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タイ軍政 農村支援で支持拡大ねらう
5月30日 19時39分

クーデターで全権を掌握したタイの軍政は、コメ農家への財政的な支援を順次始め、インラック前首相を支持するタクシン派が多く、軍政に対する反発の強い農村部に手厚い姿勢を示して取り込みを図り、支持を拡大したいものとみられます。

先週、クーデターを宣言し、タイで全権を掌握した軍は、新たな統治機構である「国家平和秩序評議会」を設置したうえで、行政機関を管理下に置くとともに、議会上院の機能を停止するなど軍主導で改革を進めています。
また、評議会は、前のインラック政権で導入されたコメの買い取り制度で、長引く政治の混乱で政府から農家への支払いおよそ900億バーツ(日本円でおよそ2800億円)が滞っていたことから順次支払いを始めています。
バンコク近郊の銀行では、31日も午前中から農家の人たちが相次いで訪れ、未払いのままとなっていた代金を受け取っていました。
5か月にわたり支払いが滞っていたという女性は「とてもうれしいです。これで借金を返済できます」と話していました。
この制度を巡っては、農家の間で未払いへの不満が高まっていただけに、軍政としては、インラック前首相を支持するタクシン派が多く、反発の強い農村部に手厚い姿勢を示して取り込みをはかり、支持を拡大したいものとみられます。

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