NHK高校講座 家庭総合「家事と仕事と…どう生きたい?」 2014.05.29

紙の種類によってにじみやすいものやかすれやすいものがあり表現に合わせて選ぶ事が大切です。
どうも「家庭総合」です。
今日のテーマはですね…言ってました「仕事をしながらあたたかい家庭を築きたい」。
「ただそれだけなのに」。
ちょっと重たい感じのお悩みの漫画なんですけど皆さんどう思いますか?成君。
(足立)仕事を頑張れば家庭の事に関与できない。
でも家庭の事を関与し過ぎても収入が減っちゃったりとかっていうジレンマですよね。
どうしたらいいのかちょっとよく分からなくて。
そうですか。
分からないですか。
千瑛ちゃんは?家庭と仕事って両立難しいんだというのを感じましたしあと女性が仕事をしたいっていうのを今浸透してんのかなって。
実はこういう問題について考えるキーワードとしてワーク・ライフ・バランスっていう言葉がありますが聞いた事ありますか?
(青木)私はなかったです。
(2人)ないです。
意味としては…この山田夫婦が悩んでるのは実にワーク・ライフ・バランスの事なんです。
仕事と生活の調和が取れていないっていう事なんですよね。
そうなんですよね。
さあそれではここで仕事と生活の調和ワーク・ライフ・バランスについて街の声も聞いてみましょう。
あなたのワーク・ライフ・バランス何点ですか?やっぱり家庭がうまくいってて仕事が楽しめるみたいな。
(インタビュアー)ちなみに最近やった家事って何ですか?毎日お皿も洗ってるし。
洗濯物。
洗濯物も干すし。
子供の世話も。
子供の世話もしてるし。
(インタビュアー)100点満点ですね。
今はすごく日々充実しているので…ただ子供がちょっと寂しがっているのでその点がマイナスではありますけど。
今は子供を産んで育休に入ってるのでどちらかと言うとワーク・ライフ・バランスは全く関係なくてライフだけなんですけど。
将来仕事始めるとバランスは崩れて50点とかになっちゃうのかなとは思います。
バランスってなかなかうまく取れないし何が正解か分からないからね。
こればっかりは。
自分が思うバランスだからね。
平均値が分からないもんね。
実はですね自分のワーク・ライフ・バランスを考えようという事で生活時間を仕事家事育児で考えてみました。
という事でこれがパパイヤさんの生活時間。
平日と休日を平均したものです。
これ僕3つのパターンを平均化したんですよ。
東京で1人でいる時の…沖縄に帰って…平均したらこうなったんですね。
ご家族沖縄にいらっしゃいますもんね。
だから沖縄にいる時は仕事はしないので育児家事しかしないんです。
で平均したらこうなった。
続いて青木さんはどうでしょうか?仕事の時間よりも育児の時間の方が長いですね。
あの〜子供が小さいのでできるだけ一緒にいる時間を取りたいと思って。
夕方6時以降はなるべく仕事は入れないように心掛けてはいるんですけどね。
なるほど。
ちなみにこれが日本人の平均。
男性の家事育児に関わる時間が極端に少ないのが特徴です。
諸外国と比べてみてもその傾向は明らか。
一体どうしてなんでしょうね?家事育児をやらないっていうのはなぜだと思います?これ。
女性の仕事って決めつけてるから。
ああ確かにそういうとこありますよね。
同じ意見です。
お手伝い感覚…。
日本人の男性ってお手伝い感覚で家事と育児をやってるのかなと…。
なるほどね。
実はですねこうなっているのには歴史的な背景があるんですね。
日本では男は仕事。
まさに女は家事育児が当たり前の時代があったんですね。
1950年代半ばから1970年代の日本はまさに…どんどん豊かになっていきました。
その時代の日本の経済成長を支えたのが…という考え方でした。
それが…1979年の世論調査では夫は外で働き妻は家庭を守るべきであるという考え方に賛成する人が全体の72.5%を占めていました。
サラリーマンの男性の多くは入社した会社で定年を迎えるまで働き続けました。
残業は当たり前。
飲み会のつきあいなども仕事の一部でした。
一方女性は入社して数年で社内恋愛やお見合いをして結婚。
そして会社を辞めていくという時代でした。
その事を表す言葉がこれ…女性にとって結婚後も仕事を続けるという選択肢は実質上ありませんでした。
ところがその後女性も仕事で活躍できるようにするべきだという声が大きくなりました。
そうした動きを受けて成立したのが……が制定。
男性も女性も協力し合って仕事家事育児に関わる社会を目指したのです。
そんな中人々の意識も変化しました。
夫は外で働き妻は家庭を守るべきと考える人は減り男女が仕事でも家庭でも共に責任を担うべきだという考え方が多数派になっていきました。
共働きの世帯は増え続けています。
一方夫が仕事妻が専業主婦という世帯は減少し現在はその数は逆転しています。
寿退社…やっぱり結婚したら仕事辞めるんでしょっていう周りから思われながら仕事をするっていうのは寂しいしやりづらい感があるんで女性としては嫌だなというか。
働く気も起きなくなっちゃうっていうのがあるので私はちょっとう〜んって感じですかね。
そうだねぇ。
いまだにそれって残っていて結婚や妊娠をした時に「じゃあどうするの?この仕事」って言われたりするとどれだけその仕事が好きでも周りの人に迷惑かけるかなとか人間関係とかこの雰囲気を考えると辞めちゃう人もいまだにいるんだろうなって。
理想とするワーク・ライフ・バランスの実現。
一体どうすればいいの?という事で…先生早速なんですけどもなぜ男性も女性もですね理想とするワーク・ライフ・バランスの実現ができないんでしょうかね?
(大塚)ワーク・ライフ・バランスが浸透するためには3つのポイントがあるんですね。
この3つがそろわないとなかなかうまく浸透していかないというところがあります。
ワーク・ライフ・バランスがどういった考え方なのか一人一人がしっかりと理解をしているかという…。
自分のバランスが取れてるかって事?そうですね。
あとはワーク・ライフ・バランスそのものが何を目指しているのかどういった考え方なのかというところをしっかり考えて頂くというのが1つ目ですね。
2つ目はワーク・ライフ・バランスのワークがありますので働いている方がいらっしゃる企業がどういった支援をしていくかという企業の取り組みが2つ目のポイントですね。
3つ目のポイントというのが私たちや働く企業を取り巻く…この3つがそろった時に浸透していくのかなと思ってます。
それでは実際にある企業の取り組みを見てみましょう。
横浜にあるこの会社。
病院や介護施設にシーツやパジャマなどをレンタルしています。
この会社では従業員のワーク・ライフ・バランスの支援に力を入れています。
この日育児休業中の社員が遊びに来ていました。
現在…この日はこれから…広沢さんは入社8年目。
現在2人目の子供を妊娠中です。
1人目の時にもこの会社の取り組みにとても助けられたそうです。
この会社の取り組みその1一定の条件を満たせば国が定める上限よりも3か月育児休業期間を延ばせる。
その2小学校に入る前の子供がいる場合は退勤時間を1時間まで短縮できる。
(広沢)皆さん産休取って復帰されてる方も多かったので入ってみて本当にこんなすばらしい恵まれた環境でよかったなっていうふうに後から思いましたね。
全社員を対象にした取り組みもあります。
週1回の…男性社員たちも育児や家族団らんの時間がグッと増えたそうです。
総務の仕事をしている…入社10年目。
早く帰った日は家族のために度々夕食を作るそうなんですが…。
(尾又)週に3〜4回ぐらいですね。
(インタビュアー)何作るんですか?え〜特に下手くそなものでその日スーパーに寄って安いものとかそういうのを選んで適当に作ります。
(チャイム)ただいま。
迎えてくれたのは尾又さんの妻美由希さん。
尾又さんが週3〜4回夕食を作るって本当ですか?本当です。
おみそ汁とかねきんぴらとかも作ってくれます。
子供がまだ起きてるうちに帰ってこれるのでちょうどいいかなと思います。
尾又さんが家事育児に参加する事によって妻の美由希さんの生き方にも可能性が広がっています。
以前は障害者の施設で働いていた美由希さん。
近い将来仕事を再開しても育児と両立できると感じています。
今妊娠4か月なんですけども生まれてこの子がちょうど幼稚園に入るぐらいで下の子が1歳半ぐらいになったら週4日とか無理のない程度から半日ぐらいから仕事を始めたいなと思っています。
夫婦それぞれが仕事も生活も充実させるそれがワーク・ライフ・バランスなんですね。
尾又さんの家事育児への参加は意外にも仕事の効率を上げる効果も生んだんだそうです。
その日一日の仕事の組み立てとかそういうのを考える機会にはなってるなと思います。
働く時は働いて仕事が落ち着いた時は家事に…家事とか家族のために時間を使うというのがワーク・ライフ・バランスかなと思います。
取り組みは会社にとってもメリットが大きいと考えています。
(鈴木)そう考えた時にやっぱり…国もまたワーク・ライフ・バランスの支援に取り組んでいます。
1999年からは企業の取り組みを後押しするために模範的な会社をファミリー・フレンドリー企業として表彰しています。
…では企業や国自治体が一体となって環境整備に取り組む宣言をしました。
いい会社ですよね。
自分だったら働きたいなと思いました。
僕も働くんだったらこういう感じで仕事と休暇とかメリハリつけてやっていきたいなと思いました。
調べておきたいよね。
入る前にこの会社はどうなのかというのを。
(大塚)入社の説明会の時にワーク・ライフ・バランスが取れる会社ですかと聞く方も多くなってますし学生の就職観といって企業選びの指標があるんですね。
以前であれば安定してる会社とかお給料がいい会社だとかって指標が上位に入ってたんですが仕事と私生活を両立したい人が増えていて両立できる環境が企業にあるかどうかっていうのを見ながら企業選びを実は大学生も高校生もし始めている。
例えば理解がなくて残業自体が多い会社だったらどうしたらいいんですかね?会社の命令だったらしょうがないのかなぁ?う〜ん。
どうしましょうかね?そういう時は。
まず最初はなんとかできないかやってみるっていう事は大事だと思うんですけれど立場的に何ともならないという事もあると思うのでその時には例えば厚生労働省だとかあと都道府県に労働基準監督署っていうのがあるんですね。
そういった所に悩み相談に行ってみたり。
あと市役所だとか区役所にも労働相談の窓口というのがあるのでそんな所をのぞいてみたりすると何かヒントがあるかもしれないです。
僕は最初の漫画を思い出して仕事と家庭の両立って無理なのかなと思ってましたがワーク・ライフ・バランスを見直す事でできるっていうのが分かって目からうろこでした。
千瑛ちゃん。
私もワーク・ライフ・バランスって言葉は今日初めて知ってそういうワーク・ライフ・バランスをちゃんと支援してくれる企業とか国があるって事を初めて知って将来もっと浸透してくれればいいなって。
働きやすい環境をつくってくれればいいなって思いました。
特に女性にとってはこれ絶対にバランスいい方がいいですよね。
こういう企業が増えてくれた方が。
ちょっと今日僕頭柔らかくなりました。
「ママねワーク・ライフ・バランスっていうのあってね僕今こうだけどママこうだけどこれをすり合わせていいバランスにしてこうね」。
「そのためにはこうこうこうだね」っていう材料が出来ましたよね。
これちょっと僕そういうの奥さんに話してみようかなと…。
いいですねおうちに持って帰って話す相手がいるっていうのは。
何でそういうふうに言うの?仕事だけまたは家事育児だけをするのではなく両方を充実させる生き方を目指す考え方です。
ワーク・ライフ・バランスの実現にはまず何よりも男性の家事育児への参加が不可欠です。
ワーク・ライフ・バランスの実現は個人の努力だけでは不可能です。
2007年には政府が自治体企業労働者の代表と共にワーク・ライフ・バランス憲章を制定し一体となって環境整備に取り組む事を宣言しました。
2014/05/29(木) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 家庭総合「家事と仕事と…どう生きたい?」[字]

仕事も家庭も充実している…そんな生活はどんな社会だったら実現できるのでしょうか?企業や国の取り組みを見ていきます。【出演】パパイヤ鈴木・青木さやか・大塚万紀子他

詳細情報
番組内容
「ワーク・ライフ・バランス」という考え方が、今注目を集めています。高度経済成長期に一般的だった「男性は仕事、女性は家庭」という分担を見直し、だれもが仕事と生活の調和が取れる社会を官民一体となって目指すものです。対策に取り組む現場では、どんな変化が起こっているのでしょうか?成果と課題を考えます。【出演】パパイヤ鈴木、青木さやか、足立成、尾崎千瑛【声】沖田愛【マンガ】和田フミ江
出演者
【ゲスト】大塚万紀子,【出演】尾崎千瑛,足立成,【司会】パパイヤ鈴木,青木さやか,【語り】沖田愛

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他

映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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