シリーズ世界遺産100「バールベリの無線電信局〜スウェーデン〜」 2014.05.30

(テーマ音楽)ここには20世紀の初めに国際無線通信が始まった頃のシステムが完全な状態で保存されています。
スウェーデン西部の海岸近くに建てられた鉄塔。
20世紀の初めにスウェーデンからアメリカまで電波を飛ばすには何本もの巨大なアンテナを建てて電波を増幅しなければなりませんでした。
127mの鉄塔が6本。
当時スウェーデンで最も高い建築物でした。
この施設が開設された当時は国際無線通信システムのれい明期でした。
第1次世界大戦が終わった頃世界を長距離無線で結ぶ計画が各国で進められました。
現在のように短波が使われる前大陸を隔てた長距離を無線で結ぶには巨大な出力が必要でした。
スウェーデンは総力を挙げてこの施設を建造しモールス信号による国際無線通信網に加わります。
施設が造られたのは1925年。
完成記念式典です。
スウェーデン国王と科学者のアレクサンダーソンです。
アレクサンダーソンが開発した強力な電波発生装置は当時世界各国で使われていました。
無線局開局と同じ年の1925年型のシボレーが走ってきます。
愛車から降りてくるのはボー・ヨハンソンさん。
元従業員を中心にしたボランティアグループ「アレクサンダーソンの会」の一員です。
この日は施設の公開日。
ボランティアの人々が当時の通信のしかたを実演します。
技術の進歩によってこの無線局の役割が終わったのは1996年。
施設は一つの時代の記念碑として保存される事になりアレクサンダーソンの会の人々が維持しているのです。
電波の発生装置です。
当時これがなければ大西洋を越える電波を発生させる事はできませんでした。
1920年当時のスウェーデンは貧しく国民の4人に1人がアメリカに移住していました。
この施設は遠く離れた同胞との交流を可能にしたのです。
(モールス信号の発信音)モールス信号はこの機械で増幅され肉親や友人の思いが大西洋を越えて素早く伝えられます。
(モールス信号の発信音)この施設にはスウェーデンの人々の心が寄せられていたのです。
当時の記録によるとこんな電文も送られています。
(おばあさん)「誕生日にあなたの事を考えました。
こちらは元気です」。
(男性)「男の子が産まれました!新しいスウェーデン人です」。
(子ども)「お父さん年末までに帰ってきて下さい」。
バールベリの無線電信局は20世紀初頭の通信システムを保存しているだけでなく当時の人々の心の願いも記憶しているのです。
2014/05/30(金) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「バールベリの無線電信局〜スウェーデン〜」[字]

大西洋を越えて ▽文化遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
大西洋を越えて ▽文化遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】鹿賀丈史
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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