今日、中国の北京空港。
スウェーデンで日朝協議の北朝鮮側代表を務めたソン・イルホ大使が姿を現し、記者団の前で、用意した発表文を手にこう切り出した。
読み上げたのは、日朝協議での合意内容。
昨日、日本政府が発表したものと同じもの。
北朝鮮では昨日、国営テレビなどが合意内容を報じているにもかかわらず、なぜ、わざわざ読み上げる事態となったのか。
昨日夕方、日本政府が発表した合意内容。
北朝鮮側は、特別調査委員会を設置して拉致被害者や行方不明者を含むすべての日本人に関する調査を開始し日本側はその状況を見極め、制裁措置を段階的に解除するなどとしている。
しかし、北朝鮮で報じられた合意内容では日本側と表現が異なる部分や項目の順番が違う部分が見られた。
ソン大使は昨日夕方の日本政府による発表を前にJNNの取材に、こう答えていた。
その初めの一歩でつまずいた形の北朝鮮。
ソン大使は日本側への配慮の姿勢を見せるためにも改めて自ら発表文を読み上げ、朝鮮国営通信も先ほど、日本側発表と同じ合意内容を改めて報道した。
しかし、北朝鮮側の対応は、これまでも二転三転し、日本側には根強い不信感がある。
今回の合意についても、拉致被害者の家族は期待する一方で、警戒の声を上げている。
横田めぐみさんの両親、滋さん、早紀江さんは今日、福島県会津若松市でめぐみさんが拉致されたときと同じ中学1年生を前に、講演に立った。
北朝鮮側が約束どおり再調査を実行するのかどうか。
閣僚からも慎重に交渉を続ける必要があるとの発言が相次いでいる。
菅官房長官は北朝鮮が再調査の結果を出す期限について、1年を超えることはないと思っていると語り安倍総理も北朝鮮側による実行を強く求めていく考え。
政府は今日午後、拉致被害者の家族に対して北朝鮮との合意内容について直接説明した。
ソン大使は、ヨーロッパで有本恵子さんら3人を拉致したとして国際手配されているよど号ハイジャック犯のメンバーについては、帰国につながる再調査の対象になるかどうかについて明言を避けた。
今回の合意を受け、メンバーの1人はJNNの取材に対し、こう述べた。
再調査の開始に合意した北朝鮮。
その思惑とは、一体何なのか。
日朝消息筋によると、北朝鮮は日本との関係改善をテコにアメリカとの関係の改善を図る狙いがあると見られる。
ただ、核実験など挑発行為の可能性もにじませる北朝鮮が今後すんなりと対話路線に転換するかどうか、予断を許さない状況が続く。
安倍総理とキム・ジョンウン第一書記、トップ同士の決断で合意した拉致被害者らの再調査です。
キム・ジョンウン第一書記は本気だいや、安倍総理は裏切られるのではないのか、政府内にはこういった期待や疑念が渦巻いているんです。
総理官邸から中継。
今回の決断ですけれども、安倍総理もリスクを覚悟してのことだと思いますけれども、勝算はあるんでしょうか?安倍総理としてはとにかく生きている人を帰させたい、これに尽きます。
そんな中、今回カギとなっているのは政府が認定している拉致被害者以外に北朝鮮に渡ったすべての日本人を調査の対象にしていることです。
北朝鮮はキム・ジョンイル総書記の時代にご覧の12人について、死亡、ないしは入国していないと伝えてきているんですが、これを翻すのはキム・ジョンウン第一書記にとって自分の父親が嘘をついていたと認めることになります。
調査対象を広げたということはこれまで名前が出ていない人の帰国の可能性が高まったということです。
一方で、北朝鮮としては人道支援の名目で日本からの資金を引き出したいとの思惑があります。
実際には拉致被害者は帰ってくるんでしょうか?帰ってこないと調査を終わらせることはできないわけですから、実効性のある調査が行われるようこれからがまさに正念場です。
一方で、私たちの取材で北朝鮮はこの12人以外の何人かの生存情報を既に伝えてきているということです。
それから北朝鮮がこだわっている朝鮮総連の本部ビルなんですけれども、解決策はあるんでしょうか?政府としては司法手続の介入はできません。
しかし、今後、民間の会社の所有となれば商取引となります。
政府が表立って動くことは許されませんが、継続使用できるよう、水面下の取引が生じる可能性はあります。
今回の合意内容に在日朝鮮人の地位に関する問題は誠実に協議するとありますが、これは日本としては差別とか朝鮮学校の処遇に関するもので、正直、入れる意味はあまりありません。
しかし、北としては総連本部ビルの扱いも中国国防省が去年11月に日本の航空自衛隊の戦闘機が中国軍の輸送機に異常接近していたと非難していることについて小野寺防衛大臣は、接近した事実は一切ないと反論しました。
中国は去年11月、尖閣諸島の上空を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定したと発表しているが、昨日会見した中国国防省の報道官は、その防空識別圏の設定を発表した当日に中国空軍の輸送機が自衛隊のF15戦闘機2機に追跡監視され、一時10mの距離まで接近されたと主張した。
中国側は日本を強く非難しているが、これに対して小野寺防衛大臣は今日会見で、次のように反論した。
小野寺大臣は、中国の情報収集機が飛んでいた事実は確認しているとした上で、わが方は常にしっかりとした安全対策をとっているので中国が今回発表したような事実は一切ないと強調。
その上で、全く不当な話だと思っていると繰り返し、不快感をあらわにした。
オウム真理教の菊地直子被告の裁判は今日から被告人質問が始まりました。
無罪を主張している菊地被告は価値観が崩れることは最後までなかったと教団での生活を懐かしむように振り返りました。
初公判以来およそ3週間ぶりに証言台に立った菊地直子被告。
1995年の都庁爆弾事件で爆薬の原料を運搬したとして殺人未遂のほう助などの罪に問われている。
被告人質問ではまず被害者に対し、多大な影響を与えてしまい申し訳なく思っていますと謝罪した。
ただ、菊地被告は運んだのが爆薬の原料とは知らなかったと無罪を主張していて、今日の裁判でも助手を務めたとされる毒ガスの生成実験について、弁護人から毒ガスと知っていたかと問われると最終的に何になるのか説明はなかったと述べ専門知識がないことを強調した。
また、教団での生活について問われると時折笑みを浮かべながら虫も殺さないという生活をしていた、同じ価値観の人と話せるのが楽しくてうれしかった、その価値観が崩れることは最後までありませんでしたなどと懐かしそうに当時を振り返った。
日本維新の会が分裂したことで野党の再編がいよいよ加速するという見方が広がっています。
こんな中で混乱しているのは最大野党の民主党です。
再編に消極的な海江田代表の辞任などを求める動きがますます強くなっています。
分党を決めた日本維新の会の国会議員団は両院議員懇談会を開き、来月5日までに結いの党との合流を目指す橋下共同代表と新党を結成する石原共同代表のどちらのグループに所属するのか選択するよう求めた。
こうした中、野党第1党の民主党内で野党再編の動きに呼応すべきだという声が強まっている。
細野前幹事長と前原元代表は、ともに野党再編のキーマンと見られていて前原氏は先週、京都で行われた橋下氏と結いの党の江田代表との会談にも同席していた。
低迷する民主党を立て直すには野党再編に慎重な海江田代表のままでは難しいと考えている。
海江田代表は去年7月の参院選に惨敗した際、1年以内に目に見える成果を得られなければ辞任すると明言している。
海江田氏は、自らけじめをつけることになるのか。
当選1・2回の国会議員が代表選に必要な推薦人の数を20人から半分の10人に減らすよう署名活動を始めた。
おととい夜には馬淵選対委員長や長島元防衛副大臣ら当選3・4回の衆議院議員が代表選の前倒しをめぐって意見交換した。
しかし、民主党の規約には代表のリコール規定はなく、海江田氏が自ら辞任しない限り代表選の前倒しは実現しない。
野党再編を目指す議員の間からは辞めないなら集団離党も視野に入れざるを得ないという声も出始めている。
准看護師の女性の遺体は中国で身柄を拘束された元同級生の女が便利屋に依頼し、運んだ疑いのあることがわかりました。
大阪市の准看護師、岡田里香さんが遺体で見つかった事件では、元同級生の女が住んでいた東京・八王子市のマンションに宅配便で遺体が運ばれその後、500m離れたトランクルームに移されたことがわかっている。
重さは50kgを超え1人で運ぶのは難しいことから、警察は女が便利屋と呼ばれる民間業者に依頼しトランクルームに遺体を運んだと見て調べている。
中国山東省の威海市内で昨日午後、山火事が発生した。
連日の猛暑と強風のため、火はあっという間に燃え広がり、炎や煙が一時住宅地に迫った。
軍や警察などが徹夜で消火活動に当たり、火は今朝午前6時過ぎ、札幌で行方不明になっていた25歳の女性が遺体で見つかった事件です。
女性が行方不明になる直前、助けを求めたスマートフォンが遺体の発見現場からなくなっていることがわかりました。
父親と仲よく写真に収まる札幌市厚別区の伊藤華奈さん。
死亡の確認から一夜明けて、父親の和也さんが報道陣の取材に応じた。
おととい、札幌市厚別区の緑地で見つかった遺体は指紋が一致したため、4日から行方不明になっていた伊藤さんと確認された。
伊藤さんは自宅を出た20分後の4日の午前1時頃、当時婚約していた男性にスマートフォンで「助けて、警察を呼んで」と伝えて電話が途切れた。
電話で助けを求めた伊藤さんに、何があったのか。
見つかった遺体は、事件の発覚を遅らせるかのように大量の枯れ葉で覆われていた。
婚約指輪とブレスレットは遺体に残されていたが、電話をかけたスマートフォンはなくなっていた。
捜査本部は、身元の特定を遅らせるため犯人がスマートフォンを持ち去った可能性もあると見ている。
来月に結婚を控えながら、無念の最期を迎えた伊藤さん。
捜査本部は、容疑者特定につながる手がかりを探している。
今日も全国の広い範囲で30度を超える真夏日となり、各地で今年一番の暑さとなりました。
この暑さは、週明けまで続く見通しです。
富山市の幼稚園。
子どもたちの歓声が響いた。
早くもプール開き。
楽しい!富山市の今日の最高気温は32.6度。
今年最高なのはもちろん、5月の観測史上最も高い気温。
日本列島は今日も高気圧に覆われ広い範囲で青空が広がった。
午後1時過ぎの仙台市内、ひなたで手元の温度計を見ると33.1度、やっぱりずっと立っていると汗ばむような暑さですね。
まだ5月なんですが今日は半そで姿の方も見られます。
気象庁によると、今日は全国927の観測地点のうち今年最多となる264カ所で最高気温が30度を超える真夏日となった。
全国で最も高い気温となったのは、大分県日田市。
午後2時過ぎに、34.3度を記録した。
この暑さで熱中症も相次いだ。
児童らが救急車に乗せられて運ばれていっています。
福岡市の小学校では、校庭で運動会の練習をしていた小学5年生の児童15人が相次いで熱中症と見られる症状を訴え、14人が病院に運ばれた。
この時期は、まだ体が暑さに慣れていないこともあり消防は、こまめに水分を取ったりエアコンを使うなどして熱中症に十分注意するよう呼びかけている。
暑いのは日本だけではない。
中国でも連日、記録的な暑さが続いていて昨日、北京で41.4度、河北省の石家荘市で42.9度を記録した。
5月としては観測史上最高だとのこと。
真夏を先取りするような暑さは、いつまで続くのか。
2014/05/30(金) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ[字]
取材経験豊富な記者・竹内明とTBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えると共に「Nトク」ではホットな話題を徹底取材。
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