くらし☆解説「地球観測衛星 すすむ地球の健康診断」 2014.05.30

生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちはきょうは地球観測衛星、進む地球の健康診断というテーマです。
先週の土曜日、日本の地球観測衛星、だいち2号の打ち上げが成功し、宇宙から地球環境を観測する技術に注目が集まっています。
担当は室山哲也解説委員です。
室山さん、だいち2号無事に打ち上げられましたけれど今どうなっているんでしょうか。
室山⇒順調に準備が進んでいるということです。
VTRを見てみましょう。
この間の土曜日に種子島の宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げられました。
H2Aロケットは連続18回成功ですので、調子がいいですね。
軌道600kmのところに到達して太陽光パネルを開いて今、最終的な調整に入っている状態だということです。
順調に進んでいるようです。
だいち2号ですけれどどういう衛星なんですか?地球観測衛星というんですけれど日本は10機ぐらいこのようなものを打ち上げていてその仲間のいちばん最先端のものです。
この1つ前に、だいちというのがあって、以前2011年まで稼働していました。
陸上のいろんなものをウオッチできる仕事をしていました。
後継機でレーダー部分が特化したすぐれた技術になっています。
太陽光パネルがあってレーダーは地球のほうに向けていて地球をサーチして観測しています。
具体的に何を見ていますか?主にいうと地面とか森林の様子氷、都市の様子、それから地殻変動地面が動きますね、動いているプロセスを見ることができます。
これは雲があっても見ることができるんですか。
レーダーなのでそういう機能があります。
夜間でも雨でも雲でも、それを透かして見ることができます。
森なんかでも透かして地面の様子を見ることができるすぐれた能力を持っています。
どれくらいの速さで動いていますか。
90分で地球を縦方向に1周していますので地球が自転していますので、同じ場所に戻るのは14日後です。
そんなに速く動いているんですね。
見える範囲はどのくらいですか。
地球観測などで環境を見ることに特化していますので500キロぐらいの幅で地球をサーチしていくこともできますしスポットライトモードといいますが絞り込んで細かく見ることもできます。
細かく見ることができる能力は前のだいちが精度が10mぐらいだったんですが3mまで上がっています。
このような機能を搭載して1か月後にファーストショット6か月後に映像配信してみんなが使えるようになるということで準備中です。
今までも観測衛星というのもあったわけですけれど、どういう成果がありましたか。
地球観測衛星でやってきた仕事をイメージをつかんでいただこうと思います。
例えば今、島が噴火してできていますね。
航空写真で撮ると危なくて、上に行くことができません。
ですけれども宇宙からですと真上から撮ることができるんです。
溶岩が流れている形もよく分かります。
頻繁に見ることができます。
上から宇宙なので危険性もないということでそのような使い方ができます。
それから実際にだいちが撮ったものですけれど1995年のドバイですけれど海には何もありませんでした。
最近の2006年の映像ですと海に構造物ができています。
これは別荘ですよね。
お金持ちの建物があって上から見ると、このような形になっています。
途上国や発展新興国はすごい勢いで変わっていて都市も変わっていますので、何がどうなっているかということを地球の上で克明に見ることができます。
北海道のオホーツク海の流氷です。
渦巻いているのが流氷です。
NHKスペシャルで、流氷大回転ということをやっていましたがこのような形です。
それをやると海難事故ですね。
そういう情報を使うと海難事故の防止に活躍することができます。
いろんな使い方ができて役に立っているということなんです。
これがだいち2号ですと性能がアップするんですね。
だいちと比べますとだいちは最初の部分は分解度が10mです。
ディズニーランドあたりを見ても森か何か分かりませんね、シミュレーションですけれどだいち2号ですとくっきり見えますね。
駐車場の様子とか道路ですね。
くっきり見えます。
道路が見えるというのは実は重要で、何かあったときに道路は血液みたいなもので物が動くところですから防災なんかのときに大違いなんですね。
そういうふうな質的な転換も起きるということですぐれた能力を持っています。
上空をだいち2号はぐるぐる回っているということですが何か分かることはありますか。
そこがみそです。
何回も同じところを見ているので違いに気が付きます。
環境の変化とかということはそういうものを使っていろんなことに使えるんです。
特に防災には役に立っています。
例えば実際に撮影されたものです。
東日本大震災の前の福島県南相馬市の様子です。
赤いところが山です。
震災が起きたあとが右側です。
海の水が入ってきているのが分かります。
どこがどのように変化したかということで防災計画とか救援に向かうときに非常に重要な情報になってくるということです。
これも前後が分かるということです。
この理屈を使いますと屈斜路湖の火山の様子です。
地面が変化しています。
動く場合に、動く前と後の動いたところだけを色付けしていくとイメージでとらえることができます。
特に火山の噴火ですね。
膨れてきますのでそういう部分をイメージでつかんで火山予知につながるという技術実際に2011年の霧島山の新燃岳のときに噴火したあとの警戒レベルを設定のときに実際に役に立ったということがいわれています。
変化が分かるということが重要なところなんですね。
それから全体のグローバルなこともできます。
森林ですね、森林がどのようになっているかも分かります。
実際に撮影したものです。
ブラジルの森林が1996年から2009年、違法伐採が非常に多くなっています。
白いところが伐採されたところですね。
日本の衛星は違法伐採に使われて活躍しました。
おなじみの北極海の海氷ですね。
隙間ができています。
海に隙間ができてきたので船が航行するようになりました。
船の安全のためにこういう情報が必要になってきます。
必要不可欠な情報として使えるようになるということがいえると思います。
これがあれば変化に早く気づいていろんなことを防止することができますね。
前向きな利用方法はありますか。
1つおもしろいものをご紹介します。
例えば海の上、風が吹いているところを探します。
海は波が立ちますので風が吹いていると波が起きます。
そこの部分を赤く色づけするとどこで風が吹いているか、風力発電ではエネルギー場所探しが必要なのでエネルギー問題にも役に立つということなんです。
だいち2号では使い方しだいでどこまでも役に立ちそうですね。
どのように使うかという利用の方法を考えて広げていくことが重要なことと継続性ですね。
同じセンサーで見続けるということ。
息を長く続けていくべきだと思います。
2014/05/30(金) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「地球観測衛星 すすむ地球の健康診断」[字]

NHK解説委員…室山哲也,【司会】岩渕梢

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出演者
【出演】NHK解説委員…室山哲也,【司会】岩渕梢

ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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