[PR]

 神奈川県厚木市下荻野のアパートで、白骨化した男児の遺体が見つかった事件で、県警は31日、男児の父親でトラック運転手、斎藤幸裕容疑者(36)=同市愛甲3丁目=を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。容疑を認めているという。男児は長年にわたって所在不明で、厚木児童相談所から連絡を受けた厚木署員が30日に遺体を見つけた。

 県警によると、斎藤容疑者は2006年10月ごろ、同市下荻野のアパートの部屋で、当時5歳の男児を保護すべき責任があるにもかかわらず、必要な食事や水分を十分に与えず衰弱させ、翌07年1月ごろに死亡させた疑いがある。

 今月22日に児童相談所から県警に「この春に中学生になる年齢の男子の所在が分からない」と連絡があり、同署員がアパートに確認に行ったが入れなかったという。30日になって、同市愛甲3丁目に住んでいた斎藤容疑者とともにアパートに入ったところ、室内で白骨化した男児の遺体を発見した。