連続テレビ小説 花子とアン(53)「はな、お見合いする」 2014.05.30

(はな)ただいま。
(もも)あっお姉やん。
今日町で地主様に会ったら言われたさ。
「早く見合いの返事しろ」って。
望月様待ちくたびれてるだとう。
そう…。
お姉やんまだ迷ってるだけ?こぴっと伝えたからね!・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(吉平)おまんは知ってただけ。
吉太郎が軍隊入ってもうここには戻らんって事。
(ふじ)ちっとも知らなんだ。
吉太郎は誰にも相談しなんで全部自分一人で決めただよ。

(吉平)いいだか?ふじは。

(ふじ)今まであの子はずっと家族のために頑張ってきただからやりてえようにさしてやりてえさ。
あんた。
本当はさみしいずら?あっ?はなの縁談も頭ごなしに反対するのは嫁に行かれたらさみしいからじゃねえだけ?ああ…ず〜っとバタバタしてて渡しそびれてたけんどこれおまんに土産だ。
てっ!いい。
要らん。
まだ怒ってるだけ?ほりゃほうだな。
4年もほったらかしで…本当にすまなんだ。
ほうじゃなくてくしは要らん。
おらにはこれがあるさ。
てっ…。
まだほんな古いくし持ってただけ。
当たり前さ。
これはあんたからもらったたった一つの贈りもんじゃん。
ふじ…。
回想
(吉平)江戸の職人がこさえたくしじゃ。
やっぱりふじさんによく似合う。
やっぱしふじによく似合う。
これははなかももにあげてくりょう。
ほうだな。
てっ!おらはいいからももにあげてくれちゃ。
はなまだ起きてただけ。
おらは今の話聞けただけで十分だ。
てっ!聞いてただけ。
ああ…今日はくたびれた…。
もう寝らざあ。
おかあはおとうと結婚して幸せだった?え〜?ほうだねえ。
うんおとうと結婚したおかげで吉太郎もはなもかよもももも生まれてきただし時々いなくなるおとうだけんどうん…おかあはこれでよかった。
幸せだ。
おらやっと分かった気がする。
おらもパルピテーションのある結婚がしてえ。
パ…パル…パパパ…?胸がドキドキときめく事だ。
よく分かんないけんど見っかるといいね。
はなの…パパパパ…パパ?おかあは見っけたじゃん。
はっ?おとうはおかあのパルピテーションだよ。
てっ!・
(吉平のくしゃみ)
(笑い声)さてはなのパルピテーションの人は一体誰なのでしょう?
(望月)アイラブユー。
てっ!ありがとうございます。
さて次は誰でしょう?
(武)アイラブユー。
はなたれ。
ないないないないない!はい次。
(朝市)はな。
ア…アイ…アイ…。
朝市無理して言わんでいいから。
さて次は?
(英治)アイラブユー。
てっ!何で村岡印刷さんが…。
はっ?花子さんこっちが聞きたいです。
どうしてここで彼の顔が浮かんだのかはなは不思議でした。
武じゃないって事だけは分かったけんど…。
(小声で)し〜っ。
はな先生また想像の翼広げてるみてえだな。
(キヨシ)ごきげんよう!
(笑い声)てっ!みんなどうしただ?はな先生は本の部屋にいるって言ったらみんなついてきただ。
(ミヨ)はな先生お話聞かしてくりょう!
(マサル)「みみずの女王」みてえな面白え話が聞きてえ!え〜?ほうだねえ。
新しいお話書えてるじゃんけ!ああそれはまだ駄目!読んで!読んでくりょう!読んでくりょう!では!では安東先生が新作の童話を読みます。
てっ朝市!…じゃなくて木場先生!それじゃあ読みます。
「『お日さまとつゆ』。
夏の朝でした。
青い草の葉の上につゆの玉が休んでおりました。
お日さまがつゆの玉の上に照りましたからつゆはぴかぴか光りました。
青い草の葉とつゆの玉は大層仲良しのお友達でした」。
ああ。
てっ望月さん…。
望月さんはしびれを切らしてはなの返事を聞きに来たのでした。
お返事遅くなって本当にすいません。
こちらこそこんなとこまで押しかけて。
望月さん。
私は望月さんと結婚したら幸せになれると思います。
私だけじゃなくてうちの家族も幸せにして下さると思います。
こんなにいい縁談断ったら罰が当たります。
ほれからあの…私結婚にはパルピテーションが大切だと思うんです。
つまり胸がときめく事です。
お会いするのはまだ2回目ですけんどこれからもっともっといろいろお話をしてお互いの事をもっと知っていくうちにそういう瞬間があるかもしれません。
その時が来たらこぴっと決断したいんです。
そんな訳で…あの…もう少し考える時間を頂けますか?ほれは考えるものではなく感じるものではねえでしょうか?えっ?あの…望月さん?はなさん。
はい。
この話は白紙に戻さしてくりょうし。
てっ!えっどうして…。
えっ…。
先日あなたにお会いした時僕はときめきました。
だけんどあなたの方はほうじゃなかった。
残念だけんどご縁がなかったようです。
望月さん…。
失礼します。
ごきげんよう…。
さようなら…。
てっ!みんなほんなとこで何してるでえ!はな!お…落ち込む事ねえじゃんけ!
(一同)フフフフフ!何笑ってるでえ?てっ!はな先生振られちまった!行き遅れても知らんよ!こら〜!こら〜!こら〜!待て〜!こうしてはなの縁談は終わったのでした。
ごきげんよう。
さようなら。
生字幕放送でお伝えします2014/05/30(金) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(53)「はな、お見合いする」[解][字][デ]

望月(川岡大次郎)が見合いの返事を待っていると聞き、ますます迷ってしまうはな(吉高由里子)。そんなある夜、吉平(伊原剛志)はふじ(室井滋)に、ある土産物を渡す…

詳細情報
番組内容
はな(吉高由里子)はもも(土屋太鳳)から、望月(川岡大次郎)が見合いの返事を首を長くして待っているということを聞き、ますます迷ってしまう。そんなある夜、ふじ(室井滋)は吉平(伊原剛志)に、吉太郎(賀来賢人)が職業軍人になるのに反対しているのは、父親としてさみしいからではないのかと問う。吉平はそれに答えず、ふじにくしの土産を差し出すが、ふじはそれを断る。その理由を知ったはなは、ふじにあることを聞く…
出演者
【出演】吉高由里子,伊原剛志,室井滋,賀来賢人,窪田正孝,土屋太鳳,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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