(岡崎刑事)緊張しますねぇ。
ここんとこ事件らしい事件なかったですからね。
(真行寺明)何してんの?ああそうですねはい。
前科3犯渡三郎…かなりの凶悪犯やね。
〜〜あっ!どうした!?〜あかん!だめです!〜本隊が逮捕状持ってくるまで我慢してください!〜だめだめだめ!離せ!〜いたい!〜〜やめなさい!〜
(渡三郎)なんやねえちゃんは!?〜真行寺さんまたですか!?〜警察です。
〜何が警察やが!〜〜あっ!〜
(女性)いたい。
〜大丈夫ですか?〜〜ううっ!〜〜この女の敵!〜
(壺の割れる音)壺…!〜〜抵抗はやめなさい!〜真行寺さん!〜観念しなさい!真行寺さん!確保した!出てきて!
(渡)いてえな!
(府警本部の刑事)渡三郎強盗殺人容疑で逮捕する。
ご苦労さん…と言いたいんやけど何様のつもりや!〜
(荒張刑事課長)あほんだら!謹慎や謹慎!でも…。
逮捕状がくるまで見張っとけ言うたやないかい!しかし課長!女性に暴力を振るう男を見て見ぬふりするわけには…。
口答えすんな!状況を判断せえよ!オマエそんなことやから結婚でけへんのじゃ。
どうせ彼氏もおらんのやろ?関係ないじゃないですかっ。
女からな損害賠償請求がきてんのじゃ。
オマエが割った壺百万円相当のもん弁償せえ言うてきとんのじゃ。
そんなアホなっ。
謹慎3日!家帰ってレフレッション書いてこい。
レレ…?反省文や!
(店主)明ちゃん。
こんにちは。
これなあ「いずみ」ブランドいうて今えらい人気あるんや。
へえ…。
(藤川泉美)こんにちは。
いやあおこしやす。
よろしかったら新作展示会においでいただきたいと…。
ご丁寧に…。
あそや…明ちゃん。
こちら藤川泉美さん。
はじめまして…藤川と申します。
「いずみ」ブランドって?藤川さんの工房で作ってはんの。
あのね…藤川さんこないだ京都の美・文化賞受賞したんえ。
えっ?京都の美・文化賞。
よそから来はったのにほんますごいわ。
いえそんな…。
こちらこの先の「金翠堂」さんのお嬢さんで明ちゃん。
あの日本画の画材屋さんの?はい真行寺です。
どうも…。
こんな細い体やけど頼りになるんですよ。
柔道剣道合気道なんでもどんとこいの刑事やし。
あ違うんですもう…。
とってもすてきなんですけど私のお給料じゃあちょっと…。
よろしかったら私の工房にいらっしゃいません?若い方向けのお手ごろのものもございますし。
ここですか?はい。
どうぞ。
失礼します。
かわいい!わぁすごい!〜西陣で工房を始めたのが6年前…。
〜正直なところ京都の人間でない私には〜ここは難しい場所です。
〜〜この作品が京都の美・文化賞なんですね。
〜ええ。
〜〜かいこかげやま神社?〜「蚕影山神社」…。
〜〜こかげさん神社…。
私の故郷は群馬県の西山村というところです。
〜昔から養蚕が盛んでして…。
〜絹織物と関係の深いところなんですね。
〜ええ…。
〜昔は見渡すかぎり桑畑が広がって…。
〜〜嫌なことがあった時は〜遠く丘の果てにじっと目を凝らすんです。
〜〜そうすると見えてくるんです。
〜金糸や銀糸で織られた金襴…。
〜〜西陣織に囲まれて暮らすことは昔からの夢だったんです。
〜〜これ亡くなった母が買ってくれたものなんです。
〜大事なものなんですね。
〜ええ…。
〜〜はい真行寺です。
(泉美)藤川ですすみません。
すぐ来ていただけませんか?どうしました!?助けてくださいっ!〜あっいたい!すみません!〜藤川さん!〜〜泉美さん!〜明さんっ!業者との打ち合わせが長引いてさっき帰ってきたら…。
表の鍵が開いていて…。
間違いなく閉めたはずなんです。
ストーカーの仕業じゃないかと…。
ストーカー…?実は私ストーカーに付きまとわれてるんです。
早く警察に通報しないと…。
具体的な犯罪行為が証明できないとダメだと言われてしまって…。
そんなアホなっ!私が警察に電話します。
すみません。
もしもしっ西陣南署ですか!?
(黒田署員)ええ…無くなったものは?ありません。
ほな盗難被害はなしと…。
ほんまにちゃんと戸締りしてましたか?はい。
ちゃんと鍵かけました。
(署員)350万円…。
ほぅ…こんな高い西陣織置いてるんだから儲かってるんでしょう?ケチケチせんともっとセキュリティに金かけたらどないですか?ちょっと!なんやおたく…?嵯峨野署刑事課の真行寺です。
刑事…おたくさんが?西陣南署…藤川さんが相談に行った時ちゃんと対応していればこうはならなかったはずです。
警察官としての自覚に欠けてるんでは…?なんやと!なんですか!?まあまあそんなに捲くし立ててかわいいお顔が台なしやないの。
他人の家の管轄でガタガタぬかすのは10年早いわ!女や思うてナメとんのか!ほんまええかげんなんやから。
大丈夫ですか?あの男は1か月前に刑務所から出てきたんです。
知ってる人なんですか?〜あの男…宮崎政義は…。
〜〜6年前に私の主人を殺したんです。
〜あっという間の犯行で主人は即死でした。
〜〜子供はいませんでしたし…旧姓の藤川に戻って〜西陣でやり直してみようと思って。
〜〜出所してきた宮崎には〜私がのうのうと暮らしているように見えて〜許せなかったんでしょう。
〜〜嫌な過去は全部捨てて京都に来たつもりだったのに。
〜〜あのとりあえず…そうですねストーカーの被害を証明できるようなたとえば写真や電話の録音…。
それからビデオカメラってありますか?証拠があれば次の手が打てます。
宮崎の行動を記録しておいてください。
私できる限り協力しますから!すみません。
おはようございます!泉美さんのご主人は弁護士だったんだ。
事件の経過は…?喜多川弁護士事件の原因は1年前に起こった宮崎純一17歳の死亡事件…。
〜平成9年8月22日深夜群馬県高崎市城址公園で〜喜多川義治弁護士40歳は〜南保夫21歳無職に「金を出せ」とナイフで脅されていたところを〜通りかかった宮崎純一少年17歳が乱闘に加わる。
〜3人はもみ合いとなるがその後喜多川氏が〜身を守ろうとつかんでいた南のナイフが〜宮崎少年の胸部にささり宮崎少年が死亡したもの。
〜捜査内容。
喜多川弁護士は高崎中央署に連行され…。
〜〜高崎中央署!?
(2人)はい刑事課。
入沢ですか?
(相川刑事)もうここにはいませんよ。
は?あはい?じゃあ回してください。
(婦警)はい警務課です。
少々お待ちください。
入沢さんお電話です。
はい入沢です。
京都府警嵯峨野署の真行寺です。
もしもし…。
なんで切るのっ!?
(棚倉)先日の件なんですけど警備会社の主任のポストに空きがあるっていうんですよ。
給料だってそこそこみたいで。
(入沢軍平)俺に警察辞めろと…?そんな…。
私は入沢さんのことが心配で心配で…。
警務課水が合わないみたいだし…。
だったら刑事課に戻せよ。
いやそれはちょっと…。
だって容疑者殴ったんですから。
それに入沢さんみんなの前で署長の悪口言ったでしょ?役立たず!
(金村誠)うわっ!
(泉美)これがその時のビデオです。
(泉美の声)また宮崎が現れた。
あっ!?やっぱり…あの時の。
ぶつけてみましょう。
私今から西陣南署に行ってきますから!お願いします。
はい。
〜どうもどうも女刑事さん。
お仕事熱心なことでご苦労さんでした。
ほなさいなら。
はい真行寺です。
殺人事件!?場所は?
(パトカーのサイレン)〜
(大野刑事)凶器これか?
(鑑識)これやと思います。
指紋などこれから詳しく調べます。
ガイ者の身元は?これですね?金村誠東京都杉並…凶器は?真行寺君もう終わってますから。
はいご苦労さん。
ご苦労さんほな!私も行きます。
いたい!何するんですか!?オマエは捜査から外す。
なんでですか?西陣南署長からうちの署長に抗議があったんや。
そんな…。
オマエな…管轄外のことに首を突っ込んで偉そうにもの言うたらしいなっ。
お言葉を返すようですが…。
お言葉を返すな銭返せ!なんですかそれ?やかましい!オマエは電話番しとけ!何を見とるや座わらんかい!あの…。
うるさい!
(大野)ガイ者は金村誠52歳。
東京都杉並区在住…職業はフリーのジャーナリスト。
最近京都に来て祇園周辺を中心に芸能人財界人のスキャンダル狙いで動き回っていたようです。
金村はブラックジャーナリズムの仕事も請け負っていて特ダネのためにはどんな手でも使うと評判で恨まれていたようです。
金村はここ半月…以前から関係のあった桂木あけみ32歳の家に滞在していたようです。
よっしゃ。
金村誠の立ち回り先徹底的に当たってくれ!おい刑事は!?
(一同)足っ!そうや行け!
(一同)はい!〜そっちどうやった?〜あきまへんわ。
あっち頼むわ。
〜はい。
〜
(岡崎)えっ見た?〜
(ウエイター)ええ女の人と。
なんだか揉めているようでした。
〜あのもう少し詳しく教えてください。
〜課長!成果ありです。
(荒張)そうか。
藤川泉美っちゅう女やな。
雅ホテルの聞き込みで分かったんですが…。
被害者の金村誠と藤川泉美が口論しているのをウエイターが目撃してます。
金村の女桂木あけみを当たったところ金村は藤川泉美の資金源を探っていたのではないかと。
女と金か…材料そろっとるやないか。
ええぞよっしゃ。
ほな藤川泉美を金村殺しの参考人として引っ張ってみるか。
参考人…!?金村の死亡推定時刻は24日夜9時から9時半の間ですわ。
アリバイははっきりしてません。
よっしゃ!参考人や行け!
(一同)はい!9時から9時半…。
なんやオマエ!いつの間に。
ビデオ!こらっ!すみませんどいてください!ありがとうございました。
これはこれは嵯峨野署の女刑事さん。
オマエがやいやい言うからこの忙しいのにまあせいぜい丁寧に事情聴取させてもらいますわ。
なあ宮崎…こっちや。
〜これは藤川泉美さんが自宅周辺をうろつく〜ストーカーを撮影したビデオです。
〜〜
(泉美の声)また宮崎が現れた。
〜〜見てください午後9時…。
〜ガイ者金村が殺されたその時間です。
〜〜あほんだら!こんなんが藤川泉美のアリバイ証明になるかい。
あのなあビデオカメラの表示なんか狂うこともあるし設定ひとつでどうにでもなるやないか。
でも課長!だいたいなオマエ機械に頼りすぎてるそうやろ!?
(一同)はい!いいかげんにせいオマエ!西陣南署に宮崎が連行されました。
宮崎…!?確認してください。
西陣南署お願いします。
金村誠さんとは以前からのお知り合いですか?高崎にいた頃は群馬新報の記者さんとして存じ上げてました。
ほう…。
で?取材だと…急に訪ねてきて…。
11月24日の午後9時頃西陣の藤川泉美の家の周りをうろついとったと宮崎が認めた。
ああいや…。
えらいお手数でした。
〜そんなアホな…。
〜ほなその時宮崎を撮影しとった藤川泉美のアリバイ〜成立してまうやないかい!
(一同)はい!〜あんなに怖い人だとは知りませんでした。
金村はあっちこっちで恐喝まがいの事をやって恨みを買ってたようです。
私が容疑者扱いされてるなんて思いもしませんでした。
すみませんうちの連中ときたら…。
それから宮崎ですがもう二度と嫌がらせ行為はしないと誓ったので西陣南署は釈放したそうです。
ありがとう…明さん。
そんな…警察官として当たり前のことです。
また一からやり直しやないかい!金村はいったい何人の人間から恨みを買ってるんですかね?人ごとみたいな言い方するな!一つひとつ当たるしかないやないか。
もう…気が…。
気が遠くなるな…もう。
よっしゃ…オマエら明日一番で金村の本拠地の東京へ行ってアイツの周辺を徹底的に洗ってこい!
(一同)はいっ!おい!合言葉…刑事は?
(一同)足!そや足や!足で稼いでナンボや!さあ行け!はい。
おい!真行寺…ちょっと来い。
はい!オマエは高崎や。
高崎!?何でですか?金村は以前群馬新報で事件記者やってたらしい。
オマエその辺の事調べてこい。
えぇっ!?ま…誰もおらんからしかたない。
猫よりましやろ。
猫…!?何ですかそれ?ええから行け!あ…あの…「ひかり」だぞ。
「のぞみ」はあかんで。
自由席!1円たりとも無駄金は遣うなよ。
分かったな?はい…。
(新幹線の警笛)入沢さん!あの…ちょっと…。
何だ…また就職の斡旋か?違いますよ。
何だよ?以前群馬新報で事件記者をやっていた金村誠京都で殺されましてね…。
金村が…!?京都府警が金村について情報を求めてきてるんですよ。
入沢さん金村とは喜多川弁護士殺人事件のときも結構やり合ってましたね。
ひとつ…面倒見てもらえませんかね?嫌だ!入沢さんここはひとつ点数を稼いでおいたほうが署長の受けも後々…。
そりゃ刑事課の仕事だろうが!刑事課今手一杯なんです。
ひとつくらい刑事課に貸しを作っといたほうが…。
冗談じゃねえよ!帰るよ俺は…。
帰るって!?ちょっと!
(構内アナウンス)高崎…高崎です。
(玄関チャイム)あちち…。
(玄関チャイム)うるせえなぁ!
(玄関チャイム)どっこいしょっと。
お久しぶりです。
何か用か?失礼します。
日の高いうちからこんなに飲んで…。
余計なことするなバカヤロウ!2年ぶり…ですよね。
ふん…京都府警には人を見る目のない人間が揃ってやんな。
いまだにオマエが凶行犯係の刑事とはなぁ…。
7年前高崎市内で喜多川弁護士を殺害した宮崎政義のこと調べたいんです。
宮崎…!?金村じゃないのか?それはちょっと…捜査上の秘密で…。
ほう…立派なことを言うようになったもんだ。
京都府警から申し入れがあったはずです。
協力していただけますね?聞いてねえな…。
あっそうか…今警務課だから殺人事件関係ないですもんね。
じゃ明日からよろしくお願いします。
お邪魔しました!おいおい!そこ閉めていけよ。
被害者金村…ストーカー宮崎…。
2人とも7年前の高崎の事件関係者。
カギは喜多川弁護士殺人事件か…。
節約…節約…。
(入沢の鼾)
(玄関チャイム)うるせえなぁまったく…あの女…。
まだ用があるのか?宮崎…。
1か月ほど前に務めを終えまして入沢さんにご挨拶をと…。
飲めよ。
純一だけが私の支えだったんです。
どうしてあんなことで死ななければならなかったのか。
刑務所ではずっとその事ばかり考えていました。
それは…一時はグレていましたけどアイツは本当に心を入れ替えてくれたんです。
「父ちゃんは病み上がりなんだからこれからは俺がやるよ」なんて私の代わりに弁当の配達をやってくれて…。
やっと息子の将来に希望がもてたそんな矢先に…。
〜で…今どこにいるんだ?〜〜住む所も無くなったんで〜柳川町の安ホテルに…。
オマエさん前は立派に〜弁当屋やってたじゃないか。
一から出直すつもりでさ…。
〜ありがとうございます。
〜幸い仕事をやらないかと声をかけてくれる人がいて…。
あそう…そりゃよかった。
ま…人生つまんねえことばっかりだけどな。
俺も実際…女房には逃げられる…。
東京に出た娘は彼氏に夢中で電話もよこさねえ…。
仕事場でも今じゃ窓際だよ。
〜
(時報)こんなにおそくまで〜すみませんでした。
おいちょっと待て。
〜何かあったら〜ここに電話しろ。
相談くらいには〜乗るから…。
ありがとうございます。
〜失礼します。
〜あっすみません。
お世話になります。
おはようございます。
〜高崎城址公園で宮崎純一少年を刺殺した弁護士喜多川芳治は過失致死容疑で起訴される。
高崎地裁の第一審判決は無罪。
喜多川弁護士の無罪確定後宮崎は高崎地裁前で喜多川を包丁で殺害。
第一審で有罪判決が出るが宮崎は控訴せず前橋刑務所にて服役…。
実刑10年。
6年で仮釈放か…。
〜腹減ったな…。
(店員)いらっしゃいませ。
鯖の味噌煮…。
2丁で…。
あいよ…。
ご飯大盛りで…。
あいよ…。
ご飯大盛り1丁!いいかげんにしろ!金魚のフンじゃあるめえし。
べつに入沢さんの後くっついてるんじゃありません。
自意識過剰です!〜
(サイレン)騒がしくなってきやがったな…。
〜被害者は経営者桜井敏江46歳。
昨日は定休日だったようです。
凶器は見つかりません。
凶器は…。
紐みたいなもので首を絞められ…絞殺か…。
ハクション!桜井って言ったなぁ?桜井ってのはあの桜井敏江か?おい!う…はい…。
喜多川弁護士と南保夫が揉み合っているところへなぜ少年Aが加わったかは現在のところ不明である。
少年Aは高校中退後万引き恐喝を繰り返し鑑別所でも素行不良で問題があった。
喜多川弁護士は南保夫と少年Aによって不幸にも事件に引き込まれた被害者である。
金村の少年Aに対する書き方が最初は客観的だったのに急に悪意に満ちてる…。
金村が残した資料からその辺のこと探れないかな…。
何かいいネタでもあったのか?ちょっとね…。
スナックママ殺しの情報何かありましたか?ションベンに行ってただけだよ。
殺しっていうと落ち着かなくなるんだから。
ちょっと行ってきます。
(ドアの閉まる音)
(新幹線の警笛)ここだ…。
(金村貴美子)線香の1本でもあげてくれる?あぁ…こんなもの貰っても何も話さないわよ。
7年前ご主人が群馬新報で記者をなさってた頃の喜多川弁護士事件の資料残っていたら見せていただけませんか?スクラップや資料はアンタの仲間の刑事がほとんど持っていったわよ。
残ってるのはその2つのゴミだけよ。
はい。
とっとと調べて早く帰ってよ!はい…。
これお借りします。
〜まだやってるの?すみませんもう1袋です。
あぁっ!?どうしました?桜井敏江!私この女知ってるわよ。
高崎市で絞殺死体発見。
被害者は46歳スナック経営者。
この女はね…7年前喜多川弁護士事務所で調査員やってたのよ。
金村が妙にこの女に興味を示すから私てっきり浮気だと思って探偵を雇って調査したのよ。
そしたらなんのこっちゃないただの情報源だったのよ。
ヘソクリ10万円も遣ってさ探偵雇ったのよ。
本当に無駄遣いしちゃったわ。
《入沢め!桜井敏江が7年前の事件関係者と知ってて黙ってたんだ》これお借りします。
そんなの捨てていいから。
失礼しました!純一…。
宮崎純一:父ちゃん!病み上がりなんだからこれからは俺がやるよ宮崎政義さんですね?署までちょっといいですか?
(パトカーのサイレン)
(相川)昨夜何をしていましたか?なぜ私にそんなことを訊くんです?桜井敏江が殺された!あぁ…殺されたんですか?桜井さん…。
桜井は喜多川弁護士を無罪にもちこむためあなたの息子のアラ探しをしてあることないこと裁判に持ち出したらしいですね。
あなた恨んでたんでしょう?早く吐いて…楽になれよ。
(ドアの開く音)課長…桜井敏江の解剖結果が出ました。
桜井敏江を殺したんだろう?私は殺してません。
だったら昨夜何してたんですか?入沢さんの家に居ました。
〜何時から何時までの間ですか?8時から9時の間…。
死亡推定時刻8時から8時半の間!?〜入沢…本当か?確かにアイツが家に来たのは8時頃だったな…。
オマエがアリバイ証明してどうするんだ!棚倉!申し訳ありません。
(宮崎)私はただ入沢さんに出所の報告に行っただけです。
入沢さん!確かだって言ったじゃないですか。
マヌケ!署長!なんで桜井敏江のこと黙ってたんですか?7年前の喜多川弁護士事件の関係者じゃないですか。
うるさい!とっとと京都に帰れ!
(噴水の音)どうしたんですか?昨日オマエが帰った後に宮崎が訪ねてきたんだ。
宮崎!?宮崎は根がまっすぐなヤツだ。
なんかしでかしたらすぐに分かる。
今日桜井敏江が殺されたと知って俺はピンときた。
やったのは宮崎だ。
ヤツは昨夜自首するつもりで俺の家に来たに違いない。
俺は署長じきじきにこの情報を伝えた。
ところが…桜井敏江の殺されたのが昨夜の8時から8時半。
アイツが俺の家に来た時間とドンピシャだ。
宮崎のアリバイを俺が証明するなんてなぁ!チクショー!刑事の勘が狂っちまったのかなぁ。
〜《今年10月刑務所から出所してきた宮崎は喜多川弁護士の妻だった藤川泉美現在京都西陣在住にストーカー行為を働く。
11月24日京都の慈眼寺で群馬新報社会部記者だった金村誠が撲殺される。
金村と藤川泉美が京都市内のホテルで言い争っていたのをウエイターに目撃されている。
しかし泉美は宮崎のストーカー行為の証拠ビデオによりアリバイ成立。
11月26日高崎市内で喜多川弁護士事務所の元調査員桜井敏江が絞殺される。
宮崎には桜井への恨みあり。
しかし宮崎には殺害時刻入沢軍平氏の家に居たというアリバイが成立した》〜金村桜井2つの事件には〜宮崎が絡んでいる。
しかも犯行時刻とピタリ合う〜アリバイが5¥:jにはある。
偶然すぎる。
〜それとも…。
〜〜工房「いずみ」でございます。
真行寺です。
明さん?ご主人の事務所の調査員だった桜井敏江さんが殺されたのはご存じですか?いいえ…。
実はあの宮崎が容疑者としてあがったんですがたまたま高崎の刑事がアリバイを立証するはめになって宮崎は釈放されました。
宮崎はおかしいです。
だから気をつけてください。
そう…怖いわ…。
何かありましたらいつでもご連絡ください。
では失礼します。
いらっしゃいませ!どうぞ見てください。
あっごめんなさい。
閉店…。
(商店の主婦)奥さんを病気で亡くしてね2年後には息子さんをあんな事件で亡くしちゃって…。
ちょっとおとうさん!純一くんのことを悪く書いた記事もあったけどお父さんが胃を半分切ってからは店の手伝いはよくして本当に優しい子でしたよ…あの子…。
(店の主人)優しいヤツだったんです。
これ以上南に罪を犯させたくなかったんですよ。
南…!?あの2人…幼なじみだったからな…。
南保夫さんはいらっしゃいますか?
(南保夫)何か用か?〜
(男たち)やべぇっ!近づくな…。
7年前の宮崎純一君殺害事件についてお聞きしたいことが…。
またか?また!?つうかよ…恐喝未遂で処分くらって決着してんだよ。
ありゃ事故だよ…事故。
ま…純一には気の毒なことしたけどなぁ。
じゃああのもうひとつだけ…。
もう話すことねえよ!最近純一君のお父さん宮崎政義さんとは?知るか!何だ?オマエも入沢の仲間か?えっ!入沢?南っ!
(権藤刑事)また恐喝やってるらしいな。
署のほうで話を聞かせてもらおうか。
ちょっと待ってください!今私が話を聞いてるんです。
ひとの畑を荒らしてもらっちゃ困るな!邪魔だ…どけっ!やあっ!きゃ〜っ!いやいや!いやっ!えいっ!うっ!
(通行人)こらっ!何してんねん!誰か…誰か来てえな!岡崎…何?ええっ!?何やって?いやだから藤川泉美さんが左手を切られたんです。
傷は浅いそうですが…。
嘘っ!ねぇ…ほんまに宮崎がやったの?岡崎…岡崎聞いてる?
(荒張)ちゃんと聞いてまっせ!ええか…真行寺オマエ手出しは一切まかりならんぞぅ!でも…課長おかしいですよ。
いやあの…宮崎の行動変です。
何かありますきっと…。
じゃかぁしいわい!宮崎はうちが追いかけてるやろ!オマエはな…自分がやらなあかんことをちゃんとせい!このあほんだら!い…い…痛い!凶器もまだ出てねえのか?あ…うっ!でも首の索痕から微量の繊維クズが検出されて…その線からとは期待したんですがそれが謎の繊維で…。
謎の繊維?何だそりゃ。
は…は…はい黄金の絹糸なんですが…。
黄金の絹糸の謎?今胃に効く特別な薬作るから待っててね。
はいお願いします。
ううっ…。
あっ!すみません。
ごめんなさい。
〜
(店主)こちらも藤川泉美さんの〜工房「いずみ」の新作なんですのよ。
〜こちらのお店はどういう経緯で「いずみ」の品物を?〜そりゃもう手広くおやりですもの…。
〜老舗と企業と業務提携したかと思ったら〜いつの間にか幾つものお店を丸ごと買収したり…。
〜買収!?〜着物デザイナーというよりは〜やり手ビジネスウーマンって感じかしら…。
〜ああそうそう…今度東京と横浜に〜出店をお出しになるとか…。
〜先日納品にいらしたときにお聞きしましたのよ。
〜泉美さんこちらにいらしたんですか?〜ええ。
いつですか?〜たしか…26日。
〜《桜井敏江が殺された日じゃない!!》泉美さんの生家は…。
ここだ!ごめんくださぁい!
(藤川貢)あ…何か?あの…私京都府警の真行寺と申しますが藤川泉美さんのことでお伺いしたいことがありまして…。
泉美のこと?11月26日泉美さんこちらに泊まられましたか?警察の方が泉美に…何か?あいえ…ちょっとストーカーの被害に遭われていて…。
11月26日ね…。
はい。
ああ…私は東京へ陳情に行ってたから分からないな。
じゃあ他のご家族は…。
悪いが…忙しいので。
〜11月26日…11月26日…。
〜〜この蚕影山神社のお守り亡くなった母が〜買ってくれたものなんです〜〜蚕影山神社…。
〜〜
(鳥の鳴き声)宮崎は…消えた。
黄金の絹の謎…。
気にくわねえなぁ。
生ビール…大!はいよ。
何ですか?それ…。
〜宮崎じゃないか?これ。
〜このビデオのお陰でこれを撮影した〜藤川泉美のアリバイが成立したんです。
〜藤川泉美?〜
(店員)はいお待ちどお…。
〜へえ…金村殺しで泉美の名前があがってたのか?〜藤川泉美に何かあるって思います?〜すごいなあ…この中にビデオを録画しとけんのか?〜動画はメモリー食うからウェブサイトに…。
〜インターネット上にでっかい私書箱みたいのがあって〜そこにためてるんですけど…。
〜チンプンカンプンだなぁ。
〜〜南保夫に会ったそうですね?〜さあ…知らんね。
〜桜井敏江殺しに関係あるんですか?〜知らんと言ってるだろ!〜藤川泉美は…11月26日に〜高崎の呉服店…。
〜〜「彦太郎」に新作の着物の納品に来ていた。
〜〜そんな大事なこと何で黙ってた!〜藤川泉美と宮崎政義〜男と女の関係だったなんてどうですか?〜バカか…よく考えてからものを言え!〜ああそうですかじゃあもういいです!〜〜ほら!ビールビール…。
〜〜喜多川…死ねっ!〜〜事件の陰に女あり…か。
〜〜あの南保夫に会わせてもらえませんか?おいどけっ!10分でいいんです。
なんなら5分でも…。
ダメ!真行寺君…真行寺君!嵯峨野署から電話ですよ。
分かりました。
はい真行寺です。
もう承知せんぞぅ!金村誠の報告書はどないしたんじゃ?え?オマエ…よその捜査に首突っ込んでえらい迷惑をかけとるそうやないか!課長…京都の殺人事件と高崎の殺人事件は7年前の事件と結びついてるんです。
ふたつの殺人には藤川泉美と宮崎政義…この2人がからんでいるはずです。
2人のアリバイ証明したの忘れたんか?おい!オマエすぐに戻ってこなかったらおのれ…今度こそクビじゃあ!あっいた…痛いっ!どうしたの!?大丈夫ですか?おい!救急車だ!
(救急車のサイレン)おう…ほらほら…。
過労による急性胃炎だそうです。
おとなしく入院して休養をとってください。
いや…ダメです退院させてください!すぐ京都に帰らないと…。
そのことならご心配なく。
荒張課長さんには症状を説明し「3日間の入院」とお伝えしましたから…。
「きっちり3日ですね?」って念を押されましたけど…。
ともかく我々刑事は体が資本ですから。
まあ…ね大事に…。
ああそれとバッグはここに置いておきましたから。
すみません。
泉美さん…?あ…泉美さんですか?真行寺です。
どうも…お電話もらったみたいで…。
傷の具合はどうですか?えっ!?高崎に…?〜桜井敏江さんが殺された11月26日〜高崎に…いらしたとか?〜突然何ですか?〜夜の8時から9時どうされてましたか?〜実家にいました。
〜夕方から9時過ぎまで父の世話をして〜そのまま泊まって翌日の朝京都に戻りました。
〜お父さんと一緒にいらした?〜確かめますか?〜是非…。
〜〜はじめまして…真行寺と申します。
あの…11月26日なんですが泉美さんこちらにお泊りになったということですが?お父さん…。
夜7時から10時までのことをお聞きしたいんですが…。
(藤川等)はい…間違いありません。
ごめんなさいもういいですか?あ…はい。
行きましょうか…。
(小鳥のさえずり)昔はこの辺り全部桑畑だったんですよ。
私を疑ってるの?でも…理由がないでしょう?ああ…それは…。
確かに7年前は桜井さん主人の事務所にいましたけど…。
もう今の私とは何の関係もない人…。
宮崎は捕まったのかしら?今警察が追ってます。
あんな男を野放しにしてるなんて…。
ここのお守り泉美さんの工房にありましたよね?母が生きてた頃ここで買ってくれたの。
もう買えなくなったけど…。
蚕が桑の葉を食べる音聞いたことありますか?えっ?カサ…カサ…カサって夜中あの醜い虫は桑の葉を食べ続けて太っていくんです。
あんな汚い虫が吐き出した糸が美しい織物になる。
私中学校の修学旅行で初めて西陣を見学した時絢爛豪華な西陣織を見てびっくりした…。
ていうより…ショックを受けたの。
それで西陣織の世界で生きようと思った?一生身に纏えない人も多いんですよ西陣織を…。
〜蚕の仕事に…明け暮れてるのにね。
〜皮肉な話でしょ?〜〜
(鈴の音)ダメよ!そっちは…。
おばけが出るから…。
えっ?
(鳥の鳴き声)冗談よ…。
京都に戻らなくちゃ…。
ゴールデンワーム…?幻の黄金の絹糸…インド産の一級品ですの。
大変なもんだ。
ええ。
お幾ら?5万3,000円です。
(車が急停車する音)入沢さん!すみません。
〜何であの女と一緒にいるんだ?11月26日のアリバイを確かめに…。
それで?実家にいました。
実家に?はい。
ん?何ですか?これ…。
何でもねえよ!もう…よしたほうがいいですよ入沢さん!署長!これは大事な手がかりなんですよ!黙れっ!この面汚しが…。
署長っ!さあ行きましょう!おばけ…。
〜あああっちもやらな…。
〜〜うん…よし!〜〜パスワード?〜
(小鳥のさえずり)何ですか?これ…。
アイツら最悪だ!オマエのほうがよっぽどましだ!殺された桜井の首の索痕からごく微量だが謎の繊維クズが検出されていたんだ。
首を絞めた凶器の繊維が残ったらしい。
そこから犯人を…。
ちょっと待て!まず俺の説明を聞け!コイツが至極珍しい代物だった。
桜井の首の索痕に残っていた繊維クズは…。
ゴールデンワームという特殊な絹の繊維だったんだ。
つまりこの…。
最後まで俺にしゃべらせろ!それだけじゃねえ。
俺はその絹糸の流通経路を調べあげた。
ゴールデンワームはインドアッサム産でそれを輸入しているのは工房「いずみ」…つまり藤川泉美だけだ。
これがそうだ。
〜泉美さんの工房の製品で首を絞められた…。
〜ああっ!!〜でも市販されている帯締めじゃ犯人は特定できない…。
〜そういうことだ。
〜初めて私にカードを見せてくれた…。
もう1枚見せてやろう。
これは生活安全課の情報だが…ふた月ほど前に金村が高崎に現れ南保夫と接触している。
桜井敏江のスナックで2人が目撃されてんだ。
それで…南をコソコソ追いかけてたの?奇妙だと思った。
金村南桜井…どうして7年前の事件関係者3人が雁首をそろえたのか?で…金村桜井が相次いで殺された。
まさか…次は南保夫ってこと?南は…心底ビビってた。
1人になりたくないらしくていつもギャンブル仲間と一緒だ。
殺されたくないもんだからわざと留置場行きを選んだんだ。
恐喝容疑で当分は出てこない。
ねぇ…何とか南を事情聴取できません?いや…連中が許すわけねえ!俺は刑事課の連中に評判が良くてさ…ヤツに触らしてもらえねえんだよ。
それにアイツはそう簡単に口は割らねえだろう。
何とか自分でやれってことか…。
大丈夫なのか?オマエ…。
京都に戻らないとクビになっちゃうんだろう?知ってたんですか?〜まあな。
〜リミットは今日いっぱい。
〜事件を解決すればいいんです。
それしかない。
〜〜刑事っぽくなってきたじゃねえか。
〜よし行くぞ!〜これお借りします。
〜〜こんにちは!〜はいこんにちは!喜多川弁護士事務所に勤めていた〜原さんですか?はいそうですけど。
〜あすみません。
あかわいい…こんにちは。
〜こんにちは。
〜私こういう者なんですが…。
〜いやどうもありがとうございました。
〜〜喜多川弁護士事務所の元事務員から話を聞きました。
喜多川は泉美さんと結婚してから随分変わったそうです。
いつもピリピリして怒りっぽくなったって…。
それに喜多川は外にたくさん女がいたらしくて離婚騒ぎもあったって…。
そっちは…?ああ喜多川家の動産不動産はあわせて5億円だったそうだ。
5億円!?法定相続人は泉美1人。
先代の夫婦は死んでたし喜多川弁護士は1人っ子だったからな。
何か臭いますね…。
(袋を破裂させる音)はい…。
宮崎!?今どこにいるんだ!?〜宮崎!〜〜もう逃げも隠れもしません。
本当のことをお話しします。
〜〜息子を亡くし人を殺して刑務所に入って〜これで私の人生はおしまいだと絶望していました…。
〜〜でも泉美さんが私を救ってくれたんです。
〜〜出所の時門の外に泉美さんがいたんです…。
〜そしてここに…。
〜〜主人の裁判…。
〜主人の死…。
〜耐えがたいことの連続でした…。
〜〜それでせっかく授かった子供を流産してしまって…。
〜あいえ…誤解しないでください。
〜あなたを責めてるんじゃありません。
〜〜申し訳ありません。
〜私はあなたの人生を台なしにしてしまった!〜〜大切な1人息子の純一さんを亡くしたあなたの気持が〜私にも分かると言いたかっただけなんです。
〜〜悪いのはあなたじゃない…喜多川です。
〜〜すべて…運命なんです。
〜〜よろしかったら〜私の工房を手伝っていただけませんか?〜〜「子供を亡くした2人がお互い助け合って生きていこう」〜泉美さんはそう言ってくれたんです。
〜〜金村は私が殺しました。
泉美さんがマスコミに騒がれているのを知って金を出さなければ工房「いずみ」を潰してしまうと脅しをかけてきたんです。
弱みがないのならなぜ脅迫をはね返さなかったんですか?金村は巧妙で汚い手を使う恐ろしいヤツです。
大口の取引を妨害されて泉美さんは破産寸前に追い込まれた。
泉美さんは怯えていた。
〜もうだめ。
〜あの男にすべて壊されてしまう。
〜〜金村のことは私に任せなさい。
〜〜大丈夫。
あなたは何も心配しなくていい…〜〜すべての不幸の始まりは〜私の息子が喜多川に殺されたことです。
〜〜息子こそ犠牲者なんです!〜なのに金村が事実をねじ曲げ〜息子は悪者に仕立て上げられてしまった。
〜金村の記事を信じた世間が〜死んだ息子を悪者呼ばわりするなかで〜泉美さんだけは…。
〜〜私の思いを分かってくれたのは泉美さんだけです。
〜〜金村は喜多川弁護士に金をつかまされ〜記事をでっち上げた許せない男です。
〜〜殺されて当然だ。
〜〜犯行の前日日付表示を改ざんしたビデオで〜私の姿を泉美さんに撮ってもらいアリバイを作りました。
〜〜また宮崎が現れた〜〜そして…慈眼寺に金村を呼び出し…。
〜うわっ!〜
(金村)あっ!?〜桜井敏江殺しは…〜藤川泉美がやったんだな?入沢さん私を逮捕してください。
オマエが知らないはずはない!俺を利用して下手なアリバイ工作をやったんだからな!宮崎!よく考えてみろおかしいと思わないか?藤川泉美の周りではいつも都合よく人が死んでいく。
あの女は莫大な遺産を手に入れ商売も順調。
行く手を邪魔するヤツも消えた。
思いどおりの人生じゃないか!なのにオマエはどうだ?また人を殺して刑務所に逆戻りだ。
何なんだオマエの人生は!?宮崎さん!本当のことを話してください!宮崎!俺にだけは嘘をつくな!嘘じゃありません。
泉美さんは悪くない!オマエは騙されているんだ!〜
(身を投げる音)宮崎っ!宮崎…死ぬんじゃないぞ。
〜死ぬんじゃないぞ!〜入沢さん…。
京都に帰ります。
そっちは任せた。
出た!金村誠の昆虫日記?蝶の生態記録都会の昆虫たち…蚕の生態…カイコ…?
(パソコンの南の声)金村さん…あの女が声かけてきたんだ。
(パソコンの金村の声)あの女?藤川泉美のことだな南!
(列車の通過する音)南保夫の供述を引き出すしかないんです。
はい?泣きごと言わないの!刑事でしょ入沢さん!〜話すことなんかない!教えてください!本当のこと…。
いいかげんにしてくれ!お願いします。
(等)貢!もういい。
もういい…。
父さん…。
(鐘の音)泉美さんいらっしゃいますか?真行寺です。
私が刑事だと知っていて利用したんでしょう?宮崎さんが…自供しました。
金村誠を殺しあなたにビデオのアリバイ工作を頼んだことを…。
「ビデオを撮ってくれ」って言うからそうしただけよ。
金村を殺すなんて思いもしなかった…。
脅しなんか無視すればいいのに宮崎さん…私の力になりたいって一生懸命だったから思いつめたのかしら?あなたのために宮崎さんが勝手にやったって言うんですか?じゃ妙心寺で宮崎さんがあなたに切りつけた茶番劇は何だったんですか?思いつめすぎておかしくなってたのよ宮崎さんは…。
ごめんなさい1人にしてくださる?東京と横浜に店を出すの。
いくら時間があっても足りないのよ。
〜桜井敏江さんはあなたが殺したんですね?〜〜殺す理由がないって言ったわ…覚えてるでしょう?〜〜宮崎さん高崎観音の展望台から飛び降りたんです。
〜宮崎さんすべて引き受けて死のうとしたんです。
〜あなたの罪を全部。
前田泉美さん…。
〜〜藤川等さんがすべて話してくださいました。
泉美は養女なんです。
あの子の生まれた前田家は遠い親戚にあたり養蚕農家をやっていた。
しかし養蚕も時代とともにうまくいかなくなって…。
あの子の両親は首を吊って死んでしまった。
それから親戚中をたらい回しにされて…。
〜うちに来た時はちょうど中学3年の時で両親が亡くなって5年…。
つらい目に遭ってきたんだと最初は可哀そうにも思ってた…。
(貢)俺がうかつだったんだ!蚕影山神社の祭りの夜アイツに誘われて…。
(祭りばやし)泉美は妊娠した。
〜親父は当時県会議員でスキャンダルは命とりだ。
〜泉美は堕ろすことを交換条件に養女にしろと迫った。
〜おまけに泉美は二度と子供の産めない体になり〜俺たちはもう逆らえなくなった。
〜泉美は…恐ろしい子だった…。
〜〜
(貢)泉美は男を狂わすところがある。
〜〜手を差し伸べてやらなきゃこの女は壊れてしまう。
〜男はいつの間にか引きずり込まれる。
〜それが泉美の本性なんだ。
〜結局アイツは藤川の家の名が欲しかったんだ。
〜そして家柄の次は財産だ。
〜泉美は資産家である喜多川家に目をつけた。
〜喜多川さんは〜泉美が自分の知らない間に銀行から貯金を引き出し〜土地や不動産を処分していたことに気づいて…。
〜
(喜多川)俺の判は押してある。
離婚なんかしないわよ。
オマエにうちの財産食い潰されてたまるか。
どけっ!いや!えいどけっ!いや!いや!いや!いやあっ!
(貢)でも喜多川さんは死んでしまった。
関わっちゃいけないんだあの女には…野望を実現するためにはあなたは手段を選ばない。
でもそれに気づいた喜多川弁護士は離婚を迫った。
計算違いの事態が起こったわけですね。
喜多川は私の才能を認めてたのよ。
だから資金を使わせてもらった。
でもいざとなったらかい性のない男。
夫失格ね。
人を利用することしか考えてないんですか!?自分の力だけではい上がるしかなかった私が利用できるものは利用する。
当たり前でしょ。
当たり前って?あなたは人を利用しただけじゃない!?破滅させてきたんですよ。
裸電球の光で大きくなったり小さくなったり…。
〜曇りガラスに映った影…。
〜〜子供の頃蚕小屋で…〜徹夜で働く父と母の影を見たの。
〜〜見てほら…。
〜〜蚕の世話に明け暮れた母…。
〜一度もこんな着物に袖を通さずに死んでいった…。
〜〜西陣織…。
〜〜持ってたのはこのちっぽけなお守りだけ…。
〜〜自分に自信があるの。
〜どこまでも上にいける気がしてる。
〜〜お父ちゃん…。
〜お母ちゃん…〜〜もう関係ないこんなもの…。
〜南保夫が全部しゃべった。
7年前に…アンタから夫である喜多川弁護士殺しを持ちかけられたと吐いた。
アンタがギャンブルの借金を肩代わりしてくれたお陰で命拾いした。
だからアンタの要求には逆らえなかった。
南はそう供述してる。
南の話なんて全部嘘よ。
証拠は何もないじゃない!〜
(パソコンの金村の声)アンタ金にものいわせて〜南保夫にダンナの喜多川先生を襲わせたんだ。
〜
(パソコンの泉美の声)できの悪い作り話ね。
〜
(金村)南が酔っ払って〜桜井敏江のスナックでポロっともらしてしまったんだよ。
〜桜井は以前から喜多川先生の死が〜あまりにもタイミングがよすぎると疑ってたんだ。
〜ピンときたと言ってたよ。
〜酔っ払いのたわ言なんて…。
〜〜素面の南の証言もしっかりとらせてもらったよ。
〜それにアンタの不透明な金銭問題も全部裏付けをとった。
〜〜桜井は金村と組んで事情を全部洗い出した。
〜〜そしてあなたに大金を要求した。
〜どこでこんなものを!?〜金村は密かに録音した音声を自分のウェブ私書箱に音声データとして隠してたんです。
「蚕の生態」と名前がついてました。
これがパスワードとID…。
気づかなかったらすべては闇の中でした。
一生懸命支えようとした宮崎さんの気持を踏みにじったんですよ。
あなた!宮崎は死んだよ…。
可哀そうに…。
何もいいことのない人生だった!アンタが殺したんだ。
泉美さん…。
おばけになったんですね。
〜手錠…。
〜〜
(手錠をかける音)〜
(棚倉)謝ってください。
謝って謝ってください。
(殴る音)署長!署長!ああっ!どうするんですか…署長!〜〜おはようクラリス。
〜〜あっ。
〜おはよう。
おはようございます。
〜早いですね負けた。
〜〜なに?〜警察辞めて〜どうするのよこの先!〜誰がですか?〜あぁあっ!なんや真行寺!〜オマエ辞めんのか?ワシが代わりに〜辞表書いたろか?辞めません!死んでもこの仕事〜続けていきますから…。
分かった。
ほな張り込みの交代〜行ってこい!岡崎とな。
現場は「帷子の辻」のスーパーの隣のマンション。
はい!はよう行け!〜早く早く!〜チャッチャッとせいやチャッチャッと!〜はいっ!〜しゃあないヤツやなもう…。
〜先に行ってよ岡崎!〜行くで!〜ああっ!〜2014/05/29(木) 13:00〜15:00
テレビ大阪1
午後のサスペンス 京女刑事・真行寺メイ2 絹の道・殺人事件[字]
京都府警嵯峨野署刑事・真行寺明(メイ)は、正義感溢れる京女刑事…。
詳細情報
番組内容
京都府警嵯峨野署刑事・真行寺明(メイ)は、正義感溢れる京女刑事。ある日、明は人気着物ブランドのオーナー・藤川泉美からストーカー被害の相談を受ける。その男は、泉美の夫・喜多川芳治を殺した犯人、宮崎政義だという。やがて泉美の周辺で次々と殺害事件が起きる。すべての事件は喜多川殺人事件へと繋がり、やがて恐るべき企みが明らかになる・・・。
番組内容つづき
熱血刑事メイは、巧妙に仕掛けられた殺人の罠を解き明かすことが出来るのか?
出演者
真行寺明(メイ)・・・富田靖子
入沢軍平・・・・蟹江敬三
藤川泉美・・・・藤真利子
宮崎政義・・・・平田満
荒張浩三・・・・石倉三郎
棚倉慎吾・・・・松澤一之
岡崎俊哉・・・・東根作寿英
相川三郎・・・・田中優樹
大野刑事・・・・大西耕治
高崎中央署長・・有福正志 ほか
原作脚本
【原作】浅黄斑
『死螢』
【脚本】よしだあつこ
監督・演出
【監督】黒沢直輔
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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