2014-05-31
日本の半導体やエレクトロニクスを再生するには、選手交代から始めるべきではないでしょうか?
「半導体は基幹産業なので国として守る必要がある」
「電気自動車もロボットも基盤の技術はエレクトロニクスだから、電機産業を支援すべき」
・・・確かに、半導体やエレクトロニクスは重要な技術で、日本から無くなって良いと思っている人は居ないでしょう。しかし、
「半導体が重要だからと言って、税金を浪費してよいのか。既に日本は巨額の借金がある。」
「農業や漁業を見てもわかるように、国が産業を支援したところで、産業が強くなるどころか、かえって弱体化するのではないか」
・・・というのも正しいのではないでしょうか。
結局は、「重要な産業だけれども、今の状態で税金を突っ込んでも無駄ではないか」ということでしょうか。
私も電機産業の一員として、自分の分野が弱体化をするのは寂しいし、おそらくこれからも日本にとって半導体や電機が重要なのは間違いないでしょう。
その一方、現在「半導体や電機を支援せよ」と言っている方たちの話を聞いても、税金を入れたところで再生するとは思えないのも事実です。
産業が弱体化しているにはそれぞれの企業や分野でそれなりの理由があるわけです。
国が支援したところで、同じことを繰り返してしまったら、失敗を繰り返すだけでしょう。
まずは失敗を直視して、失敗の原因を明らかにする。そして失敗を糧にして新たなやり方を編み出さないといけないわけです。
この当たり前のことをしている人が、実は少ない。
多くの場合は、失敗した人が、失敗したやり方を(表面的な見せかけだけ変えて)ごり押ししようとしている。
それではやっぱりまた失敗するでしょう。
本当は、当事者にとっては過去の自分を一度は否定し、自分自分も変える必要があるのです。
人は何才になっても変わることができると私は信じていますが、自分を否定し変わることは、誰にとっても苦しいこと。
でも、自己変革から逃げていながら、他の人からの支援を求めるというのは都合が良すぎるでしょう。
例えばプロ野球だったら、失敗した人が同じやり方を続けることは許されない。
私は横浜ベイスターズのファンですが、エースの三浦大輔投手だって連続KOされたので二軍落ちです。そして、二軍にいた選手にチャンスがまわってくるのです。
三浦投手は二軍で鍛え直して、二軍戦で実績を残して、ようやく一軍に昇格するわけです。それでも、一軍でまた打たれたらすぐに二軍に逆戻りでしょう。
ベテランの投手ですので、次また打ち込まれたら、来年以降の現役続行さえも難しいかもしれません。
年棒が実績で決まるプロスポーツ選手と違って、技術者はサラリーマンですから「失敗したら終わり」は厳しすぎるかもしれません。
ただ、大失敗した人が大した反省もなく、「自分たちは重要な仕事をしているのだから支援しろ」というのは違和感を感じます。
失敗した人が再起するチャンスがあることは重要だとは思いますが、日本の半導体やエレクトロニクスを再生するには、まずは選手交代が必要ではないでしょうか。
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