めざせ!2020年のオリンピアン選「15歳天才スプリンターを朝原が本気指導」 2014.05.31

6年後の…次世代を担う…今回は…圧巻の走りでたたき出した…陸上界のエース桐生祥秀選手の中学時代のベストタイムを上回った。
ところが9か月間全く記録が伸びていない。
原因も解決法も分からない。
悩める若者に一人のオリンピアンが力を貸してくれた。
男子の短距離種目で日本初のメダルを獲得した陸上界のパイオニア。
朝原が授けたのは豊富な経験から導き出した練習方法。
(朝原)タタタタタッて上がったの分かったでしょ?その一つ一つが眠っていた才能を目覚めさせる。
オリンピアンとの出会いで15歳のスプリンターが得たものとは?今日から始まります「めざせ!2020年のオリンピアン」。
始まりました。
レギュラー1本目でございます。
よろしくお願いします。
こちらはですねずばり東京オリンピックを夢みるアスリートのために番組が全力で応援するという番組なんです。
すごいお得感ありません?でもそれだけじゃないんです。
ネクストエージと呼ばれる夢を追いかける若きアスリートたちのために…これいいよね。
ちなみに泰造さん足は速かったですか?俺ねもうね何て言えばいいのかな?走ったらさ「泰造の走り方ってちょっとゴリラっぽいね」って言われるぐらいこうなるって感じ。
速いイメージあったんですけど読み間違えてました。
俺全然速くない。
今回の「オリンピアン」何がいいってもちろんこの選手のために…樋口君のために朝原さん教えるんですけど…だから今見てる足速くなりたいリレーの選手になりたいっていうそこのあなた!今日速くなれるかもしれません。
あっそう。
日本陸上界期待の新星樋口優人。
この春まで京都の公立中学に通っていた。
休み時間彼の周りにはいつも友達がいっぱい。
でも授業になると…?さっきの元気はどこへやら。
(教師)おっ樋口君!はい正解です。
ちょっとてれ屋の一面もある。
陸上競技との出会いは小学5年生の時。
初めて出た市民大会で優勝。
トップでゴールする快感を味わった。
何事にも…最初は思ってました。
負ける事が恥ずかしい。
中学に入るとバスケ部と迷った末に陸上部へ。
平日の放課後と土曜日の午前中砂利の混じった凸凹のグラウンドで日々練習に打ち込んだ。
大会に出ればほとんど優勝。
練習すればするだけ結果となって返ってきた。
驚異的なタイムをたたき出す。
うわっすっごいなこれ。
ライバルたちも思わず拍手。
すい星のごとく現れた陸上100mの逸材。
やっぱり騒がれてるんだ。
陸上界のエース桐生選手を超えるかもしれない!その未来に大きな期待が寄せられた。
ところでその速さどうやって身につけたの?本人も分かっていない速さの秘密。
ならば今回のもう一人の主役オリンピアンに聞くしかない。
早速朝原に樋口の走りを見てもらった。
(スタートの合図の音)
(歓声)お〜。
お〜。
どうでしょう?こんだけあくんですね。
後ろと。
「もう一度映像を見たい」と言った。
もう一度。
何を見るんだろう次。
何やらつぶやいている。
えっ怖い。
何だろう。
えっ?つぶやいてる?つぶやいてる。
あっ薄目になった!あっ眉毛も上がった。
(2人)えっ?あっ歩数だ!48歩で走ってるって事は。
桁外れの速さを生んでいたのは歩幅の広さだった。
樋口の身長は朝原より10cmも低い。
それなのになぜこれほど大きなストライドで走れるのか。
(朝原)この瞬間ですね。
上半身をうまく使う事で足を大きく前に踏み出せている。
この天性の動きが平均2m以上もの歩幅をもたらしていたのだ。
跳ぶって事なのか。
ウインウイン。
多分脚のバネがすごいんじゃないかって。
こう行かないと。
そうだよな。
分かんない。
俺今見ただけで自分が速くなったって錯覚してるからさ。
ところが樋口のタイムは伸び悩む。
自己ベストを出した6月以降スランプに陥っていた。
これまでと同じ練習をしてもなぜかあの走りができない。
実は中学2年まで指導してくれた陸上部の顧問の先生が転勤。
練習方法や悩みを相談できる相手がいなくなってしまった。
全中の時とかは結構練習もやってて中丹の時と変わらんぐらいやってたんでその時は「何でできんのかな?」みたいに思ってましたね。
自分の気持ち的には…全然…。
才能あふれる若きスプリンターは途方に暮れていた。
へえ〜。
でもタイムが縮まらない…樋口君にも分からないし誰かも教えてあげられない。
なるほど。
だってもう学校の速い男の子のレベルじゃないもんね。
もうぶっちぎりですよね。
でもこれがもし指導者が現れたらどうなってしまうのかってなりますでしょ。
あなたのここがよくてここがこれからのところですというのをしっかり指し示してくれる人が今の樋口君に必要なんですよ。
必要だしまだ樋口君さ練習がそんなに面白いとは言ってないじゃない?これは…そりゃそうでしょ。
だって誰も教えてあげられないし自分も分かんない…。
自分も分かんない。
あっ来た!カッコイイ。
ワクワクワクワク。
現在日本のトップ選手を指導している朝原宣治。
悩める若者に力を貸すため樋口のもとを訪れた。
もう朝原さんって俺たちの世代なんだよ。
ヒーローですか?うん。
おお〜。
でも結構広いですね。
グラウンドね。
このグラウンドでジャージー姿の樋口に会うはずだった…。
うん?「はずだった」?まさか…!帰っちゃったかな?樋口君。
早速?
(笑い声)恥ずかしがり屋の樋口なかなか目を合わせられない。
終わり?はい。
今もう終わった…。
朝原は神様のような存在だ。
(朝原)今もう掃除の時間なんだ。
そうです。
オリンピック経験者と同じグラウンドに立つ事なんてない。
そうですね。
そうですね。
いきなり走るんですね。
ホントだ。
緊張しちゃうなそんなん。
いや〜緊張する。
頑張れ!力まず。
力まず力まず。
いいですか?
(朝原)OKで〜す。
朝原早くもある事に気が付いた。
何かそんな感じするでしょ?そうですね…。
(朝原)それ自分でもそう思う?一回見ただけでそれだけ分かるんですね。
なぜ足の回転が遅れるのか?朝原は樋口に考えさせる。
(朝原)どう?そうっすね…。
初めて気付かされた問題点。
地面を蹴った足が後ろに流れ過ぎている。
ちょっと分かんない?難しいっすね。
イメージできないんだね。
うん…。
これまで専門的な目で走りを分析してもらう事がなかった。
頼れる指導者がいない。
それは朝原の学生時代も同じだった。
こういうふうなのでいいのかなと思いながら…。
最先端の知識や練習法を授けてくれる指導者を探して海外に渡った。
そして心から信頼できるコーチと出会った事で朝原の走りは変わった。
それは9秒台の壁に100分の2秒に迫る記録だった。
技術だけではなく心の支えでもある指導者。
その大切さが朝原には痛いほど分かる。
(朝原)すごい想像できますね。
朝原との出会い。
長いトンネルから抜け出せそうな気がする。
おえ〜!すごいですね。
やっぱさすが!すごいね!朝原さん。
かなりのトレーニングやってきた方だから…。
そうか。
結構瞬時にこのメニューでこのメニューでとか多分頭にあるんでしょうね。
あるんだね。
そのためにはどうやってさっきの後ろ足を前に持ってくかのやり方なんですよね。
これがなかなか難しいところなんです。
難しそうだね。
結構いろんな職業でありませんか?好きな事で趣味でやってた事が職業になると「あれ?やり方ってこんなにあるの?」とか。
ここでやめる子多いんだよ若い子で。
やめて!やめないで。
「ここで何か考えなきゃいけねえんだ。
じゃ面倒くせえからやめよ」ってやめる人多いんだけどここ乗り越えたらもっと先行ける時があるから続けた方がいいんだよね。
なるほど。
バイト〜!考えなきゃいけなくなってからやめる。
でも今大人になって分かるんだけどそこ越えなきゃいけないんだよね。
ここから朝原さんは樋口君にどんなアドバイスをしてくれるんでしょうか?ご覧下さい。
2日目は陸上競技場での練習。
まず始めたのは…こうやってやる。
こういうふうにならないよう…こうやってならないように。
走る時上半身が前のめりで足が後ろに流れてしまう樋口。
重心が正しい位置にないとしっかりと地面を蹴る事ができないと朝原は考えた。
(朝原)そうそうそう。
結局走ってる時にこういうふうに…そうそう。
支えてる足気ぃ付けてな。
こんな練習した事ないんだろうね樋口君。
あ〜そやな。
そして次は…朝原はカメラを取り出した。
スキップ?それで速くなるの?OK。
そうですよね。
なぜスキップって。
朝原が自ら手本を見せる。
えっもうそれスキップじゃない。
すごい!何?今の。
これスキップが速くなれば速くなるほどこの切り返しを速くしないと次の足が出ないよね。
分かる?意味。
はい。
速くスキップするためには後ろ足を素早く引き戻さなければならない。
こうやって足の回転を速くしようというのだ。
できるかな?できるかな?
(2人)頑張れ。
イメージを持たせようとしてんだ今。
そうですね。
朝原流のトレーニングその意味を懸命に考える。
あっでも近くなってきた。
ここでしょ?ここ。
ここですよ。
そうそう。
おっ!よしよし。
褒められた。
もう好き〜!全然表れないね楽しさが。
そしていよいよ次は…朝原が並べ始めたのはマーカー。
急きょ近所のスポーツ店で買ってきてくれた。
歩幅よりもあえて狭い間隔に並べ走らせる。
歩幅が決められちゃってるって事ですよね。
踏まないように走るには足を速く戻さなければならない。
いつもより蹴りきれてなくて気持ち悪いでしょう。
はい。
すごくない?本当に本格的な練習だ。
はい。
うわ〜ほら何か変わってきてない?もうちょっとスピード上げれる?はい。
見てあの顔。
違いますね。
何か朝原さんもちょっとうれしそうじゃないですか?教えたら教えた分だけ速くなる子だから楽しいのかな。
足さばき分かる?はい。
うん。
ちょうどいいぐらい。
はい。
こいつ速くなるぞホントに。
自分の走りを初めて深く見つめた2日間。
そやなあ。
はい。
オリンピアンと過ごした濃密な時間。
夢を追うネクストエージの力となる。
いや〜これはいい話!いや〜よかった。
すげえ!よかった〜!だって「世界をめざす」って言ってなかったですから最初。
「負けたくないから。
負けるの恥ずかしいからです」って言ってたのが「世界で活躍したいです」って言いましたもん。
うん。
あそこよかったね。
あと楽しいって言ってくれたのがやっぱりうれしいね。
あの「もう一本やっていいですか」って言った時の朝原さんもやっぱり向こうもポーカーフェースだから「うんいいよ」みたいな感じなんだけど心の中ではさ「おおやる気なのか!よかったね」とか森田健作さんだったら言ってると思うんだよ。
でも朝原さんもそこはキュッと「ああいいよ」っていう感じでね。
でもホントは樋口君も「もう一本やっていいですか!?」って気持ちだったけど「もう一本やっていいですか?」。
そうなんだよね。
樋口はオリンピアン朝原に聞いておきたい事があった。
これまでにスランプっていうか伸びなかった時期やけがとかあって練習とかでつらい時もあったと思いますけどそういう時ってどういうふうにしてつらい時期を乗り越えたというか…。
何で伸びないのかなというので…前向きに…朝原さんの経験とかを聞かせてもらって…この春樋口はあの桐生選手を育てた強豪校に進学。
その可能性は無限だ。
2014/05/31(土) 02:45〜03:14
NHK総合1・神戸
めざせ!2020年のオリンピアン選「15歳天才スプリンターを朝原が本気指導」[字]

驚異的な中学記録を出したが指導者不在で伸び悩む100m走の選手を、北京五輪銅メダル朝原宣治が訪問。欠点を一発で見抜き、ユニークな解決法を伝授。少年に驚きの変化が

詳細情報
番組内容
東京五輪を夢見る若きアスリートと、元五輪選手の先輩が本気でぶつかるドキュメント。新番組1回目の主人公は、陸上100mで驚異的な中学記録をマークした15歳。だが、指導者不在で伸び悩み、9か月も自己記録を更新できずにいた。力を貸したのが、五輪短距離種目で日本男子初のメダリスト朝原宣治。走りの欠点を一発で見抜き、ユニークな練習法を伝授し、自ら手本を示す。その姿に少年の顔色が変わり、驚きの変化が現れる!
出演者
【出演】北京五輪銅メダリスト…朝原宣治,陸上競技選手…樋口優人,【司会】原田泰造,松岡茉優,【語り】山上智

ジャンル :
スポーツ – オリンピック・国際大会
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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