新・科捜研の女1 2014.05.27

(榊マリコ)ご苦労さまです。
(寺原智則)ご苦労さまです。
今朝ここで地盤調査していて見つかった男性の死体です。
身元がわかるものは一切所持していませんでした。
首に索条痕があるわね。
首を絞める凶器を外そうとしてもがいた傷も。
(乾健児)ってことは首を絞められた?頚部圧迫の窒息死ね。
でもどこで殺害されたんだろう。
(杉内亮)それを特定してほしいんですけど。
ちょっと陰になるからどいて。
なんだかふやけてる感じがするのよ。
顔とか手とか…。
確かに。
乾君。
ピンセットとルーペ。
はい。
(寺原)プラスチックですかね?そういうものじゃないわね。
(土門薫)出ましたか死亡推定時刻。
ちょっと静かに入って。
こっちはあんたの仕事と違って1分1秒を争うんだ!硬直の解け具合と直腸内温度から見て死後60時間から64時間ちゅうとこかな。
ってことは死亡推定時刻は19日の夜8時から12時。
あれホトケさんが着てたんか?ああ。
おーおー随分ええスーツ着とるな。
金持ちか?へえまだ身元わからないんだ。
1分1秒を争うのに。
(マリコ)先生。
手とか顔とかどうしてふやけたかわかります?夜露ちゃうかな。
ホトケさん外に捨てられとったんやろ?でも土に埋まってたのに…。
そういや前の晩雨だったな。
それでか。
そうかなぁ…。
ちょっと。
うん?先生。
ここの皮膚私にください。
あぁ…後で切って科捜研に送るわ。
死体の皮膚集めるのが趣味なのか?ここに何かついてるの見えない?青い…何だこれは?鑑定してみたほうがいいでしょ?うん…。
榊さん。
死体に付いてた黒い破片鑑識から預かってきました。
あぁ…これの鑑定もあったわね。
これ貝殻だったんですか?間違いないわ。
(日野和正)でもなんで被害者の背広に貝殻が?
(乾)殺される前に海に行ったとか?
(小向光子)ていうか海で殺されたんでしょう?
(宮前守)だから死体がふやけたんだ。
(寺原)ペンシェル…これがこの貝殻の正体ですか?とても珍しい貝よ。
食べたことないなぁ。
食用じゃないから。
だからやっぱりその貝がある海へ行ったのよ。
この貝日本にはないのよ。
ポリネシアからインド洋にかけて生息…。
被害者にこういう国への渡航歴があるってことですか?輸入されたペンシェルを持ってただけかもしれないわ。
日本に輸入されてるんですか?さっき食べられないって。
ペンシェルはねボタンにも使われるらしいの。
あー!貝ボタン?珍しいけどね。
じゃあこれは貝ボタンかもしれないんだ。
早速この貝ボタンの流通先調べてみます。
(杉内)結構あるなぁ。
でも京都には12件だけです。
よし!まず京都市内を中心に探すぞ。
(杉内・寺原)はい。
さあ…心当たりないですね。
ありがとうございます。
この人見覚えありませんか?見たことないですね。
そうですか。
ありがとうございました。
(石津隆)オ…オーナーです。
間違いありません…。
オーナー?はい。
貫井洋二郎さんです。
あなたは?石津と申します。
こちらでテーラーを。
最後に貫井さんの姿を見たのはいつですか?1週間以上前です。
1週間以上前!?オーナーはたまにしかこの店に来ませんので。
では彼がいなくなったことに気がついたのは?確か…。
3日前…20日の夜です。
奥様から電話があってオーナーが帰らないんだけど知らないかって。
20日だと死亡推定時刻の翌日ですよ。
うん。
あの…死亡推定時刻というのは?あぁ貫井さんが亡くなったのが19日の夜なんですよ。
えっ…!?そうだったんですか。
貫井さんの住所教えていただけます?ちょっとお待ちください。
あと顧客リストのようなものがあればお借りしたいんですけど。
あっ…はい。
ありがとうございます。
石津さんとおっしゃいましたね。
はい。
19日の夜はあなたどうされてました?私ですか?えーと19日の夜は…。
ああ一人で飲んでましたね。
自宅近くでずーっと。
それ証明できますか?私疑われてるんでしょうか。
いいえ。
手続き的な質問です。
お店の人が覚えてると思いますが…。
そうですか。
榊さん!これ監察医の先生から。
ねぇなんで最近あんたばっか来んのよ?はい?なんで杉内君は来ないの?そんなこと言われても…。
でこれ何?被害者の首…。
いやああぁ!!…の皮ですけど。
ちょっと大切に扱って。
ほら。
ここに何か青い色が見えるでしょ?あぁ言われてみれば。
見えるか?見えますよ。
ここに青いの。
見えるかぁ?あっ老眼じゃないですか?えっ!?老眼。
所長。
見えます?なんか青いの。
あぁ…インクかなこれは。
ほらあ!老眼の所長ですら見えるのに。
老眼の私…老眼じゃないよ私は!じゃ所長。
その良い目で塗料の鑑定お願いします。
はい。
石ちゃんね覚えてますよ常連さんやから。
では19日の夜も?19…ああ!あの夜は特によう覚えてますわ!あんな飲み方する石ちゃん見たん初めてやったから。
随分飲まれたんですか?なんか嫌なことがあったらしいてね。
何です嫌なことって。
さあね。
もうほっといたんよ手に負えへんかったから。
彼はその夜何時から何時までここにいました?夜8時ごろ来てからずっと朝までかな。
えっ…ずっと朝まで!?そう。
閉店時間過ぎて明るうなるまでおってくれたよ。
その間一度もここ出ませんでした?出ていけ言うても出ていかへんかったがな。
テーラーのアリバイは完璧か…。
(貫井しげ子)主人に間違いありません…。
奥さんご主人の捜索願出してませんよね?ええ。
なぜですか?夫が2〜3日家に帰らないことはよくあるんです。
ご主人がいないことに気がついたのは20日だそうですが?ええ。
夜になっても帰らないので石津さんに電話を。
では前の日19日の夜あなたはどうされてました?奥さん?すいません思い出せなくて…。
遺体の首に付いていた青い色なんだけど主にメチレンブルーと松の煤を成分にしたインクだった。
それはどういうインクなんですか?
(宮前)青インクと墨の混合インキだね。
でもなんでそんなインクが被害者の首に?ああ。
索条痕に残されていたってことはきっと…。
あっ!絞殺による圧力で付着したもの。
その可能性はあるわね。
じゃこのインクが使われている紐状の物が凶器?そんな物ある?そうね…。
こんなんに関わっている暇あるか忙しいんだよこっちは!なによ。
何か手がかりになるかと思ってこっちは…。
青いインクが使われている紐状の凶器ってなんだ?それは…。
それでもプロですか。
絶対に凶器特定してやる。
できたら褒美にアメちゃんでもあげるわ。
いりません。
だいたいそっちはどうなのよ偉そうに。
被疑者の目星でもついたの?そうだなぁ。
あのテーラーをもう少し探ってみようと思う。
えっ…?だって彼にはアリバイがあるんでしょ?テーラーにはアリバイがあって奥さんにはない。
なのになんでテーラーのほうを調べるのよ?あのペンシェルの貝ボタンの欠片だが…あの店で被害者に付着したとしか思えない。
でも他にもあのボタンを扱ってる店はあるじゃない。
テーラー貫井以外にガイシャと接点のある店はない。
被害者がその店で殺されたと思ってるの?可能性はあるだろう?とりあえず店の客から当たってみようと思う。
まずこの人を。
はあ?・佐久間部長!部長は19日の夜何をなさってましたか?
(佐久間誠)なんだいきなり。
ここに名前のある人にはいちおうお伺いしてるんです。
俺にアリバイを聞いてるのか?ヘヘ…なあに手続き的な質問です。
ところでここのテーラーってどんな方ですか?石津さんか。
まあいい腕を持った職人だよ。
聞く人聞く人そうおっしゃいますね。
彼が作った背広を見ればわかる。
はぁ…。
刑事部長ともなるとさすがにええもん着てますなぁ。
これ全部石津さんが作った背広ですか?ああ。
これ一番最初に作ったやつだよ。
これは気に入っててね。
サキソニーっていうドイツの生地を勧められてね。
それで作ってもらったんだ。
もう10年以上前になるかな。
10年ですか。
見えませんねぇ。
仕立てがいいんだよ。
多少手入れが悪くても何度クリーニングに出しても型くずれしない。
腕がいいんですね。
うん。
ただこれは俺の手入れが悪いのかもしれんがこの間作ってもらったこれはちょっとな…。
いいスーツじゃないですか。
2度ほどクリーニングに出しただけで裏地の糸がほつれた。
これ石津さんが最近作ったものですか?うん…。
前はこんなことなかったんだけどなぁ。
石津さんを疑ってるのか?被疑者の関係者に捜査状況は漏らさない。
徹底してるな。
ご協力ありがとうございました。
石津さんは人を殺すような人じゃない。
と俺は信じてる。
そうですか。
もしそれが違うと言うんなら。
有無を言わさぬ証拠をまず俺んとこに持ってこい。
承知しました!
(杉内)あ土門さん。
すごいことがわかりました。
こいつが被害者の奥さんの身辺調べてて。
なんか出たのか?被害者かなりの高額の保険に入ってました。
受取人は奥さんか?ええ。
ただ奥さんは自分の夫がそんな保険に入ってたなんて知らないって言ってましたけどね。
(杉内)嘘にきまってんだろ!捜査会議で俺これ報告しますから。
捜査会議で奥さんのアリバイが出なきゃその線で捜査が進むかもしれんな。
言っときますけど俺の手柄ですからね。
そうなりゃええけどな…。
どういうことですか?墨を混ぜた青インクって結構珍しいと思うんだけど?でもないよ。
墨を混ぜたインクは契約書や借用書を印刷する時によく使われるから。
墨は年月が経っても変化が少ないからね。
(光子)洋服なんかに付いちゃうと大変よねとれなくて。
契約書や借用書か…。
それじゃ人の首は絞められませんね。
まある意味人の首を絞めるけどね。
あっうまいなぁ所長…。
ハハ…ありがとう。
他にもね色落ちしたら困る物にはよく墨が使われる。
例えば?竹でできたものさしとかあったでしょ?あった!学校の授業で使った!あとさ猫背の子に先生が背中にこうやって…。
いえ僕は。
あ〜あ歳がバレちゃった。
あ〜バレてます。
聞いた話だから。
そっか。
あのインクも墨だったんだ。
確かに。
定規の目盛りが色落ちしたら困りますもんね。
じゃあ定規のような物には墨が使われてるの?古い物はね。
今はインクの質が良くなってるから。
定規…。
…ビックリしたぁ。
被害者って洋服店のオーナーよね?うん。
確かオーダーメイドの洋服屋だって。
もしかして…。
もしかして?私ちょっと行ってきます。
(宮前)どこへ?その洋服店。
(光子)何しに?調べたいことがあるの。
どうぞご勝手に。
土門さんなんで捜査会議出なかったんですか?ちょっとお勉強しててね。
どうやらハズレだったようだな。
被害者の奥さんアリバイあったんですよ。
捜査会議で他の刑事から報告がありました。
どうせ男だろ。
そうなんですよ!旦那が殺された19日から20日の夜までずっと男と一緒だったんです。
なんでわかったんです?自分の夫がいついなくなったのかもはっきりわからない。
わかった後も捜索願を出そうともしない。
そんな奥さんのしてそうなことなんぞすぐわかる。
あれっどこ行くんですか?テーラー貫井。
まさかあの石津ってテーラー疑ってんですか?でもその人アリバイがありますよ。
背広を作りに行くだけだ。
・マリコさん!
(土門美貴)ちょっ…ちょっといいですか。
土門さんが?お金を貸してほしいって。
お金っていくら?20万ぐらい。
そんなに何に使うんだろ。
背広を作るんだって。
背広?今までは安物のバーゲンか支給されたスーツばっかりだったのにオーダーメイドなんて…。
…ああ。
「ああ」ってやっぱり何か知ってるんですか?いや。
相手はやっぱりマリコさん!?相手?私すぐにわかりました!兄に好きな人ができたんだなって。
じゃなかったら突然オーダーメイドなんて…。
あのねえ美貴さん…。
いいんです!私は嬉しいんです。
嬉しい?だって兄は離婚してからずーっと独りだったし…。
だからね美貴さん…。
私は2人のこと応援しますから!は?急いでるところすいませんでした。
(ため息)では型はブリティッシュ・トラッドで。
ええ。
シングルの三つボタンで。
はい。
襟の形なんですが…。
ノッチでお願いします。
はい。
バックの切り込みはどうします?バックはサイド・ベンツで。
はい。
とてもいい組み合わせですね。
胸のポケットは箱ポケにしてください。
はい。
刑事さんお詳しいですね。
これでも京都一のファッショナブルデカなんで。
ハハハハ…。
何か?いえ…。
あそれで肝心の生地なんですがこのデザインですとこれとかこれとか…。
ドイツのサキソニーってありますか?サキソニーですか?サキソニーでお願いします。
確かにこのデザインにはよく合う生地ですがこれからの季節ですと少し暑いんじゃないかと。
いえサキソニーで。
…わかりました。
では早速採寸してみましょう。

(扉の開く音)ごめんくださーい。
あの…。
あっ!あ…。
あ…。
お前何しに来た!お知り合いですか?えまあ…。
ええ。
あの…主人が背広作るって聞きましたもので。
あぁ奥様ですか。
いいですね。
最近は少なくなりましたが昔はよくいらしたんですよ。
奥様と一緒に背広を作りにいらっしゃる方が。
これからご主人の採寸を致しますのでどうぞそちらでご覧になってください。
ほんとにバカな嫁でしてね。
来るんだったら来るって言えばいいのに。
勝手なんだよ!あの巻き尺が?目盛りが青いインクだった。
確かにテーラーなら相手に怪しまれずにあれを巻き付けることはできると思うが。
だから索条痕にあの青いインクが残ったのよ。
まぁでもあの人にも確かなアリバイがあるのよね。
それなんだが…。
ずっと考えていたんだがそのアリバイは解剖結果で出た死亡推定時刻からきてるんだよな。
そうだけど。
それ正しいのか?あの死体は腐敗前だったから直腸内の温度や死後硬直の解け具合などで割り出したはずよ。
それって間違ったり狂ったりすることはないのか?何かわかったか?科学のプロも当てにならんな。
もしかして…。
もしかしてなんだ?貫井さんの死体顔とか手とか服から露出してるところだけふやけてるでしょ?それは前の晩が雨だったからじゃないのか。
それが雨のせいじゃなくて何か特異な環境にあったためにふやけたんだとしたら…。
例えば?高温多湿な場所に長い間放置されてたとか。
高温多湿?もしそんなところで死んだとしたら死後硬直が早く解けて死亡推定時刻は実際より何時間も前になるわ。
えっ?つまり貫井さんが殺されたのは19日ではなくて20日の可能性が出てくるの。
そうなると…テーラーのアリバイは崩れるな。
奥様。
どうぞお座りになっていてください。
いえ私は。
ほっといてやってください。
落ち着きのない女なんですよ。
いいですよねぇ。
ご夫婦で仕立屋に通うなんて。
私はずっと独り身なもんでうらやましいですよ。
ほう…ずっと独身だったんですか。
ええ恥ずかしながら。
(土門)この仕事一筋だったんですね。
殺害された貫井さんとはいつ頃お知り合いに?40年前です。
40年…長いですね。
まだ下職だった私に目を付けてくれまして。
私の作る背広を初めて認めてくれた人でした。
オーダーメイドとはお客様と一緒に作ること。
は?オーナーが私に教えてくれた言葉です。
信頼できる関係だったんですね?・マリコ!マリコ?ちょっと待ってよ!何をなさってるんです?珍しい貝ボタンだなと思ってそれで…。
あなたも警察の方だったんですね。
でその貝ボタンが何か?これはこの貝ボタンの欠片です。
…はあ?被害者の背広に付着していました。
ここで殺された時に付いたんじゃないですかね?そんな貝ボタンどこにだってありますよ刑事さん。
それにオーナーが殺された時間私には…。
ええ。
あなたにはアリバイがある。
仮縫い合わせはこれで結構です。
どうぞお帰りください。

(土門)わかった!?ほんまに死亡推定時刻がずれた理由がわかったんやろな?これでも私は科学のプロよ。
今度は信じてもええんやろな?あのお店の電気と水道の使用量を調べて。
はあっ?20日の日のね。
(ため息)参ったな…。
有無を言わさぬ証拠になってるでしょうか?おかげでまたうちの検挙率が上がるよ。
そうですか。
だが今回ばかりは少し後悔してる。
は?お前のようなデカを呼び寄せたことをな。
オーライオーライ。
はいストップ!はぁ〜なかなかええ感じですわ。
しかし参りましたよ。
はい?背広を作る時雑誌の切り抜きなんかを持ってくる方はよくいらっしゃるんですけどね。
こんなものを持ってきた人は初めてですか?
(マリコ)こちら鑑定させていただきます。
それは困ります!鑑定されると困るんですか?それは40年間ずっと使い続けた道具なんです。
絶対に壊したりはしません。
そういう道具は自分の誇りなんです。
あなたの誇り調べられたら困りますか?あぁ…色合いは似てるね。
早速鑑定しましょう。
よし。

(マリコ)こちらは殺害された貫井さんの索条痕に付いていたインクの鑑定書。
こちらはこの巻き尺に使われていたインクの鑑定書です。
2つの青インクはともに墨が混じっていました。
そして2つのインク指紋は完全に一致しました。
インク指紋?インクにはそれぞれ特有の割合で不純物が含まれているんです。
しかもその含有量は同じメーカーの同じ色のインクでも異なるのでインク指紋と呼ばれます。
その不純物の割合が一致したということは…。
貫井さんはこの巻き尺で絞め殺されたということです。
しかし私にはアリバイがあって…。
それは崩れました。
(マリコ)このお店の電気と水道の使用量を時間単位で出したデータです。
20日の昼12時から夜9時までの9時間。
まったく同じ割合で使用されています。
電気と水道の使い方としてはかなり珍しいですね。
私が調べたところ9時間もの間もしもこの部屋で…。
このスイッチが入ったままだったら…。
計算が合うんですよ。
このアイロン水道につながれてますよね。
つまりスイッチを切るまでスチームは出続ける。
そしてこのドアを閉め切ると…。
この部屋は高温のスチームで満たされることになりますね。
そんな部屋の中にもしも貫井さんの死体があったら…。
サウナの中に放置してるようなものです。
死亡推定時刻は完全に狂いますわ。
つまり本当の死亡時刻は19日の夜じゃなく20日の昼だった。
そしてその時貫井さんはここにいた。
鑑識を入れて調べればすぐにわかることですよ。
なぜこんな小細工をしたんですか?警察の目をごまかすためですか?そこまでしてあなたは…。
違う!オーナーを殺してしまった後…。
・石ちゃん!石ちゃん!あっやっぱりまだおった。
何をしてんのや。
寄合いの投票もう始まってるんやで!あー…もうそんな時間。
はようはよう!ちょっ…ちょっと待って。
先行っててくれ。
後から行く。
あかんて!スーパー誘致の反対派はあと石ちゃんしかおらんのやから。
はよう!急がんと投票終わってしまう。
(石津)寄合いは遅くまでかかりやっとここに戻れたのが夜9時頃だったんです。
その時やっとアイロンのスイッチを切り忘れていたことに気づいて…。
ではなぜ貫井さんを殺害しなければならなかったんですか。
あなたが40年も信頼しつづけた彼を。
だからです。
だから?40年前私をこの店に引き抜いてくれたのはオーナーです。
だからこそ40年間私はこの道一筋で彼に尽くしてきたつもりです。
それなのに…裏切られた。
クビにされたんですね。
突然でした。
ある日突然もうテーラーはやめろと…。
それで最後に背広を作ってみろって言われて。
(石津)私はオーナーにもう一度認めてもらうため懸命にその背広を仕立てました。
(貫井洋二郎)石津。
はい。
やはりこれを最後の背広にしなさい。
聞きなさい石津。
本当はわかってるんだろ自分でも。
どうしても…だめですか。
もう一度全部の寸法をとり直させてください。
何度測り直しても同じだよ。
お願いします…。
うっ!?テーラーとしての仕事が私にはすべてなんだ。
それがなくなったら私には何もない…!石津さん。
あなたに見ていただきたいものがあります。
どうぞ。
石津さんよく見てください。
これは私が作った…。
ええ。
あなたが10年前に作った背広です。
土門刑事が着ている背広と同じ生地同じデザインです。
持ち主に聞いて同じように作ってもらいましたから。
褒めてましたよその持ち主。
10年経っても何度クリーニングに出してもしっかりしてるって。
それが40年前被害者が認めたあなたの腕なんですね。
あなたが作ってくれた俺の背広もこの背広と同じように10年間型くずれせずにもちそうですか?あなたならどちらの仕立てがいいかわかりますよね?例え視力が弱っていても。
あなたの目が気になって調べました。
あなたは緑内障で眼科を受診したが手術が効きにくいタイプだった。
だから貫井さんはあなたに最後の背広を作らせ断腸の思いであなたを切ったんです。
今のあなたを見るに忍びなかったから…。
40年間信頼してきたあなただから。
なぜ処分しなかったんですかこの巻き尺を。
殺人の証拠をなぜずっと…。
捨てられませんよ。
そいつはまだ私が下職の頃から40年間一緒に頑張ってきたいわば自分の…誇りです。
そうですね…。
これはあなたの誇りでした。
捨てられなかった。
いや…しがみつきたかったんだな。
テーラーである自分に彼は。
そうね。
だが目が弱ったためにすべては露呈してしまった。
…そうかしら。
だからこそ被害者の背広に貝ボタンの欠片が付いていたことも気がつかなかった。
でも少なくともアイロンをつけっぱなしにしたのは目の病気とは無関係なはずよ。
何よりも彼はテーラーの誇りを人殺しの道具にした。
その時すでに彼はテーラーではなくなっていたのかもしれないわ。
さすがに厳しいなぁ。
あんたもその道のプロだけあって。
へえ…私をプロやと認めてくれるん?まあな。
なんだよ?ずっとさ聞こうと思ってたんだけど。
背広できあがった?できたよ。
できたけどもう用はなくなった。
ってつまり…あっ!?よかったらお昼に食べて。
私が全部作ったの〜。
おはよう!おはよう〜。
また朝からよく食べるわね。
イテッ!榊さんこの血液DNA鑑定お願いします。
OK!2014/05/27(火) 15:05〜16:00
ABCテレビ1
新・科捜研の女1[再][字]

「殺しのスーツ!ねじれた死亡時刻の謎!!」

詳細情報
◇出演者
沢口靖子、田中健、内藤剛志 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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