ここではこんなにぎわいが毎日繰り広げられているのです。
生字幕放送でお伝えしますこんにちは、「ゆうどき」です。
まもなく週末です。
「週末おでかけウェザー」平井さん、どうでしょうか?平井⇒週末は真夏の気分を味わえますよ。
一足早く。
暑くて30度ぐらいまで上がるところも出てきそうです。
場所によっては雷がなりそうです。
平井さんに週末の天気を聞きたいと思うところにニャンカメが出ています。
角田⇒天気が気になっているのがこのバラ園です。
5月と6月ちょうど見頃なんですね。
きょうは千葉県八千代市にあるバラ園にやって来ました。
バラがすごいですよご覧ください。
あらあら。
こちらでは1500種類1万株のバラが今ちょうど満開なんです。
こちらのバラ園ではバラの品種改良も行っていますので、毎年新品種も植えられているんです。
多いときには一日1万人のお客さんが来るときもあるそうなんです。
きょうはバラのスペシャリストで「趣味の園芸」でもおなじみのこちらのバラ園の村上さんにお話を伺います。
村上⇒よろしくお願いします。
ことしのバラどうですか?とても色がきれいに出ています。
夜の気温がちゃんと冷えてくれたので昼と夜の気温差があるといい色が出るんですぜひ見に来てほしいですね。
バラを見るだけでもない楽しみ方もあるんですね。
バラと言ったら、香りですね。
そうなんです。
皆さんバラは気温が上がれば上がるほど香りが強く香るんです。
ですから、晴れて気温が高い日というのがバラ日和なんです。
ここで村上さんが平井さんに質問です。
今週末のお天気と気温はどうでしょうか。
お願いします。
平井⇒はい!まさにバラ日和ですね。
見てください。
晴れて気温が高い。
バラ日和。
まずあしたから最高気温が27度で晴れます。
本当にバラも見てよし、香りもよしという感じですね。
土曜日も27度まで上がります。
日曜日もよく晴れて最高気温が25度香りも漂うんでしょうね。
3日連続ですね。
そうですね。
このほかにも全国気になるところがあるんですよ。
合原⇒熊本県人吉市のお天気カメラの映像です。
みなもがきらきらしていますね。
画面中央を流れています球磨川では6月1日からあゆ釣りが解禁されます。
大きなあゆが釣れるということで全国から釣り人が訪れます。
地元の漁協では100万匹を超えるあゆを放流したということです。
平井さん、熊本出身ですよね。
そうですね。
熊本県人吉市はきょう33度を超えているんです。
6月1日も恐らく晴れてあゆ釣り、楽しめそうです。
画面がちかちかしていますが週末の天気いきましょう。
全国的に金曜日晴れの予想がされています。
25度以上。
ただ大気の不安定な状態が続きます。
山沿いは局地的に雷雨があります。
釣りをなさる方雷雲のごろごろが聞こえたら気をつけてください。
あさっての土曜日です。
真夏の晴れと出てきます。
東日本、西日本は30度を超えるところが出てきます。
さらに日曜日です。
パワーアップしちゃった。
元気。
真夏晴れ、安定してしかもそれに暑くなります。
熱中症に気をつけてください。
天気を詳しく見ていきましょうただあすは不安定です不安定の度合いがだんだん小さくなって日曜日は安定して晴れます。
あす福岡は30度です。
あさっては大阪で30度
5時になりました。
ニュースをお伝えします。
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが発表したSTAP細胞の2本の論文のうち、1本について、小保方リーダーを含む3人の責任著者が取り下げの意向を示しましたが、論文を掲載した科学雑誌ネイチャーはきょう独自に評価を進めており、近く結論を出したいとするコメントを出しました。
STAP細胞の2本の論文のうち、この細胞がこれまでにない万能性を持つことを示したとする、レターと呼ばれる論文について、理化学研究所の小保方リーダーと笹井芳樹副センター長、それに若山照彦山梨大学教授の3人の著者は、きのうまでに、取り下げの意向をネイチャーに伝えました。
これについてネイチャーは、著者の一人である、ハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授は取り下げを拒否しているものの、すべての著者が同意していなくても、取り下げは可能だとする見解を示しました。
その上で、2本の論文を独自に評価しているとして、近く結論を出したいとコメントしました。
一方、2本の論文のうち、今回、取り下げの意向が伝えられたものとは別の、アーティクルと呼ばれる論文は、理化学研究所が、ねつ造と改ざんの2つの不正があると認定していますが、一部の著者が同意しておらず、取り下げの手続きは行われていません。
安倍総理大臣は、きのうまで行われた北朝鮮との政府間協議について、外務省の事務次官と、交渉に当たったアジア大洋州局長から報告を受け、今回の協議で示された北朝鮮側の姿勢を分析しながら、拉致問題の解決に向けて、引き続き粘り強く交渉するよう指示しました。
日本と北朝鮮の政府間協議は、今月26日からきのうまでの3日間、スウェーデンのストックホルムで行われ、互いの関心事項を話し合うため、協議を継続していくことで一致しました。
これを受けて、外務省の斎木事務次官と、交渉に当たった伊原アジア大洋州局長が、きょう午後、総理大臣官邸を訪れて、安倍総理大臣に協議の内容を報告しました。
この中で斎木事務次官らは、今回の協議で日本側から、拉致被害者や、拉致された可能性が排除できない、いわゆる特定失踪者の再調査など、拉致問題の解決に向けた具体的な取り組みを強く求め、北朝鮮側も、拉致問題に関する議論を拒否する姿勢は示さなかったことなどを説明したものと見られます。
また北朝鮮側が、朝鮮総連本部の売却を、裁判所が決定したことに、懸念を表明したことなども報告したものと見られます。
これに対し安倍総理大臣は、今回の協議で示された北朝鮮側の姿勢を分析しながら、拉致問題の解決に向けて、引き続き粘り強く交渉するよう指示しました。
菅官房長官はこのように述べて、このあと、安倍総理大臣と関係閣僚が、今後の対応などを協議することを明らかにしました。
運転再開の前提となる、国の安全審査が優先的に進められている川内原子力発電所について、鹿児島県が事故に備えて、30キロ圏内の住民の避難を試算したところ、29時間近くかかるケースがあることが分かりました。
鹿児島県は、試算をもとに避難の実効性を高めたいとしていますが、専門家は、想定はこれに限らず、さらに時間がかかることもあると指摘しています。
鹿児島県は、川内原発での事故に備えて、半径30キロ圏内の住民およそ21万人が、自家用車を使って避難する際にかかる時間をコンピューターで試算しました。
試算では、主要道路の使用状況や、車1台に乗る人数、それに天候など、さまざまな条件を変えて、避難する人の90%が30キロの外に出るまでの時間を推計しています。
その結果、最も早い避難は、車1台に4人が乗り合わせ、混雑する交差点で交通整理が行われる場合で、9時間45分でした。
一方、最も時間がかかるのは、車1台に2人しか乗らず、主要道路の南九州自動車道が通行できない場合で、28時間45分でした。
鹿児島県は、試算をもとに避難の実効性を高めたいとしています。
これに対し、専門家は次のように指摘しています。
電力会社10社は、石油や石炭の調達価格が下落したとして、ことし7月分の電気料金を、そろって値下げすることになりました。
電気とガスの料金は、政府の認可が必要な料金改定とは別に直近3か月の燃料や原料の輸入価格をもとに毎月見直されています。
6月分と比べた値下げ幅は、使用量が平均的な家庭で、北海道電力が21円、東北電力が17円、東京電力が26円、中部電力が15円、北陸電力が24円、関西電力が30円、中国電力が21円、四国電力が24円、九州電力が21円、沖縄電力が48円となっています。
全社そろっての値下げは、8か月ぶりです。
また、大手都市ガス会社も、3社が7月分の料金を、6か月ぶりに値下げします。
6月分と比べた値下げ幅は、使用量が平均的な家庭で、東京ガスが14円、大阪ガスが12円、名古屋市に本社がある東邦ガスが20円となっています。
福岡市に本社がある西部ガスは、6月分と同じ料金です。
暑中見舞い用のはがきの販売が全国で始まりました。
京都では舞妓さんなどが購入を呼びかけました。
京都中央郵便局です。
京都の花街、宮川町の2人の舞妓さんと、宝塚歌劇団でおととしまで活躍した京都府出身の女優、野々すみ花さんが、テープカットをしました。
ことしのはがきの図柄は、富士山や、金魚と風鈴などです。
窓口では、訪れた人たちが気に入ったものを選んで買い求めていました。
では続いて気象情報、あすの天気です。
本州付近は高気圧に覆われて、広い範囲で晴れる見込みです。
午後は内陸を中心に、にわか雨や雷雨の所があるでしょう。
日中の気温はきょうと同じくらいまで上がる所が多く、暑さが続きそうです。
千葉県八千代市にあるバラ園にやって来ています。
こちらでは1500種類1万株のバラが今、見頃を迎えています。
満開です。
鮮やかですね。
今週末は天気も晴れて気温も上がるということですので絶好のバラ日和になりそうですよ。
きょうはバラのスペシャリストで「趣味の園芸」でおなじみの村上さんにお話を伺います。
村上⇒よろしくお願いします。
村上さんバラって一日のうちで鑑賞に適した時間帯があるんですよね。
ずばりそうなんです。
なぜかというとバラは夜のうち香りを蓄えますので朝にどんどん香りが上がってくるんです。
午前中のうちに香りをかいでおくととてもいい香りがいたします。
ぜひともかぎに来てほしいです。
こちらのバラ園は開演時間を早めているんですよね。
このため朝6時から出ています。
今の時間でもバラの香りがしています。
朝はもっとすごいんでしょうね、朝もきてみたいです。
このバラ園ご自慢のバラもご紹介していただけるんですね。
こちらのバラ園で作ったバラです。
かわいいでしょう。
小ぶりでかわいらしい。
たくさんの花が咲いています。
プリンセスアイコです。
愛子さまのバラです。
上のほうにあるオレンジ色のバラこちらはイギリスから贈られてきたプリンセスミチコという美智子さまのバラです。
とても美しい花ですよね。
このようなバラがたくさんこの周りに生えています。
見に来ていただければと思います。
皇室にちなんだバラもいろいろ見ることができるということですね。
ちょうど今週も高円宮家の典子さまのご婚約内定のニュースもありました。
この辺でバラを見てあやかりたいというところが私もありますね。
すばらしいです。
このバラ園ではバラの花言葉が愛情ということでカップルがこのバラと一緒にすてきな写真が撮れるスポットもあるんです。
あちらはぴったりですよ。
チャペルのような雰囲気になっているところです。
6月はジューンブライドですからカップルがバラ園で愛を確かめ合うのもいいかもしれません。
ぜひとも来てほしいですね。
こちらのバラ園は6月の中旬まで楽しめるということです。
以上、八千代市のバラ園から中継でお伝えしました。
山本⇒鮮やかでしたね。
合原⇒見るだけで楽しいのに香りが加わると思うといいですね。
山本⇒午前中ということですね。
合原⇒早起きを頑張りたいです。
続いてはこちらです。
四国の霊場を巡る、お遍路。
ことしは八十八か所霊場が開かれて千二百年の節目。
お遍路の魅力を中継でお伝えします。
山本⇒四国霊場八十八か所からの中継。
合原⇒きょうは高知県からです。
38番札所、金剛福寺です。
ここなんですけれども金剛福寺は前の札所から90km離れているということで最も長い遍路の道なんだそうです。
こちらのお寺歩き疲れたお遍路さんへの、とっておきのおもてなしがあるということなんです。
塩澤さん。
塩澤⇒金剛福寺のご本尊千手観世音菩薩です。
四国霊場が開かれて1200年とされる、ことし金剛福寺でもご本尊の御開帳が行われています。
山本さん、合原さんこのご本尊のすぐそばまで来てお参りできるのはことしだけなんです。
この観音様はお顔が3面あります。
大変珍しいものなんです。
視界は270度あるといわれています。
270度というのがどれくらいの角度なのかこの映像をご覧ください。
足摺岬だ。
そうなんです。
金剛福寺のそばには足摺岬の展望台があります。
そこから見た目の前に広がるのが太平洋です。
この広がる景色がなんと観音様の視界の270度と同じ270度なんです。
広く人々の世界を見渡すことで多くの願いを聞き入れていたということです。
私がいる38番札所の金剛福寺は海の北側にあたります。
すぐそばにあります。
こうして歩き疲れたお遍路さんも景色がこの金剛福寺にあるんです。
それがこちらです。
この池です。
きれいな水をたたえています。
この時間も静かですよ。
1枚写真をご覧いただきます。
2001年に撮影された金剛福寺の写真です。
池がありません。
この写真を撮った同じ場所まで行きますよ。
この境内と今の境内比べてみます。
この景色が変わっているんです。
なぜこの池があるかといいますと古い金剛福寺の姿に戻そうということなんです。
さかのぼること1200年前1800年の金剛福寺です。
境内の中に池があります、この景色に戻したいということなんです。
この池にこだわりがあります。
水は山から沢を引いています。
自然の生き物たちが集まってくるんです、足元を見ますと大きなおたまじゃくしがいるんですよ。
本当だ。
こうした生き物たちたくさん集まってくるんです。
もう脚が出ているんじゃないの?もうすぐカエルになるかもしれません。
この池しかも、なんと住職の手造りなんです。
お話を伺います。
金剛福寺の住職の長崎勝教さんです。
これだけの池を造るのは大変だったんじゃないですか。
長崎⇒構想からかけて30年かかりました。
まだ続いています。
この景色、お遍路さんどんなふうに見ていらっしゃいますか。
池のみなもを見ながら植物とか動物とか鳥の声を聞きながら自然ってすばらしいんだなと思いながら皆さん眺めて帰っていかれると思います。
山本さん、合原さん疲れたお遍路さんを癒やすとっておきのポイントがあるんです。
きれいな眺めが広がるんです。
池の周りをくるっと歩きますと疲れた鼓動も落ち着いてきます。
まもなく見えます。
斜め45度からこの池越しにご本堂を見ますと池に映っているのが見られます。
逆さ本堂ですね。
鏡のようですね。
そうなんです。
この景色が住職のこだわりのポイントなんです。
長崎さん、お遍路さんにはこの池はどんなふうに見てもらいたいですか?観音菩薩様が皆さんを温かく空と水の景色でお迎えしていますので、まさに空海の世界を作っていきたいと思います。
ありがとうございました。
疲れた体を癒やす、とっておきの手造りの庭でもてなす金剛福寺から中継でお伝えしました。
山本⇒まだ池は造っていらっしゃるということですね。
季節のうつろいとお遍路さんが見て発見できるんですね。
合原⇒鳥の声も聞こえて静かな気持ちになりました。
続いてはこちらです。
♪「夏が来れば思い出す」♪「はるかな尾瀬とおい空」誰もが一度は行ってみたいという尾瀬。
尾瀬は群馬、新潟、福島、栃木の4県にまたがる本州最大の湿原です。
冬から目覚めたばかりの尾瀬に私、中村次郎が行ってまいりました。
そこには、この時期ならではの見応えのある景色、そして…。
みずみずしい息吹が満ちていました。
さらに、夏には見られない不思議な現象のオンパレード。
とっても珍しい気象現象にも出会いました。
「中村次郎の春夏秋冬」梅雨に向かう今こそ天空の楽園・尾瀬へ。
山本⇒次郎さん。
中村⇒ご案内のとおり、尾瀬に行ってきました。
自然のすばらしさを実感してきましたね。
尾瀬というと人気が非常に高くて皆さん一度は行ってみたいという方も多いんじゃないでしょうか。
間近まで行ったことがあります。
尾瀬は1年を通じていろいろな花のイメージがありますが、気象的にも結構おもしろいところがあるんです。
こちらのグラフを見ていただきたいんです。
月別の東京の雨量です。
それに尾瀬を加えてみるとご覧のように4月、5月6月とも、尾瀬のほうが雨量が少ないんです。
山のほうだから尾瀬のほうが降りそうですよね。
そういう考えもあるんですが私の解釈ですと、たぶん6月というと梅雨の期間ですよね。
尾瀬は内陸の奥深くにあるものですから梅雨前線による影響が比較的少ないだろうと青空の広がるチャンスも多いのではないかと解析できるんじゃないかなと思いますね。
6月といえば梅雨なんですが尾瀬は、梅雨前線から離れているものですから比較的晴れ間も多いんです。
人によっては、やはり夏の非常に盛んなときよりも、むしろ、今の5月の下旬から6月の上旬ぐらいのときが静かで鳥の声とか自然のふるまいも、よく見えるとおっしゃる方もいらっしゃいます。
寒暖差のある尾瀬は気象的にもさまざまな、おもしろいものが見られるんです。
5月の尾瀬の魅力をご覧ください。
標高1000mほどにある群馬県片品村。
尾瀬の玄関口へとやって来ました。
5月の下旬。
東京は、すでに初夏ですがここには、ようやく遅い春が訪れていました。
1、2の3、はい!5月21日尾瀬が山開きしました。
♪「夏が来れば思い出す」地元だけでなく県外からの観光客などこの日を待ちわびた70人以上が集まりました。
群馬県のご当地キャラも初参加。
地元の人たちにとっても待ちわびた山開きでした。
どうも、どうも。
こんにちは。
松浦和男さん、73歳。
片品村で生まれ育ち尾瀬のことなら何でも知ってるというまさに尾瀬の生き字引です。
尾瀬へ向かう前にちょっとおもしろいものを見せていただきました。
松浦さんが50年以上にもわたって集めた尾瀬の貴重な資料です。
松浦さんの実家は、馬方さん。
半世紀前、尾瀬に荷物を運ぶには馬しか手段はありませんでした。
馬が入れないところではみずから荷物を背負って届けていました。
松浦さんにとって特に思い出深いのが、こちら。
冬に履く、わらぐつです。
半世紀余り前にはこうしたもので冬の寒さを防いでいたのですね。
松浦さんのすすめで、ちょっと身につけさせていただきましたよ。
じゃじゃじゃん!およそ60年前の尾瀬ファッション。
誰ですか?かさ地蔵などと言ってるのは。
気分が高まってきたところでいざ、尾瀬の入り口・鳩待峠へ。
車で15分の道のりです。
今回、案内をしてくださるのは永井一弘さん。
ガイド歴20年以上のベテランです。
春先の尾瀬、寒いと予想してばっちり防寒対策をしてきました。
当然、手袋は欠かせません。
いざ出発!と思ったら目の前に現れたのは、雪の塊。
尾瀬への入り口はなんと、まだ雪道。
しかも山道なんです。
尾瀬は、周りを高い山々に囲まれた盆地です。
目的地の尾瀬ヶ原は標高が低いため雪はとけています。
しかし、そこに至るにはまだ雪が残る山道を延々と下っていかなければなりません。
すごい雪だねえ。
なかなか険しい道のりです。
永井さんのアドバイスに従って滑って転ばないよう慎重に進んでいきます。
道を下ること30分。
ようやく雪がとけ地面が顔をのぞかせ始めました。
そのとき。
春の訪れを告げるふきのとうが咲いていました。
雪どけを心待ちにしていた花々が次々に芽を出しています。
永井さんが珍しいものを見つけました。
サルオガセ。
コケではなく菌類の一種です。
サルオガセは、尾瀬の風と霧に深い関係があるんです。
湿地帯の尾瀬では霧が多く発生します。
また寒暖の差が大きいので風が頻繁に起きます。
このため斜面の木は湿気をたっぷり含むことになり菌類のサルオガセが繁殖しやすくなるんです。
サルオガセは尾瀬の湿度が高いことを証明しているんですね。
出発から2時間。
尾瀬ヶ原に入りました。
早速、びっくりする光景が目に飛び込んできました。
アカシボと呼ばれる、この現象。
地面に含まれた鉄分が雪どけで空気に触れます。
すると酸化して、このように雪が赤茶けた色に染まるんです。
この時期ならではの自然現象です。
この時期の尾瀬の見どころをもっと知りたいなあ。
そう思っていたところ永井さんが、とっておきの場所に案内してくれました。
川のほとりで咲き乱れる水芭蕉
(みずばしょう)。
最も数多く見られるのはまさに今。
あいにく、撮影した日は前日の雨で花びらが少し痛んでいました。
でもまだまだ、つぼみも多いので6月の中旬ぐらいまでは楽しむことができるそうです。
この水芭蕉目当てに尾瀬に来る人も、たくさんいます。
外国の方もいました。
うーん、なかなか通じません。
いやあ、失敗、失敗。
簡単じゃないな。
グッドバイ!グッドバイ!尾瀬ヶ原をさらに奥に進んでいくと一見、天気がよく見えますが実は、尾瀬は周りを高い山に囲まれているため風向きが変わりやすく天候の変化が早いんです。
でも、ガイドの永井さんは長年の経験から、雲の動きで気象の予測がつくそうです。
あすの天気も聞いてみました。
さて、永井さんの予想当たるかなあ?日も傾いてきました。
そろそろ今晩の宿に向かおうとした、そのときまたしても永井さんがこの時期の尾瀬のとっておきを見つけてくださいました。
龍宮と呼ばれる、この現象。
川の水が渦を巻いて地下に吸い込まれているんです。
いったい、この水はどこに消えたんでしょうか。
答えは100mほど先にありました。
なんと湿原の下を通って再び湧き出していたのです。
もともと、このあたりは川だったんですが草や藻が地上を塞いでしまいこんな現象に。
水量の多い今が龍宮を見るチャンスです。
午後5時。
宿に到着。
こんにちは。
いらっしゃいませ。
尾瀬ヶ原の中心にある龍宮小屋。
3代目主人の萩原澄夫さんです。
水の豊富な尾瀬では山小屋にもお風呂があるんです。
せっけんやシャンプーは環境保護のため使えませんがリラックスができます。
早速、お風呂に行こうとしたとき萩原さんが珍しい気象現象について話してくれました。
あすも早起き。
きょうは休ませてもらいます。
おやすみなさい。
翌朝、午前5時。
白い虹が見たくて頑張って早起きしました。
さて、行ってみましょう!この日の最低気温は、氷点下2度。
もやを探してあちこち歩いてみましたが…。
どうやら冷え込みすぎたため空気が暖まらずもやが出なかったようです。
運がよければこんな幻想的な光景が見られたんです。
白い虹はよく見ると7色なんですがとても色が薄いので白1色に見えてしまうんです。
残念、無念。
もう帰るしかないか。
そのとき…。
空に見えたのは、棒のような虹。
彩雲と呼ばれる、この現象。
暖かい空気と冷たい空気の境界で光が反射すると現れます。
尾瀬では年に数回しか見られない現象です。
さらに、彩雲の上にはハロと呼ばれる現象が。
彩雲とハロが同時に出現するのはとっても珍しいんです。
20年以上尾瀬でガイドする永井さんも初めて見たと言っていました。
この奇跡の共演僅か数十秒で消えてしまいました。
貴重な映像をもう一度、ご覧ください。
尾瀬の神様が最後にものすごいものを用意してくれたんだなあと大いに感動しました。
山本⇒尾瀬の神様は気を遣いましたね、次郎さんに。
中村⇒ありがたいですね。
失敗した場面もあったんですけれど。
英会話ですね。
先ほどの映像を見てみたいと思います。
彩雲とハロです。
共演です。
ハロは結構見られる現象なんですが、このように彩雲と一緒になることは非常に少ないんです。
永井さんは20年で数十秒、初めてだとおっしゃってましたよね。
だから私たち、ついているなという感じはしたんですけれどね。
それから龍宮や白い虹も自然が、しっかりと残っていて尾瀬ならではの現象じゃないかなと思いました。
皆さんご存じのように、尾瀬は大変寒さが厳しくて一日の平均気温、1年を通すとたったの4度なんです。
そんなに低いんですか?北海道に陸別町というところがありますね、寒いところ。
それと同じぐらい厳しいところなんです。
尾瀬の専門的な本によると尾瀬の冬は6か月。
半年は冬であると。
残りの半年で春夏秋だと、そういう季節の巡りだと言っていました。
本当に夏と思っていたけれど、この時期というのは。
いいんです。
穴場なんですよ。
合原⇒通の方がいらっしゃるんですね。
静かなほうがいいという方もいらっしゃるんでしょうね。
気象条件が厳しい中、四季折々の美しい姿を見せてくれるのは尾瀬の自然がいっぱい残ってるから大事に守られているからと感じました。
山本⇒だから皆さん次郎さんと同じようにひかれるんですね。
全国でも有数の茶道が盛んな町島根県松江市。
さまざまな方法で、お茶の文化に触れることができます。
その文化を守ってきたのは常にお茶をおいしく楽しく味わおうとしてきた人たちです。
さらに、新たな挑戦も始まっています。
「行ってみたい!」松江が誇るお茶の楽しみ方をご紹介します。
尾瀬に続きましては島根・松江です。
松江放送局の利根川アナウンサーです。
利根川⇒よろしくお願いします。
島根は山陰地方なんですが島根と鳥取の位置関係は、皆さん大丈夫ですね。
山本⇒私は山口ですから。
合原⇒私はたぶん大丈夫。
中村⇒鳥取と島根がどちらが左右なのか分からない。
そこでこれを見てください。
こんなキャッチコピーがあるんです。
島根は鳥取の左側ですというTシャツです。
売っているんですか?こういう自虐的なキャッチコピーで島根のPRするキャラクターが人気なんです。
おとといおめでたいニュースがありましたね。
出雲大社の神職と皇族の婚約が発表されたばかりで、改めて島根に注目が集まっています。
そこで今回島根、紹介する話題ですが、お茶についてです。
島根県松江市は、京都金沢と並ぶ茶道が盛んな町と言われているんです。
しかも5日に1回はお茶を購入するくらいで緑茶の購入する回数でいいますと松江市が日本一なんです。
知りませんでした。
今回は松江独自のお茶の文化や伝統を新たな形で受け継ごうとする人たちを訪ねてきました。
松江では今茶道が盛んであることをもっと知ってもらうためにさまざまな取り組みが行われています。
こちらの温泉旅館。
ウエルカムドリンクとして出されるのは抹茶なんです。
しかもお客さんみずからたてることでお茶の文化に触れてもらおうというのがねらいなんです。
松江にお茶の文化が根づくきっかけを作ったのは松江藩第7代藩主・松平治郷。
不昧公
(ふまいこう)の名で親しまれています。
お茶を独自の流儀でたしなんできた不昧公。
その思いが地元の人たちに受け継がれ不昧流として広まりました。
不昧流の稽古は松江市内の各地で週に4日ほど行われています。
お茶の稽古といえば着物。
そこで私も着替えて参加します。
失礼します。
どうぞ。
きょうはどうぞよろしくお願いいたします。
ただ教室に参加してみますと着物の人は、ほとんどいません。
先生はお着物ですけれども和服でも、洋服でも大丈夫なんですか。
不昧流はふだん着で気軽に練習に参加し肩ひじ張らずに楽しむことができます。
お茶をいただくときには…。
これ、回す?そのままですか?いいですか?はい。
茶わんは回しません。
作法よりも純粋にお茶を味わうことを優先しているからです。
そして、ほかの人の練習を見ていると…。
初心者は足を崩しても大丈夫なんです。
礼儀作法にとらわれすぎずにお茶を満喫する。
その寛容さが、松江のお茶文化を支えています。
独自のお茶の楽しみ方が生まれた松江にはこんなものまであります。
これ、松江名物ぼてぼて茶。
江戸時代から松江に残るぼてぼて茶。
これが考え出された理由は2つあります。
まず番茶を抹茶のようによく泡立てます。
これは庶民でも抹茶を味わう優雅な時間を演出しようとしています。
さらに、米や漬物豆などを入れて食べますがお茶の時間にごはんの代わりとしておなかを満たそうとしたのです。
お茶というよりは食事軽い食事ですね。
そして、お茶といえば和菓子。
その和菓子も新たな楽しみ方が始まっています。
去年2月、松江市内にオープンした和菓子屋です。
ここでは、ワインと一緒に和菓子を楽しむことができます。
いただいたのは、季節の花つつじをモチーフにした生菓子。
それに合わせるのは渋みの強い赤ワインです。
初体験ですね、こんな感じは。
ありですね。
店長の池淵修平さんは10年の修業を経て自分の店を開きました。
お酒を入り口に、若い人たちにも和菓子の世界に触れてもらいたいと考えています。
そんな池淵さんが大切にしているものがあります。
上にある、その木の道具これは何なんでしょうか?池淵さんの家は、戦前まで和菓子屋を営んでいました。
およそ90年前に使われていたこの和菓子の型は先祖の思いを受け継ぎ新たな挑戦をしようという決意の印です。
伝統に新しさも加わり松江の人々は今も、お茶の文化を大切に守り続けています。
ワインに和菓子、どうですか?いいですね。
女性が好きそうですよね。
合原⇒大人のデートという感じですね。
利根川⇒チョコレートとワインを一緒に召し上がる方、いらっしゃいますから、和菓子もありだと私、思いました。
相性がよかったですよ。
そして味が気になるかと思いましたのできょうは松江名物のぼてぼて茶を用意いたしました。
山本⇒不思議な感じですよ。
お抹茶じゃないんですよね。
番茶はすでに泡立てています、具材を入れて食べてみてください。
私はぼてぼて茶だけ。
全部入れていいですよ。
渋みがあって、おいしいですね。
合原⇒いただきます。
不思議な感じです。
なんかお茶に、ほのかにお漬物の味もするし何個も得をしている気分。
ちなみに、ぼてぼて茶の名前の由来なんですがかき混ぜるときになる音なんです。
ぼてぼてというように聞こえるから、ぼてぼて茶になったということです。
山本⇒たてる茶せんは?専用のものなんです。
普通のもとと違いますね。
抹茶に使うものより1.5倍から2倍くらいの長さがあって毛先も細かくなっています。
これでかき混ぜることによって長さがあるので、かき混ぜやすい。
さらにこれでやることによって、お茶の中に空気が入りやすいから泡立ちがよくなるということです。
松江らしいこだわり方、お茶の文化というのをこの中で感じましたね。
何か威厳がありそうな感じでしたね。
ここで訂正があります。
尾瀬の旅で植物の名前の字幕に誤りがありました。
山本⇒きょうの「ゆうどき」島根松江のお茶の話題をお伝えしました。
島根では全国の人に位置をまず分かってほしいということでいろんな取り組みをしているんですね。
島根は鳥取の左側です。
Tシャツ以外でもさまざまなグッズがあります。
クッキーですけれど世界遺産があると言っても信じてもらえませんということばが書いてあります。
石見銀山です。
その隣ひまねじゃないよ、と書かれています。
島根とひらがなで書くとひまね、と間違えられてしまうということなんです。
なかなかパンチが効いていることばですね。
鳥取と島根は近いですよね。
米子は近いですから、なかなか間違えてしまう人も多いのかもしれません。
これだけ努力しているということは知っていましたか。
中村⇒そんなことは知りませんでした。
そんなに大変なんですか。
分かっていない人が多いということで。
友人と会話していても松江はどこだっけ?と言われることが多いんです。
そもそも松江を知らないということが多くて残念です。
山本⇒津和野というのは山口県だと思っている方がいらっしゃるんですけれど島根県なんです。
観光コースで山口の空港からいって、萩を回って津和野というコースがあるんですがあまり分からない方こうみたいですね。
大丈夫だと思います。
かなりの時間を使って島根をPRさせていただきました。
あすの「ゆうどき」です。
ことし100周年を迎えた宝塚歌劇。
元タカラジェンヌの案内で町を巡ってみるときらきらのアクセサリー専門店にグルメ。
タカラジェンヌたちを支えた町の魅力を紹介します。
お肌の、しわやたるみなど老化の原因の1つとされているのが体の糖化。
これを防ぐ食材が最新の研究で分かってきました。
老化を防ぐ食材で手軽に作れる京都のおばんざいをご紹介します。
2014/05/29(木) 16:55〜18:00
NHK総合1・神戸
ゆうどき ▽尾瀬の見どころをいち早くお伝えします!▽バラ園から中継[字]
気象キャスター・中村次郎さんの春夏秋冬は、尾瀬!見どころをいち早くお伝えします。伝説の虹は出るのか?▽バラ園生中継。香りを楽しむとっておきの時間とは?
詳細情報
番組内容
<中断>5:00−5:10 [字]ニュース 【キャスター】山本哲也,合原明子
出演者
【キャスター】山本哲也,合原明子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – グルメ・料理
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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