ここでは意外に解りにくい、iPhone のキーボードの操作方法を解説しています。
キーボードが画面内にあるというのはタッチパネルを採用している iPhone の大きな特徴であり、利点と言えますね。
なお、キーボードは iPod touch にもありますが、一部 iPhone にしかない操作もあるのでご注意下さい。
iPad のキーボードについても説明を行っています。
※2013年1月、iPhone 5 と iOS6 に合わせて改定しました。
iPhone には複数のキーボードやキー入力モードがあります。
これらは、丸い地球のマーク のキーを押すごとに切り替わります。
押しっぱなしにした場合は一覧が表示され、その中から選択出来ます。
(その隣のマイクボタンは音声入力を起動します)
一般の携帯電話に近い、日本語テンキーキーボードの入力方法は2種類あります。
○ 従来の携帯電話型の入力
「あ」を押して、そのまま何度も押していると「い」→「う」→「え」→「お」と変わっていきます。
これは携帯電話(ガラケー)の一般的な操作方法とほぼ同じです。
同じ文字を連続して打ちたい時は、左上の「→」のキーを押して下さい。
カーソルが次の文字に移動します。
左にある曲がった矢印のキーを押すと、「お」→「え」→「う」→「い」と逆順に変わるので、行き過ぎた時はこれを押しましょう。
○ フリック入力
「あ」を押しっぱなしにしていると、「あ」の四方に「い」「う」「え」「お」の文字が表示されます。
そして入力したい文字の方向に指をスライドさせて離すと、その文字が入力されます。 これはスマートフォン独自の入力方法です。
このフリック入力は、指をホールド(押しっぱなし)にして四方に文字が表示されるのを待つ必要はなく、指をスライドさせてすぐ離しても対応した文字が入力されます。
どの方向にどの文字があるのかを覚えてしまえば、待つ必要や、何度もボタンを押す必要なく、フリックで素早い入力が可能です。
数字を入力したい場合は「ABC」ボタンを押してアルファベットに切り替えた後、さらに「☆123」を押して数字入力に切り替えて下さい。
変換は画面に表示されている変換候補を直接タップするか、「次候補」のボタンで選択し「確定」のボタンで選びます。
(次候補のボタンは、変換する文字がない時は「スペース」になっています)
変換候補が表示内にない時は、右にある「↑」をタップすると変換候補の一覧表が表示されます。
さらにボタンで「よみがな変換」「部首変換」も選択できます。
「設定」の「一般」で「キーボード」を選択し、再度「キーボード」を選んで、「日本語」を選択、そこにある「かなオプション」の「フリックのみ」を「オン」にすると、「あ」を連続で押すと「あああ・・・」と同じ文字が連続で打てるようになります。
従来型の入力は出来なくなりますが、フリック入力しかしない人は、こちらの方が入力しやすくなるでしょう。
テンキー数字入力の場合は「フリックのみ」を「オン」にしていなくても、ボタンを下にフリックすることで同じ数字を連続入力することが出来ます。
なお、OS の更新により iPad でも日本語キーボードが使えるようになりました。
前述の「設定」>「一般」>「キーボード」の中にある「キーボード」で「新しいキーボードを追加」を選び、「日本語 かな」を選択して下さい。
これで「かなキーボード」が現れるようになります。
さらにこの状態で、右下のキーボードボタンを押しっぱなしにして、「分割」を選択するとフリック入力のテンキーが現れます。
単語登録の方法は「設定」の「一般」で「キーボード」を選択し、最下部にある「ユーザー辞書」を選びます。
その後、右上の「+」のボタンを押して単語と読みを入力します。
もしくは、登録したい文字列を選択し「ユーザー辞書」のボタンを押します。
英語、及びローマ字入力キーボードは一般的なパソコンのキーボードと同様です。
両者は似ていますが、中段が1つ分少ないのが英語キーボードです。
日本語キーボードは中段の一番右に「-」のキーがあります。
また、英語キーボードは下部のキーに「space」「return」と書いてあり、日本語ローマ字キーボードの場合は「スペース」「改行」 と書かれています。
ただ、下部のキーは状況に応じて変化します。
英語キーボードだとスペースキーが3つに分割され、「@」や「.」「.com」などの入力キーになる場合もあります。
日本語キーボードの場合も、ホームページを見る時は「改行」が「開く」などに変わります。
キーボード上で指を押しっぱなしにすると、押しているキーが拡大表示されます。
この状態で指をスライドさせると別のキーを選ぶ事ができ、離すとその文字が入力されます。
(つまり iPhone のキーボードは正確には、キーを押した時ではなく、指を離した時に入力されます)
また、一部のキーは押しっぱなしにすることで、特殊記号を入力出来ます。
以下はその一例です。
上向きの矢印のキーはアルファベットの大文字と小文字の切り替えです。
(パソコンのキーボードの SHIFT キーに相当します)
ここを押して ON にしておくと大文字が入力されます。
通常は一度入力すると小文字の状態に戻りますが、指で押しっぱなしにしておくとずっと大文字のままで入力し続ける事が出来ます。
(また設定の「Caps Lockの使用」をオンにすると、入力後に小文字の状態に戻らなくなります)
数字を入力したい場合は、左下の「123」と書かれているキーを押せば数字・記号キーボードに切り替わります。
また、数字・記号キーボードの時は上向きの矢印が記号切り替えキーに代わり、ここを押すと別の記号一覧が表示されます。
文字入力中に入力部をホールド(押しっぱなし)することで、その部分が拡大表示され、カーソルが現れます。
この状態で指をスライドさせるとカーソルを動かす事が出来るので、これで任意の場所に文字を挿入したり、修正・削除することが出来ます。
またカーソルを出して「選択」のボタンを押すと範囲指定が行えます。
範囲は青いピンをスライドさせて広げることが出来ます。
指定した範囲をカット(切り取り)やコピー(貼り付け)することが可能で、範囲の単語が内蔵辞書に登録されている場合は辞書引きも可能です。
地球のマーク のキーを押していけば「絵文字キーボード」も使えます。
最新の iPhone や iPod touch は最初から絵文字キーボードを、どの入力でも使用可能です。
ただし OS のバージョンによっては、絵文字が最初はオフになっています。
「設定」>「一般」>「キーボード」>の中にある「新しいキーボードを追加」を選び、「絵文字」を選択しておいて下さい。
iPhone の絵文字は一般携帯電話のものとはやや異なっています。
よって iPhone 以外に送信したメールでは、送った先で絵文字が正常に表示されるとは限りませんので注意して下さい。
絵文字はリストをドラッグ、もしくはリストの上にある「・・・」の左右をタップする事で、ページを切り替える事が出来ます。
時計のカテゴリには「最近使用した絵文字」が自動的に登録されていきます。
絵文字を使って他の携帯電話にメールを送った場合、その携帯電話で使える絵文字に変換されて表示されます。
絵文字の対応については「iPhone 絵文字の対応表」ページをご覧下さい。
なお、日本で使う場合には関係ありませんが、海外の iPhone は絵文字が使用可能な状態になっていません。
日本以外の iPhone や iPad で絵文字を使うには、それを解禁するためのアプリを利用する必要があります。
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