(テーマ音楽)イギリス産業革命の時代を思い起こさせる鉱山の跡。
私はこの風景に深いかかわりがある。
私のふるさとイギリスのコーンウォール。
私の名はリチャード・トレヴィシック。
イギリスの産業革命の一端を担った男だと自負している。
イギリス南西部のコーンウォールと西デヴォンでは18〜19世紀に銅や錫の採掘が盛んだった。
今は廃虚になってしまったがこの景観そのものが世界遺産に登録されたんだ。
最盛期のころの写真だ。
無数の煙突が立ちその横にはエンジンハウスと呼ばれる建物があった。
ここで言うエンジンとは蒸気機関のこと。
蒸気の圧力を動力源にしていたんだ。
当時のエンジンハウスが保存されている。
この蒸気ボイラーこそ私が開発したものなんだ。
蒸気機関そのものは既にあったんだが大がかりで実用的じゃなかった。
私は小型で10倍の圧力を持つものを造り上げたんだ。
強力なエンジンによって今までよりはるかに深い掘削が可能になり生産量は飛躍的に増えた。
最盛期には世界の銅の2/3も掘り出していたんだよ。
トレヴィシックが発明した高圧蒸気ボイラーで石炭が採れなかったコーンウォールは特に助かりました。
エンジンは非常に高性能になり世界中に広がりました。
それはまさに産業革命だった。
蒸気のエンジンで鉱員たちが坑道に下りた。
地下水を大量にくみ上げることも可能になり坑道がより深くなった。
掘削用ドリルの動力にもなった。
当時画期的だったこのドリルは私の友人のニコラス・ホールマンが発明したんだ。
大きくて私一人じゃ持ち上げられません。
2人がかりでやっとです。
後になると粉じんの飛び散りを抑える水の噴き出し口が付いたのですがこれには付いていなくて夫を奪う機械なんて呼ばれていました。
粉じんで多くの鉱員が命を落としましたからね。
う〜ん確かに労働災害のはしりと言えるかもしれない。
しかしこのドリルは世界中の鉱山で使われるようになった。
ところで私の蒸気機関はほら車を付ければそのまま蒸気機関車になる。
蒸気機関車は私の発明なんだ。
みんなの前で試運転もしてみたがレールの強度が足りず実用化には至らなかった。
後にジョージ・スティーブンソンが実用化したが最初の発明は私だった。
私の功績をたたえてイギリス政府は大きな銅像を建ててくれた。
私の蒸気機関は文字どおり産業革命のエンジンだった。
今は廃虚となったこの景観。
それは人類の一つの重要な時代の証しなんだ。
2014/05/28(水) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観〜イギリス〜」[字]
産業革命のエンジン ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
詳細情報
番組内容
産業革命のエンジン ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】松平定知
音楽
【テーマ音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
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