シリーズ世界遺産100「ジャマ・エル・フナ広場の文化的空間〜モロッコ〜」 2014.05.29

(テーマ音楽)
(鹿賀丈史)毎日がまるでお祭りのような広場。
数百年にわたって様々な文化が出会った生命力あふれる空間です。
モロッコ中部のマラケシュ。
11世紀後半にイスラム王朝の都として造られました。
サハラ砂漠に近いオアシスに築かれた町は砂漠へのキャラバン隊の基点として栄えその旧市街が世界遺産になっています。
その中でも特にこのジャマ・エル・フナ広場は世界無形遺産になっています。
その理由はこれ。
広場では毎日モロッコじゅうの大衆芸能が見られるという世界でも珍しい場所だからです。
あらゆる地域から人々が集まった広場は様々なルーツを持つ文化の交差点となり17世紀以降大道芸人が芸を競い合う場となりました。
派手な衣装で現れたのは広場の名物水売りです。
この皮袋の中に水が入っています。
猿回しの人が1杯。
怪しげな笛の音に合わせているかのようなコブラの動き。
フナ広場の大道芸の中で蛇使いは最も古い伝統を持っています。
この蛇使いの仲間は5人兄弟。
蛇もみんなで砂漠に捕りに行きました。
兄弟に技を仕込んだ父親のオマールさん。
蛇使いの名人でしたが63歳でコブラにかまれて亡くなりました。
それでも兄弟は蛇使いの伝統を守ろうとしています。
モロッコでは神から特別の力を与えられた族だけが危険な蛇を扱えると信じられてきたのです。
おっと…危うくかまれるところでした。
夕闇迫るフナ広場。
人垣の中に語りべがいました。
学校に行けず文字が読めなかった人々は語りべによって物語を楽しみ歴史を学んできました。
年季の入った話術が人々を引き込みます。
夜が更けると広場の熱気はますます盛り上がります。
そして夜になると現れる無数の屋台からおいしそうなにおいが漂います。
大道芸人と民衆が体となって交流し合うフナ広場。
ここではこんなにぎわいが毎日繰り広げられているのです。
生字幕放送でお伝えします2014/05/29(木) 16:50〜16:55
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「ジャマ・エル・フナ広場の文化的空間〜モロッコ〜」[字]

大道芸人の広場 ▽無形遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
大道芸人の広場 ▽無形遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】鹿賀丈史
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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