シリーズ世界遺産100「ニュー・ラナーク〜イギリス〜」 2014.05.29

(テーマ音楽)
(松平定知)産業革命の時代労働者の理想郷を目指した経営者がいました。
ロバート・オーウェンです。
イギリス北部の村ニュー・ラナークにはかつて紡績工場の労働者たちが住んでいました。
産業革命のころ18世紀末の紡績工場は川の流れを動力にしていました。
水車の力で機械を動かしたのです。
ニュー・ラナークの工場の部は今も稼働しています。
18世紀の末綿製品の需要が急速に高まりアメリカから大量の綿が輸入されました。
そして水力による紡績工場が次々と建設されたのです。
ニュー・ラナークの工場の近くには労働者用の集合住宅が建てられおよそ2,500人が住んでいました。
ここは工場の経営者の住まいです。
この家に新たな主が来たのは1800年のことでした。
人道主義者の彼は工場の利益をつぎ込んで労働環境の改善に努めました。
そのつが当時のままに復元されているこの店。
ここにはあらゆる日用品がそろっていました。
オーウェンは品物を括注文して安く仕入れそれを原価に近い値段で売りました。
このシステムが後に発展して生まれたのが生活協同組合。
ここがその原点なのです。
オーウェンが来たころの工場は過酷な環境でした。
労働者は早朝から深夜まで働くのが普通でした。
オーウェンは労働時間を10時間に短縮します。
幼い子供も働いていました。
ほこりだらけの中で機械の下の糸くずを拾っていました。
オーウェンは10歳以下の子供の労働を禁止します。
無料の医療施設を造り学校も設けました。
当時の教室が見学者のために復元されています。
1816年ごろ学校には14人の教師と274人の生徒がいました。
オーウェンは教育は早いほどよいと考え生後18か月の幼児から12歳までの児童を受け入れていました。
情操教育を重視し歌や踊り自然との触れ合いを大切にしました。
そして罰を与えることも報酬を与えることも禁止したのです。
大人には夜間学校を開きました。
教育を受けた労働者は経営者の意図をよく理解し責任を持つようになりました。
生産性が高くなったのです。
労働者への投資が会社の利益になることが初めて証明されました。
オーウェンの改革はやがて労働者を保護する法律の制定や労働組合の設立など大きな社会変革につながっていくのです。
2014/05/29(木) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「ニュー・ラナーク〜イギリス〜」[字]

オーウェンの改革 ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
オーウェンの改革 ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】松平定知
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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