生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは。
きょうは暮らしを便利にする新しい技術について担当は片岡利文解説委員です。
片岡さんまず、空から電気が降ってくるこれはどんなお話なんでしょうか。
片岡⇒雷の話をしようというわけではありません。
どういう技術かまず手品を使ってご覧いただきましょう。
手品ですか。
こちらの小さなケース、中にLEDランプが入っています。
電線は付いていますが電池は入っていません。
このケースに空から電気を降らせることでランプをつけてみせます。
いいですか手品ですよ。
いきますよ。
ついて消えて。
ついて消えて。
どうやっているんですか?手品なので当然、種も仕掛けもあるんです。
この場合は空から降らしているのではなくて実は下からなんです。
何でしょう、電池と電線ですか。
電池から、流れる電気で電線の周りに磁場が発生するんです。
目には見えませんけれど、この磁場にケースを近づけると電気をつけることができるんです。
電気を磁場にかえて、電気を発生しているんです。
このワイヤレス給電という技術が今、注目を集めているんです。
私たちの暮らしの身近なところにあるんですか。
例えばコードレス電話とか電気かみそりですね。
ああいうものも使われています。
電気がなくて充電できるのはそういうことですか。
何で充電できるのかと思ったことはありませんか。
電動歯ブラシなんかもそうですか。
水にぬれて困るものによく使われています。
今にわかに普及したものにはワイヤレス給電の技術が使われています。
岩渕さんのお財布にもある思います。
おかげで買い物も電車もちょっと便利なりました。
ICカードですか。
お財布に入れたままでも通ることができるシステムです。
大都市で普及していますね。
これを開発したソニーという会社から、特別なICカードを借りてきました。
初めて見ました。
周りにアンテナがあります。
シルバーが電線なんですね。
情報を記憶する半導体がついています。
これを、改札機にかざすと改札機などのタッチセンサーから弱い磁場が流れていてそのアンテナに電気が流れるその半導体の中の情報を読み取ってわずか0.1秒で取っていけるということなんです。
そういうシステムです。
何気なく使っているものの中にもワイヤレス給電の技術が使われているんですね。
実はどんどんもっと広がっている様子を見せています。
アメリカの調査会社の予測によると世界市場の規模は、去年に比べて4年後の2018年には40倍近くに膨らむといわれています。
なぜ今はワイヤレス給電なのか3つのポイントをまとめてみました。
1つ目は生活のモバイル化です。
モバイル化というとスマートフォンとかタブレット端末ですね。
持ってきました。
テレビの前の皆さんもこの中に情報をたくさん詰め込んでお出かけになる方もたくさんいらっしゃると思うんですけれど、問題は、電源、充電です。
持っていたのに充電し忘れていて使えなくなったことはしょっちゅうあります。
こんなときにこんな机があったらどうですか。
ただの机に見えますね。
ところがよく見てください。
スイッチを押すと電気がつきましたね。
実はこのテーブルの上にタブレット型端末やスマートフォンを置くと勝手に充電してくれるんです。
しかも同時に複数の携帯機器を充電することができます。
すばらしいしかも、置きながら使うことができるんです。
これはいいですね。
こういう形で生活のモバイル化が進む中でいつでも充電できる社会システムを作ろうと、メーカーが動いているんです。
これが1つです。
2つ目は、こちらです。
電気自動車の普及です。
電気自動車といいますと開発の1つの課題になっているのが電池なんです。
たくさんの電気を素早く充電できる、しかも小さくて軽くてコストが安いという夢のような電池を今、メーカーは一生懸命、開発しているんです。
その一方でそんなすごい電池がなくても、ワイヤレス給電の技術を使えば電気自動車を走らせることができるのではないか、という研究者たちがいるんです。
こちらをご覧ください。
これは京都大学の研究チームなんですが実は道路の下から、電気を飛ばして電気自動車を走らせられないかという研究なんです。
これは磁場ではなくてマイクロ波という電波を使ってここでマイクロ波をキャッチして車を走らせるんです。
これを今、自動車メーカーと開発しています。
磁場とか電波とか電磁波人体への影響はどうなんでしょうか。
そろそろその質問がくると思っていました。
僕も取材をしていて気になったんです。
国は電波など人体に悪い影響を及ぼさないための安全基準を設けているんです。
これからどんどん市場に出てくるワイヤレス給電の技術が安全基準に適合しているかどうかそれを測定するための方法を今検討しているところなんです。
まだまだはっきりしないところが多いというところなんですね。
これからの技術なんです。
これからの技術ということは新しい技術を開発しながらマイナスの面を克服していかなくてはいけないんです。
そういうものなんですよね。
これから本格的に、この技術が広がろうとしているんですよね。
これからという点で、まさに近未来のビッグプロジェクト。
これが3つ目のポイントです。
エネルギー問題の解決に、このワイヤレス給電の技術を使えないかということなんです。
まさに、これこそ空から電気が降ってくる。
それなんです。
こちらをご覧ください。
宇宙から電気を降らすんですか?宇宙太陽光発電といいまして太陽光パネルを備えた人工衛星を宇宙に飛ばしてそして太陽の光で電気を作ります。
その電気をレーザー光線や電波で地球にワイヤレスで送るんです。
地上ではそれを受け取る大きい施設がありましてそこで電気に戻して私たちの暮らしの中で使っていく。
研究者によりますと原発1基分ぐらいの発電ができる見込みだということなんです。
宇宙だと太陽がずっと出ていますから24時間発電できるということですよね。
岩渕さんも僕もテレビの前の皆さんも安全性を確保しながら、技術を開発していくかオリンピックは10年後ですけれども実用化を目指して2030年を目指してJAXA宇宙開発研究機構などが研究を進めています。
きょうは小さいものから大きいものまではワイヤレス給電の可能性を見てきました。
日本はどうなんですか。
これ実はいろんな方式があるんです。
ワイヤレス給電にはいろいろな方式があります。
村田製作所が開発した独自方式のワイヤレス給電。
非常にシンプルで電動効率がいいということでこの技術を世界に広げて新しい産業を作ろうということで去年企業連合チームが結成されたんです。
現在31社、大手事務機器メーカーのコクヨとかソフトバンクなんかも実は入ってこれを産業化しようというふうに動いているんです。
このうちチームに入っている企業だけではなくて先ほどご紹介したICカードを開発したソニーなどたくさんの企業があります。
2014/05/27(火) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「空から電気が降ってくる!?」[字]
NHK解説委員…片岡利文,【司会】岩渕梢
詳細情報
出演者
【出演】NHK解説委員…片岡利文,【司会】岩渕梢
ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:12158(0x2F7E)