極悪がんぼ #07【銀行にハメられた親友を救え!】 2014.05.26

(冬月)所長?所長。
(小清水)ふんが。
ああ。
今日は静かですねぇ。
皆さんどこかにお出掛けになったんですか?金子の知り合いの社長から不渡り手形の回収を頼まれたようで出払っています。
(小清水)そうですか。
うーん。
ああー。
(小清水)それはつまりませんねぇ。
えっ?ホホッ。
ほい。
フッ。
最近面白くないと思いませんか?それはどういうことでしょうか?神崎君がうちに入ってもっとビューティフルに楽しくなると思っていたんですがねぇ。
ビューティフル?
(鼠)あっ。
あっ。
(一同)こら。
こら。
チビ。
待て。
こら。
(鼠)うわー!
(男性)待て。
こら。
(鼠)うわっ。
ああっ!
(夏目)うん。
(鼠)うわー!
(薫)おっと。
(鼠)あんた誰?
(薫)安心して。
あなたの味方です。
早く。
(鼠)えっ?早く。
(鼠)えっ?
(男性)何や?お前!
(夏目)ああー。
(夏目)わしゃ今日はすこぶる機嫌が悪いんじゃ。
(男性)じゃ…じゃあのいてくれや。
通りたいなら好きにせえ。
じゃがおそらくわしの右を通り過ぎようとするやつにはエルボーが飛ぶじゃろうのう。
わしの左を通り過ぎようとするやつにはエルボーが飛ぶじゃろうのう。
(男性)どっちも一緒じゃないか!
(男性)どっちも一緒じゃないかい。
(夏目)まあ好きにせえや。
ワハハ。
(一同)うわー!
(鼠)あっあっあっ。
はい。
(鼠)あっあっあっ。
あっあっ。
(鼠)ありがとう。
姉ちゃん。
助かったわ。
あの取り立て屋のやつらもうしつこうてのう。
ああ。
いえいえ。
(金子)わしにも感謝してつかぁさいよ。
鼠社長。
(金子)どうも。
(抜道)鼠社長。
俺にも感謝してえな。
ハハハ。
今から社長と商談したいっちゅう人がおるけんちょっとご足労願いますで。
わしゃ本真さんに頼まれてあんたをここに案内しただけですけん。
もう無関係や。
後は2人でごゆっくりごゆっくりごゆっくり。
(本真)鼠社長。
ひどいじゃないですか。
(鼠)本真社長。
これにはのうもう深い訳が…。
(本真)お宅の鼠商事が出した不渡り手形のせいでうちはてんやわんやですわ!3,000万ちゃんと返してもらいますで。
じゃがのううちの会社もう倒産してしもうて。
あんたが計画倒産したっちゅうのはもう分かっとるんじゃ。
あんたの所有しとった不動産をおいっ子の名義に変えたのは分かってますで。
まだ言い訳しますんか?
(鼠)これにはのうホントに深い…。
(テーブルをたたく音)許してつかぁさい!
(キリコ)どうも。
(千明)ごちそうさまでした。
うい。
すいません。
見掛けん顔じゃのう。
(キリコ)東京の人らしいわ。
(茸本)俺超タイプっす。
最後の恋でもすれば?
(茸本)何で最後なの?おう。
ナポリタンくれや。
(茸本)はい。
私も。
うーん。
鼠社長から不動産の権利書は分捕ったし鼠商事の計画倒産にもかめそうじゃ。
うーん。
ええ仕事を持ってきてくれたで。
えっ?本真のやつ。
フフフ。
私にもちゃんと払ってよ。
それなりの仕事をすれば払っちゃるわい。
借金が減りますように。
かっ。
何でこんな時間に銀行員が来とるんじゃ?
(本真)いやー。
俺がばたついとってつかまらんもんじゃけえこんな時間に来たらしいわ。
うーん。
非常識な銀行員もおるもんじゃのう。
お前こそこんな時間にどうしたんな?喜べや。
本真。
思うたよりも鼠社長が隠しとった不動産金になりそうじゃ。
たたき売りゃ6,000万ぐらいになるかもしれんで。
えっ?いやー。
わしの手形は3,000万じゃ。
残りは鼠社長に返さんと。
アホ。
お前はだまされたんで?迷惑料じゃわい。
いや。
まあわしは3,000万返ってくりゃ御の字じゃけん。
後はお前に任せるわ。
ほんじゃまあたんまりもうけさせてもらうで。
もう金の話はええけんぱーっと飲みに行かんか?おう。
ええのう。
神崎さんも呼んでぇや。
何であんなぼんくら呼ばないかんのじゃ?飲みは人数が多い方が楽しいが。
いらんいらんいらん。
アハハ。
(今日子)お二人は幼なじみじゃったん?
(本真)おう。
がきのころなんか小学校から毎日一緒に帰ってのう。
・「からすなぜなくの」っちゅうてのう。
からすって。
本真。
ええかげんにせえよ。
(本真)もっと面白いこと教えちゃろか?
(一同)聞きたい!聞きたい。
(本真)こいつ高1んとき好きな女と二人きりになった途端耳元で「アイラブユーじゃけん」っちゅうてささやきよってのう。
ハハハ。
「アイラブユーじゃけん」って。
何?それ。
アハハ。
そのまま抱き締めてキスしようとしたら泣きわめかれよってのう。
(一同)嫌ーっ!
(本真)あんただけは嫌っちゅうて逃げられよったんじゃ。
ハハハ。
ギャグでしょ?それ。
ギャグ。
指を指すな。
こら。
本真。
ああ。
どうも。
昔の話ばっかりすな。
こら。
何じゃ?その態度は。
もっとバラすど?おうおうおうおう。
お前かて同じような失敗しちょろうが。
(本真)えっ?
(女性)そうなん?
(本真)あっ。
まあそうじゃったのう。
こいつの場合はそんときの女が今の嫁さんなんじゃがのう。
へえー。
奥さんとは高校からずっと一緒なんですか?ああ。
まあのう。
へえー。
(女性)ロマンチック。
アハハ。
(志保)おかえんなさい。
(本真)ああ。
ただいま。
(志保)今日も遅かったんじゃね。
(本真)すまん。
今日は金子と会うとったんじゃ。
(志保)あら。
金子君と?
(本真)ああ。
(志保)元気にしとるん?元気も元気。
あいつは昔から変わっとらんで。
(本真)ああー。
(志保)それで銀行の件はどうなってるん?銀行は…。
(希)《私どもは本真社長が自社ビルと自宅はご自分で売却されるとおっしゃったので今まで待っていたんですよ?》
(吉良)《そちらで売却できないなら当行の管理物件にさせてもらうしかないですわ》《それだけは勘弁してつかぁさい》《このビルとわしの自宅を安く売ってしもうたら会社には何も残らんがです》
(小林)《その2つはうちの会社の生命線なんですわ》
(吉良)《ですがねぇ当行としましてもこれ以上返済を待つわけにはいきませんのや》何とかなりそうじゃ。
(志保)ホンマ?ああ。
(志保)えかったねぇ。
(本真)ああ。
(志保)あっ。
今日ひとみから連絡があって。
もうすぐ望羽の誕生日やけん何か贈ってねって。
(本真)ああ。
望羽ももう4歳か。
(志保)うん。
こないだまで赤ん坊じゃったのに。
(志保)カワイイ孫のためじゃけえ何か奮発せんとね。
ウフフ。
アハハ。
そうじゃのう。
何かええもん買うてやらんとのう。
看板料あと700万。
ああー。
どうしたら…。
おい。
神崎。
はい。
今日中に巻上金融に行ってこの手形を金に換えてこい。
はっ?何で私が?これは所長の案件だぞ。
所長に非協力的な態度を取らない方がいいと思うけどな。
そんな所長におびえなくてもいいんじゃないの?
(抜道)アホ。
あの人はないうなら無邪気な悪魔じゃ。
はあ?
(夏目)腐るほど金を持っとんのにこの仕事を続けちょるんは苦しむ人間を見るのが好きじゃからじゃとわしは思うとる。
(抜道)わしらに事務所の看板料を支払わせながら遊びの手駒にしとるんじゃ。
(夏目)この辺りであん人に逆らうアホはおらんで。
そ…そんな恐ろしい人なんですか?所長って。
(夏目)うーん。
ねえ?
(抜道)地縛霊並みに理不尽にたたるんや。
神崎。
さっさと巻上金融へ行ってこい。
はい。
分かりました。
フッ。
ありがとうございます。
(巻上)どうじゃ?もうけちょるか?はい。
金子のつてで本真商事っていう会社からもうけさせてもらう予定です。
(巻上)本真商事ってあの中央区のか?知ってるんですか?
(巻上)よう知っちょるで。
あんなとこからどうやってもうけるんじゃ?あそこは払えもせん手形を乱発して。
プッ。
倒産するのも時間の問題じゃ。
倒産は時間の問題?
(巻上)うん。
見て。
本真商事のビルは巻上金融に貸し出されてることになってる。
(巻上)《実はなうちも本真商事に金貸しとってのう》《倒産したときの安全保障に本真の自社ビル月500円で借りられる賃貸契約結んどんのじゃ》知ってた?
(茸本)何であれが倒産したときの安全保障になんの?
(キリコ)例えばお前が賃貸契約を結んどって途中で大家が変わってしもうても契約期間中なら出ていかんで済むんじゃ。
あっ?それが安全保障っすか?倒産して裁判所に差し押さえられて大家が変わってしもうても出ていかんで済むいうことなんで。
はい?
(キリコ)家賃500円で他人が住んどって自分が使いもせん不動産を裁判所に競売にかけられても売れやせんのんじゃ。
(茸本)はい?
(キリコ)チッ。
売り物にしたけりゃ借り主に金払ぁて立ち退いてもらうしかなかろうが。
ああー。
だから要は本真商事のビルを差し押さえて競売にかけようとしてるやつらに嫌がらせができるってことっすね。
(キリコ)巻上金融は本真商事っちゅう会社が倒産するって本気で読んどったようじゃな。
他の債権者にぎゃあぎゃあ言われんように先手を打ったように見せとんじゃ。
おどれらやかましいで!本真のバカたれが。
いったいどうなっとるんじゃ?このビルは二重三重の担保に入って汚れきっとるし。
えっ?巻上みたいなたちの悪い金貸しの絵図にまで乗りよって。
どういうことじゃ?実は銀行に。
ああ?まさか貸し剥がしされとんのか!?そうじゃ。
幾ら借りたんですか?6億じゃ。
そのうち5億がまだ返済できとらん。
そんなに?融資額に対してこのビルの価値が下がって担保割れしとるとでも言われたんか?ああ。
その埋め合わせに今すぐ5,000万ほど前倒しして返済せえっちゅうて。
さもないと今後取引できんと言われたんじゃな?そうじゃ。
じゃから無理して5,000万返済したんじゃが。
それがもとで資金繰りが苦しゅうなってしもうて。
結局銀行に取引停止にされてしもうたんじゃ。
そんな。
ひどい。
この2〜3カ月前からどうしようものうなってしもうたんじゃ。
じゃが何とか…。
もう手遅れじゃ!ハァー。
何でもっと早くわしに相談しなかったんじゃ?すまん。
隠すつもりはなかったんじゃが。
この見えっ張りが。
この会社はのう病気でいうならもう完全に末期症状じゃ。
確実に倒産するで。
じゃが突然倒産したら取引先に大迷惑を掛けてしまう。
できる限りみんなに迷惑を掛けんようにしたいんじゃ。
何を抜かしとるんじゃ?ぼけ。
突然だろうが何だろうが会社を倒産させりゃ周りには迷惑は掛かるんじゃい。
チッ。
ああ。
フゥー。
わしに任せろや。
安楽死させちゃる。
お前ら家族の夜逃げの資金ぐらいつかませちゃるわい。
夜逃げせんといけんのか?当たり前じゃろ。
今すぐじゃ。
いや。
しかしどこ行けばええんじゃ?わしが世話しちゃる。
ハァー。
本真。
わしに会社の実印預けえ。
実印って。
そりゃいくら何でも。
お前が経営者として無能じゃけんこがいなことになったんじゃ。
分かっとんのか?ちょっと。
そこまで言わなくても。
いや。
こいつの言うとおりじゃ。
金子。
お前に全て任せる。
頼んだ。
ほいじゃ本真商事をぶっつぶしてしっかり稼がせてもらうで。
実印取ってくる。
幼なじみがやってる会社まで食い物にするつもり?倒産する会社なんぞいずれ誰かが食い物にするんじゃけえ一緒じゃ。
すまん。
わしにかい性がないばっかりにこんなことになってしもうて。
(志保)私は平気。
あなたについていくけん。
(志保)お世話かけます。
よいしょ。
フゥー。
ハァー。
本真さんかわいそう。
同情しとる場合か?下手打つってのはそういうことなんじゃ。
でも…。
神崎。
早速じゃがお前本真商事の社長になれ。
私が?ああ。
そうじゃ。
本真商事の社長に就任してあの会社の資産全部売っ払え。
ええ金になるで。
ハァー。
ホント金金金金ってあんたは。
お前も金が欲しいんじゃろうが。
ぼけ。
あんたほどじゃありません。
他のやつ使うど?駄目。
私がやる。
じゃあ社長になってすぐに債権者集会開け。
ええな?はい。
(男性)どういうことじゃ!?われ!いきなり倒産しますなんて紙切れ送ってきおって!おお?
(男性)そうじゃ!
(男性)ふざけるな!
(茸本)ねえ?帰っていい?じゃあ今すぐ借金返さんかい?俺薫ちゃんにかたにはめられてない?家畜だから…。
(男性)何こそこそ話しとるんじゃ?
(男性)うちは先々月の納入代金払うてもらぁてないんど!
(男性)早う本真社長出せ!私が本真商事の社長に就任したんです!
(一同)えっ?何やと?
(男性)お前みたいな小娘見たことないわ!
(男性)ふざけんな!本真社長を呼べや!だから!
(茸本)ああー!うるせえ!マジ超うるせえ。
ホントに。
いいか?ここの神崎社長と話ができねえんだったらよさっさと帰らんかい。
こんにゃろ。
(一同)何じゃと?このくそがき。
(小林)すいません!すいません。
はい。
すいません。
(小林)すいません。
すいません。
すいません。
すいません!すいません!
(小林)ああ。
すいません。
(男性)小林専務。
(男性)専務。
これはいったいどうなっとんじゃ?
(小林)こいつが本真商事を乗っ取ったんじゃ!はっ?本真社長を返さんかい!お前が本真社長の身柄をさろうたんは分かっとるんじゃ!えっ!?
(小林)こちらは経営コンサルタントで本真社長の幼なじみの金子さんです。
この危機に駆け付けてくれたんです。
わしが来た以上こいつには勝手なまねはさせませんで。
(男性)ホンマですか?
(男性)何とかしてくれや。
ああ。
任せてつかぁさい。
あいつは会社を乗っ取って計画倒産させてもうけようとしちょるあくどい整理屋なんですわ。
(一同)整理屋?
(茸本)薫ちゃん極悪人だね。
あんたにだけは同情されたくないわ。
(男性)あいつがこの会社の資産を根こそぎ持っていったらわしら債権者はどうなるんじゃ?
(男性)うん。
そんなことになったらうちまで倒産するで。
それを防ぐために金子さんが助っ人に来てくれたんです。
ここにある3,000万で皆さんの債権を買いますわ。
わしが大口債権者になってあいつに対抗しますけん。
(男性)い…幾らで買い取ってくれるんじゃ?倒産整理じゃと普通3%しか回収できません。
(男性)じゃからってそんな低い額じゃ納得せんぞ?いやいやいや。
15%で買わせてつかぁさい。
(一同)えっ?ホンマか?ええ。
(男性)15%!?
(男性)おお。
15%でも納得いかんのは重々承知しとります。
じゃがどうか助けると思うて堪忍してつかぁさい。
本真商事が生き残った暁にはしっかりもうけてもらいますけん。
(男性)ちょっちょっちょっと。
専務。
全額返済できんでホントに申し訳ありません!
(男性)ああ。
わしは。
あのう。
売るけえ土下座なんてしないでくれや。
(小林)ホンマですか?
(男性)考えてみればわしも本真社長には何度も助けられたけん売るわ。
ホントですか?ありがとうございます!
(男性)わしも売るわ。
(小林)ありがとうございます。
(志保)ああ。
(志保)フッ。
本真さんって人望あったんだね。
うん。
優しくていい人みたいだよ。
(キリコ)優しいだけじゃ経営者は務まらんのじゃ。
(茸本)あっ。
だからキリコさんいい経営者なんすね。
はっ?どういう意味じゃ?ぼけ。
いや。
もちろんいい意味っすよ。
でも3,000万も実弾使ってどうやってもうけるんだろ?
(キリコ)そんなぼろ会社乗っ取ってももうからんじゃろ?
(茸本)いやー。
金子さんのことだからもっとえげつないこと考えてんじゃないっすか?
(キリコ)確かに。
金子ならただの計画倒産じゃないかもしれんのう。
うーん。
ああ。
そうか。
分かった。
(志保)金子君から?
(本真)ああ。
2〜3週間はここで辛抱することになりそうや。
(志保)そう。
(本真)手持ちの金が心細いけえ銀行で金下ろしてくるわ。
(志保)うん。
(本真)あっ。
いつもとは別の支店じゃけえ心配いらんで。
(志保)分かった。
(本真)じゃあ行ってくるな。
(志保)気を付けてね。
(本真)うん。
(操作音)
(電子音)
(本真)えっ?
(行員)お客さまの口座からの引き出しを現在停止しております。
えっ?いや。
どうしてですか?
(行員)ご融資の返済が滞っているので当行の債権を保全するためです。
(本真)じゃがこれは会社名義じゃのうてわし個人の普通預金の口座ですで?
(行員)一定期間の返済が滞っているお客さまのご預金と当行の貸付金とを相殺することになっていまして口座凍結はそのための措置です。
(巻上)うちが本真商事と交わした賃貸借契約書を譲ってくれっちゅうことか?金子ちゃん。
ああ。
じゃがのううちも本真商事に融資した1,000万の安全保障代わりじゃけえ。
まっ条件しだいじゃのう。
条件か。
どうせお前は他の債権者を出し抜くために本真商事のビルを何年も前から借りたことにしとるだけじゃろうがい。
何ぼからくり暴いても相場の3割で譲るわけにはいかんのう。
本真が飛ぶのは目に見えとるけんのう。
わしゃ面倒な交渉しに来たわけじゃないわい。
本真に貸した1,000万。
債権ごと賃貸借契約書を買い取るで。
どがぁしてこげな大金出すんじゃ?金子ちゃん。
完全に損するで。
腐れ銀行と渡り合うには多少の小細工が必要なんじゃ。
何じゃ?本真商事は末期症状で助かる道はないって言ってた。
でも本当はまだ生き延びる道があると思ってるんじゃないの?だから巻上金融から債権を買い取ったんじゃないの?いつものやり方と違い過ぎる。
いったい何考えてんの?お前の次の仕事は本真の自宅の占有じゃ。
占有?勘違いするなや。
まだ他にも債権者はおるんじゃぞ。
本当のヤマ場はこっからじゃ。

(ノック)
(本真)はい。

(ノック)
(本真)おう。
誰か確かめずに開けんなや。
(本真)ああ。
すまん。
(志保)あっ。
金子君。
色々と迷惑掛けてごめんね。
いやいや。
志保ちゃんが気にすることはないで。
ちょっと旦那借りるけんな。
いつまで隠れとればええんじゃ?ハァー。
何や?もう我慢できんのか?いや。
わしはええんじゃが。
志保がふびんでのう。
おい。
本真。
(殴る音)
(本真)あっ。
何じゃい!?お前何寝ぼけたこと言うとるんじゃ?嫁の心配したらいけんっちゅうんかい?お前は人の心配するような身分じゃないじゃろうが。
くそ!くっ。
(殴る音)
(本真)うわー!くっ。
くそ。
くそ!くそ!くそくそくそくそ。
立たんかい。
(本真)くそ。
くそ。
くそ!踏ん張れや!守るものがあるんだったらここで踏ん張らんかい!ええか?人間はな何歳になってもやり直しは利くんじゃ。
わらをつかんででもあがかんかい?諦めんなや!ホンマにやり直せるんか?ああ。
お前が腹をくくれば本真商事を生き延びられるようにしちゃるわい。
金子。
(泣き声)何じゃ?その不細工な顔は。
すまん。
お前はホントに変わらんのう。
お前も変わっちょらんわい。
孫に見られたら笑われるど。
ほうじゃのう。
ハァー。
金子。
ありがとう。
後はわしに任しちょけや。
(吉良)あなたが本真商事の大口債権者?よう見てくださいや。
(吉良のせきばらい)わしは本真商事のビルの賃借人になったんですわ。
(吉良)ハァー。
何が狙いですか?いや。
狙いなんてあらしませんで。
ただわしは本真商事さんにあのビルをまた貸ししようと思うとるだけですわ。
(希)つまりそれは本真商事を延命させたいということですか?誰もそがいなことは言うとらんがな。
まあただあのビルを競売にかけることはお勧めしませんでえ。
まああんたらが競売にかけたところでわしからまた貸しで借りた者は3年間あそこに家賃500円で住むことができるけんのう。
故意にわれわれの競売を妨害すると強制執行妨害罪で告訴することになりますで?わしがいつ故意に競売を妨害したんじゃ?
(希)居住者がいて家賃が500円しか入ってこないビルを競売で買う人なんかいるわけないでしょ?はあ?わしゃ借金を肩代わりして賃借権を譲ってもろうてそれを本真商事にまた貸しするだけじゃ。
何の文句があるっちゅうんじゃ?
(吉良)この賃借権は3年で消えるんですで?その間に本真商事の商売がどうにかなると思っとるんですか?ああ。
どうにかしちゃるわい。
あと忠告しちょく。
銀行っちゅう看板に守られちょると金のホンマの怖さが分からんようになるで。
世の中金が全てじゃ!じゃがなぁ金には人の恨みがこもっちょる。
それを忘れんなや。
(一同)こら!この野郎!何が占有管理じゃ?
(豊臣)えっ?えっ?何?占有?あの。
あの。
取り立て屋が集まってきて今にも押し入られそうなんです。
どうしたらいいですか?アハハ。
ああ。
どうも。
(豊臣)ああ。
薫ちゃんが占有してる物件に債権者が押し掛けてきたってことね?金子はここを2週間も占有しろなんて言ってたけど。
2週間もどうやって持たせればいいですか?どうやってって。
他人の家に勝手に入ったら住居侵入罪だってそういうふうに説明…。
あっ。
説明すりゃいいんだよ。
懲役3年の刑なんだから。
そうなんですか!?
(鍵を開ける音)・
(男性)ドア開けろ!ちょっと。
何やってんのよ!?うるさいよ!早く帰りなさい。

(男性)こら!
(茸本)帰れ帰れ。

(男性)われどこの者じゃ!早く!閉めろ!
(男性)ああ!痛たたた!ふざけんなよ!何やってんの!?バカ!もう。
あの。
それを説明したら皆さん納得してくれますかね?さあ。
「さあ」って。
先生!とにかく占有を維持したいんだったら絶対中に入れないこと。
万が一追い出されでもしたら占有の権利も消滅しちゃうんだからね。
あの。
中に入られたらそのときはどうすればいいんですか?
(豊臣)うーん。
110番。
ハハハ。
助け求める相手間違えた!もう。
じゃあね。
ああああああ。
相談料は深夜割り増しで請求しときますんで。
じゃっ。
はあ!?あっ。
ああー。
ああー。
ううっ。
お前らのせいだ。
もう。
(吉良)あっ。
あのう。
常務。
今月はノルマが達成できますので本真商事はいったん置いときませんか?
(恒吉)ノルマ達成は大事じゃのう。
じゃがそれよりも銀行のメンツの方が大事じゃと思わんか?銀行の本性はのう立派な金貸しなんじゃ。
金を扱うプロが素人になめられたら終わりじゃろうが!す…すいません!
(恒吉)何とかなりませんじゃろか?えっ?相手の名前ですか?えー。
小清水経営コンサルタントの金子っちゅう人間ですわ。
ホントですか?そりゃありがたい。
頼んますわ。
先生。
(轟)破綻銀行の常務からトラブルを解決してほしいっちゅうお願いをされましてのう。
実はその相手というのが。
相手がどうしましたかな?轟先生。
相手はお宅の事務所の金子っちゅう男らしいんですわ。
ほう。
ホホッ。
金子君が。
(轟)何とかなりませんでしょうか?小清水さん。
破綻銀行とは長い付き合いになりますんでのう。
そりゃ条件しだいですなぁ。
(女性)金子さんという方からお電話です。
はい。
(本真)あっ。
もしもし?どうしたんじゃ?金子。

(吉良)本真社長。
隠れても無駄ですよ。
あっ!?あんた銀行の。
ど…どうしてここが分かったんじゃ?・
(吉良)忠告です。
社長がやっていることは違法行為です。
(本真)えっ?・
(吉良)あした当行にお越しください。
もしいらっしゃらなかったら後はないと思ってください。
では。
(本真)あっ。
あっ。
もしもし?銀行から?何かあったん?いや。
何でもないで。
どうじゃった?
(吉良)ビビっちょりました。
(恒吉)能なしが無駄にあがきよるからどつぼにはまるんじゃ。
ハハハ!
(茸本)もう疲れた。
駄目。
薫ちゃん。
帰ろう。
駄目。
今度絶対開けんじゃないよ?・
(ノック)あっ。

(ノック)うん。
ううん。
うん。
もう。
また来たよ。

(ノック)うん?・わしじゃ!・金子じゃ!開けんかい!お前ら占有もまともにできんのんかい?こんなのが毎日続いたら2週間なんて無理。
さすがの俺も無理っす。
使えんやつらじゃのう。
金はたんまり弾んじゃるけんやれや。
はい!やります!チッ。
そっちはどうだったの?わしはやるだけのことはやったわい。
後は銀行がどう出るかじゃ。
相手は最強の金貸し銀行じゃけんのう。

(バーテンダー)いらっしゃいませ。
お久しぶりですね。
本真社長。
最近はお忙しかったんですか?ちょっとばたばたしててね。
(バーテンダー)ああ。
早速ご用意させていただきます。
銀行はそう簡単に勝てる相手やない。
金の貸し借りの仕組みもいうてみれば身内が作ったルールじゃけん有利に使えるしのう。
でも銀行だって破綻とかするじゃない?ほうじゃ。
どがいに守られちょろうが隙はあるっちゅうことじゃ。
そこを狙う。
・「からすなぜなくのからすはやまに」銀行の強みは国や法律にがっちり守られてるということじゃ。
じゃがなぁ法律には必ず抜け穴がある。
それに銀行員じゃて人間じゃ。
人には必ず弱みがあるけんのう。
そこを見つけるプロですもんね。
金子さんたちは。
しっかり占有しとけよ。
本真さんに会社を立て直す時間をつくってあげるのが目的だったんだ?ああ?お金のためじゃなかったんだ?フッ。
わしらのような裏の世界の人間でも意地はあるけんのう。
金子さん!超カッコイイっす。
フッ。
ヘヘッ。
おう。
小林専務。
どがいしたんじゃ?こんな時間に。
ほうか。
分かった。
どうしたの?本真がビルから飛び降りよった。
えっ?専務。
(小林)あっ。
こがいなことになってしもうて。
(小林)ああ。
お前は!お前が社長を追い詰めたからこがいなことに…。
専務。
こいつは一応わしらの仲間ですわ。
(小林)えっ?ええ。
取引先をだますために乗っ取り屋を演じてたんです。
だますなら身内からっちゅうことで専務には言わなかったんじゃ。
こりゃ本真も知っとりましたけん。
そういうことでしたんか。
どうもすまなんだですな。
いえ。
あの。
嫁さんは?それがさっきから姿が見当たらんのですわ。
あっ?まさか後追って。
あっ。
あっ!あっ!そこから飛び降りたんかい?あいつは。
(志保)そうみたい。
あの人はホンマにバカじゃわ。
警察は遺書もないし発作的にやったって。
でも生命保険証がテーブルの上に置いてあったんよ。
何でじゃ?死ぬ気で生きる覚悟したんじゃなかったんかい!?あの人はごまかしとったけど。
旅館に銀行の人から電話があって。
そのときから様子がおかしかったん。
何で銀行が本真の居場所知っとるんじゃい?本真さんそれがきっかけで?銀行が何を言ったかだいたい想像がつくわい。
言うたじゃろ?銀行はそう簡単に勝てる相手じゃないって。
せっかく金子君が助けてくれようとしとったのに。
迷惑を掛けてホントにごめんなさい。
わしのことはええって。
これからどうすんの?ハァー。
私あの人の遺志を継いで本真商事を再建します。
金子君。
力を貸してください。
お願いします。
売られたケンカは買っちゃるわい。
ケンカ上等じゃ。
(抜道)『極悪がんぼ』はドラマです。
法律に触れることがたくさん出てきましたが本当にやったら捕まります。
もちろん被害にも遭わないように皆さんお気を付けください。
2014/05/26(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
極悪がんぼ #07[字]【銀行にハメられた親友を救え!】

親友を救え!冷酷非道な銀行にハメられた友の会社は倒産寸前!カネしか信じない男・金子が友のために走る!最強の金貸し「銀行」相手に、裏で学んだ術を今こそ見せつけろ!

詳細情報
番組内容
 神崎薫(尾野真千子)、金子千秋(三浦友和)、夏目大作(竹内力)は、不渡り手形を出して逃亡中だった鼠商事社長の鼠(半海一晃)を捕まえ、鼠に3000万円を貸していた本真商事社長の本真(平田満)に引き渡す。金子は、旧友の本真の頼みということもあり、捜索を引き受けていた。一件落着した薫と金子はスナック「まやかし」にやってくる。すると、代金を支払っていた女(小泉今日子)が、去り際に薫と金子に会釈をした。
番組内容2
それを見た茸本和磨(三浦翔平)は、女が誰かに似ていることが気にかかる。真矢樫キリコ(仲里依紗)は、女は東京の人間のようだと言うが…。
 そんな夜、本真の誘いで薫は金子とともに高級クラブで飲むことになった。本真は上機嫌で、金子の高校時代の恋愛の失敗談を薫やホステスらに暴露。一方の金子も、同級生でその後、本真の妻となる志保(朝加真由美)とのことを暴露した。
 別の日、冬月啓(椎名桔平)の使いで
番組内容3
巻上金融に行った薫は、そこで社長の巻上(宇梶剛士)から本真商事が払えもしない手形を乱発しており倒産の危機にあるという情報を入手。薫から報告を受けた金子が本真に会いに行くと本真は銀行から融資を受けた金の返済を迫られる「貸し剥がし」をされていると明かした。すでに5000万円を返済したが、さらに5億円の借金があるという。金子は、資金繰りができなくなっていると嘆く本真の胸ぐらをつかむ。それを見た薫は…。
出演者
神崎薫: 尾野真千子 

冬月啓: 椎名桔平 

茸本和磨: 三浦翔平 

真矢樫キリコ: 仲里依紗 

夏目大作: 竹内力 

抜道琢己: 板尾創路
  ・  
小清水元: 小林薫
  ・  
豊臣嫌太郎: 宮藤官九郎 
伊集院保: オダギリ ジョー
  ・  
金子千秋: 三浦友和 

ほか
スタッフ
【原作】
「極悪がんぼ」(講談社「イブニングKC」所載) 
田島隆 
東風孝広 

【プロデュース】
後藤博幸 
草ヶ谷大輔 

【演出】
河毛俊作 
林徹 
石井祐介 

【脚本】
いずみ吉紘 
池上純哉 

【主題歌】
「喧嘩上等」氣志團(影別苦須 虎津苦須) 

【制作】
フジテレビドラマ制作部

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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