夢の扉+【驚き脳科学 思うだけで言葉伝える】 2014.05.25

驚くなかれ実はこれ手を使わず…
例えば「右に曲がれ」と思えば…
一方こちらは「思っただけ」でロボットを動かす
まるでSFのような技術
この分野で世界をリードする一人の日本人がいる
開発を進めるのは口に出さなくても
…という驚くべきシステム
頭に浮かべたメッセージを…
(音声合成)
このとおりコンピューターが代弁してくれる
(音声合成)
開発を後押ししたもの
それは病で言葉を失ってしまった母からの
あるメッセージだった
長谷川の挑戦を追った
(コンピューター)Ihaveadream
「思っただけで言葉を伝えられる技術」とは
一体どんなものなのか?実証実験に同行した
産総研の長谷川ですよろしくお願いします
この日訪ねたのは三鷹市に住む…
14年前に全身の筋肉が麻痺する
…を発症
声を出すことも文字を書くこともできない
こうした意思伝達の困難な人たちが使っているのが
透明の文字盤
患者が文字に目線を送り
裏側から介護者が確認しながら
一文字一文字読み取っていく
1つのメッセージを伝えるのに1分以上かかることも
読み間違えることもあり苦労は絶えない
石川さんのような人たちの…
それが長谷川の研究だ
まずは電極のついたヘッドギアを装着
考えただけで言葉を伝える秘密は脳波にある
人間は何かを考えるとき…
脳から微弱な電気信号が発生する
その信号を電極で読み取ったものが
いわゆる脳波だ
例えば何かを選ぶときでも
「こっち」と考えた瞬間脳波は強くなる
長谷川はその脳波をキャッチする世界最小レベルの脳波計を開発
その脳波は無線でコンピューターに送られ
リアルタイムで解析される
いよいよ長谷川の技術の核心へ
石川さんが伝えたいメッセージは…
これを「思っただけ」で伝えられるか?
実験する
石川さんが見つめるモニターには…
8つの選択肢が並ぶ
これらがアトランダムに点滅
希望する選択肢が光ったときに「これだ」と思うと脳波は強まる
すると装置は瞬時にその脳波をキャッチ
こうして選ばれたのは…
続いて表示されたのは会う相手
先ほどと同様希望するものが光ったときに「これだ」と思う
石川さんが選んだのは…
さらに詳しく表示された家族のメンバーから目的の人を選ぶ
こうしてスタートからおよそ30秒後…
(音声合成)
見事石川さんの意思を伝えることができた
これは失敗しましたね
イラスト付きの選択肢は一文字ずつ選ぶより格段に早く
正確に情報を伝えることができる
現状では3回選択すれば
…のメッセージを作ることが可能だ
石川さんの奥さんの心配はALSが進行性の病気であること
いつかは透明の文字盤を
目で追うこともできなくなるかもしれない
実用化に大きな期待が寄せられる長谷川の技術
ところが課題もある
それはこのケースだ
この日の実験には10年以上寝たきりの生活をしている
土居さんが協力してくれた
土居さんが選んだメッセージは…
それではさっき決めたやつを選んでくださいいきます
(音声合成)
希望とは違うメッセージが選ばれてしまった
(女性)あ〜ごめん何?最初「飲み物」にあれしてたのに
認知機能が低下するおそれがあり
弱い脳波でも正確に読み取れるようにすることが大きな課題だ
やっぱり進行性の難病っていうのは…なるべく早く実用化ができるように努めるのが我々の使命かなと思っております
そんな使命感を胸に走り続ける長谷川
どうもこんにちは
年齢的にはもう決して若くないのだが
その仕事ぶりはというと…
寝てません今コーヒーなかったらこの瞬間倒れてる感じですね
研究に情熱を燃やす長谷川
脳科学者としての人生を決定づけたある人物がいる
それは物理学者の…
ALS患者である彼は頬を動かすことでキーボードを操作し
意思伝達を行っていた
若き脳科学者だった長谷川は考えた
「思うだけ」で出る脳波が使えれば
たくさんの患者やその家族がきっと喜ぶ
でもどうすれば患者が頭で考えたことを
短時間でスムーズに伝えることができるのか
模索する日々が続いた
ある日1冊の本が目に留まる
それは手話の本
「これだ!」
ヒントを得た長谷川はメッセージを絵と文字で簡略化
それを脳波で選ぶ方式を考えだした
これで開発は大きく前進する
そう思った矢先思わぬ出来事が
長谷川の母親が脳卒中で倒れ言葉を失ってしまう
脳波で意思を伝える装置の開発に取り組んでいた長谷川を
思わぬ出来事が襲う
当時70代だった母親が病に倒れてしまう
一命は取り留めたものの
後遺症で言葉を発することができなくなった
ある日のこと長谷川は母に尋ねた
「母さん何か欲しいものはない?」
すると母は麻痺した手を懸命に動かし何かを書き始めた
それは長谷川の名前
そしてそれ以上手を動かすことはできなかった
「何か欲しいの?」ってずっと聞いてたので欲しいものだと思い込んでいたんですけれども母が伝えたかったのは…そのことだけで…そのことを表すのに名前を書きたかった…
母さんにはもっと多くの伝えたいことがあったはず
長谷川は母を思い研究に打ち込んだ
しかし装置の完成を待たずして
母は帰らぬ人となってしまう
自分の親に親孝行できない分何らか…世の中で…母と同じような状況になっている人たちに対して少しでも何かお役に立てることができればなあという気にもなりましたね
親孝行できない分少しでも世の中の役に立てれば
母と同じ境遇にある人たちの支えになりたいと願う長谷川
そのためには脳波の弱い人でも言葉を伝えられるよう
技術の精度を高めなくてはならない
この日訪ねたのはALS患者の大石さん
希望する選択肢を脳波で選ぶ
ところがここでもうまく選択できないという問題に直面した
うーん…
原因は脳波の反応が弱いためだ
どうすれば脳波を強く引き出せるのか
すると…
長谷川が手にしたのは猫の絵本
そこに…
患者の脳波が弱いためにうまく読み取れない
問題に直面していた長谷川が動いた
それは猫の絵本
大石さんの部屋にはたくさんの猫の写真が飾られていた
長谷川の中にある考えがひらめいた
好きな猫のキャラクターの画像なら脳波が強くなるのでは?
急きょそのアイデアを試すことに
これが実験の結果
シンプルな絵よりも大石さんの興味のある絵の方が
脳波が強まることが判明した
人間が使うということなので……するのが自分でも驚くほどはっきり見ることができて大変勉強になりました
この日の実験は終了
脳波を強く引き出す大きなヒントを得た
最後に長谷川は何かを取り出した
協力者にはいつもプレゼントを用意している
協力してくれる人たちと一緒に技術を高めていきたい
それが長谷川の研究姿勢だ
研究所に戻ると早速
…の開発に取り掛かった
絵の部分を車とかケーキとかいろいろ作った上で…
使う人の興味を引くよう背景を変え
その上にメッセージを載せて選択肢をデザインしていく
ご当地キャラとか好きなんでこういうキャラクターってかわいいんでそういうのを使ったら自分だったらメッセージとか覚えやすいかなと思いますね
母のように言葉を失ってしまった人たちの思いを伝えたい
それが長谷川の夢だ
数日後改良したソフトの精度を確かめるため
いつも実験に協力してくれる石川さんのもとを訪ねた
石川さんの好みを研究し
背景を車の写真に変えて実験
すると長谷川も予想外の結果が
石川さんの好きな車の写真で脳波はどれほど強くなるのか
それを確かめる実験が始まった
まずはコンピューターが1枚の選択肢を指定
次にアトランダムに表示される8つの選択肢の中から
石川さんが先ほどの「トイレ」を選べるか実験する
(音声合成)
(女性)おーすごいですねはい見事です
脳波は確かに指定した選択肢で強まった
さらに選択肢を変えてテストを繰り返すこと8回
果たしてその結果は?
はいお疲れさまでした
なんと…
長谷川が予想していた以上の結果だ
えーと奥さんこれ車の名前?いや〜すばらしいですね
患者の興味を刺激すると自然に脳波が強まる
そのアイデアがより確かなものとなった
日本に推定100万人いる意思伝達が困難な人たちのため
実用化を急がねばならない
もう親孝行できない母のためにも
実験にいつも協力をしてくれる石川浩さん
長谷川の研究に期待する思いを
娘さんが聞き取り代読してくれた
長谷川先生先日はありがとうございました楽しく有意義な実験でした僕みたいな全身不随で呼吸器装着者にとって意思を伝えることは人間としての尊厳を保つ極めて重要なことなのですこの実験は大いに期待が持てる内容でした理想をいえば画面の選択肢を減らしてかつ意思を伝えられればいいなそんな矛盾した考えを持ってしまいました実験中は精神を集中して結果いい成績だったみたいですがいつもそのようにはいきませんリラックスしても気持ちが伝えられればベストですねいずれにしても実験大好きな僕ですからどうぞいつでもお付き合いさせてくださいこの病気ALSや難病の方のお役に立てれば最高ですありがとうございますやはり自分も社会の役に立ちたいっていうふうに言っていただいてる言葉はホントに…じんわりきますね今後の開発の方向性をずばり一言でご指摘いただいているんじゃないかなと思いますきちんとその目標に向かって頑張りたいなと思います
次回は肥満研究最前線
ヒトで…
喝采を浴びている医学博士
減らすことができることになります
30年の研究でようやく突き止めた…
ナレーターは彼にバトンタッチ
女子アスリート会スペシャル!2014/05/25(日) 18:30〜19:00
MBS毎日放送
夢の扉+[字]【驚き脳科学 思うだけで言葉伝える】

念じれば通じる!? “脳波を読み取る”意思伝達システム気持ちを伝える〜新コミュニケーション ナレーター/中井貴一

詳細情報
お知らせ
念じるだけで、自分の言葉を相手に伝える。そんな“テレパシー”のような技術の開発が、着々と進んでいる。
産業技術総合研究所の長谷川良平博士が手がけるのは、人間の脳から発せられる信号=“脳波”を読み取り、伝えたい言葉が表示される、という画期的なシステム。
例えば、「公園に行きたい」と頭の中で念じれば、画面上のキャラクターが、本人に代わって、音声でメッセージを読み上げてくれる、というもの。
番組内容
病気や障害などで、言葉を発することができない人たちや、思うように体を動かすことができない人たちが、自分の意思を伝えるのに役立てば。
長谷川は、難病患者の自宅に何度も足を運び、実験と改良を重ねている。そこには、脳卒中の後遺症で話せないまま他界した、実母への想いがあった・・。
出演者
【ドリーム・メーカー】産業技術総合研究所  理学博士 長谷川良平
【ナレーター】中井貴一
音楽
【テーマソング】
「やさしい雨」
唄 小田和正(アリオラジャパン)
制作
◇番組HP http://www.tbs.co.jp/yumetobi−plus/
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ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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