米個人消費支出:4月は0.1%減、耐久財が大幅マイナス
5月30日(ブルームバーグ):4月の米個人消費支出は予想外に前月比で減少した。前月はほぼ5年ぶりの高い伸びだった。個人所得は前月比で伸びが減速した。
米商務省が発表した4月の個人消費支出(PCE)は前月比0.1%減少。マイナスとなったのは1年ぶり。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.2%増だった。前月は1%増(速報値0.9%増)に上方修正された。これは2009年8月以来で最高だった。
個人所得は0.3%増、前月の0.5%増から伸びが減速した。
ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は、「抑制されていた多くのことが3月に行われたことで、今はより正常な消費水準にもどりつつある」と述べ、「消費が伸び悩むパターンに逆戻りする恐れがあることが現時点でのリスクだ」と続けた。
インフレ調整後のPCEは0.3%減と、09年9月以来の大幅な落ち込みだった。
可処分所得はインフレ調整後で0.2%増と、年初来で最も小さい伸び。貯蓄率は4%に上昇した。前月は3.6%だった。賃金・給与は0.2%増と、前月の0.6%増から減速した。
自動車など耐久財の支出はインフレ調整後で0.5%減少した。前月は3.7%の大幅増加を記録していた。ガソリンなどの非耐久財は0.3%減。旅行や医療、美容院などを含むサービス支出はインフレ調整後で0.2%減少した。
燃料と食品を除くPCEコア指数は前月比0.2%上昇、前年比では1.4%上昇した。
原題:Consumer Spending in U.S. Unexpectedly Falls as IncomesSlow(抜粋)
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更新日時: 2014/05/31 00:14 JST