は自らリトマス紙となり親のケンカの深刻さを調べるのだ
お父さんはご飯食べないの?いらねえよ!《こりゃ半端なケンカじゃないね》《かなりいっちゃってるよ》とにかくねわたしゃお父さんのバカらしい考え方についていけないよ。
じゃあ離婚だな。
(すみれ)そうね。
あんた方ちょっとまあまあ落ち着いてよ。
何だか知らないけどさ。
おはよう。
あっお姉ちゃん。
大変だよ。
離婚だってさ離婚!どうしよう…。
大丈夫だよ。
あの2人だって冗談で夫婦になったわけじゃないしほっときゃいいのよ。
あんた家庭の一大事によくそんなこと言えるね。
・
(すみれ)とにかくわたしゃ出ていくよ。
・
(ヒロシ)勝手にしろ!《出ていく!?》嫌だ〜お母さん出ていかないで〜。
まる子が帰ってくるまで待ってるから早く学校行きなさい。
《あ〜心配。
お母さんまだいてくれるかな》《授業なんて手に付かないよ》
あんた平常心のときでも授業が手に付いてないくせに
《このクラスでこうやってみんなと勉強するのも今日で最後かもしれないな》まるちゃん外で遊ぼうよ。
あったまちゃん。
・
(呼び出し音)《誰も出ない。
まさか…》《家はもぬけの殻なんじゃ…》《お母さん…》
(すみれ)《わたしゃ行くよ。
まる子ごめんよ》まるちゃん。
駄目だ。
どうしたの?たまちゃんあたし転校するかも。
今までよくしてくれてありがとう。
詳しいことは手紙でも書いて知らせるよ。
ただいま!お母さんお母さんお母さん!あっいた。
学校から電話したのに何で出てくんなかったのさ!知らないよ。
お母さんちょっと出掛けていたから。
お母さん本当に出ていくの?そうなるかもしれないわね。
まる子も覚悟しときなさい。
どこの町に引っ越すの?まだ分からないけど取りあえず静岡辺りかもね。
おじいちゃんとおばあちゃんにはまだ言っちゃ駄目よ。
はい。
おじいちゃんおばあちゃん。
何だね?まる子。
理由は言えないけど今までどうもありがとう。
何じゃ?どうした?また時々遊びに来るよ。
まる子…。
(おばあちゃん)はて何を言ってるんじゃろうね。
何かキュンとなるのう。
・お姉ちゃん。
何よ。
お母さんが出ていくって話聞いたでしょ?聞いたわよ。
お姉ちゃんもお母さんの方についていくでしょ?私はお父さんの方にするよ。
何で!?お父さんはここの家にいるんだよ。
居場所が分かってるじゃん。
お母さんはどっか行っちゃうんだよ。
それなのに?だって学校変わるの嫌だし経済的にもお父さんの方が心配ないでしょ?お母さんの居場所くらいどうにだって分かるわよ。
じゃあ名字も姉妹別々になるんだね。
バカね。
お嫁に行けば姉妹なんてどうせバラバラになるのよ。
女なんてそんなもんよ。
あっち行ってよ。
邪魔よ。
・
(ドアの閉まる音)まる子はこばやしももこになるのか。
こばやし…。
ハァ…。
転校したらいじめられないかな。
心配だな。
《こばやしももこです。
どうぞよろしくお願いします》《あなたちょっと百恵ちゃんに似てるわね》《友達になりましょうよ》
(女の子)《頭良さそうだね》《え〜!》《何か転校するのちょっと楽しみになっちゃった》《人生を一からやり直すいいチャンスだね》《新しい町》《新しい学校》《新しい友達》《夢は広がるばかりじゃないか》《万歳!》・お母さんお母さん。
ちょっとこのチラシ見て。
3DKが2万5,000円の家賃だって。
へぇいいわね。
何をわくわくしてるんだか
お姉ちゃんはお父さんについていくって言ってたからまる子一人の部屋が持てるね。
お母さんまる子も新聞配達か何かアルバイトするよ。
だから安心しなよ。
バカだね。
まる子みたいに寝ぼすけが新聞配達なんてできるわけないでしょ。
できるよ。
お姉ちゃんリリアン教えて。
あらずいぶんのんきじゃないの。
何か気楽になっちゃってさ。
くよくよしても仕方ないよ。
私は気が重いからほっといて。
チェッつまんないな。
じゃあたまちゃんに別れの挨拶の手紙でも書くか。
フゥ…。
夜
(すみれ)まだそんなこと言ってるの!?
(ヒロシ)俺は家族のために言ってるんだ!おっお父さん…。
お母さん…。
もうわたしゃ愛想が尽きたよ。
愛想でも餅でもつきやがれ!私は出ていきます。
勝手にしろ。
清々すらぁ。
お母さん…。
あんたもさっさと荷物まとめなさい。
お母さん…。
後から必ず連絡するからね。
《いや〜来るべき時が来たね》《人生はドラマだよ》《お父さんこっち向いてくれない》《この部屋ともお別れか…》《あの壁の染み象の顔みたくて好きだったな》《あっリリアン》《お姉ちゃんにまだ教えてもらってないよ》教科書教科書。
かばんに入れなきゃね。
それからまる子の宝物色々もちゃんと持っていかなきゃ。
《それ買って!》《ハハハハ》《まる子はこんな物が欲しいのかバカだな》お父さん…。
(まる子・ヒロシ)《ハハハハ》《お父さん…》《そっち行っちゃ駄目だぞ》《は〜い》《お父さん》
(まる子・ヒロシ)《フフフフ》《ほ〜らまる子》《お父さん…。
まる子お父さんも大好きだよ》《大好きだよ》あっ…。
《決められっこないよ》《お父さんお母さんお父さんお母さんお父さんお母さん…》まる子…。
お姉ちゃん!やだやだやだよ!まる子みんなと一緒にいたいよ。
(泣き声)うんうんうん。
うん…。
(泣き声)・
(さきこ・まる子の泣き声)
(すみれ・ヒロシ)んっ?やだ!みんなが一緒がいいよ。
どっちもいてくんなきゃ困るよ。
(さきこ・まる子の泣き声)《私たちはずっとずっと泣きました》《その夜はお姉ちゃんと手をつないで寝ました》
翌朝
《お母さんはニコニコ顔で目玉焼きを焼いていました》あっおはよう。
出ていかないの?うん。
ごめんね。
お父さんもお母さんも反省したよ。
ケンカの原因は何だったの?
(すみれ)それがね…。
お父さんがこんな物買うって言い張るもんだから。
《こんな物のために…》《私たちの涙っていったい…》あんたたち離婚しなよ。
私ら2人で生きていくよ。
嘘…。
そのころまる子の出した別れの手紙はたまちゃんの元へ届いた
今回一番無駄な涙を流したのはこの人である
最後に特別ヒント。
今日のお話でまる子がお姉ちゃんに教えてもらいたかったものだよ。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2014/05/25(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多]
「まる子、自分の部屋が欲しくなる」の巻
「おとうさんとおかあさん、けんかする」の巻
詳細情報
番組内容
お父さん離婚なんかしないで。お母さん出て行かないで!みんな一緒がいいよ。でもお母さんについていけば新しいうちでまる子一人だけの部屋が持てるかな。
今回のちびまる子ちゃんは「まる子、自分の部屋が欲しくなる」「おとうさんとおかあさん、けんかする」の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
さくらももこ
【絵コンテ】
宮下新平
高木純
【演出】
宮下新平
高木純
【作画監督】
西山映一郎
あべじゅんこ
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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