・どうされました?
(堀尾貞治さん)いやいやいや。
ちょっと向こう引っ張って。
ここ四角四角…。
向こう…向こう引っ張っといて。
こうやって引っ張っといて。
こう四角…。
もうちょっと…もうちょっと手いっぱい。
・ブオォーー
(車のエンジン音)おっ車来た。
オッケー放して。
のいてのいて。
車通して車通して。
通って通って。
・通ってください。
・ブオォーー・どうぞ。
でまずここへこういうふうに…。
だからこれが30年ずっとあの〜やってるパレットです。
(ナレーション)
毎朝黙々と色を塗り続ける
毎日1色ずつ
自分が生きている日々の中で身の回りに集まったあらゆるものに
その日に感じた色をただ塗り続ける
毎日毎日
最初の頃自分の中でもなんでこんなふうなことやってんやろなと思いましたよ。
10年ぐらいかなぁ。
なんの意味もない…やめようかなと思ったけどなんか知らんけどいつの間にかず〜っと続けて…。
表現に意味を求めず形も求めない
生きることには本来意味がないという考えを美術を続けるなかで磨き上げてきた
堀尾は今美術家として絶頂期にある
各地から招かれその活動は年間100を超える
そんな堀尾のルーツはかつて兵庫県芦屋市に拠点を置いた前衛芸術グループ「具体美術協会」にある
(アナウンサー)「芸術」魅力的な言葉ですね。
しかし失礼ながらあなたは芸術の意味を本当に理解していらっしゃいますか?例えばこんな展覧会のこんな作品。
赤と黒のエナメルをたたきつけました。
カンバス一面がひと色です。
(アナウンサー)穴を開けたハトロン紙。
この高邁な作品に接して頭が痛くなったお方はどうぞ造形美作品で頭をお冷やしください。
(アナウンサー)赤絵の具で塗り潰した空き缶芸術。
もうお分かりでしょう。
すべての作品が既成芸術へのレジスタンスなんだそうです。
(アナウンサー)さて新しい美は破壊の中にあるという世界的発見によってここに登場したのは文字どおり横紙破りの芸術です。
(アナウンサー)こうして幼い日の本能をそのままに行動するこれすなわち美だそうで。
作者は作品の出来栄えに感慨無量の面持ちです。
「具体」は世界中の誰もが見たことのない新しい美術を追求した
そこにあったのは精神が自由であることの証しを具体的に提示するという信念芸術による心の解放だった
(アナウンサー)このようにして生まれたせっかくの深淵なる芸術も東京の人々には分からんようですよとは芦屋に本家を置くこのグループの芸術家たちの手厳しい批判でした。
どうです?皆さんはお分かりになりましたか?
幼い頃から美術を志していた堀尾は17歳の頃「具体」と出合い26歳のとき正式に参加する
だがその7年後「具体」は解散し堀尾は暗中模索の日々を送った
そのね「具体」っていうのがねなかなか分からなかったです。
あの〜こう1つ表現しますやん。
ほんだら人によく見てもらうというのでいろんな形とか色とか付けますやん。
それがあかん言うわけね。
ほんでなかなか分からんかったけど「具体」ってそのものが毅然と成り立ってるようなねそういう…「紙一枚で」っていうようなね「そのものや」とかいうそういうもんがねもう長いこと分からんかったですようん。
あはははっ。
いやほんまやねん。
もうこれやったらいけるなぁというのを実感されると思います。
あはははっ。
もう毎日ね…このオブジェあるやんか。
はいはい。
それを色塗っとるだけや。
なんからしいですね。
それをずっと…。
ほいでもう30年そんなこと続けとんねん。
ほう〜。
ほんでいつの間にか芸術になったんや。
(2人)あはははっ。
頭のおかしい言うたらおかしいけどなんか好きな人おるでしょえ〜っと勝手に家にいろんな拾うてきたもの付けたり…。
やってはる方おられますね。
あの類いですわ。
(2人)あはははっ。
30年にわたり毎日毎日生み出された作品
およそ3000点がここで展示される
堀尾にとって久しぶりの大がかりな個展だ
今堀尾には寄り添う仲間たちがいる
誰一人見返りを求めず堀尾を手伝う
これをこうやるとこれ弱くなるんです。
そやから垂直にした方がいい。
垂直がいいんですね。
うん。
そしたらこれがもっと引き立つんで。
はい分かりました。
個人で芸術を極める従来の方法ではなく気の置けない仲間との芸術表現の道を堀尾は選んだのだ
堀尾は個展のタイトルを「あたりまえのこと」と決め30年間続けている
「あたりまえのこと」という言葉には40代半ばのある体験が隠されている
・「と」。
「と」やな。
3月?3月?・3月…・21から。
・6月1日。
今日特別やサービスしたるわ。
ちょっとおいで。
えっ!ええ〜!やった〜。
やった〜。
ははははっ。
はははっ。
・おじさん芸術家なんですか?・うわ〜!これが芸術やで。
これやで。
おっちゃんが作ってんねんこれ。
やりたいこんなん。
全部一人でやってるんですか?ちゃうわいな。
今日みんな手伝うてんねん。
でも一人で考えたんですか?そうそうそうそう。
すごい。
そういうことをやってまんねん。
・いや〜すご〜い。
これが展覧会や。
これ展覧会。
これ作品ですねんこれ。
・かっこいい。
30年の。
30年。
ええやろ?いいです。
芸術家やでおっちゃんは。
(3人)かっこいい〜!握手してください。
はいはい。
握手?そんなもんなんぼでもしてあげるやん。
(一同)ははははっ!
堀尾の周りには昔も今も人が集まる
堀尾といると皆笑顔になる
ははははっ。
はいはいカメラ…。
・はいチーズ。
ああ〜!
(一同)ははははっ。
普通にしてください普通。
子どもの頃から絵に興味があった堀尾は中学生のとき美術で一生生きていこうと決めた
若いときやから勉強して何か学ばなあかんというそういう構図ってずっとありますやん。
例えば絵描きやったらどういうんかな…武蔵野とかなんか行って勉強してほんでなんか自分いっちょまえになるというような構図がありますやん。
ほんでそういう夢が…僕も絵が好きやったからあったわけですやんか。
それであとは際になってからおふくろとおやじが倒れてもうてほんで「お前長男やから働け」と。
残念な思いいうのはやっぱりすごかったですよ。
ほんでこれをなんとか打開するためにはやっぱり自分でやるしかないと。
ほんならもう自分でそれをどういうんかな…カリキュラムというか方法とかやり方とかを作っていかなあかん。
そのためにはまず毎日絵を描くというそういう思考体系に向かっとかんとできへんと。
それでもうあの〜あほみたいにね自分の我流でずっとやっていったわけですよ。
美術家として芽が出ない日々が続いた
だが自分と同じように仕事をしながら芸術に打ち込む人たちとの交流を堀尾は決してやめなかった
ぼんくら会始めたいと思います。
(拍手)・今日の企画は…・「しんどい」というテーマで出してはりますけども…。
(山下さん)そのとき「ああ〜」言うたりするやん。
ほんでそれもいろいろあって…。
みんなに参加してもらって「ああ〜」を回すという。
「ああ〜」言うてね息が切れるまで思いっ切りこう息がず〜っと「ああ〜」を…。
まあ「ああ〜」のことがあるんですけど。
ああ〜〜〜…。
・ははははっ。
(山下さん)ああ〜〜〜〜…。
ああ〜〜〜〜…。
・
(だみ声で)ああ〜〜〜…。
・ははははっ。
堀尾が始めたぼんくら会は月に1度開かれている
「具体」解散後に始まりすでに40年間続いている
集まるのは電気工や古本屋会社員美術教師などさまざまだ
ルールはただ一つ
決められたテーマを自分なりの作品にして発表することだけ
「美術はなんも難しいもんやないねん。
金になるならんは関係ない」
そんな堀尾の言葉に共感した者がここに集う
この20年毎日自分で撮った写真を堀尾に送り続ける62歳の山下克彦さん
毎日続けること
それが堀尾へのオマージュだと山下さんは言う
ええ人と出会えたなっていうのが実感やね。
そやから実際その〜それぞれの人がそれぞれの物語持ってあれやろうとは思うんですけど。
僕はちょうど…ちょうど銭金いうんか作品みたいなもんを売れたらええなとか思って焼き物とかやっとった時期やからそれにあくせくしてましたから。
だからそんなんちゃうもっと重要なんやでいうそういうもっとこう気持ちのいい世界いうんかな?っていうのをやってはりました。
働きながらも美術を楽しむと心が豊かになる
堀尾自身がそうであったように彼のもとに集う仲間は同じ実感を持つ
フランス語の通訳や翻訳をしている原口研治さんも堀尾に惹き付けられている一人だ
一緒にやっていくというのはまあある意味元気がもらえるんですよね。
だから堀尾さんが発散してるエネルギーというのが僕たちにとっては非常にストレートに伝わってくるし嫌みなく伝わってくるから。
でそういう体験っていうのはあんまり日常の中ではないんでそれの面白さというかね…うん。
ある種のまあ…俺は時々言われるけど堀尾中毒というか…ははっ。
これねこれがあの〜こないだあそこでやったやろ。
ホタルホタル。
この柱にこう紙貼って僕ら中入ってほんで懐中電灯でこれホタルにする。
3月のホタルやな。
はははっ。
堀尾の美術は今海外でも注目されている
今度フランスに招かれることになった
展覧会をどう攻めるか
堀尾は方法は無限にあると示す
仲間と過ごすこの時間が今の堀尾の力になっている
(原口さん)初めて来たっていうかほかに見に来る人はいてるわけで。
お客さんはそんなん思って来ぇへんやんか。
ここでやってること…。
そうやね。
そういうのはね僕ら分からん。
それやと…。
今から世界の海へこれ届けるんです。
ほんでこれ今潮の流れがずっと出ていくんですわ朝方に。
今ちょっと潮止まってますけど。
ほんで一回ねここ全面にねこういうあの〜四角連動流したことある。
で上から見てたら…朝の何時ごろか忘れたけど9時かなんかにずっと潮がね外に行くんですわ。
それでこれが大阪湾へ行って7つの海へ…世界中を回ることになる。
実際どっか止まるか分からへんけど。
おおっ行った〜!ははははっ。
あれが7つの海行きますので。
久しぶりの大規模な個展
そして久しぶりのフランスからの招へい
堀尾のテンションは高かった
あのですねここに新聞紙で…「空気を満たす」というパフォーマンスで単純にこれをあの〜どういうんかね…ぐしゃぐしゃにしてほんで積み上げていってもうたらそこらの…あそこからも上がったりしてこの空気を動かすというやつですんで。
ではいきまっせ〜!ピィーー!
(ホイッスル)ははははっ。
堀尾は目に見えないが存在している生きていくためになくてはならない大切なもの「空気」を美術を続けるうえで生涯の言葉にしている
わしはケチやからこんなん1か月ぐらいかかんねんけどな。
(一同)ははははっ。
美術館のやつやから。
・いやすごいいい色使いはんなと思って。
思いっ切りやったるからな。
(一同)ははははっ。
・おお〜きれい。
・わあ〜。
・あっきれい!・おお〜すばらしい。
・きれいきれい。
こんなんや。
(拍手)はははっ。
(一同)わあ〜!はいサービスサービス。
・こういうことになんのか。
あはははっ。
どうもありがとうございました!
(拍手)
目に見えない「空気」を意識したとき堀尾の心に変革が起こった
今の堀尾に迷いはみじんもない
(拍手)え〜っと恥ずかしいです。
まあ…さっきも言うたようにやっぱり自分は今この時間から生きなあかんと思います。
ずっと「具体」にいて世話になって頑張ったんですけど…。
あの〜芸術というのは9回の裏まで3−0で負けとって満塁になって自分がツー・スリーのバッターになってあと1本でホームラン打つんですわ。
そうすると逆転ですわ。
そういうことがねできるんがね芸術やと僕は思います。
偉そうに言うけどまあそういう形のことをどんどんやっていきます。
どうせもうちょっとで死にまっからねそれまでの勝負やから。
はははっ。
意識の持ち方を変えれば物も世間のありようも違って見えてくる
そう堀尾が気付いたのは40代半ばのある出来事がきっかけだった
原因不明の白内障による失明の恐怖
堀尾が日課とする「色塗り」はたとえ目が見えなくなってもできる美術として始まった
自身のこうした体験を「あたりまえのこと」というタイトルに込めたのだ
それから30年
中には恩人の死をきっかけに色を塗りはじめたオブジェもある
これは村上三郎ですわ。
こうやって毎朝こう…ちょっと塗っとるんですわ。
だからこれ1996年の1月の11日に亡くなったその命日からずっと塗ったんです。
元「具体」メンバー村上三郎の回顧展
今も村上を慕う人たちが集まった
村上は結成当初から「具体」の精神的支柱中心メンバーだったが一般に広く認められるのは遅かった
自分が生み出したものに対して自然に受け入れるっていうかそういうようなこと…。
これは「具体」の皆さん割と共通してあると思うんですけどそういう…なんていうのかな発想のこだわりのなさというか…。
実はそれがいちばんこだわりだと思うんですけれども。
「やったこと自身がいちばん大切で名前が出るとか売れるとかそんなことどうでもいいんだ。
今ここでやったことしかない。
それがいちばん大切だ」と言われたことがいちばん覚えてますねはい。
(河崎さん)ありがとうございます。
(河崎さん)すみません堀尾さん。
(河崎さん)おそらくいちばん村上さんに言われて…叱られたりしたとかいうお話は聞いてるんですけれども。
困ったなおい。
あの〜まあいうたらおやっさんでもあるし兄貴でもあるし友達でもあるしもう事あるごとに…記憶としたら怒られた方が多いんですけどね。
まっちゃんがねちょうどあの〜あそこの…フランス留学決まったりそれからヨシダミノルとか聴濤とか来た人がねどんどん賞取るわけですわ。
ほんで僕は全部出すんですけど坂本昌也と。
僕と二人いつも落選やったわけ。
はははっ。
ほんでもう〜ちょうどまっちゃんが決まったなんかのときちょうどそこの西梅田のぶらり横丁の入り口にね立ち飲み屋があったんですわ。
でそのときに一杯飲んでこうこうで言うてうじゃうじゃ言うとったんよ。
ほんならいきなりガッとここつかまれてね「何ぬかしとんねん!お前…何考えとんねや〜!」って。
村上のこのパフォーマンスは現代美術の最高峰パリのポンピドゥー・センターの永久コレクションとなる
それは村上が亡くなる2年前のことだった
堀尾は村上との交流を通じて「具体」の精神をつかむことができたという
そんな村上への感謝の思いを込めた「色塗り」
いろんな人に来てもらいたいなと思っていていろんなイベントしたいんですけどそれの第1弾として松谷さんと堀尾さんにトークとワークショップをお願いできたらなと。
どういう素材でやるか決めて。
うん。
・お二人でなんか一緒にっていう…。
・同時にされるか…。
この人の方が面白いねん。
いやいや…。
わしまあいろいろ考えて一つこれがええなぁ思って出る前に決めてきてん。
あれいっぱいに紙貼ってほんでまっちゃんかわしが象さんの絵描くねん。
それでここの下にこういう…送風機みたいなんあるんですわ。
僕が持っとうから。
で象の鼻を作ってね…。
象さんが花吹雪一帯まくねん…花吹雪。
こっからブワ〜っとやったら花吹雪がいっぱい出るから。
ブワ〜っと。
筆でええやん。
筆で?そやからあり合わせのもん…あるもんでええねや。
買わんでええ。
あとで部屋見てもらって…。
そんなん買うな。
わしらケチやからなまっちゃん。
ケチ言うたらいかん。
あるもんでやるのがええねん。
そや。
金出しゃあええっちゅうのは…。
金があって絵が出来るか金がなかって絵が出来るかどっちがええ?どっちも出来る。
どっちでも出来るんです。
松谷のこの作品は2013年ポンピドゥー・センターに収蔵されることが決まった
「具体」出身者では4人目のことだ
同年代の松谷の招きで若い頃の堀尾はフランスを何度か訪れる
仕事と美術との両立で悩む当時の堀尾にとってパリを拠点に活動を続ける松谷の存在は大きな励みになった
やっぱりあれ行ってなかったらあかんかったね。
ほんで行ってパリのギャラリーとか美術館とかちょっと回ってほんで帰って来たんやけど。
そのあとも1回か2回…2回ほど行くんですけどねそんときはまっちゃんがトゥールーズに日本展があって…主催でね僕呼んでくれたんやけどまあそのときになんか…かなり自分もこういう現代美術をほんと死ぬまでやろうという励みにもできたしねまあええでしたわ松谷さんの存在いうのがね。
作品作りに来てもらって一緒に展覧会したりしましたから。
それはまた別ですけどね。
でも皆…向こうの人と仲よくなって。
もう堀尾さんいうたらみんなから好かれてた。
あの調子で日本語で「まっちゃん何言うとんねん?さっぱり分からん。
ちょっと来てくれ!」言うて。
「こう言っとんねやで」言うたら「ああそうか!」とか言うてこんな感じですからね。
まあやっぱり行為っちゅうんか視覚芸術ですから伝わりやすいっていうのか言葉なくてもそういうよさがありますね。
会社を定年退職した堀尾に転機が訪れた
38日間にわたるこの個展から堀尾は堀尾個人としてではなく仲間たちと共に表現する方法を見つける
このとき堀尾は個人で芸術を極めねばならないというこだわりを捨てるとより自由になると実感した
2003年堀尾は個展の経験を生かし兵庫運河で1年にわたって仲間たちと共に水上美術館を開く
このときから堀尾は「あたりまえのこと」というタイトルに隠していた「空気」という言葉を前面に押し出しはじめる
仲間と共に表現する方が心が豊かになると悟ったのだ
そんな正面からオリジナリティー探したって…ほんで上手な絵描いたってしゃあないと。
ほんなら誰にも分からんようなことをねやると。
それで分からんっていうのは非常に大事なことやと思うんやね。
あの〜どういうんかな説明つかんようなことを探してたわけ。
「色塗り」しとるわけやね。
そやけどそんなもん誰でもできるし形になってないからそれが表現につながれへんですやん普通の人から見たら。
そやけど僕が自分の中ではそういう「空気」というコンセプトをなんか形にしていこうということでやってたわけよず〜っとね。
お〜い!おい!ははははっ。
3月末堀尾は芸術団体の招きで仲間と共にフランスを訪れた
堀尾にとってフランスは3年ぶりだ
日本で活動するときとなんら変わらない自然体の堀尾がそこにいた
なんでもええねん。
とにかくもうガラクタやったらなんでもええで。
いつものように展覧会の材料は今その場所にあるものだ
堀尾はいつも時間を最大限に使う
そのまま。
そのままで。
全部オッケー。
オッケー。
いいですか?
(フランス語)サンキューベリーマッチ。
(原口さん)いい?もう。
オッケー。
サンキュー。
・あなたひとりにいうやっちゃな。
・かけた恋・命も恋も・捨てたのに・堀尾さん!はいよ!・ちょっと来てくれます?上。
はいちょっと待ってよ。
ピィーー!はい今からオープン。
えっと答えは…。
(拍手)・緊張しはりました?当たり前やないかお前。
なあ?・ええ〜?おしっこ5回も行って…。
(一同)ははははっ!5回。
お疲れさまです。
(一同)かんぱ〜い。
明日は頑張らなくっちゃ。
明日頑張らんとね。
フランスでは堀尾のパフォーマンスは日本的と映った
言葉にできないような直感的なもの喜びやユニークさがストレートに伝わる美術だと
また「具体」の精神を受け継ぐ者ではあるが個人としてだけではなく仲間と共に活動していることが美術史上の快挙だと捉えられている
ピィーー!はい!サンキュー!
(拍手)ここきちっとこう…ひだを。
そこはちょっと命やから。
はははっ。
ピィーー!はい。
ええやんか。
うん。
ええやんかいさ。
なあ。
うん。
・おはようございます。
あっつい。
おはようございます。
いつもわびしく一人やからね。
(原口さん)はははっ。
はははっ。
・お母ちゃんおるでしょ。
え〜っとイチゴとかあんなんがあるから…。
紙開いてやるからやらん方がええわ。
ホタルやったら残るから。
ほんでホタルで一応…ホタル。
どんな感じなん?もうホタルが…。
あららら…。
皆あかんやないか。
これついた。
これついた。
ちっちゃい方いけるわ。
ちっちゃい方。
ちっちゃい方。
34…。
なんやねん。
5。
あっやった。
6。
ああ〜情けない。
まあえっか。
神様が与えたもうたものは…みたいなはははっ。
しばらく電気消してなじ〜っと沈黙してやなでしばらくしてからこの紙がゴソゴソする音がしてほんでわびしく電気をつけてで赤いライトをちょっと当ててそんな感じでいこう。
あまり派手なのは…。
(山下さん)春は軽く。
春は軽く。
(スタッフ)えっイメージは?春のホタル。
春のホタル。
笛が入ったよ。
ホタルの鳴き声。
ははははっ。
ピッピッて。
お前勝手に…。
言うといてあげないと。
皆よう働いとるのにこんなとこで油売ってやな。
むちゃくちゃやな。
ピィーー!
今この時間を生ききるエネルギー
なんら飾らないありのままの人の姿
本来持っているはずの人としての自由さ
堀尾はフランスでもそれらを仲間たちと共有した
終わり終わり終わり。
メルシー!
(拍手)
(スタッフ)今日みたいなパフォーマンスをしてるときって頭の中は何を?そうですね無意識やしやっぱりまあ常日頃こういうことって何か言うたら今のこの時間今の人間このものその場所というそれは絶対的なもんですねん。
(スタッフ)おいしいですか?えっ?はははっ。
ま…まあ。
しかしいろいろあるわな。
前の日に食うてなかったらおいしいで。
前遅かったら…まあなそこそこや。
(スタッフ)もう堀尾さんは朝は欠かさないですね。
うん朝食べようるな。
(スタッフ)じゃあ決まって納豆とおみそ汁で。
そう。
納豆は最初食わへんかったけど家内がなええからいうて全部強制的に。
(スタッフ)体にいいと?うん。
なんか血液かなんか…あんねやろ?サラサラする…なんとかいうて。
美術いうのはね一足飛びなとこがありますよ。
だから順番なんかないんですよ。
せやから例えば真っ白な部屋がね明くる日来たら真っ赤になってたり。
もう説明いりませんよ。
「おっ」と思いますやん。
そういう力ですやっぱり。
だからもう順番も何もないいうかパッと見た部分いうかね。
だから僕の「色塗り」なんかて誰もやってません。
あほみたいな…あほかいうて誰でもばかにしますやん。
せやけどそういう今までなかったような次元を自分が命懸けでやってきたわけですやん。
それがどうなのか知らんけどでもやっぱりそういうものは僕がさっきも言ったように人間として共通語や思うんですわ。
言葉とかいらんと思う。
生きていることそのものが美術である
自らの身をもってそのことを表現し続けているのが堀尾貞治である
象?象?ちょっとこれ持っといて。
誰か持っとって。
こういうことや!
残された時間が少ない人の方がかえって力を持ちよいものを作る
最近この言葉がお気に入りの堀尾である
2014/05/26(月) 00:50〜01:50
MBS毎日放送
映像’14「あたりまえのこと〜現代美術家・堀尾貞治」[字]
神戸発世界へ。独自の哲学を持ち、表現活動を続ける現代アーティストのひとり堀尾貞治を追う。
詳細情報
お知らせ
戦後、関西に生まれた前衛美術グループ「具体」が、今、世界の注目を浴び始めている。1954年に始まった「具体技術美術協会」の名前には「我々の精神が自由であるという証を具体的に提示したい」という重いが込められ、会員各自がそれぞれ世界の誰も眼にしたことがない新しい表現を追及し、多くの現代美術家を輩出したが、1972年に解散した。
番組内容
「具体」の先輩たちが活躍する中にいながらも芽が出ず、解散後もサラリーマンをしながら、日々自分なりの美術を追い求め、ついに独自の表現方法にたどり着いた。神戸発の現代アートを担う堀尾の苦悩の半生と、生涯をかけて到達した、独自の表現哲学「空気」の世界観。「美術は何も難しいことではない。やるかやらぬかも自由。ただ日常の中で、意識さえ変えられれば美術は自然に立ち上がる」という堀尾の表現活動を紹介する。
出演者
【ナレーター】
升毅
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ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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