趣味の園芸 やさいの時間「ポタジェ春夏編(2)野菜の色と形を楽しむ菜園」 2014.05.29

いり卵はマヨネーズとも相性がいいんですよ。
気分も気温も上昇中!野菜の栽培シーズン真っ盛り!毎月第4週目は野菜や草花を一緒に植え収穫だけでなく観賞の楽しみも味わえるポタジェ作り。
4月に栽培した葉姿や葉色を楽しむポタジェはご覧下さいこんなに成長しています。
そっちにも水やった方がいいかな?そうですね。
やりましょうか。
おはようございます。
(2人)おはようございます。
葉物野菜の手入れ2人ともやる気満々じゃないですか。
先生今日新しいポタジェ作るんですよね?そうです。
新しいポタジェを作るわけですけれども…今回のポタジェは今の時期たくさんの苗が出回る果菜類を色や形にこだわり栽培します。
また番組後半では加藤正明さんが第1・2週目の菜園ビギナーチームが栽培を始めた野菜の今の時期に行いたい管理作業をお教えします。
では田さん今日も元気の出る挨拶お願いします。
分かりました。

(テーマ音楽)今回は何を育てるんですか?今回はこの果菜類4種類を育てたいと思います。
4種類ですか?そうです。
まずこちらのトマトですけれどもこのトマトはこのようにミニトマトですけれども赤いミニトマトと黄色のミニトマトを作ります。
2色いいですねえ。
続いてはオクラなんですけれどもジャーン!赤オクラを植えます。
赤オクラなんてあるんですか?あります。
赤オクラは実だけでなくて茎も赤いのでポタジェも美しくなると思います。
華やかになるんですね。
続いてはこれです。
ジャーン。
ミニカボチャのプッチーニを作ります。
ここまでいろんな色の果菜類がそろってきたからきっとナスもカラフルなんだろうね。
ではナスをオープンしましょうか?ええ。
ナス…ジャーン!え?白ですかこれ!ナスですかこれ?これナスなんですよ。
白いナスだと葉っぱの間からチラッと顔がのぞくだけで非常に美しくなりますね〜。
今回は白いナスをはじめカラフルでユニークな形の果菜類を1坪ほどの小さなスペースで育てていきます。
良子ちゃん…どうですかねえ?あっ先生今回のポタジェの形なんですけどどういうのがいいかなって今田さんと相談してたんですよ。
こういう利点がありますね。
(笑い声)今回栽培する扇形のポタジェは手前が広く後ろが狭くなっているので1坪でも奥行きを感じる事ができます。
また植え方も南側から見て後ろの野菜の草丈は高く手前は低くする事で立体感を出します。
では早速2人に野菜の特徴を考えながら4種類の果菜類をどの場所に植えたらいいのか配置してもらいましょう。
はい。
これは大事ですね〜。
成長するもんもしなくなっちゃうからね。
いいですね。
結構くるね〜。
高さが…。
そしたらこれこの辺どう?いいですね。
いいんじゃないの?いいですね。
低くなりますからいいんじゃないですか?2人が今まで学んできた知識を基に配置した図がこちら。
奥からミニトマトそして手前に赤オクラミニカボチャ白ナスと貼られていますが…。
草丈が低いと思ったカボチャは空中栽培で一番後ろ。
更に!もともとの原種は南アメリカの原産なんですよ。
こういうポタジェにしたいと思うんですがいかがでしょう?楽しみですね〜。
今回のポタジェは一番低い位置でミニトマトを地ばい栽培し真ん中に白ナス赤オクラを配置。
ミニカボチャは一番奥の場所で空中栽培します。
今回の栽培スペースは土を小高く盛り上げ周りを木などで囲むレイズドベッド。
水はけが良く野菜や花がスクスクと生育します。
まずは中心となる位置に支柱をさし2mほどの麻ひもを付け弧を描きながら印を付けていきます。
扇形の先端の角度はおよそ90度。
目印に沿ってクワで15cmほどの溝を掘ります。
続いて園芸資材の連杭を溝の部分にさし込みます。
連杭の高さを整えたら周りを土でしっかりと埋めていきます。
これで扇形の縁取りが完成。
続いては土づくりです。
水はけの良い土づくりをするのがコツです。
野菜栽培に不向きな場所にポタジェを作る方は土に土壌改良材を混ぜてみて下さい。
目安は1坪あたり…改良材と土の割合は…よく混ぜ合わせ水はけの良いふかふかな土にします。
最後に苦土石灰をまき酸度調整を行います。
こちらもよく混ぜ合わせこのまま1週間ほど寝かせます。
それでは野菜の植えつけです。
まずは北側にミニカボチャの苗を1株植え空中栽培を行います。
苗を植える場所には堆肥と化成肥料をまき実を成長させるために欠かせない肥料熔リンをまきます。
よく耕し平らにならしたら…。
苗を植える植え穴を掘ります。
植え穴にはたっぷりと水を注ぎ根が張りやすくしましょう。
苗は傷めないようにポットから外し植え穴に入れたら周囲を軽く押さえて密着させましょう。
続いて成長したつるを上に伸ばすための支柱を3本さします。
この支柱なんですけど束ねなきゃ駄目ですよね?そうです。
そこで登場するのがこの…。
何ですか?今やってみますか?こうしますでしょ?こうしたらこれにカポンとはめると…支柱キャップ!お〜。
支柱キャップを使えばおしゃれに支柱を束ねる事ができます。
園芸店などで購入できますよ。
続いて中心部にも苗を植えていきます。
レンガを置けば植えつけや収穫などの作業が楽になります。
赤オクラは苗を5株植え株間を30cmとります。
白ナスは2株の苗を60cmほど離し植えつけます。
こちらもあらかじめ堆肥と化成肥料熔リンをまいた場所に苗を傷めないように注意しながら植えます。
白ナスは実の重みで茎が折れないようにアーチ支柱を2本使って支えます。
次はミニトマトの苗を手前に2株植えます。
さあ続いては…そうなんだよね。
苗を斜めに植えます。
斜めに植えて…。
なるほど。
植えた苗をこういう形にしてここで苗を支えるんです。
通常トマトは支柱を立てて茎を上へと伸ばしながら栽培しますが今回は苗を斜めに植え茎を横に伸ばし育てます。
こちらも堆肥と化成肥料熔リンをあらかじめまいた場所に苗を植えつけます。
苗は斜めに植えるんですよね?そうです。
45度くらいの角度で植えていきます。
茎を横に伸ばして栽培するので苗は45度に傾け植えて下さい。
周りの土と密着させたら…。
長さ30cmの支柱を交差させて土にさしその上にミニトマトの茎を載せます。
この際に注意してほしいのが花の向きを上にする事。
成長した実が収穫しやすくなります。
これで4種類の果菜類の植えつけは完了。
最後に水をたっぷりとやりましょう。
次は花の栽培ですがその前にこちらのコーナー!今日はポタジェでも紹介したミニカボチャをプランターでも育てちゃいますよ〜。
用意する物はこちら。
プランターは…ここにカボチャの苗を1株植え育てます。
まずはプランターの底に鉢底石を敷きます。
目安は底が隠れる程度です。
続いて野菜用培養土をプランターに入れます。
縁から2cmほど下まで土を入れ表面は平らにならしましょう。
次はここにミニカボチャの苗を植えつけていきます。
移植ゴテでプランターの中央に植え穴を掘ります。
苗は傷めないように株元を指で挟み逆さまにしてポットから外します。
植え穴に入れたら周囲を軽く押さえ密着させましょう。
続いてはこの支柱を4本使ってあんどん仕立てにしていきます。
支柱はプランターの側面に沿って4本等間隔にさします。
更に4本の支柱を囲むように麻ひもを結び付けていきます。
ひもは全部で3本。
間隔は30cmです。
今後成長に合わせ上へとひもを増やしていきましょう。
最後にたっぷりと水をやったら…。
はいこれで完成で〜す。
あんどん仕立てならベランダでもミニカボチャを育てる事ができますよ。
是非皆さんもチャレンジしてみて下さい。
それでは花を植えつけていきましょう。
先生今回はどんな花なんですか?今回はですねまずこのプルンバーゴ。
それからアイビーゼラニウム。
暑さに強いんだ。
それ大事ですよね。
そういうものを選んでみました。
収穫時期が真夏になる今回の菜園には暑さに強いプルンバーゴとアイビーゼラニウムを植えつけます。
カラフルな野菜の色を引き立てるために…野菜の存在感を高めるため花は縁に植えつけます。
花を植える場所にはあらかじめ堆肥と化成肥料をまいておきそこに苗を植えつけます。
最後にたっぷりと水をやったら…。
植えつけは完了!いや〜出来ましたね〜。
ね〜。
これで収穫はいつごろですか?野菜が果菜類だから成長したら力強い感じになるんだろうね。
そうですね!見応えがありますね。
果菜類ですから食べ応えもある。
食べ応えもあるという事です。
楽しみだね!はい。
今後の手入れ方法はまた随時お伝えします。
続いてはこちらのコーナー。
このコーナーでは加藤正明さんに第1・2週目のビギナーチームが栽培を始めた野菜の今の時期に行っておきたい管理法について教えて頂きます。
まずは4月の第1週に育て始めたトウモロコシの管理作業。
それでは加藤さんよろしくお願いします。
まずはトウモロコシです。
この時期に大事な作業をしていきましょう。
このマルチのひと穴の中に種を3粒まいて育ててるんですよね。
(加藤)そうですね。
トウモロコシは種を3粒まき成長に合わせ徐々に間引きを行う育て方を実践中。
丈夫な株を残し大きな実に育てます。
この中でどれを1本間引くかという事なんですけど。
著しくこの子がそのとおり元気ないですよね。
ですね。
じゃあこの一番元気がない子抜いちゃっていいですか?ちょっと待って下さい。
土の中で根が絡み合ってる?はい。
ですのでこのような場合にはハサミで切り落としていきます。
成長したトウモロコシは根が絡み合っているので間引きの際はハサミを使うのが鉄則。
土から出ているギリギリの部分にハサミを当て切りましょう。
このあとは草丈が20〜30cmくらいの頃に元気のない苗を更に間引き1本を大きく育てます。
続いては5月の第2週目に栽培した小玉スイカの管理作業。
このスイカですねこの時期一番大事な作業があるんですよ。
一番大事な作業?何でしょうか?
(加藤)親づるが伸びてきました。
親づるを伸ばしっぱなしにするわけにはいきません。
今日の作業は何をするんですか?スイカは本葉が5〜6枚くらいの頃に親づるの先端を切る摘心を行います。
摘心をする事で子づるが旺盛に伸びその先に多くの実を付ける事ができます。
切る場所は先端から2節目ぐらいのところ。
摘心後の作業もとても大事。
親づるが強風などで動き株元を傷めてしまう事があるため留め具で固定しましょう。
スイカは今後どんな管理作業があるんですか?これからどんどん子づるが伸びてきます。
ですから…このような事を私の方が随時教えていきますので。
はいよろしくお願いします!では次回も…。
ここからは4月に栽培した「葉姿や葉色を楽しむポタジェ」のその後の管理方法もご紹介します。
栽培した野菜は…タネから育てたチンゲンサイは本葉が2〜3枚に成長したので6cm間隔に間引きます。
続いては苗から植えた…葉の直径が30cmほどに広がっていますのでまさに収穫の適期。
うわ〜いい形だねほら!きれいですね〜!外側の葉から収穫すれば内側の葉がまた大きく成長しますので長く収穫が楽しめます。
収穫までもう一息のコスレタスとミズナは株元に化成肥料を追肥。
葉物野菜の収穫は1か月後。
待ち遠しいですね〜。
今日の内容は「趣味の園芸やさいの時間」5月号に掲載されています。
藤田流のポタジェの作り方や栽培方法を詳しく紹介しています。
是非参考になさって下さい。
はい今日はこれで終わりです。
田さんいかがでした?今日でポタジェ作り2回目なんですがこれまた楽しいですね。
大きくなって実が付いたらカラフルになりますしね。
目で見ておいしいっていうやつですよ。
食べ応えもあるんですよね。
十分あります。
楽しみだな〜。
楽しみですね〜。
是非皆さんもポタジェ作りチャレンジしてみて下さい。
という事で今日もこのコーナーでお別れです。
今回は…。
(3人)この方です!
今回は…
「私たちは20年ほど前から自宅の近くにある自分の土地で野菜作りをしてきました。
しかしそこは昔住宅地だった場所。
クワで耕すと…大きな石がたくさん!耕しにくく手首を痛めた事もあり栽培が大変だなあと思っておりました。
そこで2年前から耕さなくてもよいプランター栽培に挑戦。
夫婦で力を合わせ世話をしたところこんなに立派な野菜がたくさんとれました。
悩みを解決し笑顔に変えるプランター栽培。
それが『私のやさいの時間』です」
「私のやさいの時間」では家庭菜園を楽しんでいる皆さんの写真やエピソードを募集しています。
詳しくは番組ホームページでも紹介しています。
ご覧の宛先までどしどしご応募下さい
という事で今日はこの辺りでお別れです。
それではまた次回も…。
(3人)お楽しみに〜。

(テーマ音楽)2014/05/29(木) 11:30〜11:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸 やさいの時間「ポタジェ春夏編(2)野菜の色と形を楽しむ菜園」[字]

鑑賞菜園“ポタジェ”作りの第2回は“野菜の色と形を楽しむ菜園”というテーマでミニカボチャ、カラフルナス、赤オクラ、ミニトマトの栽培を行う。講師・藤田智

詳細情報
番組内容
鑑賞菜園“ポタジェ”作りの第2回は“野菜の色と形を楽しむ菜園”というテーマでミニカボチャ、カラフルナス、赤オクラ、ミニトマトの栽培を行う。全て苗植え。草丈や日当たりを考え後列にミニカボチャ、中列にナス・オクラ、前列にはミニトマトを地ばい仕立てで配置し正面から見た際、色鮮やかなポタジェができるように栽培を行う。【講師】藤田智(恵泉女学園大学教授)【ゲスト】