生涯ひたすら仏を描き続けた希代の仏画師です。
日本の洋画に初めて描かれたと言われる中国服の女性。
大正4年藤島武二の作品です。
この絵をきっかけに洋画家たちの間に「中国趣味」が広がりました。
大正から昭和初期。
洋画家たちが描いた中国服の女性像の展覧会です。
会場には実物の服も展示されています。
清朝時代の伝統的な衣装「旗袍」。
満州族の身分の高い女性が着ていました。
20世紀初めに清朝が崩壊すると自由なデザインの「チャイナドレス」が登場。
華麗な中国文化の象徴として日本の画家たちを魅了しました。
中国服を収集していたという小林萬吾。
服そのものを描く事に力が注がれ細部の模様や質感へのこだわりが感じられます。
児島虎次郎は中国を4回も訪れました。
屋形船で宴を催す人々。
日本の文化人が抱く中国文化への憧れが表れています。
ヨーロッパで油絵を学んだ画家たちが日本に帰ってきて日本人が何を描くべきなのか何を油絵で表していけばいいのかという時に中国という題材にもう一度巡り会ったんですね。
特に中国服というのはそれ単体で決して大きいものではないけれども中国の歴史と美術美しささまざまなものを集約している存在だったと思います。
小出楢重もヨーロッパから帰国後中国人のダンサーを描きます。
小出は中国服を描きたいという思いを周囲の人々に語っていました。
あでやかな異国の装いは油絵にふさわしい題材を模索する画家にとって魅力的なものだったのです。
ルネサンスの肖像画を思わせる藤島武二の作品。
モデルは日本人ですが着ているのは東洋を象徴する中国の伝統的な衣装。
東西の文化を融合しようとする試みです。
壁に貼り付いた色鮮やかな人形のオブジェ。
どれも顔が壁にめり込んでいます。
一体何を表現しているのでしょうか。
「彫刻」に独自のアプローチを見せる袴田京太朗の展覧会です。
カラフルなアクリル板を積み重ねた一見ポップな造形は袴田が神と人間をつなぐ存在と考えるキャラクターです。
樹木。
熊。
そして髪の長い女。
特別な力を持った者たちがあの世とこの世を行き来する不思議な世界です。
電気のコードを巻いて作った犬。
足の先では電球が光り体の中を電気が流れている事を意識させます。
小さな家から猛烈に立ち上る煙。
袴田が繰り返し手がけているモチーフです。
不安な気持ちを呼び起こす煙の形。
そこには子供の頃に見た火葬場の煙の記憶が重ねられています。
(袴田)煙が出ている状況と人が死ぬというイメージというのは自分の中でくっついているような感じがします。
僕だったらアクリル板を切り刻んでそれで作品を作っていくわけですけどそういう素材がなくなって素材を殺してそこから彫刻が始まる彫刻が生まれてくるというところはいつもアトリエで実感として感じているので死の世界とものが生まれる世界というのをより日常的に体感しているというところはあるかもしれないですね。
病院を思わせる大きなカーテンを使った最新作。
カーテンに頭を突っ込んだ釈迦の寝姿。
あちこちに漏斗を挿した自転車。
カーテンの中に何があるのか。
好奇心をかきたてられます。
謎めいた「彫刻」の数々。
大正時代前衛的な表現で画壇に衝撃を与えた萬鉄五郎。
大胆にデフォルメしたコミカルな肉体。
裸婦は美しいものという概念を覆す作品です。
抽象的な表現としては世界的にも早い時期に描かれた「心象風景」。
絵の中に黒い縁で囲まれたもう一つの絵があります。
こちらは浅草のサーカス。
激しいタッチによる萬独特の表現です。
「家族」や「ふるさと」など5つのテーマでダリの素顔に迫ります。
1つのモチーフから浮かび上がるいくつものイメージ。
横たわる女性に馬や獅子の姿が重なります。
分裂した祭壇の真ん中に座るのは妻のガラ。
奔放な女性だったガラをあえて聖母として描きました。
ブラジルでは多くの日系人画家が活躍してきました。
日系人画家の先駆者半田知雄は働く人々の姿を数多く描きました。
ペインティングナイフを使った力強いタッチと強烈な色彩。
間部学の抽象画は国際的にも高く評価されました。
現代のブラジルを代表する画家大岩オスカール。
さまざまな国の形をした肉が出荷を待ちます。
インターネットであらゆるものが取り引きされる世界の象徴でしょうか。
陶芸や書美食など生活の中の美を追求した北大路魯山人。
代表作の「つばき鉢」。
もろく壊れやすい楽焼きで直径40cmもの大きさに挑み当時の常識を覆しました。
料理を盛って展示された器。
実際に使う事にこだわった魯山人の美意識が表現されています。
魯山人最後の書。
「聴雪」雪を聴く。
心を研ぎ澄まし美と向き合う世界です。
幕末明治の神奈川を通して日本の近代化に大きな役割を果たしたフランスとの交流の歴史をたどります。
世界遺産への登録が決まった富岡製糸場もフランスの技術を導入したもの。
最も重要な輸出品だった生糸は横浜から世界に送り出されました。
輸出用の生糸にはこのようなラベルがつけられていました。
富岡だけでなく全国で生産されていた生糸。
多くの製糸業者が特色あるラベルを作っています。
石版印刷など最新の技術を駆使してさまざまな工夫が凝らされたデザイン。
これらは輸出先で大切に保管されていました。
横須賀の造船所にも技術者をはじめ多くのフランス人がやって来ました。
中には日本の植物に注目した人もいます。
これは植物学者でもあった医師が日本から持ち帰った「百合図」。
優れた博物図譜で近年注目されている馬場大助の肉筆である事が明らかになり今回特別に里帰りしています。
こうした絵は日本の植物を海外に紹介する貴重な資料となりました。
日仏の交流史を研究するクリスチャン・ポラック氏のコレクションなどから近代日本の出発点を振り返ります。
2014/05/25(日) 20:45〜21:00
NHKEテレ1大阪
日曜美術館 アートシーン ▽描かれたチャイナドレス─藤島武二から梅原龍三郎まで[字]
「描かれたチャイナドレス─藤島武二から梅原龍三郎まで」ブリヂストン美術館 4月26日〜7月21日)ほか、展覧会情報
詳細情報
番組内容
「描かれたチャイナドレス─藤島武二から梅原龍三郎まで」ブリヂストン美術館 4月26日〜7月21日)ほか、展覧会情報
出演者
【司会】井浦新,伊東敏恵
ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
情報/ワイドショー – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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