超絶 凄(すご)ワザ!「究極の滑らない靴〜アイスリンクを克服せよ!〜」 2014.05.26

匠たちの頂上決戦。
今日本で交通事故より恐ろしい事故がある。
それがこれ。
交通事故で亡くなる人の数は年々減少している。
それに対し転倒・転落事故での死者はじわじわと増え続け5年前ついに逆転。
その差は開く一方だ。
特に転倒事故を起こしやすいのは足腰の弱ったお年寄り。
超高齢化が進む日本。
事故を未然に防ぐ究極の滑らない靴が早急に求められている。
滑りの大きな原因は2つある。
屋外での氷。
そして床に飛び散る油だ。
しかし一足で氷と油両方に滑らない靴はこの世に存在しないという。
この夢の靴作りに挑んだのは業界最大手のエンジニア集団。
対するは摩擦学の世界的権威が率いる東北大学の研究室。
前回は油対決。
特設ステージ地獄の油坂でどの角度まで上れるかを競った。
30度をクリアしたエンジニアチーム。
35度で滑った。
(池田)ここで失敗という事になりました。
一方東北大学チームはまさに壁ともいえる40度にも滑らない。
(歓声)
(千原ジュニア)すご〜い!驚くべき記録を打ち立てた。
そして今回アイスリンクで再び激突。
極度に滑りやすくした氷の上を走りタイムを競う。
摩擦学の権威対エンジニア集団。
滑らないのはどっちだ!?さあ始まりました「超絶凄ワザ!」でございます。
今回は滑らない靴対決。
先週は油での対決でしたが今週は氷の上でも滑らない。
油で滑らないプラス一足で氷の上でも滑らない靴ですから。
これがすごいんですよね。
氷には強い靴油には強い靴それぞれがあるんでしょうけどそれをミックスさせてどちらにも強いという。
正直氷はなぜ滑るかがあんまり…。
分かってないですね。
水があるからだという説もあるんですけど水がなくても氷はもともと滑りやすいので追求していくと分からない事はまだまだたくさんあります。
この世界はねなぜ滑るのかまだ解明されてないんですわ。
ジュニアさんでもですか?まだ解明されてないんですよ。
氷の上で滑らないという非常に難しい事に皆さんに挑んで頂きました。
どうやったら滑らない靴が出来るのかその開発現場ご覧下さい。
3月中旬。
ドクター・ホッキーこと堀切川一男教授率いる東北大学チームは本格的に氷対策に乗り出した。
まずは靴底の摩擦力を測る。
ゴムを進行方向に対して縦に置くという常識破りの方法で前回40度の油坂を上りきった。
果たして縦置きは氷にも効果があるのだろうか。
実験の結果縦置きのゴムは氷対策には全く向いていない事が分かった。
従来の常識どおりの横置きの方が氷に対しては高い摩擦力が得られる。
相反する氷と油の対策。
どうする?東北大学ホッキーチーム。
一方滑らないエンジニアチーム。
氷対策のためにゴムの改良に取り組み始めた。
用意したのは…靴底に圧力がかかると混ぜ込んだ無数のガラス繊維が飛び出し氷に突き刺さる。
これが滑りを止めると考えたのだ。
ガラス入りのゴムを金型に入れ靴底の形に焼き上げていく。
早速試してみると思いもしない結果となった。
期待していたグリップ力が全く出ない。
リーダー櫻井祥雅は悩んだ末原因を見抜いた。
ゴムが氷で冷やされ硬くなったために中のガラス繊維が飛び出せなかったのだ。
そこで櫻井は長年の経験からゴムの配合を変えて冷えても硬くならないようにした。
新しいゴムで再び挑戦。
しかし滑らない靴に人生を懸ける櫻井はこの程度では満足はしない。
新たな試みとして用意したのは…これをゴムに配合して焼くと通常の2倍ほどに膨れ上がる。
拡大した断面を見てほしい。
ガラスの繊維とゴムの間に無数の空気の穴がある。
これが櫻井のねらいだ。
滑りの原因の一つと考えられている水の膜を無数の空気の穴が吸収。
そしてガラス繊維が突き刺さる。
ダブル効果で滑らない。
凄ワザだ!試作品が出来ればすぐ実験。
氷の上でテストを行う。
氷対策でパワーアップに成功した櫻井。
悩める男から思わず飛び出す勝利のダンス。
勢いに乗るエンジニアチームこの日アイスリンクを訪れた。
おはようございます。
対決により近い環境で性能をチェックするためだ。
果たして氷の上を走る事はできるのか?期待どおり滑らず走る事ができた。
しかし…。
一旦滑りだすと止まらない。
悩めるリーダー櫻井またもや悩みのタネが!一方氷対策で活路を見いだそうとする東北大学。
ドクター・ホッキーは氷対策の秘密兵器を取り出した。
非常に硬く一般的な鋼鉄の2倍だ。
ゴムに混ぜて靴底に使うとセラミック粒子が顔を出し氷にスパイクのように食い込んで滑りを防ぐ。
更にこのセラミック粒子にはスポンジのように水を吸収する効果がある。
スパイクとスポンジのダブル効果で滑らない。
くしくも発想はエンジニアチームが試みたガラスと発泡剤の効果と非常によく似ている。
更にホッキーは奇抜なアイデアを出した。
靴底を広げる名付けて…セラミック粒子の入ったゴムを広げた靴の周辺部分に貼る。
特に転びやすいカーブで最も力がかかる部分に配置しようと考えたのだ。
常識にとらわれない自由な発想と最新のテクノロジーを融合させる。
凄ワザだ!エンジニアチームの悩めるリーダー櫻井。
どうすれば更に滑りにくくできるのか。
悩んだ末にある秘密兵器を思いついた。
ノルボルネン樹脂と呼ばれる特殊素材だ。
常温ではやや硬めのゴムだが冷たい氷に触れると急激に硬くなるという特殊能力を持つ。
これを適切に配置する事でスパイク効果を高めたい。
櫻井はこれまで培った知識を総動員して考え抜く。
滑らないエンジニアチームは一体どんな究極の滑らない靴を見せてくれるのか?完成品の披露の前にまずは苦労の結晶ともいえる試作品の数々をご覧あれ。
例えばグレーのこれは?
(櫻井)これは2色ソールになっててグレーの部分と色が違うやつに…。
表側を油に効くやつ中側を氷に効くやつにしてやったら削ろうかなと思ってたんですけど…。
なるほどなるほど。
油はこれで戦っといてそれ終わったら削って…。
策士ですね〜。
それちょっとまずいなと。
そらまずいですね。
それ簡単に2文字で言うと「ズル」ですからね。
結局反省して量産品に非常に近い形で出るように作戦変えました。
ちょっと反省してます。
さあ対します堀切川教授。
ずらりと…。
これはどういう事ですか?これは面積稼ごうという事で足よりはるかに広い面積全部横で貼ってあるんですけど歩きやすいようにふにゃふにゃに切ってあります。
結論は重すぎたっていうね。
歩けるんですけど重すぎたっていうのがね…。
いろんな事考えて…。
いよいよそれぞれが2か月かけて完成させた究極の滑らない靴を披露。
まずはエンジニアチーム。
黒い部分がガラスと発泡剤を使ったゴム。
更に黄色いピンノルボルネン樹脂でスパイク効果を高めた。
氷に対する面積が少ないですよね。
この角度とかここの長さとかここが非常に重要なんでしょ?
(櫻井)足の指の動く位置に配列してあるのでそれを最小限に少なくして上るのを邪魔しないように…。
足の形を知り尽くしてるからこそ。
かっこいいですもんねこのソール。
さあ対します東北大チーム。
(堀切川)氷にとっては実は横に配置した方が強いという事で…。
ただ油を妥協したくなかったのでお土産程度に氷入れてますけどこれだけでも氷のグリップ力上がります。
更に走りにくい形…かんじきですから。
なんですがカーブに行った時にこのおかげで倒れないで進んでくれればいいなという願いを込めて作りました。
今回の対決は氷の上での対決となります。
その舞台なんですけれども名付けて天国への滑走路。
こちらが氷対決の舞台天国への滑走路。
ショートトラックスピードスケートと同じコースを走りタイムを競う。
水をまいて氷を極度に滑りやすい状態にする。
両チームの靴を履いて走るのは…箱根駅伝やアジア大会で活躍した名ランナーだ。
まずは一般的な長靴を履いて走ってみる。
滑って転ばないようにするのが精いっぱいでとても走れない。
111.12mのトラックを1周するのに1分42秒かかった。
対決の監修を務めるのは…転倒事故を予防する研究の第一人者である。
実生活で言うと油より氷の方が…。
難しいです。
北国の方たちは転倒して頭を打ったり足の骨を折ったりする方がとても多いんです。
ですから是非いい靴を皆さん見せて頂ければと期待しています。
それではいよいよ氷の上での滑らない靴対決です。
まず最初に走るのは櫻井率いるエンジニアチーム。
位置に着いてよ〜い。
(スタートの合図の音)ちょっと最初スリップしましたが順調ですね。
やっぱり全然ちゃうでしょうね。
直線になると伸びるのは伸びるんですけどね。
長靴とは違い足を上げて走る事ができている。
しかしカーブにさしかかると外側の足が横滑りしてしまう。
エンジニアチーム1回目の記録は56秒94。
長靴のほぼ倍のスピードで走った。
ピンの数がちょっと少ないのか体重を全部支えきれないっていうような。
そのまま滑っちゃってひっかいてるような…。
よ〜い。
(スタートの合図の音)続いて東北大学チーム。
滑ってないようですよ。
安定しています。
かんじき作戦が功を奏しカーブでもあまり滑らずに走れている。
東北大学1回目の記録は46秒65。
エンジニアチームを10秒以上上回った。
後がないエンジニアチーム。
櫻井は歩幅を小さくして走るよう武井に指示を出した。
よ〜い。
(スタートの合図の音)さあ走りだしました。
スムーズ。
あっ速い!ずっとスピード上がりました!速い!伸びてる!カーブも小股になりながらも滑らずに進んでいますね。
もう祈るだけですね。
さっきよりちょっと小股になりましたかね。
歩幅を小さくした事でカーブでの横滑りがほとんどなくなった。
スピードに乗ったまま曲がる事ができている。
間もなくゴールです!おお〜41秒24!エンジニアチーム5秒以上東北大学を上回った!どうですか?櫻井さん。
41秒24!随分縮めてくれてありがとうございます。
いよいよラストラン!東北大学チームの結果で全てが決まる。
是非是非お願いします。
さあ勝つのはどっちなんでしょうか?それではまいります。
位置に着いてよ〜い。
(スタートの合図の音)走りだしました。
速い!めっちゃ速い!
(堀切川)行けます行けます。
減速せずに!もう行けます。
どんどん加速できます!まだまだまだまだ!アドバイスが止まんないですね。
(堀切川)ガンガン加速して下さ〜い!靴底がしっかりと氷をとらえているため直線では跳ぶように走る事ができている。
最後のストレート!大股で行きます!さあ着いた。
35秒99!すご〜い!という事で氷の上での滑らない靴対決勝ったのは東北大チーム!すげえ!氷上で真央ちゃん以上にこんなに感動させてもらえるなんて。
教授いかがですか?天国への滑走路でしたね。
うれしかったです。
総合優勝は油と氷2つの対決を制した東北大学ホッキーチーム!おめでとうございます。
おめでとうございました。
勝因はズバリ何でしょう?我々は大量の商品を作っている訳ではないので…。
今回のためにだけ対決のためにだけっていう意味では大学の方が自由度があったかもしれないですね。
先生いかがですか?この対決。
すばらしいです。
東北大チームの方本当におめでとうございます。
今回エンジニアチームの方は即商品化したいというそこにまずターゲットがあってその上で開発されていたという事で記録的には劣ってはいるんですが商品化への道筋が一つできたんではないかなと感じました。
どうですか?もう一度リベンジなんていうのは。
そうですね。
まあ次の機会があればと思いますけど。
2人でこの熱いね…。
(2人)ありがとうございました。
いい経験でした。
ありがとうございました。
エンジニアチームは今回の挑戦を生かしこれまで難しかった職場向けの新商品の開発を検討していた。
一方東北大学。
総合優勝しました。
(拍手)研究室のメンバー全員で今回の挑戦を振り返る報告会が開かれた。
更なる高みを目指す両チーム。
滑らない挑戦は続く。
生字幕放送でお伝えします2014/05/26(月) 16:30〜16:55
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!「究極の滑らない靴〜アイスリンクを克服せよ!〜」[字][再]

テーマは究極の滑らないクツ。摩擦学の世界的権威VS業界最大手の作業クツメーカー。滑りやすい状態にしたアイスリンクで、タイムトライアル対決!司会:千原ジュニア

詳細情報
番組内容
滑りの二大原因・「油」にも「氷」にも滑らない究極の一足をめざす対決。前回、油の急坂では敗れた業界最大手のエンジニア軍団が、40度の坂をクリアした東北大学「摩擦学」の教授チームに雪辱することができるか?水をまき、超滑りやすくしたアイスリンクで対決。両チームとも油対策に靴底の大部分を使ったため、試行錯誤の結果、氷対策の「秘密兵器」を出してくる。究極滑らんのはどっちだ!?【司会】千原ジュニア、池田伸子
出演者
【ゲスト】労働科学研究所客員研究員…永田久雄,【司会】千原ジュニア,池田伸子,【リポーター】武井隆次,【語り】福島泰樹

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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