中国軍機 米軍機にも接近繰り返す5月31日 4時43分
アメリカ軍の制服組のトップ、デンプシー統合参謀本部議長は、中国の戦闘機が東シナ海でアメリカ軍の航空機に対しても異常接近を繰り返していると指摘したうえで、中国軍との間で、航空機どうしの不測の事態を避けるための行動規範の策定に向けて協議していることを明らかにしました。
シンガポールで開かれている「アジア安全保障会議」に出席しているアメリカ軍のデンプシー統合参謀本部議長は30日夜、NHKとの単独インタビューに応じました。この中で、デンプシー議長は、東シナ海を飛行していた自衛隊機に中国の戦闘機が異常接近したことについて、「自衛隊にとっては異例のことかもしれないが、アメリカ軍にとっては特別なことではない。偵察任務を行う航空機は頻繁に中国軍からの挑戦を受けている」と述べ、中国軍の戦闘機が東シナ海で、アメリカ軍の航空機に対しても異常接近を繰り返していると指摘しました。
そのうえで、デンプシー議長は今月、ワシントンを訪れた中国軍の高官との会談内容について、「議題の一つは、すでに合意している米中の間での海上での行動規範の策定に加えて、空域でもこうした取り決めを目指そうというものだった」と述べ、中国軍との間で航空機どうしの不測の事態を避けるための行動規範の策定に向けて協議していることを明らかにしました。
一方、安倍総理大臣が憲法解釈の変更によって限定的に集団的自衛権の行使を容認することを視野に検討を進める考えを表明したことについて、「アメリカは数十年にわたってこの地域で同盟国に安全を提供してきた。ほかの国がその一部を担ってくれることについて、アメリカ政府は基本的に歓迎する」と述べ、期待を示しました。
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