(テーマ音楽)道徳ドキュメント「人とつながる」。
今回はまずこちらをごらんください。
これは東京・墨田区の今の風景です。
そして今から66年前に同じ場所から見た風景がこちらです。
ほとんど建物がありません。
それはどうしてかというとこの写真をとる少し前にある出来事があったためです。
1945年3月10日当時日本と戦争をしていたアメリカ軍の飛行機が東京に大量のばくだんを落としました。
およそ10万人の命がうばわれました。
この時の戦争で日本各地がこのような焼け野原となりました。
しかしそれから66年がたちそのおもかげはほとんどありません。
戦争を体験した人もじょじょに亡くなっています。
そんな中失われつつある戦争の記おくを残そうと活動する大学生たちがいます。
京都の大学生を中心にしたグループです。
戦争を体験した人をたずね話を聞く活動を2年前から続けています。
林善治さん。
兵士として中国で戦った人です。
林さんにはわすれらない出来事があります。
戦場でほりょを殺せと命令されたのです。
「林」。
「はい」。
「この軍刀でこいつをきれ!」。
ふり落とさんとダッ!そしたらな一回バッときった。
ものすごい力でバッときるでしょ。
ここから…きったとこから血出えへんねん。
口からブワッと血が出る。
人と人が殺し合う戦争。
そこではいじょうな出来事がふつうにありました。
林さんがかこのけい験をふまえたうえでまた兵隊によび出されたとしたらまた同じように人を殺してしまいますか?同じことをくり返すかでしょ?う〜ん…。
思い出してまうな。
かわいそうなことしてやったなと…。
あかんがそれ命令やからな。
かわいそうと思うがな…。
このグループに所ぞくするのは22人。
戦争体験者に直接会えるのは今しかない。
その思いで集まりました。
ぼくたち若者はやっぱり教科書だけでしか学べないっていうか。
戦争を体験した人もおじいさんおばあさんになっててこれから死んでいってしまうんやったら今しか聞けないっていう。
これまで話を聞いた人は45人。
それぞれが想ぞうをはるかにこえる深い悲しみや心のきずをかかえていました。
行く前にこの人こんな人やろなとかいろいろ話をしながら行くんですけど…。
こんな話してくれはるやろなとかだいたいその人の体験とか読んでこんなこと感じてはったんかなとか。
でもぜったいこえるんですよその予想みたいなのは。
それだけはホンマに毎回そうでだからある意味うら切られるっていうか。
(大学生たち)すみません。
こんにちは。
この日たずねたのは奈良市にくらす杉本季佐子さんです。
杉本さんは10さいの時の出来事が今も頭から離れません。
戦争が終わる直前杉本さんが住んでいた中国東北部に突然ソ連軍がせめてきました。
杉本さんは母と姉に連れられてにげました。
そこで多くの人が死んでいくのを目げきしたと言います。
今でもいちばんつらかったのはね…きれいなお顔して冷たくなっていたんですよ。
それでも必死になって子どもを連れていっしょに歩いてましたけど…にげ続けること4か月。
杉本さんのいちばん好きな人が目の前で息を引き取ります。
もうホントに思ったのは…結局わたしといっしょにねてたんですけど…となりに冷たくなっている母がねてたんですけど…もうほっぺたにずっとほほすりよせて…66年前の悲しみが重くのしかかります。
家族の話をされてたから自分と重ねてしまって自分も母親のことを想ぞうしてしまって…。
自分は生きて帰ってきてっていう…。
どんなつらかったやろとホントすごい感じました。
戦争の悲さんな出来事をさまざまな人から聞くうちに大学生たちは二度と戦争を起こしてはいけないという思いを強くしました。
そしてその思いを自分たちがさらに若い世代に伝えたいと思うようになりました。
2011年1月大学生たちに京都市の中学校で特別授業をしてよいというきょかが出ました。
戦争を知らない中学生に実感を持って考えてもらいたい。
よしやろう!これまで集めたしょう言のうちどの話をしょうかいすればよいのか大学生たちの議ろんは長時間続きました。
そっか。
それはいいかもしれんな。
中学生と同じ年ごろで戦争にまきこまれた人の話をしょうかいすることにしました。
選んだのは上原清さんです。
悲げきに見まわれたのは10さいの時でした。
対馬丸という船で6〜14さいまでの子どもたちが沖縄から九州へひなんしようとしていました。
ほぼ半分まで来た時突然アメリカ軍のせんすいかんからこうげきを受けます。
775人の命が失われました。
えっと先週みんなどんな授業したかおぼえてますか?どんなことしたかな?あれ?あんまり…。
どんな授業した?みんな沖縄って知ってるかな?知ってるよね。
パイナップルとかがすごく有名な所。
沖縄ですご〜く悲さんな戦争がありました。
そうやって悲さんな戦場になるからみんなと同じぐらいの年の中学生とか小学生はそ開っていってひなんしようっていって大きな船に乗ってクラスのみんなでひなんした人たちがいました。
ここで上原さんの話がしょうかいされます。
船がちんぼつし子どもたちが海に投げ出される様子です。
なんとかいかだに乗りうつり助かった上原さん。
しかし一てきの水も持たず広い海をただようことになります。
死んでいった子どもたちは何を考えていたのだろう。
その気持ちを想ぞうして書き出します。
親とかにもいろんなことってどんなこと?まだ子どもやしご飯とか作ってもらわなあかんしその感しゃとかがまだわからずに死んでいって…。
友達としゃべったりとかもふつうに生活してるだけでもよかったと思うし。
戦争を体験した人々の悲しみによりそうこと。
大学生たちはそれが戦争をくり返さないためにたいせつだと考えています。
そんなむずかしく考えるんじゃなくてお母さんが身近で死んでいくからとか大事な人が亡くなるからとかそれでいいと思うんですよ。
戦争の記おくが急速に失われようとする中活動は続きます。
今日はビリヤードの実験か。
2014/05/30(金) 09:50〜10:05
NHKEテレ1大阪
道徳ドキュメント「悲しみをくり返さないために」[解][字]
京都の大学生のグループは、全国の戦争体験者の証言を記録している。想像を上回る悲しみに接するうち、大学生たちは“ある使命感”を持つようになる…。2011年取材。
詳細情報
番組内容
京都の大学生・川恵実さんたちは、戦争体験者の証言を記録している。体験者それぞれに悲しみがあり、常に川さんたちの想像を超える。その深い悲しみに接するうちに、「自分たちが語り部になって、後世に伝えなければいけないのではないか」と考えるようになった。そこで、記録したビデオを中学生に見せ、「もし自分たちが戦時に生きていたら」と考えてもらう授業を計画した。学生たちの思いは届くのだろうか? (2011年取材)
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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