先輩の元オリンピック選手が本気でぶつかるドキュメント。
次世代を担うネクストエイジ。
(実況)さあ大和南高校エースが待っている〜!高校生とは思えないパワフルなアタック。
(実況)組み立て直してもう一本ストレート!夢は全日本。
しかし今大きな岐路に立っている。
全日本ユースに選ばれ目の当たりにした壁。
それは圧倒的な…アタッカーからセッターへ。
迷いながら自分の可能性を模索し始めた。
そんなネクストエイジに力を貸してくれるオリンピアン。
身長159cmというハンディを努力で乗り越えてきた元全日本のセッター…2年前のロンドンオリンピックで日本女子28年ぶりのメダルをもたらした。
不屈のセッターは何を教えるのか。
あの…。
そして模索するネクストエイジがつかんだものとは…。
東京オリンピックを夢みる10代の選手を応援するドキュメント第3回です。
この番組不思議だよね。
オリンピックめざしてる人にオリンピック経験者の人が来て教えるだけなのに何か感動するじゃない。
そうなんですよ!全く知らない競技とかバレーボールみたいに親しみのある競技でも何か私が教えてもらってる気分というか。
それあるかもしんない。
何かやっぱ先輩感がありますよね皆様。
今回もそうなるかな?そうなんですよ。
今ですね美沙紀さんがいる状況なんですけど全日本ユースというの…そのユースで何度か国際大会にも出場している。
もう…もう来るだろう来るだろうっていうネクストエイジなんです。
へえ〜。
例えば今全日本のキャプテンを務める木村選手いらっしゃいますよね?彼女は高校2年生で全日本に選ばれているそうで。
だから白井さんも今呼ばれてもおかしくない状況なんですよ。
じゃあもう「めざせ」じゃないじゃん!もう…。
ただいっても東京オリンピック6年後なので…。
そうだね。
そう。
この6年間でどう成長するか…。
そっか。
この春白井美沙紀は3年生になった。
朝教室に来て最初にする事は友達のお弁当チェック。
これ何?待って待って…。
ちょっと手で触ってすみません。
ふなっしーだ。
あっすご〜い!明るい性格でいじられ役。
授業中寝てます。
寝てない!ちゃんと授業受けてます。
クッションあるって事は寝る気満々じゃないですか?朝練のため毎朝5時起きの生活だ。
放課後また練習。
この春自ら志願しキャプテンに。
(一同)よし!えっ何だこれ?あっ1周回るんだ。
みんな言うんだ。
さあいこう!
(一同)よ〜し!すごいね!みんな跳んでるね!すごいですね!大和南高校女子バレーボール部は…去年の国体ではベストフォーに輝いた。
白井は1年生からエースアタッカーとしてチームを引っ張ってきた。
1年生からエースってすごいですね。
すごいね!白井のアタックは体をしならせ上から体重を乗せるようにして打つためパワフル。
お〜すごいね!うわ〜!そして相手の守備の穴を瞬時に見つけ正確に狙う。
すご〜い!うわ〜!バレーボールを始めたのは小学3年生。
勝つのがうれしくどんどんのめり込んでいった。
小学校卒業時には「夢は全日本」と書いていた。
うわ〜小学生から書いてるんですね。
父の大史さんは大学の女子バレー部監督。
しかし白井は自らの意思でバレーの道を切り開いてきた。
中学に入ると親元を離れる事を決意。
将来の全日本選手を育成するアカデミーに入り2年余り寮生活を送った。
こうは言ってるけど心配してたんだろうね。
夢への階段を一歩一歩上ってきた白井。
高校生になってから将来に向けての可能性を広げようとセッターというポジションにも本格的に挑戦するようになった。
大きく柔らかい手でボールの勢いを吸収したトスは「セッター白井」の武器になっている。
今年1月の全国大会でも白井はアタッカーそしてセッターの両方で活躍。
二刀流として注目された。
分かって頂けましたか?白井選手のすごさ。
先ほどもありました…アタッカーは打つ人じゃないですか。
セッターはそのアタッカーにボールを上げる人なんですよ。
うんうんうん。
役割が全然違うんですね。
行く人とそれを助ける人。
それを2つともできちゃうってホントに器用ですよね。
すごいと思うよ。
つまりお笑いでいうとどうです?お笑いでいうとだからセッターが振りになるのかな。
振りとボケと…また突っ込むんだろうね。
自分に振ってボケて自分で突っ込んで。
無理無理…。
見ててさ何じゃこりゃって思う…。
それが成立するのが無理ですよね。
家に帰ってもバレー。
試合のDVDを見て研究するのが日課になっている。
うわ〜すごい!すごいね。
そんな白井が今大きな壁に直面している。
高校1年生で全日本ユースに選ばれた白井。
アジア選手権では金メダルを獲得したが強豪ブラジルアメリカが出場した世界選手権では無念の5位。
全日本ユースのアタックは高いブロックに阻まれた。
目の当たりにした世界の高さ。
そして同学年のライバル古賀の存在。
古賀選手は白井より5cm高い180cm。
身長もジャンプ力も上を行くライバルが一足早く全日本に選ばれた。
アタッカーからセッターへ。
世界をめざす17歳は今自分の可能性を模索している。
185cmの人がジャンプをしたら想定60cm。
はいここ!うわ〜高いな!こっち回っていい?うわ〜すっげえ!大体60cmぐらい跳べるらしいので。
だって照明にさあ…。
ホントだぶつかっちゃう!すごいね!どうです?行け!うわ〜すっごい!うわ〜届かない!やっぱり高いね〜。
高いですよね!世界って高いねやっぱりね。
世界って高い!セッターという可能性に挑む白井には目標にする人がいる。
(実況)レシーブそして移動攻撃!ブロックが追いつけない速いトスを竹下が上げました。
元全日本セッターの…バレーボールの選手としては小柄な…実業団のスタートは補欠だった。
身長のハンディを乗り越えるため人一倍練習して日本代表に選ばれた。
白井が憧れるのはそんな不屈のセッター。
今のちょっと違いましたね。
こっちが緊張してきちゃった。
ホントだね!緊張するな。
去年現役を引退した竹下佳江。
ネクストエイジに力を貸したいと来てくれた。
1月の全国大会で解説を務め白井の事を覚えていた。
ぶるる…。
うわっ私も今同じ気持ち!こんにちは。
こんにちは。
初めまして。
初めまして。
よろしくお願いします。
かわいい。
これみんなも緊張するんだろうな。
そうですよね。
あの竹下さんに見られてる…。
早速ふだんの練習を見る事に。
しかしすぐにある問題を見つけた。
多分見えてない。
指摘したのは白井がトスを上げる時にアタッカーが見えていないという事。
2時間以上も練習を見続けた。
そして2人が向き合った。
竹下は真っ先にある事を問いかけた。
その白井さんが…それで?セッターやってみたら自分はこうなるんじゃないかっていう…。
その言葉の裏には自らの経験があった。
初めて正セッターとして日本代表に選ばれ臨んだ…日本はクロアチアにまさかの逆転負け。
(実況)クロアチア勝ちました〜!背の低いセッターは世界では通用しないという批判を浴びた竹下は2年後引退を決めた。
しかし半年後再起を懸けて復帰する。
うそ!引退してたんだ…。
再び日本代表に選ばれアテネ北京そしてロンドンオリンピック。
(実況)やった〜!日本銅メダル!一度は諦めたメダルの夢にたどりついた瞬間だった。
竹下が白井に伝えようとしていたのは自らの経験に基づいた諦めない心だった。
へえ〜。
いや〜強い言葉たちでしたね。
さっきの竹下さんの名言ですよ。
ホントにそうだよね!絶対そう!いや〜逃げてきたな俺ず〜っと逃げてきたな。
私も逃げてきた。
思い出した今!例えばお芝居のレッスンとかで配られた台本がすごい難しかったりとかして私レッスン行かなくてずっと休んでたんですよ。
行きたくないと思って。
それ逃げじゃないですか。
何か今超痛い胸!頭じんじんしてる。
いや〜おなか痛くなるVだったね〜。
いやホントに…。
さあ私たちの胃が痛いですけどもついに竹下さんが白井さんに教えていきます。
何を教えたんだろう?こわいな〜。
出会いから2日目。
あっ柔らかい!柔らかい。
いよいよマンツーマンの指導。
みんな見てるの?そうだよね。
まずはセッターの基本アンダートスから始まった。
アンダートスは膝を使って重心を下げボールの勢いを殺し上げるトス。
ボールが乱れた時によく使われるアンダートス。
セッターはどんな場所どんな体勢からでも常にいいトスを上げる事が求められる。
そのためには何が必要か教えようとしていた。
(竹下)じゃあ2本連続でいくよ。
不意をつかれた白井アンダートスの基本を意識できず棒立ちで返してしまった。
(竹下)膝を使わないと駄目だよね。
「一球一球に意識を」。
その意味を考えさせる。
指摘を受けての再挑戦。
白井が再び上げたアンダートス。
膝を使ってボールの勢いを殺しやわらかい球質のトスが上がった。
次は昨日発見したアタッカーの助走が見えていないという課題。
竹下は白井に質問を重ね自分で気付かせる。
徹底してアタッカーに合わせるのが竹下のトス。
それを白井に見せた。
見てても多分私視野入ってるの。
入るよね?
(白井)入ります。
はい。
入ってここから…。
竹下は少し体を開いて目の端でアタッカーを捉える。
そして既に助走に入っているアタッカーには速いトスを送る。
やっぱセッターって…。
力抜いて〜。
力抜いて…いくよ。
はい。
あっやばい。
オリンピアンから伝授された技と心。
その全てを一本一本のトスに込める。
練習の最後白井にとって思いがけない出来事が。
あっこれ打ってほしかった。
竹下のトスを最も得意としている左サイドから打たせてもらえる事になった。
速いよ。
うん。
いいいい!「アタッカー白井」のための竹下からのプレゼント。
今日は白井さんに見せたいってメダル…。
手汗手汗…。
(竹下)触る?えっ?あの銅メダルの見せ方感動しなかった?もう思った〜!これでしょ?「私これホントに…」。
そうそう!
(2人)「苦労して取ったんだ」って。
いや〜いいね〜。
いい先輩だな〜。
アタッカーとしても褒めるでしょ?これさ竹下さんは…いや〜ちょっとこれほれちゃいますね!最高にかっこいいな。
すごいよね!この白井さんと竹下さんの2日間たった2日間ですけどもすごい熱いものを見せてもらいました。
ものすごく最初と最後で違うのはやる気が見えるじゃない。
ものすごい…。
何か6年後どうしても彼女が見たい!どうにかしてどうにかしてくれ!白井さんどうにかしてくれ!楽しみにしてます!楽しみ。
4月中旬白井はこれまでの全日本ユースではなく全日本ジュニアの選考合宿に呼ばれた。
全日本の夢を懸けライバルと戦いそして自分とも闘っていく。
オリンピアン竹下佳江との出会い。
白井は今セッターとアタッカーどちらの可能性も追求していこうとしている。
2014/05/31(土) 03:14〜03:43
NHK総合1・神戸
めざせ!2020年のオリンピアン選「女子バレー二刀流高校生×竹下佳江」[字]
6年後の東京五輪を夢見る若きネクストエイジに先輩のオリンピアンが本気でぶつかるドキュメント。女子バレー期待の高校3年生に元全日本セッターの竹下佳江が力を貸す!
詳細情報
番組内容
神奈川県の高校3年生白井美沙紀さんは小学生の時からずっとエースアタッカーとして活躍してきたが、全日本ユースに選ばれ国際大会に出場する中でアタッカーからセッターへと自らの可能性を模索するようになった。そんな白井さんを応援するのはロンドン五輪銅メダリストの竹下佳江さん。バレー選手としては小柄ながら努力で困難を乗り越えてきたオリンピアンは、模索する17歳に何を教えるのか。ネクストエイジは何をつかむのか?
出演者
【オリンピアン】元全日本セッター…竹下佳江,【ネクストエイジ】白井美沙紀,【司会】原田泰造,松岡茉優
ジャンル :
スポーツ – オリンピック・国際大会
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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