ストロベリーナイト #04 2014.05.27

(刑務官)倉田英樹は会いたくないと言っております。
(玲子)そうですか。
(刑務官)何度もおいでになられて申し訳ないのですが。
(玲子)倉田修二さんはやはりまだ?ええおみえになっておりません。
倉田英樹がここに収監されもう2年になりますがお父さんはまだ一度も。
(玲子)そうですか。
ありがとうございました。
(女性)あんたまた来たの?こんにちは。
(女性)あの人最近見てねえよ。
そうですか。
(女性)じゃあな。
はい姫川。
(菊田)主任どこにいるんですか?まさかまた塀の外歩いてるんじゃないですよね?いいでしょ在庁のときぐらい。
(菊田)いいんですけど係長が「どこ行った」ってさっきから捜し…てます。
はいはい。
切るわ。
(菊田)もしもし主任。
倉田修二さんですね。
初めまして。
警視庁捜査一課の姫川と申します。
(倉田)何の用かな。
少しお話を伺いたいと思いまして。
だから用は何だと聞いてるんだ。
この夏吾妻照夫大場武志。
安井五郎の3人が次々と亡くなりました。
この3件の死亡事件についてあなたのご意見をお聞かせください。
(葉山)おはようございます。
このたび捜査一課十係へ異動を命じられ広尾署より参りました葉山則之です。
(石倉)暑いから暑苦しい挨拶やめようね。
石倉です。
よろしく。
(葉山)お願いします。
菊田だ。
よろしくな。
(葉山)お願いします。

(刑事)おっ菊田新人来たの?ふ〜んお嬢ちゃんはイケメンがお好きだとみえる。
フッフッフッフッ。
この机使え。
(葉山)はい。
(葉山)よし。

(足音)おはよ。
(菊田・石倉)おはようございます。
菊田昨日くれたチョコ全然駄目。
(菊田)どうしてっすか。
もう飽きた。
(菊田)飽きんの早過ぎるんすよ。
もっといい景品ないの?今日から配属になりました葉山則之です。
姫川です。
よろしく。
よろしくお願いします。
葉山則之ノリでいいよね。
(湯田)おはようございます。
あっ主任。
おはよ。
(湯田)ラブレターです。
ラブレター?
(湯田)はい。
大きなハートマーク付きで。
(菊田)何すか?國奥先生からよ。
(湯田)あっ自分湯田といいます。
よろしくお願いします。
(葉山)葉山です。
よろしく。
んっ?まったく國奥先生また変なこと言っちゃって。
「この2件の死が続いたのが偶然とは思えない」「バチがあたったにしてはうまいこと死んだと思ってな」國奥先生事件性を疑ってるんですね。
先生は何を送りつけてきたんです?
(菊田)これは5年前の女子高生3人の監禁殺害事件の犯人ですね。
覚えてますか?5年前なら東品川署にいたときだと思うけど。
何だっけその監禁事件って。
(菊田)被疑者の吾妻照夫は女子高生を次々に誘拐2週間も監禁暴行した揚げ句殺害したんです。
判決は心神喪失で無罪でした。
そこまでやった男が心神喪失状態?専門家の間でも意見が分かれて結構話題になってましたね。
でその吾妻が交通事故で死亡。
(石倉)うんこっちは6年前女子児童暴行殺人で捕まった大場武志。
2年の刑で出所してますね。
たった2年?
(湯田)少年法適用ですねやっぱり。
う〜んおっ先週薬物中毒で死亡しています。
(菊田)少年法や刑法で守られた男が2人立て続けに死亡してるってことですね。
まっ偶然でしょ所轄署も事件性はないって判断してるんだし。
はい姫川。
(今泉)臨場だ。
ありがと。
係長入ります。
(今泉)おお入ってこい。
(今泉)死因は心臓部の刺し傷。
一刺しで亡くなってる。
(菊田)おそらくマル害はこれで抵抗したんでしょう。
ホシが負傷してる可能性は大いにありますね。
(今泉)俺は先に所轄行ってくる。
後はよろしく〜。
はい。
(一同)ご苦労さまです。
どう?
(葉山)引き出しを上から順番に開けています。
プロじゃないと思われます。
正解非常に素人くさい。
じゃ地取りしようか。
(一同)はい。
ありがと。
持って。
菊田。
(菊田)はい。
所轄とここを中心にこの辺まで。
はい。
おっ菊田さんラッキーですね。
現場に近いから何か出るかもですよ。
(菊田)だといいけどな。
保さんと康平はここから東のブロック。
見つけたんですって?みんなに手柄立てさせようって思ったのにこれ。
顔が見えないな。
これを見て。
これは…。
(少年)じゃあ俺。
(少年)やってみろよお前。
(少年)こんな感じ。
(少年)似てねえよバカ。
(少年)お前つまんねえよ。
(少年)何で食わないの?
(少年)バカじゃねどうしようもなんねえよ。
(少年)俺もう金ないんだけど。
えっ何で…。
盛り上がってるところちょっと悪いんだけど。
(少年)逃げろ!待ちなさい!
(少年)放せよ!おら!
(少年)くそ放せおい。
(石倉)おとなしくしろ。
(少年)放せ。
(少年)殺してやる!
(少年)殺してやる。
(湯田)何やってんだ!
(少年)何だよ!
(少年)どうせ俺たち死刑になんねえんだよ!
(少年)ばばあ出てきたら真っ先にやってやっぞこら!なめてんじゃないわよ!
(少年)痛え。
(菊田)主任やり過ぎです。
(少年)警察が暴力振るっていいのかよ!放しなさい!主任!
(今泉)17歳と18歳の少年3人か。
はいまああんな連中いくら捕まえたところでろくに反省もしないで出てきちゃうんですから。
(湯田)少年院へ行ってかえって悪くなってくるケースもありますからね。
(菊田)捕まえてもむなしいだけだな。
(湯田)少年法はいったい誰を守ってるんだかですよ。
(石倉)一番成長の著しい年頃ですから反省して更生してくれるといいんですけどね。
ちゃんと罰してくれない当人たちも反省しないじゃマル害もマル害の家族もやりきれないな。
もちろん捕まえた俺たちも。
よしじゃあ帰るわ。
お疲れ〜。
(一同)ご苦労さまです。
ねえこの大場と吾妻の件ちょっと洗ってみない?國奥先生が言ってること何か気になってきた。
罰が当たって死んだんじゃないかってやつですか?まっ先生の考え過ぎだとは思うけど。
保さんと康平は大場。
(石倉)はい。
菊田とノリは吾妻をお願い。
(菊田)はい。
(葉山)あの。
僕はちょっと。
これ事件になってないですよね?自分で事件を掘り起こすのもデカの仕事よ。
在庁のときは昇任試験の勉強がしたいんですが。
葉山。
いいわよ。
在庁のときぐらい勉強したいわよね。
(石倉)この大場さんが亡くなった先月の13日ですが誰か見ませんでしたか?
(男性)いや覚えてないっすね。
何でもいいんですあの変な物音がしたとか。
(湯田)大場は小学生の女の子に特別に執着してた。
それも制服姿にって完全にどうかしちゃってるやつですね。
そして性癖とはそう簡単に治るものではない。
毎日?
(主婦)ええ。
(菊田)事件の後逮捕されるまで毎日ですか?
(主婦)それまで吾妻さんの息子さん引きこもってあんまり姿を見たことなかったんだけど毎日自転車でどこに行くんだろって不思議だったんですよね。
(菊田)はあ。
この男性を見たことはないでしょうか。
(教頭)さあ。
(児童たち)さよなら。
(児童)あれ?ちょっと何?
(教頭)いきなり取らないの。
おやめなさいちょっと。
ねえこの男の人見たことないかな。
(児童)な〜い。
(児童)ないよね。
(児童)ないよね。
(児童)やだ怖い。
(児童)気持ち悪い。
(児童)怖い。
(児童)気持ち悪い。
(児童)キモい。
(生徒)怖い気持ち悪い。
(生徒)キモい。
それではノリがわが班に来たことを歓迎して。
(石倉)乾杯。
(一同)乾杯。
(葉山)ありがとうございます。
(湯田)あ〜うまい。
(菊田)あ〜夏はやっぱビールっすね。
(石倉)あ〜生き返る。
それで何か分かった?大場が死んだ日に目撃された不審な人物は出てきませんでした。
ですが致死量をはるかに超える覚せい剤を摂取していたため所轄も事故なのか事件なのか判断に迷ったようです。
(バイブレーターの音)
(湯田)あっ石倉さん女からでしょう?
(石倉)んっ?
(湯田)鼻の下伸びてます。
(菊田)ホントに女?
(湯田)石倉さんも見掛けによらないですね。
(石倉)ちっ違うよ。
ほら。
娘だ娘。
ほら。
(湯田)おっちょっとカワイイじゃないですか。
ちゃんと見してくださいよ。
(石倉)何言ってんだ。
駄目だ駄目。
(湯田)いいじゃないですか。
(石倉)あ〜いやいやそれで他に何か分かったことは?大場は出所してすぐに小学生の女の子にいたずらしようとしてたわ。
夕方帰る途中工事現場に引きずり込まれそうになったみたい。
(石倉)何てやつだ。
(葉山)被害者はもっといるかもしれませんね。
そうね。
(菊田)吾妻ですが事件から逮捕されるまで頻繁に図書館に通ってたことが分かりました。
何しに?
(菊田)はい。
これが吾妻が検索した図書の一覧です。
(湯田)『精神疾患100当番』『精神分析鑑定について』吾妻が精神疾患についての知識を得たかったのは…。
心神喪失状態を演じるため。
裁判官や司法精神鑑定をした精神分析医が吾妻がこういう勉強したのを知ってたなら無罪にはならなかったでしょう。
(石倉)許せんな。
娘が同じ目に遭ったら正直復讐に走るよ。
2人に共通してるのは再犯の恐れがあったのに社会に野放しにされていた。
まるで誰かが天罰を下してるみたいだ。
菊田。
(菊田)はい。
犯した罪のわりに軽い刑で済んだ犯人を洗い出してみて。
その後どうなってるかですね?そう。
他にも天罰受けたやつがいるかも。
ちょっと飛躍し過ぎじゃないですか?きっといる。
すごくそんな気がしてきた。
(石倉)おい湯田。
(湯田)はい。
じゃあ自分たちこっちなんで。
(石倉)うい〜。
(菊田)お疲れさま。
(葉山)ご苦労さまです。
さて行くか。
(菊田)念願の捜査一課に異動になったのに女の下なんかで働けるかよ。
(菊田)あんな走れもしねえヒールカツカツいわしてるお嬢さんに偉そうに顎でこき使われて。
って思ってんだろ?いや自分は…。
(菊田)俺もそうだった。
主任に会ったとき俺は相当ムカついてた。
何でこの女がノンキャリなのに若くして出世して俺の上司なんだって。
(菊田)でも俺いつの間にか主任のこと認めちゃってたんだよな。
なぜですか?
(菊田)う〜ん。
確かに普通の女性とは違う何かがあることは認めます。
でもあんな人が現場にいるのは迷惑っていうか。
だってそうじゃないですかこんな危ない現場に守らなきゃいけないような女性がいるなんておかしいですよ。
何むきになってんだお前。

(菊田)しかしお前エスカレーターで大学行ける私立に通ってたのに高校出てすぐ警察に入ったんだって?何でだ。
(葉山)何でって。
大学出てから入った方が昇任試験にもいいだろ。
正しいことがあまりにも通らない世の中だからです。
警察官はそれができると信じるからです。
主任も同じようなこと思って警察に入ったんじゃないかな。
なあ葉山お前しばらく主任が女だっての忘れてみろ。
何か見えてくるかもしれない。
(菊田)これがここ5年の間に少年法で軽い刑が出たリストです。
念のため刑法39条で無罪になった者も洗ってあります。
さすが菊田。
(菊田)このうちすでに釈放されたのが印が付いてる3人です。
じゃあ手分けしてこの3人が現在どうしてるか当たってみよう。
(一同)はい。
お前も行くか?・菊田行くわよ。
はい。
(男性)おい林。
(林)はい。
(男性)これじゃ危ねえよ。
(林)はい。
もう終わるんで。
(湯田)林は更生して真面目に働いてます。
(今川)ご苦労さまです。
(男性)ご苦労さまです。

(石倉)今川裕樹君。
(今川)今川は俺だよ。
何だデカかよ。
(石倉)せっかく早く出られたのにやくざ者になっちまったか。
(今川)あっ?何だよ。
(石倉)ちょっと。
(今川)あっ?何だよ。
(菊田)安井五郎3年前に女子中学生を監禁殺害しています。
刑期は?少年法の適用で2年ちょっとで出てきてます。
(ため息)最悪。
安井五郎さんですね。
ちょっと話聞かせてもらいたいんだけど。
(安井)警察には用はねえよ。
話したいって言ってるんだけど。
聞こえねえ。
(男性)リーチ。
てめえリーチしてんじゃねえよこら。
何すんだてめえこら。
あんたあんたが人殺したってちくった友達ぼこぼこにしたんだって?
(安井)何なんだよ。
何であんたの友達の黒沢はあんたと会った日に大ケガして病院に担ぎ込まれたの?あいつがんなこと言ってんのかよ。
言わないわよ。
あんたにまたやられるのが嫌だから。
(安井)ヘヘ。
お前また女の子に何かやってるんじゃないだろうな。
証拠は?パクリたきゃパクれよ。
何だよ人呼び出しといてよ。
おはよ。
(一同)おはようございます。
主任聞きましたかゆうべ安井が死んだって。
安井が?
(菊田)自宅マンションの屋上から飛び降りたんですが。
不審者の目撃情報や争った形跡がないことから所轄は自殺として処理したようです。
安井が自殺なんかするわけないじゃない。
そうですねこれじゃホントに天誅だ。
安井五郎吾妻照夫大場武志ホントにこの3人が殺されたなら誰がこの3人を殺す動機がある?大場と吾妻に殺害された被害者家族を当たりましたが死んでくれてほっとしたとは言っていましたが自ら手を下した形跡はありませんでした。

(湯田)おはようございます。
おはよ。
聞きましたか?この前強盗殺人で捕まえた少年3人逆送されたんですけど検察の話だと刑期は1年8カ月くらいしかならないそうですよ。
そんなに短いのか?
(湯田)家庭環境が悪かったのが考慮されたって話です。
ったくやってられませんよ苦労して捕まえても釈放されるんじゃ捜査は意味がないじゃないですか。
私たちはできることをするしかないの。
大場たち3人をやったのが同一犯の犯行なら絶対に共通点があるはず。
3人に接点はないか共通の知り合いはいないか徹底的に調べて。
その安井と口論になった大家さんは?
(男性)ああこの先の信号を曲がったとこだよ。
ありがとうございました。
大場の借金の保証人になったのはこの男ではないですか。
(社員)覚えてないねえ。
すいません警察の者ですがこちらの施設管理部のモリさんにお話を伺いたいのですが。
安井がつるんでたタカギという男の居場所を調べてほしいの。
もしかしたら大場につながるかもしれない。
分かりました。
この後当時のバイト仲間を当たってみます。
う〜ん出てこないなあ共通点。
(菊田)そうですね。
あった。
えっ?3人の共通点。
この3人とも同じ捜査員に逮捕されてるわ。
捜査員かそれ盲点でしたね。
倉田修二という捜査員が3件とも担当してるわ。
大場の事件はガンテツも捜査してたんですね。
何で出てこないの?自分のIDでやってみましょうか。
お願い。
(湯田)はい。
よいしょ。
おかしいなあ。
パスワード間違ってんじゃないのか。
(湯田)いや間違えてませんよ。
(菊田)何で出てこないんですかね。
変ね。
(湯田)そうだ再起動してみましょうか。
(菊田)そうだなやってみるか。
調書に載ってる名前よ出てこないはずがない。
やりましょうか。
えっ?
(葉山)そういうときは所轄からアクセスすればいいんです。
(石倉)ほう。
やるじゃないノリ。
おかしいですね。
(菊田)何だ。
この倉田修二っていう捜査員のデータはアクセスできなくなってます。
ロックされてんの?
(葉山)ええ。

(ドアの開く音)
(今泉)姫川ちょっと来てくれ。
係長私もお話が。
(今泉)姫川所轄が事故と判断した件を再調査してるってのはホントか?どういうことだって問い合わせがあったぞ。
クレームですか。
(今泉)いやそういうことじゃない。
ただ所轄もメンツがあるもんだから。
クレームじゃないですか。
(今泉)そうかみつくな。
かみついてませんまあ所轄が文句を言いたい気持ちも分かりますが。
(今泉)それで何か証拠でもつかんだのか?いえ犯罪を示すようなものは何も。
ただ大場安井吾妻という凶悪な事件を起こした者が次々と死んでます。
3人とも罪のわりに刑が軽かったり精神鑑定で無罪になったりして社会に出てきてますがその後もまた強姦や暴行など繰り返してた可能性があります。
(今泉)死因について事件性はあったのか?いえそれはありません。
(今泉)だったら。
係長。
倉田修二という刑事をご存じですか?えっ倉田修二がどうかしたか?その3人を逮捕したのが倉田という刑事なんです。
3人に共通してるのはそれだけです。
もしかしたらこの刑事が何か知ってるんじゃないかと思って。
いずれも状況証拠ばかりってことだろ。
倉田刑事のデータはどうしてロックされてるんですか?
(今泉)俺は知らない。
まっとにかくその件はやめろ。
よろしく〜。
また同じことが起こるかもしれないんです。
姫川もちろん事件を未然に防ぐのも警察の大事な仕事だ。
手柄を立てたいお前の気持ちも分からんでもない。
だがなそれが空回りしてもつまらんだろう。
今御徒町署で帳場がたってみんな出払ってる。
次帳場がたったらお前らの出番だ。
準備して待機しといてくれ。
係長。
(今泉)姫川これは命令だ分かったな。
(ため息)ああ!
(ため息)ご苦労さまです。
(勝俣)人の帳場に何の用だ。
お話があります。
(勝俣)あん?ここじゃちょっと。
(勝俣)ケッ。
(勝俣)おいよく見とけよ。
駆け出しのお嬢ちゃんがベテラン先輩に向かって面貸せってよ。
お前ら言っとくがよ。
こういう態度じゃ出世できねえぞ。
おい俺がムショに放り込んだ大場の事件根掘り葉掘り掘り返してるようだな。
お前ケンカ売ってんのか?違います。
(勝俣)違わねえよ。
教えてほしいんです。
あなたが一緒に捜査したことのある倉田修二という警察官についてです。
データで検索しても履歴がロックされていて閲覧できないんです。
なぜロックされてるんです?倉田修二は何かまずいことでも…。
(勝俣)なあお前何で倉田のこと調べてるんだ。
(勝俣)何でだよ。
ケッ。
人からネタだけさらってって手柄は独り占めってわけか?言っとくがな何か人にものを聞くときは必ず見返りを用意するもんだ。
それとも何か「私は女王さまだから働き蜂がせっせと蜜持ってこい」ってわけかい。
分かりました。
じゃあこれを見てください。
(勝俣)吾妻大場安井みんな変態野郎じゃねえか。
その3人を逮捕した捜査員の名前を見てください。
(勝俣)えっ?それがどうした。
その3人が最近立て続けに死んだんです。
私はそれらの共通点を探してました。
そしてこれがただ1つこの捜査員の名前だったんです。
なるほどな。
う〜ん。
一連の事件には警察官が関わっているというわけだ。
それがどういうことになるのかお前分かってんのか?はい。
(勝俣)うん。
倉田みたいな野郎とは俺は関わりになりたくねえ。
あいつはいかれちまってる。
それはどういうことですか?被疑者の口ん中に撃鉄おこした拳銃突っ込むようなやつだ。
おまけにしゃらっとした顔をして「人殺しは原則死刑でいいですよね」なんてほざきやがる。
奪った命は命で返せってことですか?
(勝俣)さすが姫川お前倉田とおんなじ目してるもんな。
誰か1人殺したいやつがいるんだろ。
(勝俣)フッ倉田はお前の手に負えるような男じゃないやめとけ。
でもまた犠牲者が出るかもしれないんです。
倉田はどこにいるんですか?お願いします。
お願いします。
(ため息)お願いします。
(勝俣)フッ。
倉田のやつは3年前刑事を辞めた。
辞めた?どうしてですか?人殺しだ。
はっ?せがれが人を殺した。
フッ皮肉なもんだな。
刑事の息子が人殺しだ。
あの人殺しってどういうことですか?姫川。
これは貸しだぞ。
しっかり胸に刻んどけ。
(水本)倉田英樹の殺人事件の調書です。
どうも。
倉田英樹は交際相手の高校生嶋田彩香を刺殺したんですよね?
(水本)ええしかしいまさら警視庁の捜査一課が何なんですか?これが倉田英樹ですか?
(水本)そうですね。
調書はこれだけですか?
(水本)はい?殺人事件のわりに少なくないですか?
(水本)われわれの捜査に落ち度があったとでも言うんですか?そうは言ってません。
倉田英樹は素直に犯行を認めましたし動機も別れ話のもつれだと供述しましたよ。
裁判だって異議はないし何ら問題があると思いませんが。
倉田英樹は現在は?
(水本)裁判で2年の刑に処されて川口少年刑務所に収監されてます。
そうですか。
(水本)そうです。

(係長)水本。
(水本)はい。

(主婦)あのもしかして家を買われる方?えっ?あっマスコミの方でしょ?やっぱりねわあエルメスそんな感じだわ…。
いえいえあの倉田の…倉田修二さんのお宅はこちらですよね?ええええええええそうですよ。
でもずっとお留守ですわよ。
ほら家も売りに出してるし。
そうみたいですね。
ええあんなことがあったんじゃなかなか嫌でしょうそりゃあ。
あんなことって息子さんが事件を起こされたことですか?
(主婦)それもそうだけどお母さんがこの家でほら殺されたでしょう?いくら何でも人殺しがあった家を買いたい人なんていませんよ。
倉田さんの奥さんがこの家で殺されたんですか?ええ息子さんがあれしたお嬢さんのお父さんの逆恨みだったらしいですわよ。
もうねホントびっくりすることばっかりで。
(菊田)主任。
これが倉田元警部補です。
倉田が所轄にいたときの同僚から手に入れました。
(湯田)元警察官のこの男が3人の死に関係してるっていうんですか?まだ分からない。
だけどこの男だけが死んだ男たち3人を直接知る唯一の人物なのは間違いないの。
警察を辞めてるんですよね?ええ彼は自分の息子が交際相手の女子高生を殺害した責任を取って警察を辞めた。
その後被害者の女子高生の父親が復讐で加害者の母つまり倉田の妻を刺殺したの。
家族も仕事も一気に奪われたってわけか。
主任倉田は吾妻が心神喪失のふりをしてたのを知ってた可能性があります。
えっ?この写真を手に入れた帰りに吾妻が通ってた図書館に行ってみたんです。
司書はこの倉田が吾妻のことを調べに来たと証言しました。
(石倉)元警部補が害虫どもを成敗したってわけか。
でもそれだけで引っ張るのは無茶です。
証拠がありません。
(菊田)任同さえも無理ですね。

(葉山)何だか。
どうした?ノリ。
(葉山)むなしくないですか。
正義を行うために警察官になったのに警察官じゃなくなった人間の方が悪いやつを裁いてるなんて。
それも自分らは手出しもできない。

(勝俣)《「人殺しは原則死刑でいいですよね」なんてほざきやがる》
(葉山)《むなしくないですか》《正義を行うために警察官になったのに警察官じゃなくなった人間の方が悪いやつを裁いてるなんて》
(刑務官)倉田英樹は会いたくないと言っています。
父親の倉田修二さんは面会には来てますか?
(刑務官)いえおみえになった記録は残っていませんね。
そうですか。
恐れ入ります。
(女性)はい何か?つかぬことをお伺いしますがこの写真中央の男性を見掛けたことはないでしょうか?
(女性)ああこの人不思議なんだよなあ。
見掛けたんですか?いっつもここ歩いていくんだけどほれそこの刑務所の角まで行ってしばらく立ち止まって折り返して帰ってくの。
でも妙だよ月に二度も三度もだ。
最近はいつですか?
(女性)う〜ん半月ぐれえ前かなあ?あの人何やってんの?切るわ。
(菊田)もしもし主任。
倉田修二さんですね。
初めまして。
警視庁捜査一課の姫川と申します。
何の用かな。
少しお話を伺いたいと思いまして。
だから用は何だと聞いてるんだ。
この夏吾妻照夫大場武志安井五郎の3人が次々と亡くなりました。
この3件の死亡事件についてあなたのご意見をお聞かせください。
(倉田)ずいぶん暇なんだな最近の捜査一課は。
事件でもない案件でこんなところまで。
いいえ相変わらず忙しいです。
ですからここへ来るのは休暇や在庁を利用しています。
(倉田)今日が初めてじゃなかったのか?はいどうしてもあなたの現在の所在がつかめなかったのでかれこれ10回目になります。
(倉田のため息)
(倉田)それはご苦労だったな。
フッ自分でもそう思います。
(倉田)まさかあんた俺が司法に代わってその3人を極刑に処したなどと思ってるんじゃないだろうな。
そう思ってます。
証拠は。
ありません。
(倉田のため息)
(倉田)話にならない。
自分でもそう思います。
だけど動機は…。
分かったというのか。
はい。
私は最初あなたが過ぎた正義感のためにあの3人を殺したのだと思いました。
あなたは1人殺したら命で償うべきだという信念を持っていた。
だからまんまと罪を逃れ反省すらしていない犯人を許せないのだと。
でも違うあなたは純粋な正義のためだけに3人を殺したんじゃない。
正義がまったくなかったとは言いませんがそれよりもあなたは自分を追い詰めるために3人を殺したんです。
(倉田)自分を追い詰める?何のために。
決心が鈍らないようにです。
息子の倉田英樹に自分の手で罰を与える決心が。
分からなかったんです。
あなたがここまで何度もやって来ながら一度も英樹君に面会をしていない理由が。
あなたはひたすら塀の外を歩いてる。
さっき角で立ち止まるあなたを見たときに確信しました。
それは一度でも会ってしまったら英樹君を許してしまうから。
英樹君に更生の兆しが見えたら自らの手で彼を罰するという気持ちが鈍るから。
あなたは自分が後戻りしないために自分の決意のために彼と同じように少年法や刑法で守られ罪を逃れたあの3人を殺害したんです。
荒唐無稽な推理だな。
倉田さん。
吾妻や大場安井の件を立件する自信はありません。
ですが倉田英樹は守りたいと思います。
息子さんを守ることで同時にあなたも守りたい。
それが警察官である私の正義です。
正義振りかざす前に証拠を持ってこい。
はい姫川。
(今泉)臨場だ。
中野で暴力団同士の発砲事件が起こった。
3名負傷うち1名が死亡。
(今泉)所轄は中野中央署だ至急向かってくれ。
分かりました。
2014/05/27(火) 15:53〜16:48
関西テレビ1
ストロベリーナイト #04[再][字]

「過ぎた正義」
竹内結子 西島秀俊 小出恵介 丸山隆平 杉本哲太 武田鉄矢

詳細情報
番組内容
 最近、立て続けに過去の事件の犯罪者2人が変死した。1人は5年前、女子高生3人を監禁暴行の上、最終的に殺害したが、最高裁で心神喪失により無罪となった吾妻照夫(28歳)(端本宇良)。そして6年前、当時15歳で、女子児童暴行殺人で捕まったが、少年法適用により、たった2年の刑で釈放となった大場武志(20歳)(柿沢隆史)である。吾妻は車にはねられ死亡。大場は薬物中毒で死亡した。
番組内容2
 姫川玲子(竹内結子)たちが事件を調べていくと、3年前に女子中学生を監禁殺害して、2年ちょっとで出所している安井五郎(TOMO)にぶち当たる。だが、その安井も自宅マンションから飛び降りて死んでしまう。
 吾妻、大場、安井は3人とも犯した罪の割に軽い刑、または無罪で済んだ犯人。この3人の共通点を調書から洗い出した結果、すべての事件に倉田修二警部補(杉本哲太)が関わっていることが分かる。
番組内容3
そして大場の事件には“ガンテツ”こと勝俣警部補(武田鉄矢)も関わっていた。捜査員の情報の入ったパソコンで履歴を検索するが、倉田修二と入力しても「該当者なし」と出てくる。どうやら倉田のデータはロックされているようだ。ガンテツと会った玲子は、倉田について驚くべき事実を知る。
出演者
竹内結子 
西島秀俊 
小出恵介 
宇梶剛士 
丸山隆平 
津川雅彦 
渡辺いっけい 
遠藤憲一